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旅自転車の選び方とおすすめ装備|専用車を買わずに始める自転車旅【2026年版】

更新日: 2026年7月30日

【2025-26年版】初心者向け自転車旅行(バイクパッキング)おすすめ自転車モデル5選|選び方と必須装備
記事概要

旅自転車って専用の1台が必要なのかな、と迷いますよね。でも自転車 旅のおすすめは、じつは今持っているクロスバイクやロードでも大丈夫なことがほとんどです。ダボ穴・タイヤ幅・ギアの3点で行けるか判定して、キャリアやバッグの選び方、予算の目安、最初の行き先の決め方までまとめました。

自転車で旅に出てみたいけど、いまの自転車で大丈夫なのかな、専用のツーリング車を買わないとダメなのかな。そのあたりが最初の引っかかりになりますよね。

結論から書くと、多くの場合は買わなくて大丈夫です。クロスバイクでもロードバイクでも、条件さえ満たしていれば1泊2日の旅には出られます。むしろ最初に必要なのは車体の買い替えではなく、荷物をどう積むかのほうだったりします。

この記事では、まずいま乗っている自転車で行けるかどうかの見分け方から始めて、車種ごとの向き不向き、荷物の積み方、それでも買い替えるならどこを見るか、という順で書いていきます。

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風を切って走る爽快感。野宿スタイルなら圧倒的自由感も!これが自転車旅行の醍醐味

まず、いま乗っている自転車で行けるか確かめる

旅自転車という専用ジャンルはたしかにあります。ただそれを買わないと旅に出られない、ということはないです。

見るところは3つだけです。

① 荷物を積む場所があるか(ダボ穴)

リアタイヤの左右あたりのフレームに、小さなネジ穴が付いていることがあります。これがキャリア(荷台)を取り付けるための穴で、ダボ穴と呼ばれています。

ここがあれば、キャリアを付けて左右にバッグをぶら下げる、いちばん積載量の大きいやり方が使えます。クロスバイクは付いていることが多いです。

で、無かったとしても諦めなくて大丈夫です。シートポスト(サドルを支えている棒)に挟んで固定するタイプのキャリアがありますし、そもそもキャリアを使わずにサドルの下やハンドルまわりにバッグを付ける方法もあります。このあたりは荷物の積み方で詳しく書きます。

ちなみに私の初めての自転車旅は、高校を卒業した直後の四国一周でした。荷物の積み方も完全に自己流で、100均で売っている網みたいなやつを自転車にくくりつけて、その上に荷物を固定していました。ダボ穴という言葉すら知らなかったので笑
で、それでも一周できてしまったんですよね。こんなんでも何とかなるものです。なのでここから先は「こうするともっとラクになる」という話として読んでもらえたらと思います。

② タイヤの幅

タイヤの側面に「700×28C」のような数字が書いてあります。この28という数字がタイヤの幅(ミリ)です。

28C以上あると、荷物を積んでも安心感があります。25C以下だと空気圧を高くしないといけないので、荷物を積んだときに乗り心地が硬くなりますし、路面の段差も拾いやすくなります。

とはいえ25Cで旅に出ている人もいます。舗装路だけを走るなら問題は起きにくいです。数字が小さいから行けない、という話ではなくて、太いほうがラクという程度に思っておくといいかなと。

③ 一番軽いギアで坂を登れるか

荷物を10kg積むと、坂の登りは体感でかなり変わります。

平地では気にならなかった坂で、旅装備だと足が止まってしまうということが起きます。いま乗っている自転車で、荷物なしでも「ちょっときついな」と感じる坂があるなら、その坂は旅装備だと登れないと考えておいたほうがいいです。

ただこれも、ルートを平坦寄りに選べば済む話ではあります。ギアが足りないから行けないのではなく、行けるルートが限られるということですね。

ちなみに私は上り坂がかなり苦手で、きつくなったら大体自転車を降りて押してます笑
旅は競技じゃないので、押して登っても別に困らないんですよね。登り切れるかどうかより、押してでも進める余裕が時間のほうにあるかを気にしておくといいかなと思います。

3つとも満たしていなくても大丈夫です。実際、この記事の中では ママチャリで輪行キャンプ旅 という記事も紹介しています。装備の条件を満たすことより、無理のないルートを引くほうが影響は大きいかなと思います。

車種ごとの向き不向き

いま持っている自転車がどのタイプかで、旅のスタイルが少し変わってきます。買い替えの前に、まずここを把握しておくと判断しやすいです。

車種 ダボ穴 積み方 向いている旅 苦手なこと
クロスバイク 付いていることが多い キャリア+パニアバッグ 1泊2日〜。いちばん幅広く使える 長距離の巡航速度
グラベルロード ほぼ付いている どちらでも 未舗装路を含む旅・キャンプ泊 本体価格が高め
ロードバイク 無いことが多い サドルバッグ中心(バイクパッキング) 宿泊を宿にして荷物を減らす旅 キャンプ道具の積載
ママチャリ 荷台が最初から付いている 荷台にくくる 近場・輪行と組み合わせる旅 1日の走行距離
ミニベロ 車種による フロントバッグ中心 輪行して現地を走る旅 荒れた路面・長い下り

クロスバイクがいちばん扱いやすい

ダボ穴が付いていて、タイヤも28〜32Cくらいが標準で、ギアも幅広い。旅自転車として必要な条件を、だいたい最初から満たしています。

すでにクロスバイクを持っているなら、車体はそのままでいいかなと思います。

ロードバイクは「荷物を減らす旅」になる

ダボ穴が無い車種が多いので、キャリアを付けにくいです。ただ、これは積めないという意味ではないです。

サドルの下に大きなバッグを付けて、ハンドルまわりにもう1つ、フレームの三角部分にもう1つ、という積み方があります。バイクパッキングと呼ばれるやり方で、合計20L前後までなら十分に積めます。

20Lというと、宿に泊まる前提の1泊2日なら余裕があります。テント・寝袋・マットまで積もうとすると足りないので、そこが分かれ目ですね。

ママチャリでも行ける

荷台が最初から付いているので、積載という点では実はいちばんラクだったりします。

苦手なのは距離です。1日50km前後を目安にして、遠くへ行きたいときは電車と組み合わせるのが現実的かなと思います。詳しくは ママチャリで輪行キャンプ旅【現地調達の極意】 にまとめています。

3種類の自転車の比較画像
タイヤ幅とハンドル形状で用途が変わる。自分のスタイルに合った1台を見つけよう

荷物の積み方は2通りある

ここが車体選びより大事なところです。同じ自転車でも、積み方を変えると行ける旅が変わります。

やり方は大きく2つです。

方式 積める量 必要なもの 向いている人
キャリア+パニアバッグ 25〜40L キャリア+左右のバッグ キャンプ泊もしたい/ダボ穴がある
バイクパッキング 10〜20L 大きめのサドルバッグ 宿に泊まる/ダボ穴が無い

迷ったらキャリア方式です。荷物の量に融通が利きますし、パニアバッグは着脱がワンタッチなので、宿に着いてバッグだけ持って入るということもできます。

ただ、ロードバイクでダボ穴が無い場合や、車体を軽いままにしておきたい場合は、バイクパッキングのほうが合っています。

A. キャリア+パニアバッグで積む

いちばん積める方式です。まずキャリアを選んで、そこにバッグを掛けます。

製品名 こんな人向け 価格 取付方式 最大積載 おすすめ用途
トピーク スーパーツーリスト DX チューブラーラック(ディスク対応)
トピーク スーパーツーリスト DX チューブラーラック(ディスク対応)

定番を安く
★★★★★
約6,300円〜 ダボ穴(フレーム直付け) 26kg 定番のリアキャリア。ダボ穴のある車体向け
トピーク MTX ビームラック Eタイプ
トピーク MTX ビームラック Eタイプ

ダボ穴なし車体に
★★★★☆
約7,700円〜 シートポストに固定 9kg シートポストに挟むタイプ。ダボ穴が無い車体でもキャリアが付く
トピーク ユニ エクスプローラー ディスク リアキャリアー
トピーク ユニ エクスプローラー ディスク リアキャリアー

たくさん積む人に
★★★★☆
約10,300円〜 ダボ穴(フレーム直付け) 26kg ディスクブレーキ車の定番。積載量重視

1. トピーク スーパーツーリスト DX チューブラーラック(ディスク対応)|ダボ穴があるならこれで十分

トピーク スーパーツーリスト DX チューブラーラック(ディスク対応)

トピーク スーパーツーリスト DX チューブラーラック(ディスク対応)の価格を比較する

取付方式
ダボ穴(フレーム直付け)
最大積載
26kg
対応
ディスク/リムブレーキ両対応
価格帯
約6,300円〜

ツーリング用のキャリアとして長く定番になっているモデルです。26kgまで積めるので、キャンプ道具を全部載せても足ります。ディスクブレーキ・リムブレーキのどちらにも付きます。まずキャリアを付けてみる、という段階ならこれで十分かなと思います。

こんな人に:ダボ穴のある車体で、まずキャリアを付けたい人

気になる点:ダボ穴が無い車体には付きません

2. トピーク MTX ビームラック Eタイプ|ダボ穴が無くてもキャリアが付く

トピーク MTX ビームラック Eタイプ

トピーク MTX ビームラック Eタイプの価格を比較する

取付方式
シートポストに固定
最大積載
9kg
対応
ダボ穴が無い車体でもOK
価格帯
約7,700円〜

フレームのダボ穴を使わず、シートポストに挟んで固定するタイプです。ロードバイクのようにダボ穴が無い車体でも、キャリアを付けられます。
積める重さは9kgまでなので、テントや寝袋まで全部というのは厳しいです。ただ着替えと食料くらいなら余裕があるので、宿に泊まる1泊2日ならこれで足ります。

こんな人に:ロードバイクなどダボ穴が無い車体の人

気になる点:積める重さが9kgまでと控えめです

3. トピーク ユニ エクスプローラー ディスク リアキャリアー|積載量を優先するなら

トピーク ユニ エクスプローラー ディスク リアキャリアー

トピーク ユニ エクスプローラー ディスク リアキャリアーの価格を比較する

取付方式
ダボ穴(フレーム直付け)
最大積載
26kg
対応
ディスクブレーキ車
価格帯
約10,300円〜

ディスクブレーキ車向けで、こちらも26kgまで対応しています。1つ上のモデルなので作りがしっかりしていて、荷物を積んだときの横揺れが少ないです。キャンプ泊まで見据えているなら、最初からこちらでもいいかなと思います。

こんな人に:キャンプ道具まで積みたい人

気になる点:価格が1万円台に上がります

B. バッグを選ぶ

キャリアに掛けるパニアバッグと、キャリアを使わずサドル下に付けるタイプをまとめて並べます。

製品名 こんな人向け 価格 容量 防水 おすすめ用途
Rhinowalk 自転車パニアバッグ リアサイドバッグ
Rhinowalk 自転車パニアバッグ リアサイドバッグ

いちばん安く始める
★★★★☆
約4,900円〜 片側約13L 防水生地+ロールトップ いちばん安い入り口。まず1泊してみる用
ROCKBROS 自転車パニアバッグ 25L 防水
ROCKBROS 自転車パニアバッグ 25L 防水

容量重視
★★★★☆
約5,500円〜 25L(片側) 防水生地+反射材 25Lで反射材つき。価格の割に容量が大きい
オルトリーブ バックローラークラシック QL2.1(ペア)
オルトリーブ バックローラークラシック QL2.1(ペア)

完全防水の定番
★★★★★
約22,900円〜 40L(左右ペア) 完全防水(IP64相当) 長く使うならこれ。完全防水の定番
GORIX 防水サドルバッグ 大容量 一体型
GORIX 防水サドルバッグ 大容量 一体型

キャリア不要
★★★★☆
約5,900円〜 約10L 防水・撥水 キャリアを付けずに荷物を積む最安の手
オルトリーブ サドルバッグ2
オルトリーブ サドルバッグ2

小容量・完全防水
★★★★☆
約7,500円〜 1.6L 完全防水 防水性が要るならこの価格帯から
FAIRWEATHER seat bag(シートバッグ)
FAIRWEATHER seat bag(シートバッグ)

日本製・大容量
★★★★★
約15,400円〜 約16L 防水生地 日本製。ロードでも積載できるバイクパッキングの定番

1. Rhinowalk 自転車パニアバッグ リアサイドバッグ|まず1泊してみる用の入口

Rhinowalk 自転車パニアバッグ リアサイドバッグ

Rhinowalk 自転車パニアバッグ リアサイドバッグの価格を比較する

容量
片側約13L
防水
防水生地+ロールトップ
取付
キャリアにフック掛け
価格帯
約4,900円〜

片側13Lで5千円を切るので、いちばん安くパニアバッグを試せます。ロールトップ式で、閉じ方によって容量を調整できます。
完全防水ではないので長い雨だと中に染みてくることがあります。中に大きめのビニール袋を入れておくと、それだけでだいぶ違います。

こんな人に:続くか分からないので安く試したい人

気になる点:完全防水ではないので雨が続くと不安です

2. ROCKBROS 自転車パニアバッグ 25L 防水|25Lで反射材つき

ROCKBROS 自転車パニアバッグ 25L 防水

ROCKBROS 自転車パニアバッグ 25L 防水の価格を比較する

容量
25L(片側)
防水
防水生地+反射材
取付
キャリアにフック掛け
価格帯
約5,500円〜

片側25Lと大きめで、それでいて5千円台です。反射材が付いているので夜間の被視認性も上がります。
容量がある分、荷物が少ないと形が崩れて走行中に揺れます。中で荷物が動かないように詰めるのがコツかなと。

こんな人に:荷物が多めで、値段も抑えたい人

気になる点:空だと形が崩れやすいです

3. オルトリーブ バックローラークラシック QL2.1(ペア)|長く使うならこれ

オルトリーブ バックローラークラシック QL2.1(ペア)

オルトリーブ バックローラークラシック QL2.1(ペア)の価格を比較する

容量
40L(左右ペア)
防水
完全防水(IP64相当)
取付
QL2.1ワンタッチ
価格帯
約22,900円〜

自転車旅の定番と言っていいバッグです。完全防水なので、雨の中を1日走っても中身が濡れません。左右ペアで40Lあるので、キャンプ道具まで入ります。
QL2.1というワンタッチの取付機構が付いていて、宿に着いたらレバーを引くだけで外せます。値段は2万円台ですが、これは長く使うものなので、旅を続けるつもりなら最初からこれでもいいかなと思います。

こんな人に:雨でも中身を濡らしたくない人

気になる点:2万円台と値段は上がります

4. GORIX 防水サドルバッグ 大容量 一体型|キャリアを付けずに積む最安の手

GORIX 防水サドルバッグ 大容量 一体型

GORIX 防水サドルバッグ 大容量 一体型の価格を比較する

容量
約10L
防水
防水・撥水
取付
サドルレール+シートポスト
価格帯
約5,900円〜

キャリアを付けずに、サドルの下に直接くくりつけるタイプです。約10L入るので、着替えと洗面用具、上着くらいまでなら収まります。
ロードバイクでダボ穴が無い、でもキャリアも付けたくない、という場合の最初の1つとして使いやすいです。

こんな人に:ロードバイクで宿泊は宿、という人

気になる点:10Lなのでキャンプ道具は入りません

5. オルトリーブ サドルバッグ2|小物を確実に濡らさない

オルトリーブ サドルバッグ2

オルトリーブ サドルバッグ2の価格を比較する

容量
1.6L
防水
完全防水
取付
サドルレール
価格帯
約7,500円〜

1.6Lと小さいですが、完全防水です。工具・チューブ・輪行袋のような「濡らしたくないけど普段は出さないもの」を入れておく用ですね。
これ単体で旅の荷物は入らないので、パニアバッグや大型サドルバッグとの併用になります。

こんな人に:工具や輪行袋だけ入れておきたい人

気になる点:1.6Lなので着替えは入りません

6. FAIRWEATHER seat bag(シートバッグ)|ロードで16L積めるのはこれ

FAIRWEATHER seat bag(シートバッグ)

FAIRWEATHER seat bag(シートバッグ)の価格を比較する

容量
約16L
防水
防水生地
取付
サドルレール+シートポスト(日本製)
価格帯
約15,400円〜

約16L入る日本製のシートバッグで、ロードバイクで旅をする人によく使われています。サドルレールとシートポストで固定するので、キャリアが要りません。
16Lというと、宿泊を宿にした1泊2日なら十分な容量です。フロントバッグを足せば、テント泊も見えてきます。値段は上がりますが、車体を軽いまま保ちたい人には合っています。

こんな人に:ロードバイクで1泊2日をやりたい人

気になる点:1万5千円台と、バッグとしては高めです

自転車旅行の装備品一覧
これだけ揃えれば安心。初めての旅に必要な装備一式

車体より先に、そろえておきたいもの

旅に出るときに「これが無くて困った」となりやすいものを、優先度の順に並べます。積載装備は前の章で扱ったので、ここではそれ以外です。

必ず要るもの

あるとだいぶラクになるもの

キャンプ泊をするなら

テントとマットまで積むとなると、キャリア+パニアバッグがほぼ前提になります。最初の1回は宿泊を宿にして、荷物を減らして走ってみるのがいいかなと思います。

それでも買い替えるなら、どこを見るか

いま持っている自転車では厳しい、あるいはこれから1台目を買う、という場合の話です。

ここではあえて個別のモデル名は出しません。完成車は年式でモデルが入れ替わりますし、地域や店舗によって手に入るものも変わります。1年後に読んだときに使えない情報になってしまうので、代わりに見るべき条件のほうを書いておきます。

優先順位はこの順で

  1. ダボ穴があるか(フレームとフォークの両方にあると選択肢が広い)
  2. 32Cくらいまでのタイヤが入るか(クリアランス。カタログに記載があります)
  3. いちばん軽いギアの重さ(フロント34T以下、リア32T以上あると坂がラク)
  4. ディスクブレーキかどうか(雨の下りでの安心感が違います)
  5. フレーム素材(アルミでもクロモリでも旅はできます。優先度は低いです)

予算の目安

10万円前後から、旅に使える完成車が選べます。15万円くらいまで出せると、ディスクブレーキと太いタイヤが両立したグラベルロードが視野に入ってきます。

ただ車体に予算を全部使ってしまうのは、あまりおすすめしないです。キャリアとバッグで2〜3万円、ライトと鍵とヘルメットで2万円くらいは別に必要になるので、その分を残しておいたほうが結果的に早く旅に出られます。

完成車はネット通販より実店舗のほうが無難です。サイズ合わせと初期整備がありますし、旅先でのトラブルのときに相談できる店が1つあるかどうかで安心感がだいぶ違います。この記事で通販リンクを載せていないのはそういう理由です。

笑い猫

笑い猫

自転車旅の相談でいちばん多く受けるのが「どの自転車を買えばいいですか」という質問なんですけど、話を聞いていくとすでに持っているクロスバイクで十分ということがほとんどだったりします。
で、いよいよ買い替えという段階になっても、私はいきなり車体にお金を使うよりまず今の自転車にキャリアを付けて1回走ってみることをすすめています。走ってみると、自分に足りないのが車体なのか脚なのかルートの引き方なのかがはっきりするので。決めるのはそれからでも遅くないかなと思います。

予算はどれくらい見ておくか

すでに自転車を持っている場合と、車体から買う場合で分けます。

項目 いま自転車がある 車体から買う 備考
車体 0円 10〜15万円 実店舗での購入がおすすめ
積載(キャリア+バッグ) 1.2〜3万円 1.2〜3万円 安く始めるなら1.2万円ほど
ライト・鍵・ヘルメット 1.5〜2.5万円 1.5〜2.5万円 持っていれば不要
輪行袋+エンド金具 1〜1.5万円 1〜1.5万円 後回しでも可
合計 約4〜7万円 約14〜22万円 キャンプ道具は別

旅そのものにかかるお金は、1泊2日の宿泊ありで1万5千円〜2万円くらいが目安です。内訳や節約のしかたは 自転車旅の予算と節約術|1泊2日をお得に楽しむコツ にまとめました。

自転車旅行の予算内訳図
総額15〜20万円で始められる。思ったより手が届く趣味かも

最初の1回は、どこへ行くか

装備がそろったら、あとは行き先です。ここでつまずく人が多いので、目安を書いておきます。

1日の距離は「普段の6割」から

荷物を積むと、同じ距離でも体力の減り方が変わります。普段80km走れる人なら、旅の初日は50km前後に抑えておくと余裕を持って着けます。

初日に頑張りすぎると2日目がつらくなるので、初日を短く、2日目を長くのほうが結果的に楽しいです。

帰りの手段を先に決めておく

これがいちばん大事かもしれないです。行きは勢いで走れますが、帰りは疲れています。

輪行袋を持っていって電車で帰る、というのを最初から予定に入れておくと、当日の判断がすごくラクになります。天気が崩れたときの逃げ道にもなりますし。

私が輪行袋を必須だと思っているのは、千葉県一周をしたときのことがあるからです。
帰り際でだいぶ疲れが溜まっていて、君津の手前あたりのトンネルが続く道でガシャンと転んでしまったんですね。荷物もグラグラになるし怪我もするしで、これ以上走るのは厳しいなと気持ちがポッキリ折れました。
で、そこから何とか君津の駅までたどり着いて、輪行袋があったので自転車と荷物をさっさとたたんで帰りました。あれを持っていなかったらと思うとぞっとします。
輪行袋は「電車で帰れて便利」というより、逃げるための道具だなと思っています。何が起こるか分からないので。

まずは日帰りコースを1泊に伸ばす

いきなり知らない土地に行くより、すでに走ったことのある日帰りコースの先に1泊足すほうが失敗が少ないです。道の感覚が分かっているので、時間の読みが立ちます。

関東近郊なら、この記事あたりが1泊に伸ばしやすいかなと思います。

自転車旅行のルート計画
計画を立てる時間も楽しい。地図とにらめっこして妄想が膨らむ瞬間

よくある質問

ツーリング専用の自転車を買わないとダメですか?

いえ、多くの場合は必要ないです。クロスバイクならほぼそのまま、ロードバイクでも積み方を変えれば旅に出られます。
専用車が要るのは、テント・寝袋・マットまで積んで、何日も続けて走るような旅をする場合です。1泊2日で宿に泊まるなら、いま持っている自転車で始めてしまって大丈夫かなと思います。

ダボ穴が無いのですが、キャリアは付けられませんか?

付けられます。シートポスト(サドルを支えている棒)に挟んで固定するタイプのキャリアがあります。
ただダボ穴タイプに比べると積める重さが少なめ(9kg前後)なので、キャンプ道具を全部積むのは厳しいです。宿泊が宿なら十分足ります。

リュックを背負って走るのではダメですか?

短時間ならいいのですが、1日走るとかなりつらいです。体重が全部サドルとお尻にかかりますし、肩も痛くなります。
自転車旅では荷物は自転車に持たせるのが基本です。背負うのは財布とスマホくらいにして、あとは車体側に積むほうが体がラクです。

雨が降ったらどうしますか?

無理に走らないのがいちばんです。そのために帰りの輪行を予定に入れておくと判断がラクになります。
装備としては、荷物側の防水を優先してください。着替えが濡れると宿に着いてから困ります。防水のバッグを選ぶか、中に大きめのビニール袋を入れておくだけでもだいぶ違います。

タイヤは何Cくらいあればいいですか?

28C以上あると安心感があります。荷物を積んだときに空気圧を上げすぎなくて済むので、乗り心地が硬くなりにくいです。
ただ25Cでも舗装路メインなら行けます。タイヤが細いから旅に出られない、ということはないです。

1日どれくらい走れますか?

普段走れる距離の6割くらいを目安にしてください。荷物を10kg積むと、平地でも速度が落ちますし、坂は体感でかなり変わります。
初めての1泊なら、初日50km・2日目70kmくらいの配分が無理がないかなと思います。

まとめ

長くなったので、要点だけもう一度。

  • 専用のツーリング車は、たいていの場合は買わなくて大丈夫です。いま持っている自転車で始められます
  • 見るのはダボ穴・タイヤ幅・いちばん軽いギアの3つ。全部そろっていなくても、ルートを選べば行けます
  • 車体より先に決めるのは荷物の積み方。キャリア方式かバイクパッキングか
  • 買い替えるなら実店舗で。車体に予算を使い切らず、積載とライト・鍵の分を残しておく
  • 最初の1回は走ったことのある日帰りコースを1泊に伸ばすのが失敗しにくいです

装備をそろえること自体は目的ではないので、足りないものがあっても、行けるルートから始めてしまうほうが早いかなと思います。走ってみると、自分に何が足りないかがはっきりします。

夕日の中を走る満足そうな自転車旅行者
夕日を背に走り終えた達成感。また次の旅に出たくなる
🚲️サイクリング装備

「自転車本体」「自転車旅行装備」「トレッキング装備」「キャンプ装備」は後日公開。