手賀沼一周サイクリング(テガサイ)とは?
千葉県北部の手賀沼を自転車で一周するのが、通称「テガサイ」(テガイチ)。柏市・我孫子市にまたがる手賀沼の周囲を巡る約20km・ほぼ平坦のコースで、ロングライドデビューやファミリーライドに最適な、関東屈指の初心者向けサイクリングとして親しまれています。かつて「日本一汚い沼」とも呼ばれた手賀沼は、いまや水質改善が進み、多くの水鳥が集まる自然豊かな湖としてよみがえりました。
うれしいのは、ほぼ全周を湖畔沿いに走れること。南岸(柏側)には「手賀沼自然ふれあい緑道」(全長9.4km・自転車と歩行者のレーンが分離された専用道)が、北岸(我孫子側)には約6kmの湖畔遊歩道(自転車走行可)が続き、一般道を走るのは最後の約2kmほど。都心からJR常磐線で約40分とアクセスもよく、白樺派の文人が愛した歴史散策やグルメも楽しめます。
⚠️ 走行時の注意:南岸の緑道・北岸の遊歩道はいずれも歩行者やランナーと近接します(北岸の遊歩道は道幅が狭く一部荒れ気味)。スピードを控えめに、歩行者優先で。手賀沼は開けていて風が強い日もあり、野鳥がコースに飛び出すこともあります。夏は日陰が少ないので暑さ・水分対策を。
| 距離 | 約20km(一周・測り方で20〜22km前後) |
| 獲得標高 | ほぼ平坦(橋のわずかな起伏程度) |
| 所要時間 | 2〜3時間(休憩含めて半日) |
| 路面状況 | 南岸=専用緑道(9.4km)/北岸=湖畔遊歩道(約6km)/一般道 約2km |
| 難易度 | 初心者・ファミリー向け |
| ベストシーズン | 春(桜)・秋(コスモス・紅葉)・冬(水鳥) |
| スタート/ゴール | 手賀沼公園(我孫子)/道の駅しょうなん(柏) |
※掲載情報は2026年7月時点のものです。営業時間・料金・イベント日程は変わる場合があるため、出発前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
まずは全体像を地図で確認しましょう。番号①〜④が主要スポット、矢印が進行方向です。手賀沼公園を発着に、北岸(我孫子)→東端→南岸の緑道(柏)と、湖畔沿いをぐるりと一周します。
ℹ️ 回り方の目安:平坦なのでどちら回りでも一周できます。南岸の専用緑道(9.4km)は特に走りやすいので、初めてなら緑道区間を軸に計画すると安心。半周でリタイアしたい場合は、手賀大橋を渡ればショートカットできます。
主要スポット紹介|番号順に見どころを解説
1手賀沼公園(発着・我孫子)

テガサイの定番スタート地点。JR我孫子駅から徒歩約10分とアクセス抜群で、駐車場(約50台)やレンタサイクル、生涯学習センター「アビスタ」も併設されています。園内にはミニ鉄道(1回200円)やスワンボート、噴水、桜並木があり、家族連れでにぎわう水辺の公園。手賀沼を一望できる見晴らしデッキは、夕日の絶景スポットとしても人気です。ここを起点に、湖畔沿いをぐるりと巡ります。
2手賀沼親水広場・水の館/鳥の博物館(我孫子・北岸)

北岸の我孫子側にある学びと憩いのスポット。手賀沼親水広場・水の館には展望室・農産物直売所・プラネタリウム(高校生以上100円・中学生以下無料)があり、夏は「じゃぶじゃぶ池」も。すぐ近くの我孫子市鳥の博物館は日本で唯一の鳥類専門博物館で、手賀沼に集まる水鳥を学べます(開館9:30〜16:30・入館一般300円・月曜休)。手賀沼は水鳥の宝庫。ゆっくり立ち寄りたいエリアです。
3手賀沼フィッシングセンター(東端)

手賀沼の東端エリアにある釣り施設で、レンタサイクルの拠点でもあります。このあたりが一周の折り返し地点。南岸の「手賀沼自然ふれあい緑道」と北岸の湖畔遊歩道が、東端の手賀曙橋でつながっています。田園と水辺が広がる、のどかな区間です。
4道の駅しょうなん(柏・南岸)

南岸のハイライトにして、テガサイ最大の休憩拠点。2021年12月に新棟「てんと」がオープンし、「てんと」「つばさ」の2棟構成に拡張されました。地元柏産の野菜が並ぶ直売所、レストラン、ベーカリー、カフェ、書店までそろい、ソフトクリームや落花生も名物。約300台の無料駐車場とレンタサイクル拠点を備え、サイクリストの聖地的存在です(営業9:00〜18:00・施設により異なる)。手賀大橋のたもとにあり、ここから手賀沼公園まではあとわずかです。
モデルコース|手賀沼一周 約20km(半日)
手賀沼公園を出発し、①手賀沼公園 → ②親水広場・水の館/鳥の博物館と北岸の湖畔遊歩道を東へ。水辺のすぐ近くを走りながら、③手賀沼フィッシングセンター(東端)で折り返し、手賀曙橋から南岸の「手賀沼自然ふれあい緑道」へ。自転車と歩行者が分離された快適な専用道を西へ進み、④道の駅しょうなんで休憩したら、手賀大橋のたもとを経て手賀沼公園へ戻ります。距離は約20km、平坦なのでのんびり走って半日。写真や休憩、グルメを楽しみながら回れる、ちょうどよいボリュームです。
立ち寄りグルメ&観光|道の駅しょうなん・鳥の博物館・白樺派
グルメと休憩の中心はやはり道の駅しょうなん。2021年12月の新棟「てんと」オープンで大きくリニューアルし、直売所・レストラン・ベーカリー・カフェ・書店がそろいます。地元野菜メニューやソフトクリーム、落花生はサイクリングのごほうびにぴったり。
サイクリング後にひとっ風呂なら、道の駅しょうなんの向かい(県道8号沿い)にある天然温泉「満天の湯」へ。地下1,800mから湧く強塩泉の露天風呂やサウナ、岩盤浴でしっかり疲れを癒やせます。営業9:00〜24:00(最終受付23:30)、毎月第3木曜休、入浴料は大人 平日910円・土日祝1,020円(子ども 平日500円・土日祝550円)。汗を流してさっぱりしてから帰路につけるのは、テガサイならではのぜいたくです。
学びの立ち寄りなら、日本で唯一の鳥類専門博物館我孫子市鳥の博物館(一般300円・9:30〜16:30・月休)と、手賀沼親水広場・水の館(プラネタリウム・直売所・展望室、9:00〜17:00・第4水休)。手賀沼で見かけた水鳥を、そのまま学べます。
手賀沼はうなぎの名物地としても知られ、沼周辺には老舗のうなぎ店が点在。また我孫子は大正期に志賀直哉・武者小路実篤・柳宗悦・バーナード・リーチらが集った「白樺派」ゆかりの地で、文学館や記念館めぐりも楽しめます。サイクリングに歴史散策を添えるのもおすすめです。
装備・持ち物とおすすめアイテム
手賀沼一周は舗装された緑道・遊歩道が中心なので、クロスバイクでもシティサイクルでもOK。輪行でアクセスするなら輪行袋、安全のためヘルメットと前後ライトは必携です。歩行者と近接する区間が多いので、ベルと余裕を持ったブレーキ操作も大切。夏は日陰が少ないため、日焼け止め・サングラス・多めの水分と冷感グッズで暑さ対策を。より快適に走るなら太めのタイヤのクロスバイクもおすすめです。
レンタサイクル&アクセス・駐車場
都心からJR常磐線で我孫子駅・柏駅へ(上野から約40分前後)。手賀沼公園はJR我孫子駅南口から徒歩約10分で、輪行でも訪れやすい立地です。車の場合、手賀沼公園に約50台(最初の1時間無料・以降1時間100円)、道の駅しょうなんに約300台(無料)の駐車場があります。
自転車がなくても大丈夫。「手賀沼周遊レンタサイクル」が、手賀沼公園・道の駅しょうなん・北柏ふるさと公園の3拠点で利用できます(料金の目安=シティサイクル大人500円/小学生以下300円、クロス・MTB 700円、電動1,000円)。【乗り捨てに注意】ステーション間の乗り捨てはシティサイクル・子ども用のみ、土日祝に限り可能で、電動・クロス・MTB・タンデムは借りた場所に返却となります。営業日・時間は拠点や季節で異なるため(原則 土日祝+春休み、道の駅しょうなんは通年)、事前に各公式サイトで確認しましょう。
ベストシーズン|桜・花火・水鳥
テガサイは一年を通じて楽しめますが、特におすすめは春と秋。春(3月下旬〜4月上旬)は手賀沼公園や遊歩道沿いの桜が見頃。夏は手賀沼花火大会(例年8月上旬の土曜/柏・我孫子の2会場・水中花火が名物)やハスが楽しめますが、暑さ対策と早朝スタートを。秋はコスモスと紅葉、澄んだ空気で走りやすく、夕日も格別です。冬は寒いものの、多くの渡り鳥が飛来し、鳥の博物館とあわせて野鳥観察が楽しめます。強風の日は無理をしないのが安全に楽しむコツです。
よくある質問(FAQ)
手賀沼一周の距離と所要時間は?
一周は約20km(測り方で20〜22km前後)、休憩を含めて2〜3時間・半日が目安です。ほぼ平坦で信号も少なく、初心者やお子さん連れでも無理なく回れます。
ずっと湖畔沿いを走れますか?
ほぼ湖畔沿いを走れます。南岸は「手賀沼自然ふれあい緑道」(9.4km・自転車と歩行者が分離された専用道)、北岸は約6kmの湖畔遊歩道(自転車走行可・道幅は狭め)で、一般道を走るのは最後の約2kmほどです。歩行者・ランナーと近接するので速度は控えめに。
レンタサイクルは乗り捨てできますか?
車種によります。シティサイクル・子ども用は土日祝に限り3拠点間で乗り捨て可能ですが、電動・クロス・MTB・タンデムは借りた場所への返却が必要です。片道利用を考える場合は車種に注意しましょう。
初心者や子ども連れでも安全ですか?
はい。平坦で整備された道が中心なので安心して楽しめます。ただし緑道・遊歩道は歩行者やランナーと共用・近接するため、スピードを出しすぎず、歩行者優先で。ヘルメットの着用をおすすめします。
駐車場はありますか?
手賀沼公園(約50台・最初1時間無料、以降1時間100円)と道の駅しょうなん(約300台・無料)に駐車場があります。電車なら我孫子駅から徒歩約10分の手賀沼公園が便利です。
どの季節がおすすめですか?
春の桜(3月下旬〜4月上旬)と秋のコスモス・紅葉が特におすすめ。夏は花火とハス、冬は水鳥観察と、一年中それぞれの魅力があります。いずれも風の強い日は避けると安全です。
まとめ
手賀沼一周「テガサイ」は、約20km・ほぼ平坦で、南岸の専用緑道と北岸の湖畔遊歩道でほぼ全周を水辺沿いに走れる、まさにサイクリングデビューにぴったりのコースです。水鳥や桜、道の駅しょうなんのグルメ、白樺派の歴史散策と、のんびり楽しめる要素がぎゅっと詰まっています。歩行者・ランナーと道を分け合うマナーだけ守れば、家族でも安心。走り慣れてきたら、同じ千葉の湖・沼の印旛沼一周(イバサイ)や、チバイチ(千葉一周)、そのほかの関東の初心者向けコースにも、ぜひ挑戦してみてください。


