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【2026年版】登山のサングラスは要る?雪と稜線で選ぶレンズの暗さと、おすすめ6本

更新日: 2026年10月23日

雪の積もった山の稜線の岩の上に置いたサングラスと、立てかけたトレッキングポール。奥に雪をかぶった山並み
記事概要

登山のサングラスは要る?樹林帯の低山なら、UVカットの眼鏡と帽子で足りることも。雪の照り返しや稜線で要る場面、可視光線透過率とカテゴリーの見方、メガネの人の選び方と、モンベル・オークリー・SWANSの6本をご紹介します。

登山にサングラスって、本当に要るのかな?と迷いますよね。低い山ではかけている人も少ないですし、買っても荷物になるだけかも、と思ってしまいます。

要るのは「雪」と「森林限界より上の稜線」です。新雪は紫外線をよく照り返すので、冬の山でも油断できないんですよね。反対に、樹林帯の低山だけなら、手持ちの眼鏡と帽子で足りることも多いです。

ここでは、要る場面と要らない場面、レンズの暗さ(可視光線透過率)の見方、メガネの人の選び方と、場面ごとに選んだサングラス6本を、2026年10月23日の値段でご紹介します。

先に結論|要るのは雪と稜線、樹林の低山なら手持ちで

場面 要る? 選ぶもの
樹林帯の低山 なくてもよい UVカットの表示がある眼鏡と、つばのある帽子
夏〜秋の稜線(森林限界より上) あると楽 カテゴリー2〜3(透過率8〜43%)のサングラス
晴れた雪山・残雪 要る カテゴリー3(透過率8〜18%)で、横からの光もふさげる形
高い山の雪・氷 要る カテゴリー4(透過率8%以下)。運転には使えない

迷ったら、はじめての雪山にはモンベルのアルパイングラス PL シールド、夏の稜線と兼ねるならSWANS のスプリングボックあたりが選びやすいかなと思います。

なぜ雪と稜線で要る?照り返しと標高

環境省の「紫外線環境保健マニュアル」によると、地面が紫外線を照り返す割合は、草地や土が10%以下なのに対して、新雪は80%。冬の紫外線はふだん弱めですが、雪の照り返しで2倍近くになることもあって、とくに高い山で目立ちます。

さらに、標高が1,000m上がるごとに、紫外線の量は10〜12%増えます。森林限界より上の稜線は、日差しをさえぎる木もないので、夏でもまぶしさが続くんですよね。

雪山で目を守らずにいると、いわゆる「雪目(ゆきめ)」になることがあります。強い紫外線で目の表面が炎症を起こすもので、白目の充血や、ゴロゴロする感じ、涙が出る、ひどくなると強い痛み、といった症状が、その日の夜から翌朝にかけて出ます。多くは1〜2日で治まるとされていますが、つらいときは眼科で診てもらってください。

買わなくていい場合

紫外線を防ぐ力は、レンズの色の濃さではなく、UVカットの性能で決まります。ふつうの透明なレンズの眼鏡でも、UVカットのものが多いんですよね。

  • 樹林帯の低山だけなら:眼鏡をかける方は、UVカットの表示がある、ふだんの眼鏡で足ります。眼鏡をかけない方も、つばのある帽子だけで、目に入る紫外線を2割以上減らせます(環境省の資料の図)
  • サイクリング用のサングラスを持っているなら:UVカットの表示があって、顔に合っていれば、夏の稜線ではそのまま使えます。雪山では、横からの光をふさげるかを見てください
  • 高いものでなくても:UVカットの表示があれば、安いサングラスでも紫外線はきちんと防げます。神奈川県が市販の22種を調べたテストでも、紫外線の透過率は、レンズの濃さに関係なく、すべて表示どおりでした

反対に、色が濃いのに UVカットの弱いレンズは、目に入る光が減って瞳が開くぶん、かえって紫外線が入りやすくなることがある、と環境省のマニュアルは注意しています。安いファッション用を選ぶときも、UVカットの表示は必ず見ておきたいところです。

レンズの暗さの見方|可視光線透過率とカテゴリー

レンズの暗さの目安の図。カテゴリー0は可視光線透過率80〜100%でほぼ透明、カテゴリー1は43〜80%でくもりの日、カテゴリー2は18〜43%でふつうの晴れの日、カテゴリー3は8〜18%で晴れた雪山・稜線、カテゴリー4は3〜8%で高い山の雪・氷(運転には使えない)。%は可視光線透過率で、小さいほど暗い
カテゴリーは可視光線透過率で分けられている。場面はおおよその目安

日本で売られているサングラスは、可視光線透過率(%)の表示が決まりになっています(家庭用品品質表示法)。数字が小さいほど暗いレンズです。SWANS やモンベルも%で書いていて、海外のメーカーは、同じことをカテゴリー(0〜4)で書くことが多いので、上の図のように読み替えると比べやすいんですよね。表示には±7くらいの幅が認められているので、数%の違いは、ほぼ同じ暗さと考えて大丈夫です。

  • 晴れた雪山・稜線:カテゴリー3(透過率8〜18%)が目安。この記事の6本では、モンベル・オークリー・スプリングボック・オーバーグラス(OG5-0751)・エアレスリーフフィット(いちばん暗いとき)がこの範囲です
  • 高い山の雪や氷:カテゴリー4(3〜8%)。とても暗いので、車の運転には使えません。雪山の帰りに運転するなら、カテゴリー3より明るいサングラスか、ふだんの眼鏡を持っていきましょう。この記事の6本で、カテゴリー4にあたるのはクリフデンの一部の色だけです
  • 偏光レンズ:照り返しのギラつきを抑えます。ただ、スマホの画面が虹色や暗く見えることがあるので、地図アプリをよく見る方は、一度かけて画面を見てから選ぶと安心です
  • 調光レンズ:紫外線の量で暗さが変わり、気温の低い冬は濃くなりやすいです。年数とともに色が変わりにくくなりますが、UVカットの力は残ります。車のガラスごしでは、色が変わらないこともあります

※カテゴリーの区分は、レンズメーカー ZEISS の説明によります。場面はおおよその目安です。

横と下からの光|シールド・ゴーグル・帽子

雪の照り返しは、下や横からも入ってきます。小さなレンズや顔に合わないサングラスでは、正面以外からの紫外線は十分に防げません。

  • サイドシールド:レンズの横をふさぐ部品。モンベルのアルパイングラスやオークリーのクリフデンは、取り外せるシールドが付いています
  • ゴーグル:吹雪や風の強い日は、顔に密着するゴーグルのほうが安心です
  • 帽子:上からの光は、つばの広い帽子で2割以上減らせます。ただ、下や横からの照り返しは帽子ではふさげないので、サングラスの形やゴーグルと合わせて使うのがおすすめです

ニット帽をかぶったままかけることが多いなら、テンプル(つる)の角度や長さを調節できる型だと合わせやすいかなと思います。帽子の選び方は、登山用帽子の選び方でまとめています。

登山のサングラス6本|場面で選ぶ

値段は Amazon(モンベルは公式)で、2026年10月23日に見たものです。メーカーの定価は、それぞれのスペックに載せています。

製品名 こんな人向け 価格 可視光線透過率 重さ おすすめ用途
モンベル アルパイングラス PL シールド
モンベル アルパイングラス PL シールド

雪山の入口
★★★★★
約11,500円〜 15% 26g(シールドを付けて33g) 日帰りの雪山・残雪
オークリー クリフデン(Clifden)
オークリー クリフデン(Clifden)

長く使う1本
★★★★☆
約32,100円〜 11%(Prizm Black 偏光)。色によってカテゴリー4(8%以下)もある — 雪山から夏の稜線まで1本で
SWANS スプリングボック ミラー(SPB-0701)
SWANS スプリングボック ミラー(SPB-0701)

稜線と兼用
★★★★☆
約11,000円〜 13% 26g 晴れた稜線・雪の日も
SWANS エアレスリーフフィット 調光(0066Z)
SWANS エアレスリーフフィット 調光(0066Z)

軽さ・調光
★★★★☆
約12,700円〜 84%→10%(紫外線の量で変わる) 16g 樹林と稜線を行き来する日
SWANS オーバーグラス OG-5(偏光)
SWANS オーバーグラス OG-5(偏光)

メガネの人
★★★★☆
約9,200円〜 — 34g(OG5-0751) メガネの上からかけたい人
SWANS SCP クリップオン(偏光)
SWANS SCP クリップオン(偏光)

いちばん手ごろ
★★★☆☆
約2,700円〜 — 9g まず安く試したいメガネの人

1. モンベル アルパイングラス PL シールド|鼻と横の光をふさぐシールド付き|1万円台

モンベル アルパイングラス PL シールド

※このモデルはAmazon・楽天ではほとんど流通しておらず、あっても公式より高値のことが多いため、公式オンラインショップか実店舗での購入がおすすめです。

レンズ
偏光(ミラーブラック)
可視光線透過率
15%
重さ
26g(シールドを付けて33g)
横と鼻の光
ノーズシールド・サイドシールド付き(外せる)
UVカット率
99%以上
価格帯
約11,500円〜

雪山の入口にちょうどいい、シールド付きのサングラスです。付属のノーズシールドとサイドシールドを付けると、鼻と横から入る照り返しまでふさげます。外せば26gと軽くなるので、夏の山でもそのまま使えるんですよね。
レンズは偏光のミラーブラックで、可視光線透過率は15%。テンプル(つる)の角度は3段階に変えられます。
はじめての雪山なら、まずこれで十分かなと思います。曇りや樹林の多い日に使うなら、同じ形で少し明るい「HD シールド」(透過率20%)もあります。(写真の出典:モンベル公式)

こんな人に:日帰りの雪山や残雪の山をはじめる人/横からの照り返しまで気になる人

気になる点:Amazon・楽天ではほとんど売っていないので、モンベルの店か公式の通販で買うことになります

2. オークリー クリフデン(Clifden)|登山向けの形|度付きレンズにもできる

オークリー クリフデン(Clifden)

オークリー クリフデン(Clifden)の価格を比較する

レンズ
Prizm Black 偏光など(色で選べる)
可視光線透過率
11%(Prizm Black 偏光)。色によってカテゴリー4(8%以下)もある
横と鼻の光
サイドシールドと、取り外せるブリッジのブロッカー
度付き
オークリー純正の度付きレンズが付けられる
定価
49,500円
価格帯
約32,100円〜

登山を想定して作られた、オークリーのモデルです。サイドシールドと、取り外せるブリッジのブロッカー(鼻の上のすき間をふさぐ部品)が付いています。
レンズは色で選べて、Prizm Black の偏光は透過率11%。色によっては、カテゴリー4(透過率8%以下)の暗いレンズもあります。オークリー純正の度付きレンズが付けられるのも、メガネの人にはうれしいところです。
定価は49,500円ですが、Amazon の国内正規品は、色によって2万円台から3万円台でした。

こんな人に:雪山から夏の稜線まで、1本で長く使いたい人/メガネの度を入れたい人

気になる点:値段は6本の中でいちばん高いです。重さは、日本の商品ページに載っていません

3. SWANS スプリングボック ミラー(SPB-0701)|日本製の定番|レンズを替えて季節で使い分け

SWANS スプリングボック ミラー(SPB-0701)

SWANS スプリングボック ミラー(SPB-0701)の価格を比較する

レンズ
シルバーミラー×スモーク
可視光線透過率
13%
重さ
26g
レンズ交換
できる(替えレンズあり)
生産国
日本
定価
19,250円
価格帯
約11,000円〜

SWANS(山本光学)の、日本製のスポーツサングラスです。SWANS の「ハイキング・登山」の一覧にも並んでいる型で、日本人の顔に合いやすい大きさで作られています。
このミラー×スモークは透過率13%で、晴れた稜線や雪の日にも向いた暗さです。レンズは自分で替えられるので、季節で明るさを変えたい方にもいいかなと思います。
Amazon では、この色が1万1千円台でした。

こんな人に:夏の稜線から晴れた雪の日まで使いたい人/日本人の顔に合わせた形がいい人

気になる点:サイドシールドは無いので、横からの照り返しまでふさぎたい雪の日は、シールド付きの型かゴーグルのほうが安心です

4. SWANS エアレスリーフフィット 調光(0066Z)|16gと軽い調光|樹林で外さなくていい

SWANS エアレスリーフフィット 調光(0066Z)

SWANS エアレスリーフフィット 調光(0066Z)の価格を比較する

レンズ
調光(クリア→スモーク)
可視光線透過率
84%→10%(紫外線の量で変わる)
重さ
16g
生産国
日本
定価
17,050円
価格帯
約12,700円〜

16gと、とても軽い調光のサングラスです。紫外線の量で、透過率が84%から10%まで変わります。暗い樹林ではほぼ透明で、明るい稜線に出ると暗くなるので、かけたり外したりしなくていいんですよね。
いちばん暗いときは、カテゴリー3にあたる暗さです。ちなみに、調光レンズは気温の低い冬のほうが濃くなりやすいんですよね。ただ、横はあいているので、照り返しの強い雪の日は、シールド付きの型のほうが安心です。

こんな人に:暗い樹林と明るい稜線を行き来する日/とにかく軽いものがいい人

気になる点:横はあいています。調光は、年数とともに色が変わりにくくなります

5. SWANS オーバーグラス OG-5(偏光)|メガネの上からかけられる偏光|色で暗さを選べる

SWANS オーバーグラス OG-5(偏光)

SWANS オーバーグラス OG-5(偏光)の価格を比較する

レンズ
偏光(OG5-0751 は透過率12%・OG5-0051 は27%)
重さ
34g(OG5-0751)
メガネ
内寸 高さ40mm×横幅135mm まで
定価
13,200円(OG5-0751)
価格帯
約9,200円〜

ふだんのメガネの上からかけられる、偏光のサングラスです。色は何種類かあって、OG5-0751 は透過率12%と暗め、OG5-0051 は27%です。Amazon では色によって値段が違い、9千円台から1万2千円台でした。
買う前に、手持ちのメガネの高さと横幅を測っておくと安心ですよね。

こんな人に:ふだんメガネで、度付きのサングラスまでは考えていない人

気になる点:手持ちのメガネが内寸(高さ40mm×横幅135mm)より大きいと、かけられません

6. SWANS SCP クリップオン(偏光)|3千円前後で試せる|メガネにはさむ偏光

SWANS SCP クリップオン(偏光)

SWANS SCP クリップオン(偏光)の価格を比較する

レンズ
偏光(色で可視光線透過率19〜30%)
重さ
9g
形
メガネにはさむ・はね上げ式
定価
3,300円(SCP-21)
価格帯
約2,700円〜

メガネにはさむ、クリップオンの偏光レンズです。重さは9gで、使わないときは上にはね上げられます。
メガネの形によって合う型が違うので、手持ちのメガネの形に近い型を選んでみてください。

こんな人に:まずは安く、メガネの人がサングラスを試してみたいとき

気になる点:はさむだけなので横はあいています。雪の稜線より、夏の低山向けかなと思います

メガネの人はどうする?3つの選び方

選び方 いいところ 気をつけること
オーバーグラス(メガネの上から) いまのメガネのまま使える。1万円前後から 手持ちのメガネが内寸より大きいと、かけられない
クリップオン(メガネにはさむ) いちばん手ごろで軽い 横があくので、雪の稜線には向きにくい
度付きサングラス 見え方がいちばん自然 型と度数によっては作れない。メガネ店か眼科で相談を

背の高いメガネの方は、モンベルのトレッキング オーバーグラス PL(6,820円・透過率20%・幅13.7cm×高さ4.8cmまでのメガネに対応)も候補になります。はじめは、オーバーグラスかクリップオンで試してみて、雪山に何度も行くようになったら度付きを考える、くらいの順番でいいかなと思います。

笑い猫

笑い猫

私は、登山のサングラスは「雪の山に行くかどうか」で決めるのがいいと思っています。樹林帯の低山だけなら、UVカットの眼鏡とつばのある帽子で、まずは十分なんですよね。

雪の山に行くようになったら、横からの照り返しまでふさげるものを1本。高いものを最初から買わなくても、シールド付きの1万円台のサングラスから始めて、行く山が高くなってきたら暗いレンズを足す、という順番で大丈夫だと思います。

よくある質問

低い山でもサングラスは要りますか?

樹林帯の低山だけなら、なくても大丈夫なことが多いです。紫外線は、UVカットの表示がある眼鏡でも防げます。森林限界より上の稜線や、雪のある山ではあると楽です。

偏光と調光、どっちがいいですか?

晴れた雪山や稜線のギラつきが気になるなら偏光、暗い樹林と明るい稜線を行き来するなら調光が向いています。偏光はスマホの画面が見えにくいことがあるので、地図アプリをよく使う方はかけて試してから選んでみてください。

サイクリング用のサングラスを山で使ってもいいですか?

UVカットの表示があって、顔に合っていれば、夏の稜線ではそのまま使えます。雪山では、横からの照り返しをふさげるか(サイドシールドや形)を見てください。

雪山の帰りに、そのまま運転してもいいですか?

カテゴリー4(透過率8%以下)のレンズは暗すぎて、車の運転には使えません。カテゴリー3より明るいサングラスか、ふだんの眼鏡に替えてから運転してください。

雪目は、いつ出て、何日くらいで治まりますか?

充血や痛みは、その日の夜から翌朝に出ることが多く、たいていは1〜2日で治まります。痛みが強いときや治まらないときは、眼科で診てもらってください。

メガネをかけていても使えますか?

メガネの上からかけるオーバーグラスか、メガネにはさむクリップオンが手軽です。オーバーグラスは、手持ちのメガネの高さと横幅を測ってから選びましょう。

まとめ

  • サングラスが要るのは、雪の山と森林限界より上の稜線
  • 樹林帯の低山だけなら、UVカットの眼鏡とつばのある帽子で足りることも多い
  • 暗さは可視光線透過率で見る。晴れた雪山・稜線はカテゴリー3(8〜18%)が目安
  • カテゴリー4(8%以下)は運転に使えない
  • 雪の日は、横と下からの光もふさげる形(シールド・ゴーグル・帽子)を

※値段は2026年10月23日時点のものです。可視光線透過率・重さ・定価は、メーカーの日本の公式ページによります。紫外線の数字は環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」、レンズの色と紫外線の話は日本眼科学会・日本眼科医会などの見解(2026年8月・子どものサングラスについての見解)と、神奈川県の商品テストによります。