【PR表記】当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。記事内で紹介している商品を購入すると、売上の一部が当サイトに還元される場合があります。
関東の山で会える巨木2本|雲取山・大ダワのイチイと石裂山の千本かつら【2026年版】
更新日: 2026年10月13日

関東の山で、登山道を歩いて会いに行ける巨木を2本ご紹介します。雲取山の大ダワのイチイ(幹まわり4.5m・山小屋に1泊)と、栃木・石裂山のふもとの加蘇山の千本かつら(神社の本殿から35分)。大きさと行き方、道のいまの様子を、2026年10月時点の公的な案内でまとめました。
山の奥に立つ大きな木を、自分の足で歩いて見に行ってみたい。そう思ったことのある方も多いのではないでしょうか。
ここでは、関東の山で、登山道を歩いて会いに行ける巨木を2本ご紹介します。東京都でいちばん高い雲取山の「大ダワのイチイ」と、栃木県鹿沼市・石裂山(おざくさん)のふもとの「加蘇山(かそやま)の千本かつら」です。どちらも、国や市の記録に、大きさと場所が載っている木なんですよね。
ちなみに、2本は行き方がまったく違います。イチイは山小屋に1泊する山歩き、千本かつらは神社の本殿から片道35分。ただ、千本かつらの道は一部が崩れていて、バスも1日2本です。そのあたりも先にお伝えしますね。数字は、2026年10月時点の、環境省・鹿沼市・山小屋などの案内のものです。
2本の巨木の早見表
| 木(都県) | 大きさ | 歩く時間 | 日程 | 先に知っておきたいこと |
|---|---|---|---|---|
| 大ダワのイチイ(東京・奥多摩町) | 幹まわり4.5m・高さ18m・推定樹齢600年 | 雲取山荘まで、鴨沢バス停から約6時間。三峯神社からは約5時間 | 山小屋に1泊 | 日原から上がる大ダワ林道は通行止め |
| 加蘇山の千本かつら(栃木・鹿沼市) | 2本。幹まわり8.8mと7.0m・高さ26mと21m | バス停から本殿まで10分、本殿から35分 | 日帰り | 道の一部が崩れて迂回。バスは1日2本 |
※2026年10月13日時点。環境省の巨樹のコラム、雲取山荘、奥多摩ビジターセンター、鹿沼市と鹿沼市観光協会の案内によります
日帰りで木を見に行くなら千本かつら。山小屋に泊まる山歩きをしてみたい方には、大ダワのイチイが合うかなと思います。
2本の木の場所
2本の木の場所を、地図にまとめました。番号は見出しの番号と同じで、印を押すと、その木の項目へ移ります。
大ダワのイチイは、くわしい位置が公表されていないので、いちばん近い山小屋の雲取山荘に印を置いています。
1. 大ダワのイチイ(東京都奥多摩町・雲取山)|山小屋に1泊して会う、幹まわり4.5mの1本

東京都でいちばん高い山、雲取山(2,017m)。その山頂から北へ下った「大ダワ」と呼ばれる場所の近くに、幹まわり4.5m、高さ18mのイチイが立っています。推定の樹齢は600年。環境省の巨樹のコラムでも、奥多摩町の巨樹の中でいちばん印象に残る1本として紹介されています。
イチイは、もともと寒い土地を好む木です。大ダワは標高約1,750m。1年じゅう涼しい場所なので、ゆっくり大きくなれたのだろう、とコラムにあります。幹には、シカが皮をはぐのを防ぐネットが巻かれているので、それが目印になるんですよね。
| 木 | イチイ。幹まわり450cm・高さ18m・推定樹齢600年 |
|---|---|
| 場所 | 東京都奥多摩町。雲取山の山頂の北、大ダワ(標高約1,750m)の近く |
| 日程 | 山小屋に1泊 |
| 泊まる山小屋 | 雲取山荘。山頂から北へ約700m、歩いて約20分 |
| 問い合わせ | 奥多摩ビジターセンター |

大ダワは、山頂の手前ではなく先
気をつけたいのは、木のある場所です。大ダワは、雲取山の山頂の北側。山頂から雲取山荘へ下って、さらに三峯神社のほうへ進んだ所にあります。
- 鴨沢から登る日…山頂を越えて、北へ約20分下ると雲取山荘です。大ダワは、山荘からさらに先。山荘に泊まった次の朝に、足をのばす形になります
- 三峯神社から登る日…白岩山、芋ノ木ドッケを過ぎて、雲取山荘に着く手前で、大ダワを通ります
木のくわしい位置は公表されていません。コラムの書き手は、雲取山荘を出て下っている途中で、ひときわ太い幹が目に入ったそうです。
登る道と、雲取山荘までの時間
| 登る道 | 雲取山荘までの時間 | 道のいまの様子 |
|---|---|---|
| 鴨沢から(奥多摩駅からバス) | 鴨沢バス停から約6時間。山頂までは、登り5時間35分・下り3時間40分 | 通行止めの知らせなし |
| 三峯神社から(西武秩父駅からバス) | 三峯神社から約5時間 | 通行可 |
| 日原から(大ダワ林道) | — | 通行止め(土砂崩落) |
※時間は、雲取山荘の案内(夏の標準の時間。休憩は入っていません)と、丹波山村の観光サイトによります。道の様子は、奥多摩ビジターセンター(2026年10月2日)の案内です
日原から大ダワへまっすぐ上がる大ダワ林道は、土砂崩れで通れません。地図に道が載っていても、鴨沢か三峯神社から計画してくださいね。
行く前に知っておきたいこと
- 山小屋の予約…雲取山荘は、個人の予約を、泊まる日の3か月前から受け付けています。金曜・土曜・日曜・祝日と、祝日の前の日は、個室料が1部屋4,000円かかります
- 気温…山荘のあたりは、東京の街なかより10℃ほど低くなります。2026年10月5日の最低気温は、4.6℃でした
- 明かり…冬は、17時ごろには暗くなります。ヘッドライトは必ず持っていきます
- 三峯神社からの道…登りと下りをくり返す道です。芋ノ木ドッケと大ダワのあいだには、道が凍る時期に、すべり落ちる事故の起きた場所があります(埼玉県の安全登山マップ)
※2026年10月13日時点。環境省の巨樹のコラムと、雲取山荘(2026年10月6日更新)の案内によります
2. 加蘇山の千本かつら(栃木県鹿沼市・石裂山)|神社の本殿から35分、沢に寄りそう2本のカツラ
栃木県鹿沼市の石裂山(おざくさん)。そのふもとの加蘇山(かそやま)神社から、参道を35分ほど登った沢の中に、2本の大きなカツラが寄りそって立っています。「加蘇山の千本かつら」という名前の、栃木県指定の天然記念物です。

大きいほうは、幹まわり8.8m、高さ26mで、推定の樹齢は1,000年。もう1本は、7.0m、21m、700年です。どちらも、まんなかの太い幹はもう枯れていて、そのまわりに数本の幹と、数十本の細い幹が立ち上がり、ひとつの大きな株になっています。古くから、縁むすびの神木として大事にされてきた木なんですよね。
| 木 | カツラが2本。幹まわり8.8mと7.0m、高さ26.0mと21.0m、推定樹齢1,000年と700年(大きさは1983年の測定) |
|---|---|
| 指定 | 栃木県指定の天然記念物(1957年8月30日) |
| 場所 | 栃木県鹿沼市上久我。加蘇山神社の本殿から、石裂山の登山コースを35分 |
| バス | JR鹿沼駅・東武新鹿沼駅から、リーバス上久我線で終点「石裂山」。本殿まで歩いて10分 |
| 車 | 東北自動車道の鹿沼ICから約40分。駐車場があります |
バスで行く日の時刻
終点の「石裂山」まで行くバスは、1日2本です。
| 向き | 1本目 | 2本目 |
|---|---|---|
| 行き(JR鹿沼駅 → 東武新鹿沼駅 → 石裂山) | 8:00 → 8:13 → 8:45 | 14:00 → 14:13 → 14:45 |
| 帰り(石裂山 → 東武新鹿沼駅 → JR鹿沼駅) | 8:50 → 9:23 → 9:40 | 14:55 → 15:25 → 15:40 |
※鹿沼市のリーバスのページにある、上久我線の時刻表(2025年4月1日時点)によります。変わることがあるので、出かける前にご確認ください
日帰りなら、8:45に着いて、14:55に出る形になります。現地にいられるのは、約6時間。木だけを見て戻ると、片道45分ほどなので、帰りのバスまで4時間ほど空きます。木だけが目当ての日は、車のほうが動きやすいかなと思います。
ちなみに、リーバスはICカードが使えません。現金を用意しておくと安心です。
道のいまの様子
登山道の一部が崩れていて、迂回の目印が付けられています(鹿沼市観光協会の案内)。2024年8月下旬の集中豪雨で、沢沿いの道がくずれ、途中の橋が流されたためです。
千本かつらも、沢の中に立っている木です。出かける前に、鹿沼市観光協会の石裂山のページで、いまの様子を確かめてください。雨のあとや、沢の水が多い日は、無理をしないのがいいかなと思います。
石裂山の山頂まで回る日
千本かつらの先、石裂山の山頂まで回るコースは、鎖やはしごの続く岩の道です。栃木県の「山のグレーディング」では、体力度2・技術的難易度C。歩く時間は約4.3時間、距離は5.7kmです。Cは、はしごやくさり場があって、ミスをすると転落や滑落につながる場所がある、という区分なんですよね。
- ヘルメット…鹿沼市観光協会が、着用をすすめています
- 岩場に慣れていない方…岩場が多く、転落の事故も起きています。千本かつらで引き返すのがおすすめです
- バスで日帰りの日…歩く時間だけで約4.3時間。現地にいられる約6時間には収まりますが、迂回もあるので、休憩は短めに考えておきます
※2026年10月13日時点。鹿沼市の「加蘇山の千本かつら」のページ(2026年2月9日更新)と、鹿沼市観光協会、栃木県の「山のグレーディング」によります
巨木を見に行く日の持ち物
歩く時間の長さは違っても、2本とも、山の中の道を歩きます。次の4つは、どちらの日も用意しておくと安心です。
- 底のしっかりした靴…沢沿いの道や、ぬれた岩、木の根の上を歩きます。スニーカーよりも、登山靴が歩きやすいです
- 雨具…山の上は、天気が変わりやすいです。晴れの予報でも、上下を持っていきます
- ヘッドライト…雲取山は必ず。千本かつらも、帰りのバスが午後の1本だけなので、念のために
- 地図…紙の地図か、スマホに入れておける登山用の地図を。木のそばに、大きな案内板があるとは限りません
あとは、木との距離のこと。幹や根にはさわらず、少し離れて見上げるのがおすすめです。根のまわりの土を踏み固めないことが、木を長く残すことにつながるんですよね。
よくある質問
日帰りで行けるのは、どちらですか?
加蘇山の千本かつらです。加蘇山神社の本殿から、片道35分で着きます。
大ダワのイチイは、雲取山の山頂の北側にあって、山小屋に1泊する計画が要ります。
大ダワのイチイは、雲取山の山頂の手前にありますか?
いいえ、山頂の先です。鴨沢から登ると、山頂を越えて雲取山荘まで下り、さらに三峯神社のほうへ進んだ所が大ダワです。
三峯神社から登る日は、雲取山荘に着く手前で通ります。
千本かつらは、1本の木ですか?
2本です。幹まわり8.8mの木と、7.0mの木が、沢の中に寄りそって立っています。どちらも、まんなかの幹は枯れていて、まわりに立ち上がった数十本の細い幹といっしょに、ひとつの株になっています。
千本かつらへ、バスだけで行けますか?
行けます。ただ、終点の「石裂山」まで行くバスは、1日2本です。8:45に着いて、帰りは14:55。木だけを見る日は、帰りのバスまで4時間ほど空くので、車のほうが動きやすいです。
奥多摩・日原の「金袋山のミズナラ」は、紹介しないのですか?
日原には、環境省の巨樹のデータベースに幹まわり6.55m(1997年の調査)で載っている「金袋山のミズナラ」があります。ただ、日原鍾乳洞の先の林道小川谷線は、2023年5月から、歩く人もふくめて全面通行止めのままです(解除の日は決まっていません)。
木までの道と、木のいまの様子を、公的な案内で確かめられないので、この記事ではご紹介していません。
登山道から外れた所にある巨木も、見に行けますか?
この記事では、登山道を歩いて行ける木だけをご紹介しています。道の無い斜面や、管理されていない踏み跡の先にある木は、道に迷ったり、すべり落ちたりするおそれがあるので、おすすめしません。
まとめ
- 大ダワのイチイは、幹まわり4.5m・高さ18m。雲取山の山頂の北側にあって、山小屋に1泊して会いに行く木
- 雲取山荘までは、鴨沢バス停から約6時間、三峯神社から約5時間。日原からの大ダワ林道は通行止め
- 加蘇山の千本かつらは、幹まわり8.8mと7.0mの2本。加蘇山神社の本殿から片道35分
- 千本かつらの道は、一部が崩れて迂回。バスは1日2本で、木だけの日は車が動きやすい
- 石裂山の山頂まで回る道は、鎖とはしごの岩場。慣れていない方は、千本かつらで引き返す
何百年も立ちつづけてきた木は、急がなくても待っていてくれます。道の様子と帰りの足を先に見て、歩ける日に、会いに行ってみてくださいね。
※大きさ・時間・時刻・通行の様子は、2026年10月13日時点の、環境省、雲取山荘、奥多摩ビジターセンター、鹿沼市、鹿沼市観光協会、栃木県の案内によります。変わることがあるので、出かける前に、それぞれの公式ページでご確認ください





巨木を見に行く山歩きは、山頂を目指す日とは、少し違う楽しみがあると思うんですよね。何百年もそこに立っている木に会いに行く。それだけで、歩く理由としては十分かなと思います。
ただ、山の奥の木は、行けばいつでも会えるとは限りません。道が崩れていたり、バスが1日2本だったり。私は、奥多摩で次のバスまで50分待ったことがあります。1日2本のバスだと、乗りそこねたときに待つ時間は、それどころではないんですよね。木の大きさより先に、道のいまの様子と帰りの足を見ておくのがおすすめです。