冬のサイクリングの服装は、気温で4段階に分けて決めると迷わなくなります。
いちばん迷う10℃の日なら、長袖ジャージにウインドブレーカー、レーパンにレッグウォーマー。手持ちの重ね着でたいてい足りるんですよね。冬用を買い足すのは5℃を切ってからで、そのとき替えるのは「前が防風」の4点です。
上半身・下半身・手・足の組み合わせは、気温ごとの早見表にしてあります。その日の気温の行を見れば、着ていくものが決まります。
気温別の服装早見表
パールイズミが製品ごとに出している対応気温(15℃・10℃・5℃・0℃)に合わせると、上から下まで同じ物差しでそろえられます。
| 気温 | 上半身 | 下半身 | 手 | 足 |
|---|---|---|---|---|
| 15℃前後 | 長袖ジャージ | レーパン+レッグウォーマー | 裏起毛の薄手グローブ | つま先カバー |
| 10℃前後 | 長袖ジャージ+ウインドブレーカー | 裏起毛のタイツ | フリースのグローブ | 甲までのカバー |
| 5℃前後 | 前が防風の冬用ジャケット | 前が防風のタイツ | 防風のグローブ | 足首までのシューズカバー |
| 0℃前後 | 防風+中綿のジャケット | 防風+保温のタイツ | 防風+指先に中綿 | 中綿入りのシューズカバー |
※パールイズミの対応気温(2026年秋冬)をもとにした目安です。上半身の重ね着(長袖ジャージ+ウインドブレーカー)と、レーパン+レッグウォーマーは、メーカーの気温表記がない組み合わせです

迷ったら、寒いほうの行
同じ日でも、朝と昼、登りと下りで体感はかなり変わります。いちばん寒くなる時間に合わせて選んで、暑くなったら脱ぐほうが、あとで困らないんですよね。
風が強い日や、日が差さない日、長い下りがある日は、表より1段寒い行で考えるとちょうどいいかなと思います。
10℃の日は、手持ちの重ね着で足りる
10℃は、走り出しは寒いのに、しばらくこぐと暑くなる気温です。ここで冬用のジャケットを着ていくと、登りで汗だくになるんですよね。
上は長袖ジャージにウインドブレーカー
秋に着ていた長袖ジャージに、薄いウインドブレーカーやジレ(袖なしの防風ベスト)を重ねます。暑くなったら脱いで、背中のポケットへ。冬用ジャケットにはこれができません。
1枚で済ませたいなら、前身頃と袖だけを防風にした10℃用のジャージ(パールイズミの3515-BLなど)もあります。
下はレッグウォーマーか、裏起毛のタイツ
夏のレーパンにレッグウォーマーを足せば、膝を冷やさずに走れます。暑くなったら外せるのがいいところですね。朝晩の冷えがつらい人は、裏起毛のタイツにすると楽です。
手と足は、指先から冷える
10℃でも、指先とつま先は先に冷えてきます。指切りのグローブは長指に替えて、足はつま先カバーを。ロードシューズの通気穴を内側からテープでふさぐだけでも、けっこう違います。
5℃を切ったら、前が防風の4点
5℃を切ると、重ね着で頑張るより冬用に替えたほうが楽になります。替えるのは、ジャケット・タイツ・グローブ・シューズカバーの4点。どれも風を受ける前側が防風になっているものです。

風を受けるのは前、汗が溜まるのは背中
自転車は、走っているあいだ前から風を受け続けます。冬用のジャケットやタイツの多くが前だけ防風なのはそのためで、パールイズミの5℃用ジャケットも、汗をかく背中の中心は吸汗素材になっています。全身を防風で固めると、今度は中が蒸れるんですよね。
4点のうち、先に買うならグローブ
5℃を切って最初につらくなるのは、たいてい指先とつま先です。とくにブレーキを握る指がかじかむのは危ないので、4点を一度にそろえないなら、グローブから、次にシューズカバー、が私のおすすめです。上半身は、インナーを足せばもう少し粘れます。
0℃は中綿と、首と耳
0℃前後になると、前が防風でも寒さが勝ってきます。ジャケットは中綿入り、タイツは保温の厚いもの、グローブは指先に中綿、シューズカバーも中綿入りに替えます。
首と耳をふさぐ
0℃の日に意外と冷えるのが、首と耳です。ネックウォーマーと、ヘルメットの下にかぶれる薄いイヤーウォーマーを足すだけで、体感はかなり変わります。暑くなったら外してポケットに入るのもいいところですね。
気温より、路面の凍結
0℃を下回る朝は、日陰や橋の上が凍っていることがあります。服装がそろっていても、凍った路面ではどうにもならないので、日が高くなってから走るのが安心です。
どの気温でも、インナーは汗を離すもの
冬のライドでいちばん冷えるのは、登りでかいた汗が残ったまま下るときです。寒いからと着込むほど、汗をかいて冷えるんですよね。
綿と、普段着の吸湿発熱インナーは避ける
綿のTシャツは、汗を吸ったまま乾きません。吸湿発熱をうたう普段着のインナーも、自転車でかく汗の量には追いつかないことが多いです。普段着が悪いのではなく、想定している汗の量が違うんですよね。
肌に1枚、汗を離すもの
肌に直接着るのは、汗を外へ逃がすメッシュのドライレイヤーか、化繊のスポーツ用インナー。その上に、暖かさを足す1枚です。これだけで、同じ上着でも下りの寒さがかなり変わります。
あとは、登る前に1枚脱いで、下る前に着る。汗をかいてから脱ぐのでは遅いので、少し寒いくらいで登り始めるのがコツかなと思います。
サイクルウェアがなくても走れる服装
旅先のレンタサイクルや、クロスバイクで近所を流す日なら、サイクルウェアをそろえなくても大丈夫です。登山やランニングの服で代わりになります。
- 上:化繊のインナー+薄手のフリース+ウインドブレーカー。ダウンは暖かいぶん、こいでいると暑くなりやすいので、休憩のときに羽織る用に
- 下:よく伸びるパンツ。裾が広いものは、チェーンに巻き込まないよう裾バンドで留めます。ジーンズは汗で乾きにくく、膝も曲げにくいです
- 手と耳:ここだけは用意しておきたいところ。手袋は、ブレーキを握りやすい薄手のものを
ロードバイクで1時間以上走るようになったら、そのとき初めて、前が防風のサイクル用に替えれば十分です。
5℃を切ったら、この4点
5℃用の4点を、パールイズミでそろえた場合です。どれも前が防風で、対応気温は5℃。定価の合計は5万8千円くらい、通販では4万5千円弱からそろいます。
先に買うならグローブ、の順に並べました。ほかの気温の段や、ほかのブランドとの比較は、部位ごとの記事にまとめてあります。
| 製品名 | こんな人向け | 価格 | 目安の気温 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|
|
パールイズミ ウィンドブレーク ウィンター グローブ 7215
|
手 ★★★★★ |
約7,600円〜 | 5℃(パールイズミ) | 冬の通勤・昼のライド |
|
パールイズミ ウィンドブレーク ロード シューズカバー 7911
|
足 ★★★★☆ |
約7,200円〜 | 5℃(パールイズミ) | 冬の昼間のライド |
|
パールイズミ ウィンドブレーク ジャケット 3500-BL
|
上半身 ★★★★★ |
約18,700円〜 | 5℃(パールイズミ) | 冬の昼間 |
|
パールイズミ ウィンドブレーク タイツ 6000-3DR
|
下半身 ★★★★☆ |
約10,900円〜 | 5℃(パールイズミ) | 冬の昼間 |
1. パールイズミ ウィンドブレーク ウィンター グローブ 7215|全部のパーツが防風の5℃用

パールイズミ ウィンドブレーク ウィンター グローブ 7215の価格を比較する
- 目安の気温
- 5℃(パールイズミ)
- 素材
- ウィンドブレーク(防風)
- タッチパネル
- 対応
- 定価
- ¥9,790
- 価格帯
- 約7,600円〜
手の甲も手のひらも指のマチも、全部のパーツに防風素材を使った5℃用です。定価9,790円。通販では前の年のモデルが7千円台で残っています。
指先の冷えは、風を止めるだけでかなり変わるんですよね。ブレーキレバーを握りやすいすべり止め付き。4点のうち最初の1つなら、私はこれかなと思います。
こんな人に:まず指先を守りたい人
気になる点:新しい年のモデルは定価どおりの値段です
2. パールイズミ ウィンドブレーク ロード シューズカバー 7911|足首まで覆う5℃用

パールイズミ ウィンドブレーク ロード シューズカバー 7911の価格を比較する
- 覆う範囲
- 足首まで
- 目安の気温
- 5℃(パールイズミ)
- 対応
- ロード(MTB靴は合わないことあり)
- 素材
- ウィンドブレーク
- 定価
- ¥8,800
- 価格帯
- 約7,200円〜
足首まで覆う、5℃用のシューズカバーです。定価8,800円。通販では7千円台から見つかります。
後ろのファスナーが下まで開いて、足裏はマジックテープで留める形。着脱が楽なのがいいところです。
ただMTBタイプの靴には合わないことがあるので、SPDの靴で走る方は、シューズカバーの記事で合うものを見てください。
こんな人に:ロードシューズで走る人
気になる点:MTBタイプの靴には合わないことがあります
3. パールイズミ ウィンドブレーク ジャケット 3500-BL|前面防風の5℃用の定番

パールイズミ ウィンドブレーク ジャケット 3500-BLの価格を比較する
- 目安の気温
- 5℃(パールイズミ)
- つくり
- 前面ウィンドブレーク・背中は吸汗素材
- 形
- ジャケット
- 定価
- ¥20,900
- 価格帯
- 約18,700円〜
前面が防風で、背中の中心が吸汗素材の、5℃用ジャケットです。定価2万900円。通販では1万8千円台から見つかります。
風を受ける前は止めて、汗が溜まる背中からは逃がす作り。袖と背中のポケットには反射材が付いています。
レディースのW3500-BLと、ゆったりしたワイドサイズのB3500-BLもあります。
こんな人に:冬の昼間に走る人
気になる点:通販でも1万8千円くらいします
4. パールイズミ ウィンドブレーク タイツ 6000-3DR|前が防風の5℃用タイツ

パールイズミ ウィンドブレーク タイツ 6000-3DRの価格を比較する
- 目安の気温
- 5℃(パールイズミ)
- 防風
- 前面がウィンドブレーク
- 形
- ウエスト・パッド付き・裾ファスナー
- 定価
- ¥18,700
- 価格帯
- 約10,900円〜
前側が防風の、5℃用のタイツです。定価1万8,700円。通販では前の年のモデルが1万円台前半から見つかります。
裾にファスナーがあって、はき替えが楽。両脚の後ろには反射材も付いています。
お腹まで冷えやすい人は、肩ひものあるビブタイツ(T6000-3DR)もあります。
こんな人に:膝を冷やしたくない人
気になる点:色とサイズで値段がかなり違います
自転車の冬用グローブ15℃から0℃まで4段階で
ロードバイクのシューズカバーつま先だけから中綿入りまで
冬のサイクリングジャケット10℃・5℃・0℃で選ぶ
冬のサイクルパンツレッグウォーマーから0℃用まで
よくある質問
気温10℃の日は、何を着ればいいですか?
長袖ジャージ+ウインドブレーカー(またはジレ)、化繊のインナー、レーパン+レッグウォーマー、長指のグローブが基本です。
冬用のジャケットだと、登りで暑くなりすぎることが多いです。
冬用のウェアは、何℃から必要ですか?
5℃を切ったらが目安です。ジャケット・タイツ・グローブ・シューズカバーを、前が防風のものに替えます(パールイズミの対応気温より)。
10℃くらいまでは、手持ちの重ね着で走れることが多いです。
ユニクロのヒートテックやダウンは使えますか?
街乗りや、ゆっくり流す日なら使えます。
ただ汗をかくペースで走るなら、吸湿発熱のインナーは汗の量に追いつかないことが多く、ダウンはこいでいると暑くなりがちです。肌には化繊のインナー、ダウンは休憩のときに羽織る、と分けるのがおすすめです。
女性用のウェアはありますか?
パールイズミは、品番の頭にWが付くものがレディースです。たとえば5℃用ジャケットにはW3500-BLがあり、対応気温は同じ5℃です。
ゆったりしたワイドサイズ(B3500-BL)もあります。
風が強い日や、曇りの日はどうすればいいですか?
早見表より1段寒い行で考えてください。
自転車は走っているだけで前から風を受けるので、向かい風や日陰では体感がぐっと下がります。ウインドブレーカーを1枚持っていくと安心です。
0℃を下回る日も走れますか?
装備をそろえれば走れますが、気をつけたいのは路面の凍結です。
朝の日陰や橋の上は凍っていることがあるので、日が高くなってから走るのが安心です。
まとめ
- 冬の服装は気温で4段階。15℃は長袖ジャージ、10℃はウインドブレーカーを足す、5℃は前が防風の4点、0℃は中綿と首・耳
- 10℃までは手持ちの重ね着でたいてい足りる。脱げるものを重ねる
- 5℃を切ったら、ジャケット・タイツ・グローブ・シューズカバーを前が防風のものに。先に買うならグローブ
- どの気温でも、肌には汗を離すインナー。登る前に脱いで、下る前に着る
- 風の強い日や曇りの日は、1段寒い行で考える
※価格は2026年9月時点のものです。




冬の服装でいちばん失敗したのは、寒いからと何枚も着込んだ日でした。登りで汗だくになって、下りで一気に冷えるんですよね。綿のTシャツやヒートテックで走っていた頃は、たいていそうでした。
いまは肌にミレーのメッシュ、その上にパールイズミのインナー、外は前が防風の5℃用ジャケット(3500-BL)です。枚数を減らしたほうが、かえって寒くないんです。