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登山靴の数字の読み方|重さは「何cmで量ったか」、EU・USのcmが足の長さか靴のサイズかはメーカーしだい
更新日: 2026年10月27日

登山靴の重さ・サイズ・幅・ソールの硬さの数字は、メーカーで量り方と書き方が違います。11ブランドの公式の表記を並べて、重さを比べるときに見る所、同じEU42でもcmが違うわけ、幅のEの記号、硬さの物差しまで、どう読めばいいかをご紹介します。
登山靴を通販で見くらべていて、「こっちは524g、あっちは555g。じゃあ軽いほうに」と決めかけたことはありませんか?
じつは、その2つの数字は、量った靴のサイズが違うことがあるんですよね。モンベルは25.5cm、スカルパはEU42で量っています。サイズの表も同じで、「EU42」が何cmかは、メーカーによって違います。
ここでは、登山靴をつくっている11ブランドの、日本向けの公式サイトでの書き方を並べて、重さ・サイズ・幅・ソールの硬さの数字をどう読めばいいかをご紹介します。
先に結論|数字を見るときの3つ

- 重さは「何cmで量ったか」を見る:量ったサイズはメーカーでばらばら(25.5cm・26.0cm・27.0cm・EU42 など)で、今回見た型のページには書いていないメーカーもあります。違うサイズで量った数字は、そのまま比べられません
- EU・USのcmは「足の長さ」か「靴のサイズ」か:サイズ表の見出しと、表の上下の※の注意書き(実寸・MONDO・ヌード寸法・足長)を読みます。別のメーカーで履いていたEUのサイズを、そのまま持ちこまないのがコツです
- 幅と硬さは、同じブランドの中で比べる:幅を「2E・3E」で書くのはキャラバンとシリオくらい。ソールの硬さを数字で出しているのは、今回の11ブランドではシリオだけです
どれも、数字だけでは決めきれないところです。最後は、登山で履く靴下で試し履きして決めるのがいいかなと思います。
重さは「何cmで量ったか」で変わる
まず、ミッドカットの代表の型で、公式の重さの書き方を並べてみます。
| ブランド・型 | 重さ(公式の書き方) | 量ったサイズ |
|---|---|---|
| モンベル マウンテンクルーザー400 | 524g(片足) | 25.5cm |
| キャラバン C1_02S | 約590g(片足標準) | 26.0cm |
| シリオ P.F.302 | 約580g(片足) | 26.0cm |
| メレル モアブ 3 シンセティック ミッド GTX | 約470g(片足) | 27.0cm |
| ザ・ノース・フェイス クレストン ハイク ミッド WP 2 | 約510g(片足) | 9インチ(US9=27.0cm) |
| スカルパ ラッシュトレック GTX | 555g(1/2ペア) | #42(EU42) |
| ザンバラン 311 ウルトラライト GT RR | 約590g(片足標準) | EUR42 |
| サロモン X ULTRA 5 MID GTX | 440g | 書いていない |
| KEEN ターギー フォー ミッド WP | 570g(片足) | 書いていない |
| ラ・スポルティバ ウルトララプター 3 ミッド GTX | 430g(1/2ペア) | 書いていない |
※どれもメンズかユニセックスの型の、日本の公式サイト(商品ページ・カタログ)の書き方です。「1/2ペア」は片足のことです。
量ったサイズが、メーカーでばらばらなんですよね。それから、サロモン・KEEN・ラ・スポルティバの今回の型のページには、量ったサイズが書いてありません。
どう読めばいい?
大きいサイズほど靴は重くなるので、読む向きが大事です。
- 大きいサイズで量って軽いなら、その靴は本当に軽い(小さいサイズにそろえれば、もっと軽くなる)
- 小さいサイズで量って軽いなら、サイズをそろえると差は縮むかもしれない
たとえば、モンベルの524g(25.5cm)とスカルパの555g(EU42)なら、スカルパのほうが大きいサイズで量っています。なので、サイズをそろえると、31gの差は小さくなる、という読み方です。
いちばん確かなのは、同じブランドの中で、同じサイズで量った数字どうしを比べることです。ちなみに、女性用は24.0cmで量っていることが多いので、男性用の数字とはさらに比べにくくなります(レディース登山靴の記事で並べています)。
EU・USのcmは「足の長さ」か「靴のサイズ」か
海外ブランドの登山靴は、EU(ヨーロッパ)やUS(アメリカ)のサイズで売られていることがありますよね。そこで換算の表を見るわけですが、表の「cm」の意味が、メーカーによって違います。
EU42が何cmかを、各社の日本の公式のサイズ表で並べると、こうなります。
| ブランド | EU42 は何cm? | 表の cm の意味 |
|---|---|---|
| ザンバラン(キャラバン) | 約26.0cm(女性用の型の「EUR36〜42=約23.0〜26.0cm」から) | 書いていない(cm の範囲だけ) |
| メレル | 26.5cm | 日本のサイズ(JPN) |
| サロモン | 注文サイズ 26.5cm(足長 26.0cm) | 両方を並べている |
| ラ・スポルティバ | 27.0cm | 足の実寸(「cm表記は実寸」) |
| スカルパ | 約27cm | 素足の実寸(MONDO) |
※各ブランドの日本の公式のサイズ表・商品ページによります(メレル・ラ・スポルティバほか)。スカルパの換算表は、cm と EU の段が1対1ではないので「約」としています。
26.0〜27.0cmと、1cmの幅があります。理由は2つ重なっていて、1つは、表のcmが「足の長さ」の会社と「靴のサイズ」の会社があること。もう1つは、足の長さどうしで比べても、同じEU42の大きさがメーカーで違うことです(足長で、サロモンは26.0cm、ラ・スポルティバは27.0cm)。
なので、別のメーカーで履いていたEUのサイズを、そのまま持ちこまないのがいちばんのコツです。新しいメーカーの靴は、そのメーカーの表で、自分の足の長さから選び直してみてください。
ちなみに、メレル・サロモン・KEEN・コロンビアは、日本ではcmのサイズで売っています。cmで選べる靴なら、換算は気にしなくて大丈夫です。
US9は、4社とも27.0cm
今回読めたサイズ表のうち、USがある4社(ザ・ノース・フェイス・コロンビア・メレル・サロモン)では、US9はどれも27.0cmでした。ただ、ザ・ノース・フェイスは表の数字を「ヌード寸法」(足の寸法)としていて、サロモンは「注文サイズ 27」と「足長実寸 26.5」を分けています。同じ27.0cmでも、足の長さの話か、靴のサイズの話かが違うんですね。
刻み方の違い
サロモンのEUは、40 → 40 2/3 → 41 1/3 → 42と、3分の1ずつ。「EU41」「EU43」は表にありません。サロモンは日本ではcmの注文サイズで選べるので、EUで迷ったら、cmで選ぶのが早いです。ラ・スポルティバやスカルパの今回の型は、EUの整数のサイズだけで売られています。
足の長さから、何cm足すか
表のcmが「足の長さ」なら、そこから靴のサイズを決めるときの足し算も、メーカーで違います。公式の目安を並べると、こうなります。
| ブランド | 公式の目安 | 基準にするもの |
|---|---|---|
| サロモン | 注文サイズ=足長+0.5cm(表の並び) | 足の長さ |
| スカルパ | 素足の実寸より1〜1.5cm大きめ | 足の長さ |
| シリオ | ゲージの表示と同じサイズから(捨て寸 約1.3cm 込み) | 店のゲージで測った足 |
| ザ・ノース・フェイス | マウンテン・シリーズは、ハーフ〜ワンサイズ大きめ | ヌード寸法の表 |
| キャラバン | ふだんの靴より0.5〜1.0cm大きめで試す | ふだんの靴 |
※シリオ・キャラバン・ザ・ノース・フェイスのサイズ表ほか、各ブランドの日本の公式サイトの案内によります。
ここも、ふだんの靴から考えるメーカーと、足の長さから考えるメーカーがあります。なので、自分の足の長さを一度測っておくと、どの表でも迷いにくくなります。
足の長さは、かかとからいちばん長い指の先まで。サロモンのサイズガイドは、合わせたい靴下で測ることと、左右で違えば大きいほうに合わせることをすすめています。試し履きでは、登山で履く靴下で、かかとに指1本ほどのゆとりがあるかを見てみてください。
幅の「2E・3E」は、ブランドをまたいで比べにくい
| ブランド | 幅の書き方 | ワイドの型 |
|---|---|---|
| キャラバン | 2E・3E | あり(3E WIDE など) |
| シリオ | 3E+・4E+ | 4E+ の型 |
| メレル | ミドルワイズ(2E相当)・ワイドワイズ(3E相当) | あり |
| モンベル | レギュラー・幅広 | あり(ワイド) |
| コロンビア | ワイドフィット(別の品番) | あり |
| サロモン | 型のページに書いていない | あり(WIDE) |
※各ブランドの日本の公式サイトの書き方です(メレルの「2E相当」はよくある質問の書き方。コロンビアは女性用の型のページ)。KEEN・ザ・ノース・フェイス・スカルパ・ラ・スポルティバ・ザンバランは、今回見た型のページの画面に幅の書き方がありません。
「2E・3E」の記号で書いているのは、キャラバンとシリオ。メレルも、よくある質問で「ミドルワイズは2E相当」としています。ほかは「レギュラー」「幅広」のような言葉なので、幅は、同じブランドの中のレギュラーとワイドで比べるのがいちばんです。
それから、幅が合うかは、甲の高さやかかとの形でも変わります。数字が同じ3Eでも、ブランドが違えば履いた感じは違うので、ここはお店で試すのがいちばんかなと思います(足の形の違いは、登山靴のブランド比較で並べています)。
11ブランドで、ソールの硬さを数字で出しているのはシリオだけ
ソールの硬さは、登山靴を選ぶときに気になるところですよね。ただ、今回の11ブランドで、硬さを数字で出しているのはシリオの「ソールスタンス」だけです。
ソールスタンスは、靴の硬さの目安で、短いほど硬いという数字です。シリオのカタログ(2026年)では、こうなっています。
| シリオの型 | ソールスタンス(短いほど硬い) |
|---|---|
| P.F.13・116・156 など | 10cm(いちばん柔らかい) |
| P.F.302 | 8cm |
| P.F.46-4 | 7cm |
| P.F.431・441 | 6.5cm |
| P.F.630・731 | 5cm(いちばん硬い) |
※シリオのカタログ 2026と、シリオの靴の選び方の説明によります。
ほかのメーカーには、硬さの数字はありません。キャラバンとザンバランは、商品ページに「フレックス」の欄がありますが、中身は中に入っている板の名前(ザンバランの「Nylon2.0mm PE」など)です。メレル・サロモン・KEENなどは、かかととつま先の厚さを書いていますが、厚さは硬さとは別の数字なので、混ぜて読まないほうがいいかなと思います。
なので、ソールの硬さは、同じブランドの中の区分で見るのがいちばんです。たとえばキャラバンは、ハイキング・ライトトレッキング・トレッキングの区分で型を分けています。ちなみに、靴の高さ(アッパーの高さ)をmmで書いているのも、今回はサロモン(128mm)だけ。ほかは「ミッドカット」のような言葉か、書いていないかです。
よくある質問
「片足」と「1/2ペア」は同じですか?
同じです。どちらも靴1つぶんの重さです。「片足標準」(キャラバンなど)も同じ意味です。
US9は何cmですか?
今回読めたサイズ表のうち、USがあるザ・ノース・フェイス・コロンビア・メレル・サロモンの日本の表では、どれも27.0cmです。ただ、ザ・ノース・フェイスは足の寸法、サロモンは「注文サイズ」として書いているので、同じ27.0cmでも意味が少し違います。
3Eと「幅広」は同じですか?
同じとはかぎりません。「3E」の記号で書くのはキャラバン・シリオなどで、「幅広」「ワイド」は、そのブランドのレギュラーより広い、という意味です。ブランドをまたいで比べるより、同じブランドのレギュラーとワイドで比べるのが確かです。
女性用の重さは、男性用と比べられますか?
そのままは比べにくいです。女性用は24.0cmで量っていることが多く、男性用(25.5〜27.0cmなど)とは量ったサイズが違います。
通販で買うときに気をつけることは?
返品やサイズ交換の条件を先に見ておくと安心です。たとえばモンベルは、一度屋外で使った靴は返品・交換できず、まず室内で試し履きするよう案内しています。ラ・スポルティバの通販はサイズ交換がなく、サイズ違いで返品するときの返送料は自分持ちです。KEENは、未使用で室内の試着だけなら30日のあいだ返品できます。
サイズの表が読みにくいときは?
自分の足の長さを測っておいて、表の見出しと、表の上下の※の注意書きを見ます。「実寸」「MONDO」「ヌード寸法」「足長」とあれば足の長さ、そうでなければ靴のサイズとして読みます。迷ったら、お店で足を測ってもらうのがいちばん確かです。
まとめ
- 重さは「何cmで量ったか」を見る(モンベル25.5cm・キャラバン26.0cm・メレル27.0cm など、メーカーでばらばら)
- EU・USの換算表のcmは、足の長さか、靴のサイズかを、見出しと※の注意書きで読む。別のメーカーのEUのサイズは、そのまま持ちこまない
- 足の長さから何cm足すかも、メーカーで違う(サロモン+0.5cm・スカルパ+1〜1.5cm など)
- 幅の「2E・3E」はキャラバン・シリオなど一部だけ。幅と硬さは、同じブランドの中で比べる
- 今回の11ブランドで、硬さを数字で出しているのはシリオのソールスタンス(短いほど硬い)だけ
数字は、候補をしぼるのにはとても役に立ちます。ただ、ブランドをまたぐと、同じ物差しになっていないことが多いんですよね。何足かにしぼったら、登山で履く靴下を持って、お店で試し履きしてみてください。
※この記事の表と数字は、2026年10月27日時点の、各ブランドの日本の公式サイト(商品ページ・サイズ表・カタログ)の書き方によります。型が変わると、書き方が変わることがあります。






私の最初のミッドカットはキャラバンでした。長く歩いても足は痛くならなかったのに、長い下り坂が続いたときに、はじめてつま先が痛くなったんですよね。下りの階段では痛くならなかったので、履き慣らしの時点では分からなかったことです。インソールを入れて、痛みは軽くなりました。
なので、重さやサイズの数字は「候補をしぼるための物差し」で、最後に決めるのは自分の足だと私は思っています。試し履きでも分からないことはあるので、お店では、坂の台があれば下りの向きでも立ってみるのがおすすめです。