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トレッキングポールの使い方|長さはひじ90度が基準・登りは短く下りは長く、I型とT型の持ち方と手入れ

更新日: 2026年10月17日

山道のわきの岩に立てかけた、2本のトレッキングポール
記事概要

トレッキングポールの使い方を、シナノ・モンベル・レキの案内でまとめました。長さは平地でひじが90度になるくらいが基準で、登りは短め、下りは長め。ストラップの通し方、I型とT型の持ち方、先ゴムとバスケットの使い分け、手入れもご紹介します。

トレッキングポールは、買ったあとに「で、長さは何cmにすればいいの?」となりやすい道具ですよね。ストラップの通し方や、先のゴムを外すのかどうかも、説明書を開かないと意外と分からないものです。

長さの基準は、平地でグリップを握ったときに、ひじが90度になるくらいです。そこから、登りは短め、下りは長めに変えます。国内でよく見かけるシナノ、モンベル、レキの3社とも、この考え方は同じなんですよね。

長さの合わせ方、ストラップの通し方、I型とT型の持ち方、先端の使い分け、使ったあとの手入れまで、順にご紹介します。

使い方の早見表|長さ・持ち方・先端・手入れ

長さ(平地) グリップを握って、ひじが90度になるくらい
登り 基準より短く(シナノの図では −5cm)
下り 基準より長く(シナノの図では +5〜10cm)
T型(1本で使う型) 身長の半分くらい
ストラップ 下から手を通して、ストラップごとグリップを握る
先ゴム 木道や木の根のある道と、移動中は付ける。すべりやすい道では、外す判断も
バスケット 付けたまま使う
使ったあと シャフトを抜いて、拭いて、乾かす。油は差さない
しまう場所 岩場、クサリ場、ハシゴなど、手を使う所

※シナノ「トレッキングポールの使い方」と取扱説明書、モンベル「トレッキングポールガイド」、レキ「はじめてのトレッキングポール GUIDE」によります(2026年10月13日に確認)

トレッキングポールの長さの合わせ方の図。平地はひじが90度になるくらい、登りは基準より短く、下りは基準より長く。STOPの印が見える長さでは使わない
平地の長さを1つ覚えて、登りと下りで少し変えます

先に覚えておくと楽な、部品の名前

説明書を読むときに、部品の名前でつまずきやすいんですよね。シナノの呼び方で、上から順に並べておきます。

  • グリップ:握る所。まっすぐ握る「I型」と、上から手をのせる「T型」があります
  • ストラップ:グリップに付いた、手を通す帯
  • アンダーグリップ:グリップの下に伸びた、細い握り。無い型もあります
  • シャフト:軸の部分。3段の型なら、上段・中段・下段
  • ロック:長さを固定する所。レバーで締める型と、シャフトを回して締める型があります
  • ストップマーク:「STOP」などの印。これより長くは伸ばせません
  • バスケット:先端の近くに付いた、小さな輪
  • 石突き:先端の、金属のとがった所
  • 先ゴム:石突きにかぶせるゴムのキャップ。モンベルは「ポイントプロテクター」と呼んでいます

長さの合わせ方|平地でひじが90度になるくらい

I型(2本で使う型)の基準

まず、平らな所でまっすぐ立って、グリップを握ります。そのときの、ひじの角度が目安です。

メーカー 平地の基準
シナノ ひじが直角になる高さから、0〜2cmほど短く。身長×0.68でも、およその長さが分かる(身長170cmなら115cm)
モンベル ポールを握ったときに、ひじが90度になる長さ
レキ ひじが90度より少し開いた、100度くらい

言い方は少しずつ違いますが、どれも「直角か、それより気持ち短め」なんですよね。迷ったら、まず90度に合わせて歩いてみて、腕が上がって疲れるようなら1〜2cm短くする、という順番でいいかなと思います。

お店で長さを選ぶときや、通販で買うときは、身長からの目安が役に立ちます。シナノの式に当てはめると、こうなります。

身長 I型の基準(身長×0.68) T型の基準(身長×0.5+2〜3cm)
150cm 約102cm 約77〜78cm
160cm 約108cm 約82〜83cm
170cm 約115cm 約87〜88cm
180cm 約122cm 約92〜93cm

※シナノの式に当てはめた数字です(1cm未満は切り捨て)。腕の長さや靴底の厚さでも変わるので、最後は実際に握って合わせてください

シナノは、自分の基準から前後に5〜10cm動かせるポールを選ぶと安心、とも案内しています。登りと下りで長さを変えるためですね。

登りは短く、下りは長く

登りでは、ポールを突く地面が自分より高くなります。平地の長さのままだと、腕が上がって疲れてしまうので、短くします。下りはその逆で、突く地面が低くなるぶん、長くします。

メーカー 登り 下り
シナノ 図では−5cm。本文では「0〜5cm短く」 図では+5〜10cm。本文では「まず+5cmにして歩いてみる」
モンベル 平地より短く 平地よりやや長め
レキ こぶし1つ分、短く こぶし1つ分、長く

cmの数字を出しているのは、この3社ではシナノだけです。登りは5cm短く、下りは5cm長くから始めて、歩きながら合わせていけば十分かなと思います。

見るところは2つです。登りで、グリップを握る手が肩より高くなっていないか。下りで、握る位置が低すぎて前かがみになっていないか。シナノもレキも、ここを注意しています。

長さを変えずに済ませる方法|アンダーグリップ

登りと下りがこまかく入れかわる道で、そのたびにロックを開け閉めするのは、ちょっと面倒ですよね。

グリップの下に細い握り(アンダーグリップ)がある型なら、握る場所を変えるだけで、5cmほどの違いに対応できます(シナノ)。短い登りや高い段差では、下のほうを握る。それだけで、長さを変えたのと同じことになるんです。

長い登りや長い下りの前だけ、ロックを開けて長さを変える。あとは握りかえで済ませる。このくらいの使い分けが、いちばん続けやすい気がします。

伸ばし方|下の段から。「STOP」の印は出さない

3段のポールは、下の段(バスケットのある側)から伸ばして固定していきます。シナノのレバーロック式なら、手順はこうです。

  1. レバーを、止まる所まで開く
  2. 下段のシャフトを、ストップマークの所まで引き出して固定する
  3. 長さの調節は、中段のシャフトでする
  4. レバーを元に戻して、固定する

ただ、ここはメーカーで決まりが違います。レキは、中段と下段を同じくらいの長さにします。同じ目盛りに合わせると、印字された長さになる作りです。自分のポールの説明書に合わせてください。

どのメーカーでも同じなのが、「STOP」や「MAX」の印が見える長さでは使わないこと。そこから先は、強度が保てません。折れたり曲がったりして、けがにつながります。

固定できたかの確かめ方

長さを決めたら、ポールを地面に立てて、上から軸の方向に押してみます。縮まなければ大丈夫です。

十分に固定していても、シャフトが縮むことはあります。長い時間使ったときや、大きな衝撃を受けたときは、ゆるみやすいんですよね。歩いている途中でも、休憩のたびに確かめておくと安心です。

縮んでしまうときの直し方は、ロックの型で違います。

  • レバーで締める型:レバーの反対側に、固定の強さを変えるねじがあります。シナノの「イージーロックメタル」なら、レバーを完全に開いて、ねじ(アジャスタブルナット)をコインで締まる方向に4分の1〜2分の1回転。出荷のときはゆるめになっているので、使う前に合わせておきます
  • シャフトを回して締める型:太いシャフトを握って、細いシャフトを右に回すと締まります。力まかせに締めすぎると、中の部品が壊れるもとです。シナノは、調節を素手ですることもすすめています。手袋だとすべって、ゆるんだり締めすぎたりするためです

レバーの型でも、ねじを締めすぎるとレバーが閉じなくなります。無理に閉じると、レバーが壊れることがあるので(レキ)、少しずつ回して合わせてくださいね。

ストラップの通し方と握り方

ストラップは、落とさないためのひも、というだけではないんです。正しく通すと、握る力を使わずに、手のひらでポールを押せるようになります。

シナノの案内の通し方は、3つの動きです。

  1. ストラップを少し開くようにして、押さえる
  2. 輪ができるので、下から手を通す
  3. そのまま、ストラップごとグリップを握る

上から手を入れてしまう人が多いのですが、下から通すのが正解です。モンベルは、手のひらの小指側から手の甲を、ストラップの幅の広い所で受けるように巻いて持つと、しっかり握っていなくても体重をかけられる、と説明しています。

長さは、手とストラップの間にすき間ができないくらいに合わせます。ゆるいと、結局は握る力で支えることになって、手が疲れてしまうんですよね。

ちなみに、急な下りでは、手のひらをグリップのてっぺんに当てて、頭全体をおおうようにつかむと安定します(モンベル)。

歩き方|平地・登り・下り

平地とゆるやかな道

歩幅は、ふだんより少し狭く。踏み出した足と反対側のポールを、その足の横か、少し前に突きます。右足を出したら、左のポール。ふつうに歩くときの腕の振りと同じですね。

目線は前に、重心は真下に。同じリズムで歩くと、疲れにくくなります(シナノ)。

登り

ポールを短くして、前に突いたポールで体を押し上げます。腕の力も使って登る、というイメージです。

  • ポールを、足から遠くへ突かない
  • 握る手が、肩より高くならないようにする
  • 上体を起こす

遠くへ突いたり、手が肩より上がったりすると、疲れやすいだけでなく、転ぶもとになります。斜面がきつくなってきたら、長さをもう少し短くするか、アンダーグリップを握ってみてください。

下り

ポールがいちばん頼りになるのは、下りです。長めにして、先にポールを突いてから、足を下ろします。

  • 踏み出した足が地面に着く直前に、反対側のポールを足の横に突く(シナノ)
  • 歩幅は平地より狭く。靴の裏全体を地面に着ける
  • 段差では、ポールを先に突いてから、そっと着地する(レキ)
  • 腰を引かない。前かがみにならない

歩幅を小さくすると、ポールを突く位置も体に近くなります。そのぶん重心の動きが小さくなって、ひざや腰が楽になるんですよね。

手を使う所では、しまう

岩場、クサリ場、ハシゴ、片側が切れ落ちた細い道。こういう所では、ポールは使いません。とっさに手が出せないと、バランスを崩したときに危ないためです。

シナノもモンベルも、先にザックへしまってから通るよう案内しています。手首にぶら下げたまま岩をつかむのは、引っかかるもとなので、やめておきましょう。

笑い猫

笑い猫

長さは、最初のうちは細かく考えすぎなくていいかなと、私は思っています。平地でひじが90度になる長さを1つ覚えておいて、長い登りの前に少し短く、長い下りの前に少し長く。変えるのは、そのくらいで十分な気がします。

それよりも、歩きだす前に、ロックを上から押して縮まないかを確かめるほうが大事なんですよね。下りで体を支えようとした瞬間にポールが縮むと、そのまま前へつんのめってしまいます。

T型(ステッキ型)の使い方

グリップがT字になったポールは、I型とは持ち方も長さも違います。

1本で、ゆるやかな道をゆっくり歩く型

T型は、1本で使います。片手が空くので、ふだん歩くのに近い感覚で使えるんですよね。

向いているのは、起伏の少ないハイキングコースを、ゆっくり歩くとき。モンベルは、はじめてポールを使う人や、腕の力に自信のない人にもすすめています。逆に、登りと下りの多い山には、2本で使うI型が合います。

握り方

ストラップの下から手を通して、親指と人差し指で、短いほうの柄をつまみます。残りの指を、長いほうの柄に回します。そして、真上から体重をかけるのが基本です(モンベル)。

ひとつ気をつけたいのが、ストラップです。I型でないグリップに付いたストラップは、体重をかけて使う作りではありません(シナノ)。T型は、ストラップではなく、グリップに手をのせて支えてくださいね。

長さは、身長の半分くらい

長さの目安は、モンベルが「身長の半分くらい」、シナノが「身長×0.5+2〜3cm」(身長170cmなら87cm)です。グリップの上に手を置いて、自然にひじが伸びるくらい、という合わせ方ですね。

登りと下りは、握りかえで

T型は、長さを変えるかわりに、握る所を変えて使えます。シナノの案内では、下りは上から握る、登りはグリップの下(柄)を握る。段差や坂は、この握りかえで越えていきます。

先端の使い分け|先ゴム・バスケット・石突き

トレッキングポールの先端の使い分けの図。先ゴムは木道や木の根のある道と移動中に付け、雪や雨ですべりやすい道では外す。バスケットは付けたまま使い、雪の山では雪用に替える
先ゴムは、道によって付けたり外したりします

先ゴムは、道を傷めないために付ける

先ゴムには、2つの役目があります。木道や、登山道の木の根を、金属の石突きで傷つけないこと。それと、持ち運ぶときに、とがった先でまわりの人にけがをさせないことです。

  • 付ける:木道、木の根の多い道、ふつうの登山道。電車やバスでの移動中と、しまっておく間も
  • 外す判断をする:雪や雨ですべりやすい道、砂や小石のザレ場

先ゴムにもすべり止めの働きはあります。ただ、すべりやすい道では、石突きのほうがしっかり刺さるんですよね。積雪期などで登山道がすべりやすくなっているときは、先ゴムを外します。雨の日のすべりやすい道や、富士登山のザレ場でも、外して使うことを考えてみてください。

外した先ゴムは、なくしやすい部品です。山に落としてくると、そのままゴミになってしまいます。歩きだす前に、奥まで押しこんであるかを確かめておくと安心です。すり減ってきたら、早めに替えてくださいね。

バスケットは、付けたまま

先端の近くの小さな輪(バスケット)は、じゃまに見えて外したくなるのですが、付けたまま使います。

役目は、ポールが深く刺さりすぎるのを止めること。ぬかるみで沈むのを防ぎますし、岩や木のすき間に挟まるのも防いでくれます。バスケットを外すと、すき間に深く挟まって、横から軽い力がかかっただけでシャフトが曲がったり折れたりすることがあります。

歩いていて、バスケットが枝や石に引っかかったら、無理に引っぱらないこと。バランスを崩すもとです。

雪の上では、雪用のバスケットに

はじめから付いている小さなバスケットは、雪山用ではありません(シナノ)。雪の上では小さすぎて、ポールが埋まってしまうんですよね。

雪の山で使うなら、径の大きい雪用のバスケットに替えます。シナノの場合は、ひねって外して、ひねって付ける作りです。合う型はポールによって違うので、買う前にメーカーの案内で確かめてください。

使ったあとの手入れと保管

ポールの故障でよくあるのが、シャフトの中に残った水分でサビが出て、伸び縮みできなくなることだそうです(シナノ)。一度出たサビは、元には戻りません。

防ぐ方法は、帰ってからのひと手間です。シナノの案内の順番で並べます。

  1. 抜く:ロックをゆるめて、シャフトを1本ずつ抜く
  2. 拭く:シャフトと石突きの水分や砂を、ブラシと乾いた布で落とす。濡らした布で拭いたら、あとで必ず乾拭きする
  3. 乾かす:組み立てずに、立てて陰干しする。ひと晩ではなく、数日おく
  4. しまう:レバーは開けたまま、シャフトは抜いたままが理想。組んでしまうなら、ロックをゆるめた状態で。直射日光の当たらない、湿気の少ない所に

疲れて帰ってきた日は面倒ですよね。せめて、シャフトを抜いて立てておく所までやっておけば、中に水が残るのは防げるかなと思います。

水と油は、メーカーで言い方が違う

メーカー 水で洗う 油・潤滑剤
シナノ 丸洗いと、水に浸すのはNG(サビのもと) 使わない。シャフトがすべって、固定できなくなる
モンベル 泥は流水で落とす ストッパーの軸にだけ使える。シャフトの内側と、樹脂のストッパーの外側には付けない
レキ 汚れがひどいときは、水拭きしてから十分に乾かす クリーナーも潤滑油も、一切使わない

動きが渋いと、つい油を差したくなりますよね。でも、ポールは「すべらないこと」で長さを保っている道具です。シャフトに油が付くと、体重をかけたときに縮んでしまいます。

自分のポールの説明書が手元にあれば、それに合わせるのがいちばんです。分からなければ、水には浸さない、油は差さない、という厳しいほうに合わせておくと安心かなと思います。

折りたたみ式は、拭くだけ

テントのポールのように折りたたむ型は、中にコードが通っていて、シャフトを抜けないものがあります。たとえばレキの折りたたみ式(マイクロシステム)は、ばらせないので、拭くだけです。水分を拭いて、よく乾かしてからしまってください。

しまう前に見ておく所

  • シャフトに、キズ、へこみ、曲がり、ひび割れがないか
  • ロックやバスケットに、ゆるみや割れがないか
  • 先ゴムが、すり減っていないか

キズやひび割れを見つけたら、そのポールは使いません。カーボンのシャフトは、目に見えない小さなキズから折れることがあるので、とくに気をつけてくださいね。

なお、シャフトを抜いて乾かすところまでは、ふつうの手入れです。ロックの部品をばらしたり、自分で直したり、形を変えたりするのは、シナノの説明書では「絶対にしない」こととされています。部品の交換や修理は、買ったお店かメーカーに相談してください。

やってはいけない使い方

山で起こりやすいものを、まとめておきますね。

  • 全体重をかけない:ポールは歩くのを助ける道具です。体をあずけきる使い方は、折れたり縮んだりしたときに転びます
  • 岩の割れ目に、先を入れない。ねじらない:シャフトは、横からの力に弱く作られています
  • 「STOP」の印を超えて伸ばさない
  • 雷のおそれがあるときは使わない
  • ピッケルの代わりや、岩登りの支えにしない
  • 腰かけにしない。振り回さない
  • ストーブのそばや、高温になる所に置かない:ロックが変形して、固定できなくなります

カーボンのポールが折れたときは、折れた所に触らないでください。とがった繊維で手を切ることがあります。

よくある質問

トレッキングポールの長さは、何cmが目安ですか?

平地でグリップを握ったときに、ひじが90度になるくらいが基準です。
身長からの目安は、シナノの式で「身長×0.68」。身長170cmなら115cm、160cmなら約108cmです。そこから、登りは短め、下りは長めに変えます。

登りと下りで、何cm変えればいいですか?

シナノの図では、登りは−5cm、下りは+5〜10cmです。モンベルは「登りは短く、下りはやや長め」、レキは「こぶし1つ分」で、cmの数字はありません。
まず5cmずつ変えてみて、登りで手が肩より上がらないか、下りで前かがみにならないかを見て、合わせてください。

T型のポールは、どう使いますか?

1本で、グリップの上から手をのせて使います。親指と人差し指で短いほうの柄をつまみ、残りの指を長いほうに回して、真上から体重をかけます。
長さは身長の半分くらい。起伏の少ない道をゆっくり歩くのに向いた型です。下りは上から握り、登りはグリップの下を握ると、長さを変えずに歩けます。

先ゴムは、付けたままでいいですか?

木道や木の根のある道、ふつうの登山道では、付けたまま使います。道を傷めないためです。電車やバスで運ぶときも、必ず付けます。
雪や雨ですべりやすい道、砂や小石のザレ場では、外して石突きで歩く判断もあります。外した先ゴムは、なくさないようにしまってください。

使ったあと、水で洗ってもいいですか?油は差したほうがいいですか?

メーカーで違います。シナノは「丸洗いや水に浸すのはNG」、モンベルは「泥は流水で」、レキは「汚れがひどいときは水拭き」です。
油は、シナノとレキが「使わない」。モンベルのポールは、ストッパーの軸にだけ使えます。説明書が分からなければ、乾いた布で拭いて、油は差さないのが無難です。どの場合も、シャフトを抜いて、中までしっかり乾かしてください。

歩いているうちに、ポールが縮んでしまいます。

ロックの固定が弱くなっています。レバーで締める型は、レバーを開いて、反対側のねじを少しずつ締めます(シナノの型なら、コインで4分の1〜2分の1回転)。回して締める型は、シャフトの中の汚れや水分が原因のことがあるので、抜いて拭いてみてください。
それでも縮むなら、中の部品がすり減っているかもしれません。買ったお店かメーカーに相談するのがおすすめです。

まとめ

  • 長さの基準は、平地でひじが90度になるくらい。身長×0.68でも、およその長さが分かります(シナノ)
  • 登りは短く、下りは長く。シナノの図では、登り−5cm、下り+5〜10cm
  • 「STOP」の印が見える長さでは使わない。長さを決めたら、押して縮まないかを確かめる
  • ストラップは下から手を通して、ストラップごと握る
  • T型は1本で、上から手をのせて使う。長さは身長の半分くらい
  • 先ゴムは、道を傷めないために付ける。すべりやすい道では、外す判断も。バスケットは付けたまま
  • 使ったあとは、シャフトを抜いて、拭いて、乾かす。油は差さない

長さもストラップも、いちど体で覚えてしまえば、あとは考えなくても手が動くようになります。次の山で、まずは平地の長さを合わせるところから試してみてくださいね。

※参考(2026年10月13日時点):シナノ・シナノの取扱説明書・モンベル・レキ・レキの注意事項。型によって決まりが違うので、お持ちのポールの取扱説明書もあわせてご確認ください。