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ワークマンで揃う登山装備と、揃わないもの|服は1万2千円台【2026年秋冬】

更新日: 2026年10月22日

記事概要

ワークマンで登山の服を揃えたい方へ。肌着・中間着・ズボン・雨具の4点は揃います。2026年10月時点の公式価格で、合計1万2千円台でした。雨具のイナレムは耐水圧20,000mm・透湿25,000gで、モンベルが掲げる基準を満たしています。ただし登山靴とザックは代わりになりません。行ける山の境界線は「引き返せるかどうか」。ワークマンの靴3足と、靴下・手袋などの小物も、商品名と値段でご紹介します。

ワークマンで登山の服を揃えたい。そう考えて調べ始めると、「全部いける」と「やめておけ」の両方が出てきて困りますよね。

で、実際のところ、上半身と下半身はほぼ揃います。ただし靴とザックは揃いません。

「全部ワークマンで行ける」でも「ワークマンじゃ無理」でもなく、どこまでならワークマンで大丈夫かをご紹介します。

価格は2026年10月にワークマン公式で確認したものです。10月に入って秋冬物が並び、9月とは売り場が変わっているので、そこも合わせて。

ワークマンで揃うのは服だけ。肌着・中間着・ズボン・雨具は揃うが、登山靴とザックは揃わない
揃う範囲と、揃わない範囲がはっきり分かれます

ワークマンで揃う4点|合計1万2千円台

低山の日帰りに必要な服は、だいたいこの4点です。全部ワークマンで揃います。写真か商品名を押すと、公式の商品ページが開きます。

商品 役割 価格 特徴
肌に着るもの ¥1,900 ウール100%。汗を吸って暖かくなる肌着
中に着るもの ¥2,500〜 透湿度70,000g。水を弾いて、小さくたためる
ズボン ¥1,900 透湿度70,000g。裾がファスナーで開く
雨具 ¥5,500 耐水圧20,000mm・透湿度25,000g。収納袋つき

※2026年10月17日にワークマン公式オンラインストアで確認した価格(税込)です。写真の出典:ワークマン公式オンラインストア。

4点の合計は11,800円からです。

女性用も同じ値段で出ています。レディースイナレム レインスーツが5,500円、レディースメリノウール100長袖クルーネックTが1,900円です。

ひとつ知っておきたいのが買い方です。公式オンラインストアの宅配分は、入荷待ちのサイズがほとんどでした。商品ページに「店舗の在庫を確認する」が出ている商品は、そこから近くの店を見てから行くと、空振りせずに済みます。

4点のほかにも、ワークマンが登山向けとしてまとめている服や靴は、公式のトレッキング特集に一覧で並んでいます。売り場は季節で入れ替わるので、上の商品が見当たらないときは、ここから同じ系統を探すと早いですよ。

同じものを登山ブランドで揃えると

比べると差がはっきりします。

  • 肌着…モンベル スーパーメリノウール L.W. 7,590円(ワークマンの4倍)
  • 雨具…モンベル ストームクルーザー ジャケット22,000円+ドライテック レインパンツ14,000円=36,000円(同6.5倍)

雨具だけでワークマン一式3回分なんですよね。ここが「ワークマンで始める」の強みかなと思います。

雨具はメーカーの基準を満たしている

「安いから性能も低いのでは」と心配になるところなので、数字で比べてみますね。

モンベルは商品ページにこう書いています。

モンベルでは、レインウエアやアルパインウエアに求められる耐水圧20,000mm以上をクリアした素材のみを使用しています。

作っている側が示した合格ラインですね。ワークマンのイナレムは、これを満たしています。

ワークマン イナレム モンベル サンダーパス
値段 上下 ¥5,500 上のみ ¥13,600
耐水圧 20,000mm 20,000mm以上
透湿性 25,000g 15,000g

※ワークマンは公式サイト掲載値(品番NR001)、モンベルは公式オンラインストア掲載値(サンダーパス ジャケット Men’s)。2026年10月時点。

透湿性の数字だけ見ると、イナレムのほうが上なんですよね。しかも上下セットで、サンダーパスの上着1枚の半額以下です。

ほかに選べる雨具

イナレムのほかにも、こういう雨具が並んでいます。

商品 値段 耐水圧 透湿度
フューチャーテックレインスーツ(上下) 4,900円 30,000mm 20,000g
エックスシェルター超透放湿レインジャケット(上だけ) 5,800円 肩・前は20,000mm
背中・脇は10,000mm
50,000g〜70,000g
エックスシェルター超透放湿ハードシェルレインスーツ(上下) 7,800円 場所により20,000mm
または10,000mm
50,000g〜70,000g

フューチャーテックは、イナレムより600円安くて耐水圧は30,000mm。透湿度は20,000gで、イナレムより少し下です。

エックスシェルターの2つは、蒸れにくさを優先した作りです。そのぶん耐水圧が10,000mmの場所があります。蒸れが苦手な人には合いますが、雨の中を長く歩く日は、全体が20,000mm以上のイナレムかフューチャーテックのほうが安心かなと思います。

とはいえ最初の1着はイナレムで足ります。上下そろって5,500円で、基準を満たしているので。

秋と冬で、何をどう足すか

季節ごとの組み合わせもご紹介しますね。ベースは同じで、足すものが変わるだけです。

秋(9月〜11月・気温10〜20℃)

低山ならこの3枚で足ります。

秋でいちばん多い失敗は着すぎかなと思います。登り始めは寒くても、20分も歩けば暑くなるんですよね。寒いくらいで歩き出すのがちょうどいいです。

そのぶん、山頂で止まると一気に冷えます。ザックに1枚入れておくのを忘れないでください。

フーディは、生地に厚みがほしければプレミアム超撥水ソフトシェルトレックフーディ(2,900円)もあります。こちらは風を通しにくく、袖が二重になっています。

冬(12月〜2月・気温0〜10℃の低山)

秋の3枚に、暖かい層を1枚足します。

ここも着たまま登らないことです。暖かい層は、止まったときに着るためのものなので。

風が強い日は、上に薄いものを1枚

気温より風のほうが体感を下げます。稜線に出ると急に寒くなるのは、たいてい風なんですよね。

雨具(イナレム)でも風は止まるので、持っているならわざわざ買い足さなくても大丈夫です。荷物を減らしたいなら、雨具1枚で兼ねてしまうのが早いかなと。

組み合わせの早見

気温の目安 歩いている間 止まったとき
15〜20℃ 肌着+ズボン フーディを羽織る
10〜15℃ 肌着+フーディ 雨具を風よけに
5〜10℃ 肌着+フーディ 断熱系を1枚
0〜5℃ 肌着+断熱系 さらに雨具を上から

歩いている間と止まったときで着るものを変える。これだけ覚えておけば、冬の低山はだいたい大丈夫かなと思います。

小物はどこまで揃うか|靴下・手袋・帽子

手袋や帽子のような小物も、ワークマンで足ります。秋冬の低山なら、このあたりです。

商品 使うところ 価格 特徴
足 ¥1,280
(3足)
つま先とかかとが厚手。土踏まずを支える
首 ¥980 ウール混(23%)で蒸れにくい
頭 ¥499 中わた入りで、耳まで覆える
手 ¥2,900 防水で中わた入り。冬用

※2026年10月17日にワークマン公式オンラインストアで確認した価格(税込)です。写真の出典:ワークマン公式オンラインストア。

4つ全部足しても5,659円です。手袋は冬用なので、秋のうちは残りの3つで2,759円ですね。

気をつけたいのは靴下です。この靴下は化繊と綿の混紡で、ウールの登山用の靴下は公式オンラインストアに見当たりませんでした。日帰りの低山なら足りますが、冬に足先が冷えやすい人は、靴下だけウール混にしておくと安心です。

ワークマンで揃わないもの|靴とザック

ここは、ワークマンで揃えるときにいちばん気をつけたいところです。この2つは、ワークマンでは代わりになりません。

登山靴

ワークマンにも、トレッキング向けの靴が3足あります。

商品 形 価格 防水 商品ページの案内
ハイカット ¥4,500 地面から6cmまで アウトドア・レジャー・街歩きに
ローカット ¥3,500 地面から5cmまで トレッキングでもタウンでも
ローカット
(手を使わず履ける)
¥2,500 撥水のみ 軽登山の踏ん張りをサポート。タウンユースにも

※2026年10月3日にワークマン公式オンラインストアで確認した価格(税込)と商品説明です。写真の出典:ワークマン公式オンラインストア。

整備された道を短く歩く日なら、これで歩けます。ただ防水は、アジムで地面から6cmまで、エンリルで5cmまで。岩場や長い下りの話は、商品ページに出てきません。

岩や木の根が出ている道、下りが長い道を歩くなら、ソールが硬くて足首まで支えてくれる登山靴のほうが安心です。ここは転ぶかどうかの話なので、値段で妥協しないほうがいいところかなと。

登山靴は2万円前後が入り口です。ただ最近は型落ちが安く買えるので、そこを狙えば1万円台で収まります。

いま実際の値段を見ると、定番の入門モデルなら1万3千円台から出ています。ワークマンの服と合わせるなら、このあたりが入り口かなと思います。

製品名 こんな人向け 価格 防水 カット おすすめ用途
キャラバン C1_02S
キャラバン C1_02S

いちばん安く
★★★★☆
約13,200円〜 GORE-TEX ミッド 最初の1足を安く
コロンビア セイバー6 ミッド アウトドライ
コロンビア セイバー6 ミッド アウトドライ

軽さ重視
★★★★☆
約15,200円〜 アウトドライ ミッド アウトドライを試したい人
メレル モアブ3 シンセティック ミッド ゴアテックス
メレル モアブ3 シンセティック ミッド ゴアテックス

売れ筋から
★★★★★
約16,900円〜 GORE-TEX ミッド 売れ筋から選びたい人

ザック

ワークマンにもバックパックはあります。たとえばアーバンライトバックパックは4,900円。胸のベルトと、背中のメッシュパッドが付いています。

ただ、登山用ではありません。腰のベルトや、背面の長さを体格に合わせる仕組みは、商品ページに出てきません。

登山用のザックは、荷物の重さを肩ではなく腰で受けるように作られています。背面の長さが合っていないと、重さが肩にかかって歩きづらくなってしまうんですよね。

日帰りなら1万円台から選べます。ここも最初に買っておくと、後がずっと楽です。

日帰りの登山ブランドなら、1万1千円台からあります。背面の長さが合うかどうかがいちばん大事なので、迷ったら店で背負ってみてください。

製品名 こんな人向け 価格 容量 おすすめ用途
サロモン TRAILBLAZER 30
サロモン TRAILBLAZER 30

いちばん安く
★★★★☆
約11,500円〜 30L いちばん安く登山ブランドで揃えたい人
ドイター フューチュラ 23
ドイター フューチュラ 23

背中が蒸れる人
★★★★★
約13,700円〜 23L 背中の蒸れが気になる人
カリマー オースター 30
カリマー オースター 30

体格に合わせる
★★★★☆
約18,500円〜 30L 30Lで体格に合わせて選びたい人

まとめると

ワークマン 登山ブランド
肌着・中間着・ズボン これで足ります —
雨具 これで足ります —
小物(手袋・帽子など) これで足ります —
登山靴 代わりになりません ここは買う
ザック 代わりになりません ここは買う

服をワークマンで抑えて、浮いたぶんを靴とザックに回す。これがいちばん失敗しない配分かなと思います。

ワークマンで行ける山・行けない山

装備の話をしたので、次はどこまで行けるかです。

行ける 行かないほうがいい
標高1,000m前後の低山 標高2,500m以上
整備された登山道 岩場・鎖場
日帰り 山小屋泊・テント泊
天気の良い日 雪や氷のある時期
人が多いコース 人の少ないコース

境界線がどこにあるか

ざっくり言うと、「引き返せるかどうか」です。

低山の日帰りなら、寒くなっても、雨に降られても、1〜2時間で下りられます。装備が足りなくても、引き返すという逃げ道がある。

高い山や泊まりになると、そこが変わります。すぐに下りられない場所で装備が足りないと、逃げ道がなくなる。だから同じ服でも意味が違ってくるんですよね。

なので「ワークマンだから危ない」ではなく、「引き返せない山には、引き返せない前提の装備で行く」という話かなと思っています。

ワークマン装備で行ける山の境界線。引き返せる低山の日帰りまで。標高2500m以上や泊まりは別
引き返せる山かどうかで分けています
笑い猫

笑い猫

登山の道具をどこまで安く済ませていいかは、はっきり書いてあるものが少ないんですよね。「安物は危ない」という記事と、「全部ワークマンでいける」という記事の両方があって、迷うと思います。

私は、服はワークマンで足りるものがけっこうある一方で、登山靴は足に合わせて選んだほうがいいと思っています。足が痛いと、その日はもう楽しくないので。

なのでこの記事では、ワークマンで足りるものと、そうでないものを、はっきり分けて書いています。

2026年10月の売り場で変わったこと

9月から変わったところも、ご紹介しておきますね。

「断熱β」と「快適断熱Σ」は別の系統

エックスシェルターの断熱シリーズは、いま3つの系統が並んでいます。

9月の売り場には断熱βがまだ無く、快適断熱Σだけが目立っていました。10月に入ってβも並んだので、いまは両方から選べます。

商品名の頭に「予約販売」と付いたもの(断熱αのコートなど)は、店舗での受け取り限定です。

トレックライトフーディは色で値段が違う

プレミアム超撥水ソフトシェルトレックライトフーディは、色で値段が違います。ブラック・セージグリーン・シルバーが2,500円で、肩と袖先に丈夫な生地を使った限定生産の「アジムプロ」が2,900円です。

色にこだわらなければ400円安く買えます。気にしないなら、そこは拾っておいてもいいかなと思います。

よくある質問

ワークマンだけで登山の装備は揃いますか?

服は揃いますが、靴とザックは揃いません。
肌着・中間着・ズボン・雨具はワークマンで足ります。合計1万2千円台です。
ただし登山靴とザックは代わりになりません。ワークマンの靴は整備された道を短く歩く日まで、バックパックは街向けの作りだからです。
服をワークマンで抑えて、浮いたぶんを靴とザックに回すのが、いちばん失敗しない配分かなと思います。

ワークマンの装備でどこまでの山に行けますか?

標高1,000m前後の低山を、整備された道で、日帰りで歩くぶんには問題ありません。
避けたほうがいいのは、標高2,500m以上、岩場や鎖場、山小屋泊やテント泊、雪や氷のある時期です。
境界線は「引き返せるかどうか」かなと思っています。低山の日帰りなら、寒くても雨でも1〜2時間で下りられます。すぐに下りられない場所では、装備が足りないと逃げ道がなくなるので。

ワークマンのレインウェアは登山で使えますか?

使えます。イナレム ストレッチレインスーツ(上下5,500円)は耐水圧20,000mm、透湿25,000gです。
モンベルが商品ページで「レインウエアやアルパインウエアに求められる耐水圧20,000mm以上をクリアした素材のみを使用」と書いているので、その基準は満たしています。
透湿性にいたっては、モンベルの入門モデル(15,000g)より高い数字が出ています。

ワークマンの靴で登山してもいいですか?

整備された道を短く歩く日なら履けますが、岩や木の根の多い道にはおすすめしません。
ワークマンには、トレックシューズアジム(4,500円)・トレックシューズエンリル(3,500円)・アクティブハイクハーディ(2,500円)の3足があります。防水は、アジムで地面から6cmまでです。
岩や木の根が出ている道、下りが長い道を歩くなら、ソールが硬くて足首まで支えてくれる登山靴のほうが安心です。登山靴は2万円前後が入り口ですが、型落ちを狙えば1万円台で収まります。

ワークマンの靴で富士山に登れますか?

おすすめしません。
富士山は標高3,776m。岩と砂利の道が続き、下りも長い山です。この記事の線引きでいうと「すぐに下りられない山」にあたるので、靴は登山靴を選んでください。

手袋や靴下もワークマンで足りますか?

足ります。
靴下はアーチパワーアシスト ミドル 先丸靴下(3足組1,280円)、首まわりはメリノテックのネックウォーマー(980円)、手袋はエックスシェルター断熱β防水防寒グローブ(2,900円)があります。
ウールの登山用の靴下は見当たらなかったので、冬に足先が冷えやすい人は、靴下だけウール混にしておくと安心です。

いつ買いに行くのがいいですか?

秋冬物は、10月に入って並んでいます。
ワークマンは人気商品がすぐ売り切れるので、欲しいものが決まっているなら、商品ページの「店舗の在庫を確認する」で近くの店を見てから行くのが確実です。公式オンラインストアの宅配分は、入荷待ちのサイズが多くなっています。
逆に、雨具(イナレム)のように通年で置いてあるものは、店にあればいつでも大丈夫です。

「断熱β」は無くなったのですか?

無くなっていません。9月の売り場にはまだ並んでいなかっただけで、10月に入ってフリースジャケット(2,900円)などが出ています。
「快適断熱Σ」は外の気温30〜5℃向けの、1年を通して着られる系統で、断熱βとは別物です。寒い日の1枚なら断熱β、季節の変わり目から着るなら快適断熱Σ、という分け方かなと思います。

まとめ

  • 服は揃います。肌着・中間着・ズボン・雨具の4点で1万2千円台
  • 靴とザックは揃いません。ワークマンの靴は、整備された道を短く歩く日まで。ここは登山ブランドで買ってください
  • 雨具のイナレム(上下5,500円)は耐水圧20,000mm・透湿25,000g。メーカーが掲げる基準を満たしています
  • 靴下・手袋・帽子などの小物もワークマンで足ります
  • 行けるのは1,000m前後の低山を、整備された道で、日帰りまで
  • 境界線は「引き返せるかどうか」。すぐ下りられない山は別の話になります
  • 「断熱β」と「快適断熱Σ」は別の系統。10月の売り場には両方並んでいます
  • 買うときは、商品ページから近くの店の在庫を見てから行くのが確実です。季節で入れ替わった分は、公式のトレッキング特集で一覧できます

ワークマンで全部済ませようとすると無理が出ますし、逆に全部を登山ブランドで揃えると10万円近くかかるんですよね。服はワークマン、靴とザックは登山ブランド。この分け方が、いちばん現実的だと思っています。