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アークテリクス アトムとプロトンの違い|保温着のアトム、行動用のプロトン。4着を公式の仕様で比べる

更新日: 2026年10月10日

霜の降りた晩秋の登山道を、中綿入りのフード付きジャケットを着て歩く登山者の後ろ姿
記事概要

アークテリクスのアトムとプロトンの違いを、公式の仕様で比べました。アトムは低〜中強度の活動の保温着、プロトンは高負荷の活動で着る通気のよい中綿。フーディ4着の重さ・中綿・フード・値段と、SLやSVの意味、Amazonで買うときの注意も。

アークテリクスの中綿ジャケットで、いつも名前が挙がるのがアトムとプロトンですよね。見た目はよく似ていて、値段も5万円前後。どちらにすればいいのか、迷うところだと思います。

公式の説明を読み比べると、いちばんの違いは「いつ着るために作られたか」でした。アトムは、休憩や、低〜中強度の活動のときの保温着。プロトンは、登りのような高負荷の活動で、動きながら着る中綿なんですよね。

メンズのフーディ4着を、公式ストアの仕様と値段で比べていきますね。

どれを選ぶかの目安

  • フリースや薄いダウンで、寒さにも汗にも困っていない…買い足さなくて大丈夫です
  • 休憩や山頂で羽織る、ゆっくり歩く日に着る…アトム フーディ
  • 春と秋に、軽い保温着をザックに入れておきたい…アトム SL フーディ(280g)
  • 寒い時期の登りで、着たまま歩きたい…プロトン フーディ
  • 春と秋に、歩きながら着る薄手の1枚がほしい…プロトン SL フーディ

どちらも、役目は「シェルの下か、1枚で着る中綿の上着」です。同じ役目のフリースや中綿をもう持っていて、それで足りているなら、急いで買うものではないかなと思います。

ちなみに、アトムにはもう1つ、いちばん暖かい「アトム SV フーディ」(定価59,400円・490g)もあります。前は「アトム ヘビーウェイト」という名前だった型です。

アトムとプロトンの違い。アトム SL フーディは280g・フードに中綿なし、アトム フーディは355g、プロトン SL フーディは370g、プロトン フーディは415g。ヘルメット対応の記載があるのはプロトンの2つ。脇のフリースがあるのはアトムの2つ。公式の用途は、アトムが登山、プロトンがクライミング。アトムは低〜中強度の活動の保温着に、プロトンは高負荷の活動で着る通気のよい中綿
アトムは保温着、プロトンは動きながら着る中綿です
笑い猫

笑い猫

私は結構汗かきで、ミドルレイヤーは、ミレーのアルファライトと、ノースフェイスのマウンテンバーサマイクロを使い分けています。汗をどうにかしたい日と、軽くしたい日で、着るものが変わるんですよね。

なので、アークテリクスで選ぶときも、まず「歩いているあいだに着るのか、止まったときに着るのか」を先に決めるのがいいかなと思います。同じ5万円前後でも、作られた目的が違うので。

違いの一覧

アトム SL フーディ アトム フーディ プロトン SL フーディ プロトン フーディ
定価(税込) 47,300円 49,500円 47,300円 55,000円
重さ 280g 355g 370g 415g
中綿 Coreloft ストレッチ 40g/m²(ボディだけ) Coreloft 60g/m² Octa(編んだ保温材)98g/m² Coreloft コンパクト 80g/m²と60g/m²
フード 中綿なし 薄手の中綿入り 保温材入り 中綿入り
ヘルメット対応 記載なし 記載なし あり あり
脇のフリースのパネル あり あり 記載なし 記載なし
胸ポケット 記載なし 内側に1つ 1つ 1つ
サイズ XS〜XXL XS〜XXL XS〜XL XS〜XL
公式の「アクティビティ」 登山・ハイキング 登山・ハイキング アルパインクライミング アルパインクライミング
Amazon の値段 約47,700円〜 約49,500円〜 約47,300円〜 約55,000円〜

※仕様と定価は、2026年10月10日のアークテリクス公式オンラインストアの、メンズの商品ページによります。重さは公式の表記で、どのサイズの数字かは商品ページに書かれていません。「記載なし」は、公式の説明に出てこない、という意味です

ちなみに4着とも、フィットは細身の「トリムフィット」。表地には撥水の加工がしてあります。ウィメンズにも同じ4つの型があって、定価はメンズと同じです。

4着を1つずつ

アトムの2着、プロトンの2着の順に並べています。表の値段は、2026年10月10日のAmazonの表示です。

製品名 こんな人向け 価格 重さ フード おすすめ用途
アークテリクス アトム フーディ
アークテリクス アトム フーディ

アトムのまんなか
★★★★★
約49,500円〜 355g 薄手の中綿入り 休憩や山頂の保温着
アークテリクス アトム SL フーディ
アークテリクス アトム SL フーディ

軽い保温着
★★★★☆
約47,700円〜 280g 中綿なし 春と秋の軽い保温着
アークテリクス プロトン フーディ
アークテリクス プロトン フーディ

行動用
★★★★☆
約55,000円〜 415g 中綿入り・ヘルメット対応 寒い時期に動きながら着る
アークテリクス プロトン SL フーディ
アークテリクス プロトン SL フーディ

軽い行動用
★★★★☆
約47,300円〜 370g 保温材入り・ヘルメット対応 春と秋に動きながら着る

1. アークテリクス アトム フーディ|355g・中綿60g/m²|迷ったらこれ、の保温着

アークテリクス アトム フーディ

アークテリクス アトム フーディの価格を比較する

重さ
355g
中綿
Coreloft 60g/m²
フード
薄手の中綿入り
脇
フリースのパネル
定価
49,500円(公式ストア)
価格帯
約49,500円〜

公式が「迷ったらこれ」と紹介している、アトムのまんなかの1着です。中綿は60g/m²のCoreloft。脇はフリースのパネルになっていて、そこから熱を逃がす作りなんですよね。
公式の特集では、冬の低〜中強度の活動の保温着に、とあります。商品ページでは、キャンプ場のようにゆったり過ごすときは1枚で、冬の湿った環境では中間着として、と紹介されています。
定価は49,500円。10月10日のAmazonも、同じ値段でした。

こんな人に:休憩や山頂で羽織る1枚がほしい人。はじめてアトムを選ぶ人

気になる点:フードに、ヘルメット対応の記載はありません。サイズと色で、売り切れのものがあります

2. アークテリクス アトム SL フーディ|280g・中綿はボディだけ|アトムでいちばん軽い

アークテリクス アトム SL フーディ

アークテリクス アトム SL フーディの価格を比較する

重さ
280g
中綿
Coreloft ストレッチ 40g/m²(ボディだけ)
フード
中綿なし
脇
Octaのフリース
定価
47,300円(公式ストア)
価格帯
約47,700円〜

アトムの中でいちばん軽い、280gです。軽さのわけは、中綿がボディにだけ入っていること。袖とフードには中綿がなく、風よけの薄い生地になっています。
公式のレイヤリングの図では、冬を除く3シーズンに、ほどよい暖かさの1枚、という位置づけです。山では、防水シェルの下に重ねる使い方も紹介されています。持ち歩く保温着としては、この軽さがうれしいところですよね。
定価は47,300円。Amazonは47,700円台からでした。

こんな人に:春と秋の山に、軽い保温着を1枚持っていきたい人

気になる点:袖とフードには中綿がありません。公式の図でも、冬を除く3シーズン向けの位置づけです

3. アークテリクス プロトン フーディ|415g・ヘルメット対応|動きながら着る中綿

アークテリクス プロトン フーディ

アークテリクス プロトン フーディの価格を比較する

重さ
415g
中綿
Coreloft コンパクト 80g/m²と60g/m²
フード
中綿入り・ヘルメット対応
胸ポケット
あり
定価
55,000円(公式ストア)
価格帯
約55,000円〜

動きながら着るために作られた、通気のよい中綿のジャケットです。公式の説明は「高負荷の山岳アクティビティ」向け。通気のよい表地と、熱や湿気がこもるのをおさえる裏地を組み合わせた作り、と紹介されています。
フードは中綿入りで、ヘルメット対応。胸にはジッパーのポケットが付きます。公式の用途の欄は「アルパインクライミング」です。
定価は55,000円。Amazonは、色やサイズによって59,400円の表示もあったので、公式ストアと見比べてから買うのがいいかなと思います。

こんな人に:寒い時期の登りで着続けたい人。ヘルメットをかぶる山へ行く人

気になる点:4着の中でいちばん重く、定価も55,000円といちばん高いです。サイズはXLまでです

4. アークテリクス プロトン SL フーディ|370g・編んだ保温材|プロトンの軽いほう

アークテリクス プロトン SL フーディ

アークテリクス プロトン SL フーディの価格を比較する

重さ
370g
保温材
Octa(編んだ保温材)98g/m²
フード
保温材入り・ヘルメット対応
胸ポケット
あり
定価
47,300円(公式ストア)
価格帯
約47,300円〜

プロトンの軽いほうで、370g。前は「プロトン ライトウェイト フーディ」という名前でした。綿ではなく、Octaという編んだ保温材が、裏地を兼ねています。ザックの底に何度押し込んでも、ふくらみが保たれる作りだそうです。
フードはヘルメット対応。寒い季節のクライミングや、涼しい時期の高負荷の活動に、と公式は書いています。
定価は47,300円で、Amazonも同じ値段でした。

こんな人に:春と秋の山で、歩きながら着る薄手の1枚がほしい人

気になる点:同じ定価のアトム SLより、90g重いです。サイズはXLまでです

違いを、もう少しくわしく

公式の書き分け:保温着か、動きながら着るか

アークテリクスの公式サイトには、重ね着の考え方をまとめた図があります。横の軸が「保温」と「通気」、縦の軸が「行動」と「休憩」。中間着を、その上に並べたものです。

  • プロトン SL、プロトン:「通気」と「行動」の側
  • アトム SL:まんなかより、少し「通気」寄り
  • アトム:横はまんなか、縦は「休憩」寄り
  • アトム SV:「保温」と「休憩」の側

特集ページの言い方も同じ向きで、アトムは「冬の低〜中強度アクティビティ時の保温着に」。プロトンの商品ページは「高負荷の山岳アクティビティ」です。

ただ、アトムを歩きながら着てはいけない、という話ではありません。アトムの商品ページにも、1枚で着る場面と、中間着にする場面の両方が書いてあります。汗をかく登りで着続けるならプロトン寄り、止まる時間が長いならアトム寄り、くらいに考えておくといいかなと思います。

中綿の量は、そのまま暖かさの順ではない

中綿の量だけ見ると、プロトン フーディ(80g/m²と60g/m²)のほうが、アトム フーディ(60g/m²)より多く見えます。でも、中綿の種類がそれぞれ違うんですよね。

アトムはCoreloft、プロトンはCoreloft コンパクト、アトム SLはストレッチするCoreloft、プロトン SLは編んだOcta。表地と裏地が風を通す度合いも違います。公式も、暖かさを同じ物差しの数字では出していません。

「どちらが暖かいか」より、上の図の向き(保温寄りか、通気寄りか)で選ぶほうが、迷いにくい気がします。

熱の逃がし方

アトムは、脇のフリースのパネルから熱を逃がす作りです。アトム フーディはストレッチするフリース、アトム SLはOctaのフリースが脇に入っています。

プロトンの商品ページには、脇のパネルの記載がありません。かわりに、通気のよい表地と裏地で、全体から熱と湿気を逃がす書き方になっています。ちなみに、通気の度合いを表す数字は、どちらも出ていません。

フードと胸ポケット

ヘルメット対応と書いてあるのは、プロトンの2着です。アトム フーディとアトム SLの商品ページには、その記載がありません。岩場でヘルメットをかぶる山に行くなら、選ぶ理由になりそうですよね。

胸のポケットは、プロトンの2着にジッパー付きのものが1つ。アトム フーディは内側に1つ。アトム SLは、手を入れるポケットが2つだけです。

SL と SV、古い名前

名前の後ろの「SL」は軽い型、「SV」はいちばん暖かい型に付いています。公式ストアに書いてある名前の変わり方は、次の3つです。

  • アトム SL:前の「アトム ライトウェイト」
  • アトム SV:前の「アトム ヘビーウェイト」
  • プロトン SL:前の「プロトン ライトウェイト」

ただ、「アトム LT」「プロトン LT」のような、もっと前の名前の商品ページは、いまの公式ストアにはありません。

Amazonで買うときに見るところ

アークテリクスは、公式ストアの値段と、Amazonの値段が違うことがあるんですよね。10月10日に見たところ、こんな並びでした。

  • アトム フーディ、プロトン SL フーディ:公式ストアと同じ値段
  • アトム SL フーディ:公式より数百円高い
  • プロトン フーディ:公式の55,000円に対して、59,400円の表示の色が多い

もう1つ気をつけたいのが、古い名前の出品です。同じ検索の結果に、「アトム LT」「プロトン LT」「プロトン FL」といった前の名前のものが並んでいて、6万円台後半から8万円台と、いまの型の定価より高い値段が付いていました。

買う前に、次の2つを見ておくと安心かなと思います。

  • 品番:商品名に入っている「X」で始まる番号。いまの型は、アトム フーディがX000009556、アトム SLがX000009560、プロトン フーディがX000008436、プロトン SLがX000009557です
  • 公式ストアの値段:アークテリクス公式オンラインストアの値段と見比べる

あとは、修理のことも少しだけ。アークテリクスには、買ってから10年のあいだ無償で修理を受けられる保証がありますが、対象の品番が決まっています。対象の外の製品は、直せると判断されたときに、有償での修理です。保証をあてにするなら、買う前に公式の対象の一覧を見ておいてくださいね。

手入れは、家の洗濯機で

アトムもプロトンも、家の洗濯機で洗えます。公式の商品ページにある決まりは、だいたい同じです。

  • 洗濯機は低温で、すすぎは2回
  • 柔軟剤と漂白剤は使わない
  • 乾燥機は、デリケートの設定の低温で
  • ドライクリーニングとアイロンは不可

細かいところは型で少し違うので、洗う前に、服に付いているタグを見てください。汗や皮脂が残ると保温の力が落ちる、と公式も書いているので、ためこまずに洗うのがよさそうですよね。洗い方と撥水の戻し方は、ゴアテックスなどの手入れの記事でもくわしくご紹介しています。

よくある質問

アトムとプロトンは、どちらが暖かいですか?

公式は、暖かさを同じ物差しの数字では出していません。中綿の種類が違うので、量(g/m²)だけでは比べられないんです。
公式のレイヤリングの図では、プロトンは「通気」の側、アトムはまんなか、いちばん「保温」の側にあるのはアトム SVです。暖かさを優先するなら、アトムの側から選ぶのが、公式の考え方に合っています。

アトム SLとプロトン SLは、何が違いますか?

定価はどちらも47,300円です。アトム SL(280g)は、中綿がボディにだけ入っていて、袖とフードは薄い生地。プロトン SL(370g)は、編んだ保温材(Octa)が全体に入っていて、フードはヘルメット対応です。
軽い保温着を持ち歩きたいならアトム SL、歩きながら着る薄手の1枚ならプロトン SL、という分け方になります。

「アトム LT」や「プロトン LT」は、いまのどれですか?

公式ストアに書いてある名前の変わり方は、アトム SL(前のアトム ライトウェイト)、アトム SV(前のアトム ヘビーウェイト)、プロトン SL(前のプロトン ライトウェイト)の3つです。
「LT」の名前の商品ページは、いまの公式ストアにはありません。Amazonには古い名前の出品が残っているので、品番(Xで始まる番号)で確かめてから買うのが安心です。

雨の日に、レインウェアの代わりになりますか?

なりません。4着とも、表地に撥水の加工はしてありますが、防水のジャケットではありません。公式も、アトム SLを「防水シェルに重ねて着る」使い方で紹介しています。雨具は、別に持っていってください。

家で洗えますか?

洗えます。公式の表示は、洗濯機の低温で、すすぎ2回、柔軟剤は使わない、乾燥機はデリケートの設定の低温、です。型によって少し違うので、服のタグを先に見てください。

ウィメンズにも、同じ型はありますか?

あります。アトム フーディ、アトム SL フーディ、プロトン フーディ、プロトン SL フーディの4つとも、ウィメンズがあって、定価はメンズと同じです。重さは、メンズより軽くなります。

まとめ

  • アトムは低〜中強度の活動の保温着、プロトンは高負荷の活動で着る、通気のよい中綿
  • 重さは、アトム SL 280g、アトム 355g、プロトン SL 370g、プロトン 415g
  • ヘルメット対応の記載があるのは、プロトンの2着
  • 定価は47,300円〜55,000円。プロトン フーディは、Amazonのほうが高い色がある
  • フリースや薄いダウンで困っていないなら、買い足さなくて大丈夫

名前も見た目も似ていますが、作られた目的はそれぞれ違います。歩いているあいだに着るのか、止まったときに着るのか。そこから選んでみてくださいね。

※仕様と値段は2026年10月10日時点のものです。仕様と定価はアークテリクス公式オンラインストアのメンズの商品ページ、Amazon の値段は同じ日の表示によります。品番や値段は変わることがあるので、買う前に公式ストアでご確認ください。