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【2026年版】登山のダウンパンツは要る?|日帰りなら要らない、テント泊・山小屋・冬キャンプの夜に穿く1本の選び方

更新日: 2026年10月29日

秋の山のキャンプ場で、テントの入口に座ってダウンパンツを穿き、温かい飲み物を持つ人
記事概要

登山のダウンパンツは、歩くときではなく、テント泊・山小屋・冬キャンプの夜に穿く1本。日帰りの低山なら要りません。サイドが全部開くか、ダウンか化繊か、メーカーでちがう重さの書き方まで、6本で比べました。

テント泊や山小屋の夜、上はダウンジャケットで暖かいのに、足だけ冷えて眠れない……ということはありませんか。そんなときに出てくるのが、ダウンパンツです。

ただ、ダウンパンツの出番の多くは、止まっているときです。山小屋に着いてから朝までや、テントの中、冬キャンプの夜。逆に言えば、日帰りの山なら要らないんですよね。

ここでは、要る人・要らない人の分かれ目と、選ぶときに見る3つのところ、モンベル・ナンガの6本を、公式の数字でご紹介します。

先に結論|日帰りなら要らない、泊まる夜に1本

ダウンパンツが要るかの図。日帰りの低山は要らない(レインパンツとタイツで足りる)。山小屋に泊まるならあると楽(夕方から朝まで、止まっている時間に)。テント泊・冬キャンプの夜は1本あると安心(テントの中と寝袋の中で穿く)。出番は、止まっている夜の時間
ダウンパンツが要るかは、泊まるかどうかで分かれる
  • 日帰りの低山:要りません。雪のない冬の低山なら、歩くときのパンツにタイツ、休憩はレインパンツを重ねれば足ります
  • 山小屋に泊まる:あると楽です。夕方から朝まで、止まっている時間が長いからです。まずは軽い スペリオダウンパンツ(226g)
  • テント泊・冬キャンプの夜:1本あると安心です。座ったり膝をついたりするので、生地が二重の ライトアルパイン。雪の上なら、サイドが全部開く ベンティスカ

買わなくていい場合

  • 日帰りの山だけなら、要りません。冬の低山の脚は、冬のトレッキングパンツとタイツで考えるほうが先です
  • 山小屋で、布団にくるまって寝られるなら、夜の寒さは布団がまかなってくれます。夕方の談話室や朝の出発前に冷えるかどうかで決めて大丈夫です
  • テントで少し寒いだけなら、まず手持ちのタイツやフリースのパンツ、レインパンツを穿いて寝袋に入ってみるのが手軽です。寒くて眠れないなら、先に寝袋とマットを見直すほうが効くこともあります。寝袋の暖かさは 冬用寝袋の選び方でご紹介しています
笑い猫

笑い猫

私は、雪のない低山なら、いまも3シーズンのパンツにタイツで済ませています。日帰りなら、歩いている時間が長いので、それで足りるんですよね。

ダウンパンツが活きるのは、止まっている時間が長い夜だと思っています。私は自転車旅と低山のテント泊で同じテントを使い回していますが、テントの夜は、自転車でも山でも、着いてから寝るまでがいちばん冷えるんですよね。寝袋が季節に合っていれば、そこに下半身の1枚を足すと、夜の過ごし方がずっと楽になると思います。

選ぶときに見る3つのところ

1. サイドが全部開くか

両側のジッパーが裾まで開く型は、靴を履いたまま脱ぎ着できます。せまいテントの中や、雪の上で靴を脱ぎたくないときに助かるんですよね。今回の6本では、モンベルのベンティスカがこの形です。

反対に、山小屋のように靴を脱いで上がる場所なら、サイドが開かなくても困りません。そのぶん軽くて安い型が選べます。

2. ダウンか、化繊か

ダウンは、同じ暖かさなら軽くて小さくなります。ただ、濡れると縮んで暖かさが落ちやすいのが弱いところ。化繊の中わたは、ダウンより濡れに強い作りです。テントの結露や、汗の湿りが気になるなら、化繊も候補になります。

3. 重さと、しまったときの大きさ

止まっているときにしか穿かないので、ザックの中に入っている時間のほうが長いんですよね。山小屋泊なら軽いほう(226g・1.7L のスペリオ)、雪の上のテントなら重くても暖かいほう、と行き先で決めると迷いにくいと思います。

メーカーで、重さとダウンの量の書き方がちがう

ダウンパンツを数字で比べようとすると、メーカーごとに書き方がちがっていて、そのまま並べられないことに気づきます。

メーカー 重さの書き方 ダウンの量
モンベル 平均重量(サイズは書かない) 書いていない(フィルパワーは書く)
ナンガ ほとんど書かない(オーロラテックスは総重量) 書いている(55g・100g など)
マウンテンハードウェア M サイズで量った目安 書いていない
ザ・ノース・フェイス L サイズで量った値 書いていない

※2026年10月29日時点。各メーカーの公式オンラインストアの、ダウンパンツの商品ページで見た書き方です(マウンテンハードウェアはゴーストウィスパラーパンツ、ザ・ノース・フェイスはアセントピーク クラウドダウンパンツ)。見たページには、フィルパワーの測り方の規格は書いていませんでした。

なので、「フィルパワーが高いから暖かい」「ダウンが何g多いから暖かい」とは、メーカーをまたいでは比べにくいんですよね。同じメーカーの中で、どの型がどの場面向きと案内されているかを見るほうが、まちがいが少ないと思います。

ダウンパンツ・中わたパンツ6本

値段の安い順に並べました。

製品名 こんな人向け 価格 中わた 重さ おすすめ用途
モンベル U.L.サーマラップ パンツ
モンベル U.L.サーマラップ パンツ

化繊
★★★★☆
12,980円(公式) 化繊(ストレッチ エクセロフト) 207g(平均重量) 濡れに強い化繊
モンベル スペリオダウンパンツ
モンベル スペリオダウンパンツ

軽い
★★★★★
17,200円(公式) ダウン(800フィルパワー) 226g(平均重量・男性用) 軽さで選ぶ
モンベル ライトアルパイン ダウンパンツ
モンベル ライトアルパイン ダウンパンツ

テント泊向き
★★★★★
18,500円(公式) ダウン(800フィルパワー) 316g(平均重量・男性用) テント泊の1本め
モンベル ベンティスカダウンパンツ
モンベル ベンティスカダウンパンツ

サイドが開く
★★★★☆
27,500円(公式) ダウン(800フィルパワー) 490g(平均重量) 雪の上のテント
ナンガ マウンテンロッジ ダウンパンツ
ナンガ マウンテンロッジ ダウンパンツ

ダウン量 55g
★★★★☆
約33,000円〜 ダウン(760フィルパワー) — 山小屋とテントでくつろぐ
ナンガ オーロラテックス ダウンパンツ
ナンガ オーロラテックス ダウンパンツ

防水透湿
★★★☆☆
約46,200円〜 ダウン(760フィルパワー) 総重量500g 外で穿いて濡れも気になる

1. モンベル U.L.サーマラップ パンツ|濡れに強い化繊を、1万円台前半で

モンベル U.L.サーマラップ パンツ

※このモデルはAmazon・楽天ではほとんど流通しておらず、あっても公式より高値のことが多いため、公式オンラインショップか実店舗での購入がおすすめです。

中わた
化繊(ストレッチ エクセロフト)
重さ
207g(平均重量)
サイドのジッパー
なし
収納
2.3L・スタッフバッグ付き
サイズ
男女兼用 XS〜XL
価格帯
12,980円(公式)

中わたが化繊の、6本の中でいちばん安い1本です。化繊はダウンよりも濡れに強いので、テントの結露や、汗の湿りが気になる人には向いています。
重さは207gで、ダウンのスペリオより少し軽いくらい。ただこの型は、もともと寒い時期の行動着として作られていて、止まっているときにいちばん暖かい型ではないんですよね。
歩くときにも穿けるので、1本で行動中と休憩の両方をまかないたい人に向くかなと思います。

こんな人に:テントの結露や汗の湿りが気になる人/まず安く1本ほしい人

気になる点:行動中にも穿く作りなので、止まっているときの暖かさはダウンの型ほどではありません

2. モンベル スペリオダウンパンツ|226gで1.7L、ダウンの中でいちばん軽くて小さい

モンベル スペリオダウンパンツ

※このモデルはAmazon・楽天ではほとんど流通しておらず、あっても公式より高値のことが多いため、公式オンラインショップか実店舗での購入がおすすめです。

中わた
ダウン(800フィルパワー)
重さ
226g(平均重量・男性用)
サイドのジッパー
なし
収納
1.7L・スタッフバッグ付き
女性用
16,700円・195g
価格帯
17,200円(公式)

226gで、しまうと1.7Lの小ささ。この記事の中では、いちばん軽くて小さいダウンパンツです。モンベルも「テントや山小屋での着用にも最適」と紹介しています。
山小屋に泊まるなら、夕方から朝までこれ1本で過ごせるので、まず選びやすい型かなと思います。
ただ生地は薄めなので、テントの床や岩に直に座るときは、マットの上で穿きたいところです。

こんな人に:山小屋に泊まる人/荷物を軽くしたいテント泊の人

気になる点:生地が薄いので、テントの床や岩に直に座るときは気をつかいます

3. モンベル ライトアルパイン ダウンパンツ|お尻と膝が二重、テント泊の1本め

モンベル ライトアルパイン ダウンパンツ

※このモデルはAmazon・楽天ではほとんど流通しておらず、あっても公式より高値のことが多いため、公式オンラインショップか実店舗での購入がおすすめです。

中わた
ダウン(800フィルパワー)
重さ
316g(平均重量・男性用)
生地
お尻と膝下は二重
収納
2.6L・スタッフバッグ付き
女性用
17,400円・282g
価格帯
18,500円(公式)

寒い時季のテント泊や山小屋向けに、ダウンを多めにした型です。お尻と膝下は生地が二重になっていて、テントの中で座ったり、膝をついたりしても傷みにくい作りなんですよね。
重さは316gで、スペリオより90g重くなります。値段の差は1,300円です。
テント泊で1本だけ選ぶなら、まずこれかなと思います。

こんな人に:寒い時期のテント泊・山小屋に1本だけ選ぶ人

気になる点:スペリオより90g重く、収納も少し大きめです

4. モンベル ベンティスカダウンパンツ|両側が裾まで開く、雪の上のテントに

モンベル ベンティスカダウンパンツ

※このモデルはAmazon・楽天ではほとんど流通しておらず、あっても公式より高値のことが多いため、公式オンラインショップか実店舗での購入がおすすめです。

中わた
ダウン(800フィルパワー)
重さ
490g(平均重量)
サイドのジッパー
両側とも裾まで開く
収納
スタッフバッグ付き
サイズ
男女兼用 XS〜XL
価格帯
27,500円(公式)

両側のジッパーが裾まで開く型です。靴を履いたままでも脱ぎ着しやすいので、雪の上のテントや、冬キャンプで出入りが多いときに楽なんですよね。
そのぶん重さは490gで、スペリオの2倍以上あります。無雪期の山小屋やテント泊なら、ここまで要らない人が多いと思います。
サイドが全部開くモンベルのダウンパンツには、極地向けのポーラーダウン ビブ(35,200円・1.00kg)もありますが、山のテントならこちらで足りる人が多いと思います。

こんな人に:冬キャンプや雪の上のテント泊で、靴を履いたまま脱ぎ着したい人

気になる点:490gと重く、無雪期の山には大げさです

5. ナンガ マウンテンロッジ ダウンパンツ|ダウンの量を書いている、くつろぎ用の1本

ナンガ マウンテンロッジ ダウンパンツ

ナンガ マウンテンロッジ ダウンパンツの価格を比較する

中わた
ダウン(760フィルパワー)
ダウンの量
55g(ウィメンズ 45g)
収納
内側のポケットに収まる
ウィメンズ
30,800円
価格帯
約33,000円〜

ナンガは、ダウンの量とフィルパワーを両方書いています。この型は 760フィルパワーで55g。同じ 760フィルパワーのオーロラテックスが100gなので、ナンガの中なら量で比べられます。
しまうときは、内側のポケットに本体ごと収められます。膝は生地が二重です。
ただ全体の重さは出ていないので、軽さで選ぶならモンベルのほうが比べやすいかなと思います。

こんな人に:山小屋やテントの中でくつろぐ時間が長い人

気になる点:全体の重さが出ていないので、軽さで比べにくい型です

6. ナンガ オーロラテックス ダウンパンツ|表地が防水透湿、外で穿く時間が長いなら

ナンガ オーロラテックス ダウンパンツ

ナンガ オーロラテックス ダウンパンツの価格を比較する

中わた
ダウン(760フィルパワー)
ダウンの量
100g
重さ
総重量500g
表地
防水透湿(耐水圧20,000mm)
サイドのジッパー
なし(内ももにベンチレーション)
価格帯
約46,200円〜

表地が防水透湿の生地で、外で穿く時間が長い人に向く型です。耐水圧は20,000mmで、強い雨にも対応する生地です。ダウンの量は100g。内ももにベンチレーションがあって、暑いときに開けられます。
冬キャンプで、テントの外で過ごす時間が長いなら、濡れを気にせず穿けるのは大きいところです。ただ表地はナイロンなので、焚き火の火の粉には気をつけたいところです。
ただ値段はいちばん上で、重さも総重量500gと重め。山小屋泊や、テントの中で穿くだけならオーバースペックです。

こんな人に:冬キャンプで外にいる時間が長い人/結露や雪で濡れるのが心配な人

気になる点:46,200円と高く、総重量500gと重め。山小屋泊にはオーバースペックです

※価格は2026年10月29日時点の税込です。モンベルの4本は公式オンラインストア、ナンガの2本はナンガ公式ストアの値段で、Amazon でも同じ値段でした。重さ・ダウンの量は、各公式の商品ページ(オーロラテックス ダウンパンツほか)によります。

(モンベルの4本の写真の出典:モンベル公式オンラインストア)

もっと安く済ませたいなら、ワークマンの「リペアテック洗えるフュージョンダウンライトパンツ」(10月29日の公式で2,500円)もあります。ただ、中わたのうちダウンは35%で、重さは書いていません。車で行くキャンプ場の夜や、家の中で穿くくらいの1本と考えるのがよさそうです。

寝袋の中で穿くときのこと

寝袋のメーカーのイスカは、寝袋の温度の表示を「季節に応じた一般的な山用の服装を前提に」した目安と案内しています。寝袋の暖かさは、何かを着て入る前提の数字なんですよね。

なので、寝袋が少し寒いときに、ダウンパンツを穿いて入るのはアリだと思います。ただ、寝袋そのものが季節に合っていないなら、先に寝袋を見直すほうが確実です。

※イスカのよくある質問(2026年10月29日)によります。

洗い方

  • モンベルのダウンの3本:家で洗えます。ダウン専用の洗剤を使い、洗濯ネットに入れて洗います。乾燥機はネットから出して、熱をかけすぎないよう、ときどき取り出して乾き具合を見ながら乾かします
  • モンベルの U.L.サーマラップ パンツ:化繊なので、柔軟剤を使わないこと以外は、タグの洗濯表示どおりに
  • ナンガ:裏返してネットに入れ、手洗いモードか毛布洗いのコースで。乾かすときは陰干しで、表面が乾いていても中の羽毛が濡れていることがあるので、しっかり乾かします

どちらも、細かいところは製品のタグの洗濯表示に合わせます。

よくある質問

歩くときに穿いてもいいですか?

ダウンパンツは、止まっているときに穿く型がほとんどです。汗をかく登りでは暑くなりやすいので、歩きながら穿くなら、化繊の U.L.サーマラップ パンツのような、行動中にも使える型のほうが合います。

靴を履いたまま穿けますか?

サイドのジッパーが裾まで開く型だけです。今回の6本では、モンベルのベンティスカがその形です。ほかの5本は、靴を脱いでから穿きます。

雨や雪の中で穿けますか?

ナンガのオーロラテックス ダウンパンツは、表地が防水透湿(耐水圧20,000mm)です。もう少し安く、という人には、モンベルのドライテック ダウンパンツ(21,000円・336g)もあります(縫い目にシームテープが無く、完全防水ではありません)。モンベルのほかの4本は表地がはっ水加工の生地です。どの型も、雨や雪の中では上にレインパンツを重ねるのが安心です。

フィルパワーが高いほど暖かいですか?

フィルパワーはダウンの質(ふくらむ力)の数字で、暖かさはダウンの量でも変わります。たとえばモンベルのスペリオとライトアルパインはどちらも800フィルパワーですが、ライトアルパインはダウンの量を多くした型です。商品ページに測り方の規格まで書いているメーカーは見当たらず、ダウンの量を書かないメーカーもあるので、メーカーをまたいで数字だけで比べるのは難しいです。

女性用はありますか?

モンベルのスペリオとライトアルパイン、ナンガのマウンテンロッジに女性用があります(値段と重さはカードの中に)。U.L.サーマラップ パンツとベンティスカは男女兼用です。

まとめ

  • ダウンパンツは、歩くときではなく止まっている夜に穿く1本。日帰りの低山なら要らない
  • 山小屋泊なら、軽いモンベルのスペリオ(226g・17,200円)
  • テント泊なら、お尻と膝が二重のライトアルパイン(316g・18,500円)。雪の上なら、サイドが全部開くベンティスカ
  • 濡れが気になるなら化繊の U.L.サーマラップ パンツ、外で穿くならナンガのオーロラテックス
  • 重さとダウンの量の書き方はメーカーでちがうので、数字だけでメーカーをまたいで比べない

※2026年10月29日時点。値段・重さ・仕様は、モンベル公式オンラインストアとナンガ公式ストアの商品ページによります。