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フラットペダル用シューズは、ペダル次第で要らない|スニーカーとの違いと6足

更新日: 2026年10月1日

フラットペダルにグリップソールのMTBシューズを乗せた側面クローズアップ
記事概要

フラットペダル用シューズを買う前に、いま踏んでいるペダルを見てください。金属のピンが付いていないなら急がなくて大丈夫で、手持ちのスニーカーでかなりの部分が足ります。順番はペダルが先、靴が後です。スニーカーで困るのは足裏の痛み・滑り・ソールが削れることの3つですが、足裏の痛みはペダルを大きくするだけでもだいぶ変わります。VANSが使われる理由と、通販で買える6足を実価格で並べました。

フラットペダル用のシューズを探している方に、先に確かめてほしいことがあります。

いま踏んでいるペダルに、金属のピンが付いていますか。

付いていないなら、専用シューズは急がなくて大丈夫です。手持ちのスニーカーでかなりの部分が足りるんですよね。付いているなら、話が変わります。

靴の話をする前に、ペダルの話から始めます。ここを飛ばすと、買ってから「思ったほど変わらなかった」となりがちなんですよね。

靴より先に、ペダルを見る

フラットペダルには、大きく分けて2種類あります。

ピンなし・樹脂ペダル 金属ピン付き
よくある自転車 クロスバイク・ママチャリ
完成車の標準ペダル
マウンテンバイク
あとから交換した人
靴との関係 表面で滑り止めする ピンが靴底に刺さる
スニーカーで走れるか 走れます 走れますが削れます
専用シューズ 急がなくていいです あると変わります

ピンなしなら、まだ買わなくていい

完成車に最初から付いているペダルは、たいてい樹脂でピンがありません。この場合、靴を変えても食いつきはあまり変わらないんですよね。

それより先に効果があるのはペダルを替えることです。数千円で大きめのアルミペダルに交換すると、踏み面が広がって安定します。

順番としては、ペダル → 靴かなと思います。逆にすると、良い靴を履いているのにペダルが小さいまま、ということになります。

ピン付きに替えた瞬間、靴の話になる

金属ピンのペダルにすると、状況が変わります。ピンが靴底に刺さることで、引き足に近い一体感が出ます。

ただし普通のスニーカーだと、ソールが削れます。柔らかいゴムほど食いつきますが、そのぶん減るのも速いです。お気に入りの靴は使わないほうがいいですね。

ここまで来たら、専用シューズを買う意味があります。

靴より先にペダルを見る。樹脂のピンなしペダルなら専用シューズは要らない。金属ピン付きなら要る
ここを見てから、靴の話をします

スニーカーで走ると、何が起きるか

あと、スニーカーのままロードバイクに乗ってもいいのか、気になる方もいると思います。

短い距離なら、まったく問題ありません。困るのは3つの場面だけです。

① 長く走ると、足裏が痛くなる

いちばん多いのがこれなんですよね。1時間を超えたあたりから、土踏まずのあたりが痛くなってきます。

原因はソールが柔らかいことですが、もうひとつあるんですよね。ペダルが小さいことです。

柔らかいソールで小さいペダルを踏むと、力が一点に集まります。そこが痛くなるんですよね。

ということは、対策も2つあります。

  • ソールの硬い靴にする…力が板全体に散ります
  • ペダルを大きくする…接している面積が増えて、同じように散ります

ペダルを大きくするほうが安く済みます。数千円のアルミペダルで、けっこう変わりますよ。

② 雨の日と、ピン付きペダルで滑る

スニーカーのゴムは、自転車用に比べると硬めに作られています。街で歩いて減らないようにするためですね。

硬いゴムはピンが食い込まないんですよね。だから濡れた日や、勢いよく踏み込んだときに足が滑ります。

専用シューズのラバーが柔らかいのは、ここを狙っているからです。ファイブテンのステルスラバーが有名ですね。

③ ソールが削れる

ピン付きのペダルで走ると、スニーカーの靴底に穴が開いていきます。とくにVANSのようなワッフルソールは、山の部分から削れます。

逆に言うと、削れてもいい靴なら問題ありません。

VANSやコンバースが使われている理由

「フラットペダル vans」で調べる方が多いのには、ちゃんと理由があります。

  • ソールが平ら…凸凹がないので、ペダルにぴったり乗ります
  • ゴムが柔らかめ…スニーカーの中では、ピンが食い込むほう
  • 安い…7千円台なので、削れても諦めがつきます

弱点はソールが薄くて柔らかいことです。長い距離だと足裏が痛くなります。1時間くらいまでの街乗りなら、これで十分かなと思います。

足裏が痛くなるのは靴だけの問題ではない。柔らかいソールと小さいペダルの組み合わせが原因
靴だけの問題ではありません
笑い猫

笑い猫

足の裏が痛くなると、つい靴のせいにしたくなるんですよね。でも私は、先にペダルを見るのがいいと思っています。踏み面が小さいペダルだと、力が土踏まずのあたりに集まって痛くなりやすいので。

大きいペダルは数千円から替えられます。靴を買う前に、ペダルを見てからでも遅くないかなと思います。

専用シューズで見るのは3つ

買うと決めたら、見るところは3つだけかなと思います。

① ソールの硬さ

硬いほど力が伝わり、柔らかいほど歩きやすいという関係です。どちらが良いという話ではなくて、使い方で決まります。

  • 通勤・輪行で歩く…やわらかめ。シマノのET501やクロームのサウスサイド
  • ずっと乗っている…硬め。ファイブテンやクランクブラザーズ

② ラバーの柔らかさ(ピンの食いつき)

ここが専用シューズのいちばんの持ち味ですね。柔らかいゴムほどピンが食い込んで、足が動かなくなるんですよね。

ファイブテンのステルスラバーがこの分野の代表で、履くと「貼りついた」と感じるくらい変わります。

ただし柔らかいゴムは減ります。歩く時間が長い人だと、思ったより早く終わります。

③ 歩けるかどうか

ちなみに、見落としがちなのがこれです。自転車を降りている時間がどれくらいあるかを考えてみてください。

コンビニに寄る、駅で輪行する、山で押して歩く。こういう時間が長いなら、ソールが硬すぎる靴は疲れます。

迷ったら歩きやすいほうからにしておくと、後悔が少ないかなと思います。

SPDに移るかもしれないなら

あとは先の話ですが、あとでビンディングにする可能性があるなら、SPD穴の空いた靴を選んでおく手もありますよ。

シマノのET501がそれで、最初はフラットで使って、慣れたらクリートを付けるということができます。買い直さずに済むので、無駄がありません。

通販で買える6足

安い順に並べています。スペック欄の「ピンの食いつき」と「歩きやすさ」を見てください。この2つは、たいてい逆の関係になります。

価格は2026年9月時点の実売です。

製品名 こんな人向け 価格 ピンの食いつき 歩きやすさ おすすめ用途
VANS オールドスクール
VANS オールドスクール

最安
★★★★☆
約7,500円〜 ○ ◎ まず手持ちの次に試す
シマノ SH-ET501
シマノ SH-ET501

SPD穴あり
★★★★★
約12,300円〜 ○ ◎ あとでSPDにするかもしれない人
シマノ SH-GR501
シマノ SH-GR501

フラット専用
★★★★☆
約13,600円〜 ◎ ○ フラット専用でいちばん安く
クランクブラザーズ スタンプ ストリート ファビオレース
クランクブラザーズ スタンプ ストリート ファビオレース

見た目
★★★★☆
約17,900円〜 ◎ ○ 見た目をスニーカー寄りにしたい人
クローム サウスサイド 3.0 ロー
クローム サウスサイド 3.0 ロー

通勤
★★★★☆
約19,800円〜 ◎ ◎ 通勤で使いたい人
ファイブテン フリーライダー
ファイブテン フリーライダー

食いつき
★★★★★
約20,400円〜 ◎◎ △ 荒れた道を下る人

1. VANS オールドスクール|削れてもいい1足として

VANS オールドスクール

VANS オールドスクールの価格を比較する

ソール
柔らかい
ピンの食いつき
○
歩きやすさ
◎
自転車用
いいえ
価格帯
約7,500円〜

7千円台のスニーカーです。自転車用ではありませんが、フラットペダルで使われている理由がちゃんとあります。
ソールが平らで、ゴムがスニーカーの中では柔らかめ。ペダルにぴったり乗って、ピンもそこそこ食い込みます。
弱点はソールが薄くて柔らかいことです。1時間を超えると足裏が痛くなってきます。街乗り用の1足と割り切るのがいいかなと。ピン付きペダルだと削れますが、この値段なら諦めもつきます。

こんな人に:1時間くらいの街乗りの人

気になる点:ソールが薄いので長距離だと足裏が痛くなります

2. シマノ SH-ET501|あとでSPDにもできる

シマノ SH-ET501

シマノ SH-ET501の価格を比較する

ソール
やや硬い
ピンの食いつき
○
歩きやすさ
◎
自転車用
はい(SPD穴あり)
価格帯
約12,300円〜

この記事でいちばんおすすめしやすい1足です。Amazonのサイクリングシューズで売れ筋の上位にいます。
いいところはSPDの穴が空いていることですね。最初はフラットで使って、ビンディングにしたくなったらクリートを付けられます。買い直さずに済むのが大きいです。
ソールはやわらかめで歩きやすいので、通勤や輪行にも向きます。
ただしフラット専用の靴ほどはピンが食い込みません。そこは目的次第かなと。

こんな人に:ビンディングも考えている人

気になる点:フラット専用ほどは食いつきません

3. シマノ SH-GR501|フラット専用で最安

シマノ SH-GR501

シマノ SH-GR501の価格を比較する

ソール
硬い
ピンの食いつき
◎
歩きやすさ
○
自転車用
はい(フラット専用)
価格帯
約13,600円〜

シマノのフラット専用モデルです。GRは「グラビティ」の頭文字で、もともとマウンテンバイク向けですね。
ソールが硬めで、ピンの食いつきはET501より上です。ピン付きのペダルに替えた方は、こちらのほうが違いを感じられると思います。
引き換えに歩き心地は硬めです。降りて歩く時間が長いなら、ET501のほうが楽ですね。

こんな人に:ピン付きペダルにした人

気になる点:ET501より歩き心地は硬めです

4. クランクブラザーズ スタンプ ストリート ファビオレース|スニーカー寄りの見た目

クランクブラザーズ スタンプ ストリート ファビオレース

クランクブラザーズ スタンプ ストリート ファビオレースの価格を比較する

ソール
硬い
ピンの食いつき
◎
歩きやすさ
○
自転車用
はい
価格帯
約17,900円〜

スニーカーに近い見た目のフラット専用シューズです。クランクブラザーズはペダルのメーカーなので、当然ピンとの相性を考えて作っています。
自転車用に見えないので、そのままお店に入れるのがいいところかなと。
注意点は流通が少なめなことです。サイズが欠けやすいので、あるうちに。

こんな人に:自転車用に見せたくない人

気になる点:流通が少なめでサイズが欠けやすいです

5. クローム サウスサイド 3.0 ロー|通勤で歩く時間が長いなら

クローム サウスサイド 3.0 ロー

クローム サウスサイド 3.0 ローの価格を比較する

ソール
硬い
ピンの食いつき
◎
歩きやすさ
◎
自転車用
はい(パナレーサー製ソール)
価格帯
約19,800円〜

パナレーサーと組んで作られたソールが入っています。自転車のタイヤメーカーですね。
歩きやすさと食いつきの両立がこの靴の持ち味で、通勤で降りて歩く時間が長い方に向いています。撥水加工もあるので、雨の日も安心です。
ただ、以前より値段がかなり上がっています。いまは1万9千円台で、Amazonにも「一般的な価格より高い」と表示が出ていました。急がないなら、値段が落ち着くのを待つ手もあります。

こんな人に:降りて歩く時間が長い人

気になる点:以前より値段がかなり上がっています

6. ファイブテン フリーライダー|ステルスラバーの定番

ファイブテン フリーライダー

ファイブテン フリーライダーの価格を比較する

ソール
硬い
ピンの食いつき
◎◎
歩きやすさ
△
自転車用
はい(ステルスラバー)
価格帯
約20,400円〜

ステルスラバーの定番です。もともとクライミングシューズの技術で、履くと「貼りついた」と感じるくらい足が動かなくなります。
ピン付きのペダルで荒れた道を下るなら、これがいちばん安心かなと思います。
弱点はゴムが柔らかいぶん減ることです。歩く時間が長い方だと、思ったより早く終わります。上位のProもありますが、そちらは2万6千円台まで上がっていたので、まずはこちらで十分かなと。

こんな人に:荒れた道を下る人

気になる点:ゴムが柔らかいぶん、歩くと減ります

よくある質問

フラットペダル用シューズは必要ですか?

ペダル次第です。いま踏んでいるペダルに金属のピンが付いていないなら、急がなくて大丈夫。手持ちのスニーカーでかなりの部分が足ります。
金属ピン付きのペダルなら、専用シューズを履くと足が動かなくなって明らかに変わります。
順番としてはペダル → 靴です。数千円で大きめのアルミペダルに替えるほうが、先に効果が出ることが多いですね。

スニーカーでロードバイクに乗ってもいいですか?

短い距離なら問題ありません。困るのは3つの場面だけです。
①1時間を超えると足裏が痛くなる(ソールが柔らかく、力が一点に集まるため)②雨の日やピン付きペダルで滑る(スニーカーのゴムは硬めなのでピンが食い込みません)③ソールが削れる。
①については、ペダルを大きくするだけでもだいぶ変わります。靴より安く済みますよ。

VANSは自転車に向いていますか?

ソールが平らで、ゴムもスニーカーの中では柔らかめなので、理にかなっています。しかも7千円台なので、削れても諦めがつきますね。
弱点はソールが薄くて柔らかいことです。長い距離だと足裏が痛くなります。1時間くらいまでの街乗りなら十分かなと思います。
ピン付きペダルだとワッフルソールの山から削れていくので、そこは覚悟しておいてください。

足裏が痛くなります。靴を替えれば直りますか?

靴だけの問題ではないことが多いです。柔らかいソールで小さいペダルを踏むと、力が一点に集まって痛くなります。
対策は2つ。ソールの硬い靴にするか、ペダルを大きくするかです。どちらも力を散らすという意味では同じことをしています。
ペダルを替えるほうが安く済みます。数千円の大きめのアルミペダルで、けっこう変わりますよ。

ソールは硬いほうがいいですか、柔らかいほうがいいですか?

使い方で決まります。硬いほど力が伝わり、柔らかいほど歩きやすくなります。
通勤や輪行で歩く時間が長いならやわらかめ(シマノのET501、クロームのサウスサイドなど)。ずっと乗っているなら硬め(ファイブテン、クランクブラザーズなど)ですね。
迷ったら歩きやすいほうにしておくと後悔が少ないかなと思います。

ステルスラバーって何ですか?

ファイブテンが使っている、柔らかいゴムの名前です。もともとクライミングシューズの技術ですね。
柔らかいのでペダルのピンが深く食い込み、履くと「貼りついた」と感じるくらい足が動かなくなります。
ただし柔らかいゴムは減ります。歩く時間が長い人だと、思ったより早く終わることがあります。

あとからビンディングにする予定があります

SPD穴の空いた靴を選んでおくといいです。シマノのET501がそれで、最初はフラットで使って、慣れたらクリートを付けられます。
買い直さずに済むので無駄がありません。フラット専用の靴を買ってからSPDに移ると、そこで1足ぶん余計にかかります。

MTB用とロード用で違いはありますか?

フラットペダル用に関しては、ほぼ同じものと考えて大丈夫です。もともとマウンテンバイク側で発達した分野なので、ロードでもそのまま使えます。
あえて言うなら、MTB向けは足首の保護やソールの硬さに振ったモデルが多いですね。街乗り中心なら、そこまで硬くないもののほうが快適です。

まとめ

  • 靴より先にペダルを見る。金属ピンが付いていないなら、専用シューズは急がなくていいです
  • 順番はペダル → 靴。数千円で大きめのペダルにするほうが、先に効果が出ます
  • スニーカーで困るのは3つ。足裏の痛み・滑り・ソールが削れる
  • 足裏の痛みは、ペダルを大きくするだけでもだいぶ変わります
  • VANSが使われるのはソールが平らでゴムが柔らかめ、そして安いから
  • 専用シューズで見るのはソールの硬さ・ラバーの柔らかさ・歩けるかの3つ
  • ピンの食いつきと歩きやすさはたいてい逆の関係になります
  • あとでビンディングにするなら、SPD穴つきを選んでおくと買い直さずに済みます

最後にひとつ。この分野は値段の動きが大きいです。今回調べ直したら、以前1万7千円台だったモデルが2万9千円台になっていました。逆に安くなっているものもあります。買うときは必ず今の値段を見てください。