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ロードバイクの28c・32c|先に見るのはフレームに何cまで入るか
更新日: 2026年8月10日

ロードバイクのタイヤはいま28cが標準で、その先の32cまで行くか迷う人が多いところです。太さで変わるのは主に乗り心地とグリップで、速さはほとんど変わりません。ただし太くしたくても、リムブレーキの車体は28cが上限、泥よけを付けるならもう一段細くなります。この記事では自分の車体に何cまで入るかの調べ方を先に書いたうえで、28c・30c・32cそれぞれで選べるタイヤを実売価格の安い順に並べました。太くしたときの空気圧の目安も入れています。
ロードバイクのタイヤは、いま28cが標準になりました。完成車に最初から付いてくるのも28cが増えています。
その先の32cまで行くべきかどうかで迷う人が多いんですよね。太くすると乗り心地は良くなりますが、そもそもフレームに入らないことがあります。
この記事では、太さで何が変わるのかと、自分の自転車に何cまで入るのかの調べ方を先に書きます。そのあとで太さ別に選べるようにしました。
太さで変わること

乗り心地|ここがいちばん変わる
太いタイヤは空気圧を下げて使えるんですよね。25cで7bar入れていたところが、32cなら4〜5barで足ります。
空気が柔らかいぶん、路面の細かい振動を吸ってくれます。100km走ったあとの手と腰の疲れが、はっきり違います。
速さ|太いほうが遅い、とは限らない
昔は「細いほうが速い」と言われていましたよね。ただいまはそう単純ではないとされています。
細いタイヤは高い空気圧が要りますが、空気を入れすぎると路面のでこぼこで跳ねて、そのぶん進む力が失われます。太いタイヤは低い空気圧で路面に沿えるので、荒れた舗装では逆に速いこともあります。
きれいな舗装を高速で走るなら25c、日本の一般道なら28c。だいたいそういう住み分けですね。
重さ|太くすると増える
ゴムの量が増えるので、当然重くなりますよね。コンチネンタルの公表値だと25cで225g、28cで240g、32cで290g。
1本あたり50gなので、前後で100g。登りでは分かりますが、平地ではほぼ気づきません。快適さと引き換えに払う代償としては、そこまで大きくないかなと思います。
グリップ|太いほうが接地面が広い
太いほど地面に触れる面積が増えるので、コーナーと下りで安心感が出るんですよね。雨の日の差は特に大きいですね。
まず「何cまで入るか」を調べる
太くしたくても、フレームとブレーキに収まらなければ付きません。買ってから気づくと戻せないので、先にここです。
調べ方は3つ
- メーカーの製品ページを見る:「最大タイヤクリアランス 32c」などと書いてあります。いちばん確実です
- 隙間に指を入れてみる:タイヤとフレーム(シートステーとフォーク)の間に指1本(約1.5cm)の余裕があれば、2サイズくらいは上げられることが多いです
- いま付いているタイヤの表示を見る:側面に「700×25C」と書いてあります。ここが出発点です
リムブレーキの車体は、だいたい28cが上限です。ブレーキのアーチにタイヤが当たるからですね。
ディスクブレーキの車体なら32c以上も入ることが多いです。この差は大きいので、まず自分の車体がどちらかを確認してください。
泥よけを付けるなら、もう一段細く
フェンダーを付けると、そのぶん隙間が要ります。32cが入る車体でも、泥よけ込みだと28cまでということがあります。通勤で使う予定なら、そこまで含めて考えてください。
太さ別に選ぶなら
28c|迷ったらここ
いまのロードバイクの標準ですね。25cからの乗り換えで、いちばん失敗しません。
リムブレーキの車体でもたいてい入りますし、選べる製品もいちばん多いです。空気圧は5〜6barあたりから試してみてください。
32c|荒れた道と、長い距離
舗装が荒れた道、砂利の混じるサイクリングロード、長距離のツーリング。こういう使い方なら、32cにする価値ははっきりあります。
ただしディスクブレーキの車体が前提です。リムブレーキだと入らないことがほとんどですね。
30c|28cと32cのあいだ
あと、あまり話題になりませんが30cという選択肢もあります。「32cは入らないけど28cより快適にしたい」というときに合います。
製品数は少なめなので、選べるものは限られます。
前後で太さを変えるのはやめておいてください。ハンドリングが不自然になります。
ただし銘柄は前後で違っても問題ありません。後ろのほうが早く減るので、後ろだけ丈夫なものにする人はいます。
太くしたら、空気圧も下げる
ここを変えないと、太くした意味が半分なくなるんですよね。
太いタイヤに高い空気圧を入れると、ただ硬いだけになります。乗り心地を取りにいって太くしたのに、跳ねる自転車になってしまう。よくある失敗ですね。
| 太さ | 空気圧の目安 | 感じ方 |
|---|---|---|
| 25c | 6〜7bar | 路面の情報が伝わる。硬め |
| 28c | 5〜6bar | いまの標準。バランスが良い |
| 32c | 4〜5bar | 柔らかい。荒れた道でも突き上げが少ない |
体重によっても変わりますよね。軽い人は下げ気味、重い人は上げ気味から始めて、乗ってみて調整するのがいちばん確実です。
タイヤの側面に上限が書いてあるので、そこは超えないでください。あと空気は週に1回入れるのを前提に考えておくと、この数字が意味を持ちます。
28c・32cで選べるタイヤ6本(実売の安い順)
価格は2026年8月時点のAmazon実勢で、いずれも1本の値段です。サイズと色で変わるので、リンク先で確かめてください。
| 製品名 | こんな人向け | 価格 | 対応サイズ | 販売単位 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
|
パナレーサー コンフィ 700×28C/32C
|
32cを安く ★★★★☆ |
約2,500円〜 | 28C・32C | 1本 | 32cを安く試す |
|
パナレーサー アジリスト
|
28cの定番 ★★★★★ |
約4,900円〜 | 23/25/28/30C | 1本 | 28c・30cの定番 |
|
パナレーサー グラベルキング
|
未舗装も ★★★★☆ |
約4,900円〜 | 32C以上が中心 | 1本 | 未舗装も走る |
|
ヴィットリア コルサ N.EXT 700×28C
|
ロングライド ★★★★★ |
約6,900円〜 | 28C | 1本 | 28cで快適に走る |
|
ミシュラン パワーカップ 700×28C
|
28cで速く ★★★★☆ |
約7,300円〜 | 25C・28C | 1本 | 28cで速く走る |
|
ヴィットリア コルサ N.EXT 700×32C
|
32cで舗装 ★★★★☆ |
約7,300円〜 | 32C | 1本 | 32cで舗装を走る |
1. パナレーサー コンフィ 700×28C/32C|2,000円台で32cを試せる、いちばん軽い入口

パナレーサー コンフィ 700×28C/32Cの価格を比較する
- 対応サイズ
- 28C・32C
- タイプ
- クリンチャー
- 販売単位
- 1本
- 向き
- 通勤・街乗り
- 価格帯
- 約2,500円〜
28Cと32Cが選べて、1本2,500円台。まず32cがどんな感じか試してみたい、というときにちょうどいいです。通勤や街乗りを想定した作りなので、ゴムは厚めで減りにくく、パンクもしにくいです。走りの軽さでは上のタイヤに譲りますが、太さの効果を確かめるだけならこれで十分わかります。
こんな人に:通勤で使う人/まず32cを試したい人
気になる点:走りの軽さは上位に譲ります
2. パナレーサー アジリスト|23〜30Cまで揃うので、太さを変えたいときに選びやすい

パナレーサー アジリストの価格を比較する
- 対応サイズ
- 23/25/28/30C
- タイプ
- クリンチャー
- 販売単位
- 1本
- 重量
- 180g(23C)
- 価格帯
- 約4,900円〜
23/25/28/30Cと幅が揃っているので、太さを変えたいときにいちばん選びやすい1本です。25cから28cへ、あるいは30cへと段階を踏めます。転がりの軽さと耐パンクのバランスも良く、この価格帯では外しにくいところですね。32Cの設定はないので、そこから上は別のタイヤになります。
こんな人に:25cから28cに上げる人/30cを試したい人
気になる点:32Cの設定はありません
3. パナレーサー グラベルキング|砂利や荒れた舗装まで踏んでいける32c以上

パナレーサー グラベルキングの価格を比較する
- 対応サイズ
- 32C以上が中心
- タイプ
- クリンチャー
- 販売単位
- 1本
- 向き
- 砂利・荒れた舗装
- 価格帯
- 約4,900円〜
砂利の混じるサイクリングロードや、荒れた舗装まで踏んでいけるタイヤです。32C以上が中心で、ディスクブレーキの車体と組み合わせる前提になります。きれいな舗装しか走らないなら転がりで損をしますが、道を選ばずに走りたいならここが安心です。
こんな人に:サイクリングロードの未舗装区間を走る人
気になる点:きれいな舗装だけなら転がりで損をします
4. ヴィットリア コルサ N.EXT 700×28C|28cで乗り心地と耐久のバランスを取るなら

ヴィットリア コルサ N.EXT 700×28Cの価格を比較する
- 対応サイズ
- 28C
- タイプ
- クリンチャー
- 販売単位
- 1本
- 向き
- ロングライド
- 価格帯
- 約6,900円〜
28cで乗り心地と耐久のバランスを取るならこれかなと思います。ヴィットリアらしくしなやかで、長い距離を走ったあとの疲れ方が違います。リムブレーキの車体で入る上限まで太くしたい、という使い方にも合います。
こんな人に:長い距離を走る人/リムブレーキ車で上限まで太くしたい人
気になる点:転がりだけならもっと軽いものがあります
5. ミシュラン パワーカップ 700×28C|太さは上げたいが、速さも譲りたくない人に

ミシュラン パワーカップ 700×28Cの価格を比較する
- 対応サイズ
- 25C・28C
- タイプ
- クリンチャー
- 販売単位
- 1本
- 向き
- レース寄り
- 価格帯
- 約7,300円〜
太さは上げたいけれど速さも譲りたくない、という人向けです。ミシュランのレース系なので転がりが軽く、28cでもきびきび走ります。そのぶんケーシングが薄いので、耐パンクは弱めです。予備チューブは必ず持っていってください。
こんな人に:レースやヒルクライムにも出る人
気になる点:ケーシングが薄く、耐パンクは弱めです
6. ヴィットリア コルサ N.EXT 700×32C|32cのまま舗装路を気持ちよく走るなら

ヴィットリア コルサ N.EXT 700×32Cの価格を比較する
- 対応サイズ
- 32C
- タイプ
- クリンチャー
- 販売単位
- 1本
- 向き
- 舗装路メインの32c
- 価格帯
- 約7,300円〜
同じコルサ N.EXTの32C版です。舗装路をメインに、快適さを取りにいく組み合わせですね。ディスクブレーキの車体が前提になります。32cまで太くしても走りが重くならないタイヤなので、ロングライド用として素直な選択かなと思います。
こんな人に:ディスクブレーキ車で快適さを取りたい人
気になる点:1本7,000円台。リムブレーキ車には入りません
よくある質問
25cから28cに変えると、遅くなりますか?
ほとんど変わりません。1本あたり15gほど重くなりますが、空気圧を下げられるぶん路面での損失が減るので、実走では相殺されることが多いです。
日本の一般道のように舗装が荒れた場所では、28cのほうが速いことすらあります。
28cのタイヤは、いまのホイールにそのまま付きますか?
だいたい付きます。ただリム内幅が細いホイール(15C以下)だと、28cを入れても実測が細くなることがあります。
逆に内幅の広い最近のホイールだと、28c表記のタイヤが実測30cくらいになります。フレームの隙間はこの実測で見てください。
リムブレーキでも32cは入りますか?
ほとんど入りません。キャリパーブレーキのアーチに当たります。28cが実質の上限だと考えてください。
どうしても太くしたいなら、車体ごとディスクブレーキに替えるしかないです。
タイヤを太くすると、チューブも替える必要がありますか?
チューブには対応幅の表示(例:700×25-32C)があります。その範囲に入っていればそのまま使えます。
25c専用のチューブを32cに入れると、伸びきって薄くなりパンクしやすくなるので、そこだけ確認してください。
32cにしたら、もうロードバイクじゃないですか?
そんなことはないです。プロのレースでも28c〜30cが普通になっていますし、荒れた路面のレースなら32c以上も使われます。
細いことが正しかった時代は、もう終わっていると考えて大丈夫かなと思います。
まとめ
- いまの標準は28c。25cからの乗り換えなら、まずここです
- 太さで変わるのは乗り心地・グリップ・重さ。速さはほぼ変わりません
- 買う前にフレームの隙間を確認。リムブレーキは28cが上限、ディスクなら32c以上も入ります
- 泥よけを付けるなら、もう一段細く見ておいてください
- 太くしたら空気圧も下げる。ここをやらないと、ただ硬いだけになります
私だったら、リムブレーキの車体なら28c、ディスクなら32cを選びます。快適さのほうが、走った距離に返ってくる気がするので。



