Home トレッキング トレッキング装備 冬登山のタイツは2種類|「暖かい」と「膝を支える」は別モノ【2026年版】

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冬登山のタイツは2種類|「暖かい」と「膝を支える」は別モノ【2026年版】

冬トレッキング用ベースレイヤータイツおすすめ7選|素材・厚み・フィット感で選ぶ最強肌着ガイド
冬登山のタイツを探すと、千円のものと8千円のものが同じ棚に並んでいて混乱しますよね。これは目的が違う2種類だからです。保温タイツは暖かくするもの、サポートタイツは着圧で膝と脚を支えるもので、サポートタイツは生地が薄いので暖かくありません。悩みが「寒い」のか「下りで膝が痛い」のかで選ぶものが変わります。重ね方、前開きの有無、そして膝の痛みにお金をかける前にやることまでまとめました。
目次

冬の登山でタイツを探していると、まるで違う商品が同じ棚に並んでいて混乱しますよね。

片方は「暖かい」と書いてあって千円くらい。もう片方は「膝をサポート」と書いてあって8千円。これ、目的がぜんぜん違うものなんです。

先に整理すると、登山のタイツには保温タイツサポートタイツの2種類があります。1枚に両方を求めると、たいてい失敗します。

この記事では、まずどちらが要るのかを決めて、それから選ぶという順番で書きます。

タイツは2種類ある

ここを分けないと、いつまでも選べません。

保温タイツ サポートタイツ
目的 暖かくする 膝と脚を支える
解決する悩み 下半身が冷える 下りで膝が痛い/脚が疲れる
素材 ウール、化繊の起毛 伸びる化繊(着圧)
値段の目安 千円〜7千円 3千円〜1万6千円
暖かさ あり ほぼなし

サポートタイツは暖かくありません

ここが誤解されやすいところです。CW-Xのようなサポートタイツは、生地が薄いので暖かくないんですよね。

役割は伸びる生地で脚を締めて、筋肉のぶれを抑えることです。下りで膝にかかる負担を減らしたり、終盤の疲れを軽くしたりするためのものですね。

だから「サポートタイツを買ったのに寒かった」というのは、そもそも用途が違います。

で、どっちが要るか

  • 下半身が冷えるのが悩み → 保温タイツ
  • 下りで膝が痛くなるのが悩み → サポートタイツ
  • 両方ある → 次で書きます
悩みからタイツを選ぶ分岐。寒いなら保温タイツ、下りで膝が痛いならサポートタイツ
悩みが決まれば、選ぶものも決まります

両方ほしいときの答え

冬山だと「寒いし膝も痛い」という人が多いと思います。私もそうです。

2枚重ねができます

サポートタイツの上に、登山パンツを履く。そして寒い日は、その間に薄手の保温タイツを足す。この順番ですね。

ただ3枚は動きにくいので、現実的には次のどちらかかなと思います。

  • サポート+厚手の登山パンツ…膝を優先。冬の低山ならこれで足りることが多いです
  • 保温タイツ+登山パンツ…暖かさを優先。膝が痛くないならこちら

迷ったら保温を先に

順番としては保温タイツが先かなと思います。理由は2つで、安いからと、寒さのほうが行動に直接ひびくからですね。

膝の痛みは登り方や下り方でもかなり変わります。タイツを買う前に、歩幅を小さくして下る、ストックを使う。こちらのほうがお金がかからないので、先に試してみてください。

サポートタイツは個人差が大きい

正直に書いておくと、サポートタイツは「はっきり違う」という人と「よく分からない」という人に分かれます。

8千円出して分からなかった、という話は普通にあります。いきなり上位モデルに行かず、3千円台から試すのが安全かなと思います。

冬の下半身の重ね方。肌側からサポートタイツ、保温タイツ、登山パンツの順
重ねるなら、この順番です
笑い猫

笑い猫

私は下りで膝が痛くなるタイプで、それで一度サポートタイツを買いました。8千円くらいのやつです。

正直に書くと、買った日はよく分かりませんでした。「これで8千円か」と思ったのを覚えています。

はっきりしたのは、その次に長い下りを歩いたときでした。終わったあとの脚の残り方が違ったんですよね。ただ、こういう分かりにくい出方をするので、人によっては最後まで分からないと思います。だから最初は安いほうから、と書いています。

保温タイツの選び方

暖かさを取る場合の話です。

厚みは「薄手」から

冬用というと厚いものを選びたくなりますが、登っている間は暑くなります。汗をかくと、そのあと冷えるので逆効果ですね。

モンベルの表記でいうとL.W.(薄手)かM.W.(中厚)で、冬の低山なら足ります。EXP.(厚手)は雪山や、停滞の多い山行向けです。

ウールか化繊か

上半身と同じ考え方でいいかなと思います。

  • 日帰り…化繊で十分。速く乾きます
  • 泊まり…ウール。においがつきにくいので2日目も履けます

モンベルの公式価格だと、ジオライン EXP.タイツが5,720円、スーパーメリノウール EXP.タイツが9,130円でした。3,410円の差ですね。

前開きがあるかを見てください

地味ですが大事なところです。前開きがないと、トイレのたびに全部下ろすことになります。

冬は上に何枚も着ているので、これがかなり面倒なんですよね。買うときに「前開き」の表記を確認してください。

作業用の安いものでも成立します

おたふく手袋のような作業用ブランドの保温タイツが、千円前後で買えます。

「保温+汗を吸う」という要件は満たしているので、日帰りの低山ならこれで困りません。登山ブランドとの差は、後ろ身頃の長さや縫い目の作りといったところです。

ワークマンにもウール100%のインナーがあります。ただ2026年9月時点では、上のシャツ(1,900円)はオンラインにありましたが、タイツは出ていませんでした。冬物が並ぶ時期なので、秋以降に店頭を見てもらえたらと思います。

サポートタイツの選び方

膝を優先する場合です。

「膝サポート」と書いてあるかを見る

サポートタイツの中でも段階着圧だけのものと、股関節や膝を狙って支えるものがあります。

  • 段階着圧のみ…足首から上に向けて締め方を変える。むくみと疲れ向け。3千円台から
  • 膝・股関節サポート…テーピングのように帯が入っている。下りの膝痛向け。7千円台から

下りで膝が痛くなるのが悩みなら、後者を選んでください。前者では狙いが違います。

サイズは締めすぎないこと

着圧なので小さいほうが良いと思いがちですが、これは逆です。

きつすぎると血の巡りが悪くなって、かえって脚が疲れます。サイズ表どおりに選んでください。迷ったら大きいほうです。

登山パンツとの重ね方

サポートタイツは下に履いて、上から登山用のパンツやショートパンツが基本です。

タイツ1枚で歩いている人もいますが、冬は上に1枚あったほうが風を防げます。あと、転んだときに生地が薄いと破れやすいので。

保温3つ・サポート3つ

安い順に並べています。スペック欄の「目的」で、保温かサポートかが分かります。ここを間違えると意味がないので、先に確認してください。

価格は2026年9月時点です。

製品名 こんな人向け 価格 目的 前開き おすすめ用途
おたふく手袋 冬用インナー ロングタイツ JW-162
おたふく手袋 冬用インナー ロングタイツ JW-162

最安
★★★☆☆
約900円〜 保温 なし とにかく安く1枚ほしい人
おたふく手袋 ヒートブースト ロングタイツ
おたふく手袋 ヒートブースト ロングタイツ

前開き
★★★★☆
約2,000円〜 保温 あり 前開きが要る人
ミズノ バイオギア タイツ
ミズノ バイオギア タイツ

入門
★★★★☆
約3,100円〜 サポート(着圧) サポート系を安く試したい人
CW-X 段階着圧タイツ
CW-X 段階着圧タイツ

着圧
★★★★☆
約5,200円〜 サポート(着圧) むくみと疲れを抑えたい人
DANISH ENDURANCE メリノウール防寒タイツ
DANISH ENDURANCE メリノウール防寒タイツ

ウール
★★★★★
約6,800円〜 保温 選べる 泊まりでウールを履きたい人
CW-X エキスパートモデル3.0
CW-X エキスパートモデル3.0

膝サポート
★★★★★
約7,900円〜 サポート(着圧) 下りで膝が痛くなる人

1. おたふく手袋 冬用インナー ロングタイツ JW-162|保温|千円を切ります

おたふく手袋 冬用インナー ロングタイツ JW-162

おたふく手袋 冬用インナー ロングタイツ JW-162の価格を比較する

目的
保温
素材
化繊
前開き
なし
出自
作業用
価格帯
約900円〜

千円を切る保温タイツです。作業用のブランドですが、保温と汗の吸収という要件は満たしています。
日帰りの低山ならこれで困りません。登山ブランドとの差は、後ろ身頃の長さや縫い目の作りといったところですね。
ただ前開きがありません。冬のトイレで全部下ろすことになるので、そこが気になる方は次のものにしてください。

こんな人に:とにかく安く1枚ほしい人

気になる点:前開きがありません

2. おたふく手袋 ヒートブースト ロングタイツ|保温|前開きあり

おたふく手袋 ヒートブースト ロングタイツ

おたふく手袋 ヒートブースト ロングタイツの価格を比較する

目的
保温
素材
化繊
前開き
あり
機能
消臭
価格帯
約2,000円〜

同じブランドの前開きつきです。1,000円ほど高くなりますが、冬はこの差が大きいと思います。
上に何枚も着ている状態で全部下ろすのは、想像以上に面倒なんですよね。寒い中で手間が増えるのは、それだけで消耗します。
消臭の機能も入っているので、泊まりでも使いやすいです。保温タイツの入り口としては、ここがちょうどいいかなと。

こんな人に:冬のトイレを楽にしたい人

気になる点:登山ブランドではありません

3. ミズノ バイオギア タイツ|サポート|まず試すなら

ミズノ バイオギア タイツ

ミズノ バイオギア タイツの価格を比較する

目的
サポート(着圧)
強さ
軽め
国内
あり
価格帯
約3,100円〜

ここからサポートタイツです。暖かくはありません。役割は着圧で脚のぶれを抑えることですね。
3千円台なので、サポート系が自分に合うかを試す1本としてちょうどいいです。効果の感じ方は人によってかなり分かれるので、いきなり8千円は危ないかなと。
ただし膝を狙って支える帯は入っていません。下りの膝痛が目的なら、後ろの2つを見てください。

こんな人に:サポート系を安く試したい人

気になる点:膝を狙って支える帯は入っていません

4. CW-X 段階着圧タイツ|サポート|むくみと疲れに

CW-X 段階着圧タイツ

CW-X 段階着圧タイツの価格を比較する

目的
サポート(着圧)
強さ
ひざ
部分サポートなし
価格帯
約5,200円〜

CW-Xの段階着圧モデルです。足首から上に向けて締め方を変えることで、血の巡りを助ける考え方ですね。
終盤に脚が重くなる、翌日に残るという悩みにはこちらかなと思います。
こちらも膝の部分サポートは入っていません。そこはモデルの選び方で分かれるところです。

こんな人に:終盤の脚の重さが気になる人

気になる点:こちらも膝の部分サポートはありません

5. DANISH ENDURANCE メリノウール防寒タイツ|保温|ウールで泊まりへ

DANISH ENDURANCE メリノウール防寒タイツ

DANISH ENDURANCE メリノウール防寒タイツの価格を比較する

目的
保温
素材
メリノウール
前開き
選べる
機能
抗菌防臭
価格帯
約6,800円〜

メリノウールの保温タイツです。においがつきにくいので、山小屋泊で2日目も履けます。
前開きあり・なしを選べるのもいいところですね。買うときに間違えないよう確認してください。
ウールは穴があきやすいのが弱点です。ザックのベルトが当たるところなどは、少しずつ傷んできます。

こんな人に:山小屋泊で履き替えを減らしたい人

気になる点:ウールは穴があきやすいです

6. CW-X エキスパートモデル3.0|サポート|下りの膝に

CW-X エキスパートモデル3.0

CW-X エキスパートモデル3.0の価格を比較する

目的
サポート(着圧)
強さ
ひざ
股関節・ひざサポート
価格帯
約7,900円〜

股関節と膝を狙って支えるモデルです。テーピングのような帯が入っていて、下りで膝にかかる負担を減らします。
下りで膝が痛くなるのが悩みなら、ここです。段階着圧だけのモデルとは狙いが違います。
この記事でいちばん高いですが、膝は替えがきかないので、ここにお金をかけるのは筋が通っているかなと。サイズは締めすぎないよう、表どおりに選んでください。

こんな人に:下りで膝が痛くなる人

気になる点:この記事でいちばん高いです

よくある質問

冬登山のタイツはどれを選べばいいですか?

まず、悩みが「寒い」のか「膝が痛い」のかを決めてください。タイツには目的の違う2種類があります。
保温タイツは暖かくするもので、千円から7千円くらい。サポートタイツは着圧で膝と脚を支えるもので、3千円から1万6千円くらいです。
サポートタイツは生地が薄いので暖かくありません。ここを取り違えると「買ったのに寒い」ということになります。

サポートタイツは暖かいですか?

暖かくありません。役割は伸びる生地で脚を締めて、筋肉のぶれを抑えることだからです。
冬に使う場合は、上に登山用のパンツを履くか、間に薄手の保温タイツを足すことになります。
「冬用」と書かれた裏起毛のコンプレッションもありますが、それは保温タイツ寄りの製品です。膝を支える帯は入っていないことが多いので、そこは分けて考えてください。

保温タイツとサポートタイツ、両方履いてもいいですか?

履けます。サポートタイツを肌側にして、その上に薄手の保温タイツ、さらに登山パンツという順番ですね。
ただし3枚は動きにくいです。現実的には「サポート+厚手の登山パンツ」か「保温タイツ+登山パンツ」のどちらかかなと思います。
順番としては保温タイツが先です。安いですし、寒さのほうが行動に直接ひびくので。

下りで膝が痛くなります。タイツで治りますか?

治るとは言えません。負担を減らすものであって、痛みの原因を取り除くものではないからです。
その前にお金のかからない対策を試してみてください。歩幅を小さくして下る、ストックを使って腕にも体重を分ける。この2つでかなり変わります。
そのうえで買うなら、「股関節・ひざサポート」と書かれたモデルを選んでください。段階着圧だけのものは狙いが違います。
痛みが続くなら病院に行ってください。

安いコンプレッションタイツではだめですか?

保温が目的なら、千円前後の作業用でも成立します。おたふく手袋のような作業用ブランドのものは、保温と汗の吸収という要件は満たしています。
ただしサポートが目的なら、安いものは狙いが入っていません。「着圧」とだけ書かれていて、どこをどう支えるのかが書かれていない製品が多いです。
通販で「登山 タイツ 冬」と検索すると999円前後の商品が大量に出ますが、その多くは膝サポートの機能を持っていません。

前開きは必要ですか?

あったほうがいいです。ないと、トイレのたびに全部下ろすことになります。
冬は上に何枚も着ているので、これが想像以上に面倒なんですよね。寒い中で手間が増えるのは、それだけで消耗します。
商品ページに「前開き」の表記があるかを確認してください。同じ製品でも前開きあり・なしで分かれていることがあります。

まとめ

  • 登山のタイツは保温タイツとサポートタイツの2種類。目的がまったく違います
  • サポートタイツは暖かくありません。生地が薄いので、冬は上に1枚要ります
  • 悩みが「寒い」なら保温、「下りで膝が痛い」ならサポート
  • 両方ほしいなら重ねられますが、3枚は動きにくいです。まず保温から
  • 保温タイツの厚みは薄手か中厚で足ります。登りは暑くなるので
  • 前開きがあるかを見てください。冬はトイレのたびに全部下ろすのがつらいです
  • 膝の痛みは歩幅を小さくする・ストックを使うのほうが先です。お金がかかりません

上半身のベースレイヤーは考え方が少し違うので、そちらは別の記事にまとめました。下半身は「暖かさ」と「支え」を分けて考える、これだけ持ち帰ってもらえたらと思います。

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「自転車本体」「自転車旅行装備」「トレッキング装備」「キャンプ装備」は後日公開。