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【2026年版】ロードバイクのサドルでお尻が痛い|替える前に見る3つと、幅・形・穴あきの選び方

更新日: 2026年10月18日

川沿いのサイクリングロードに止めたロードバイクの、穴あきのサドル
記事概要

ロードバイクでお尻が痛いとき、サドルを替える前に、高さ・角度・パンツを見直してみてください。それでも痛いなら、坐骨の幅・乗る姿勢に合う形・穴あきかどうかで選ぶのがおすすめです。6つのサドルを、日本の定価とAmazonの値段で比べました。

ロードバイクで走り出して1時間くらいたつと、お尻が痛くて座っていられない。信号待ちのたびに、つい腰を浮かせてしまう。そんなこと、ありませんか? サドルを替えたくなりますよね。

ただ、その痛み、サドルの高さや角度、はいているパンツで変わることも多いんです。替える前にそこを見直して、それでも痛いときに、坐骨の幅・乗る姿勢に合う形・穴あきかどうかでサドルを選ぶ。この順番がいちばん遠回りしないかなと思います。

どこが痛いかで、見直す所も変わります。

痛む場所で見直す所が変わる図。お尻の下の骨(坐骨)のあたりが痛いならサドルの幅とパッド付きのパンツ。股の前側が痛い・しびれるなら角度(前を少し下げる)と穴あき・溝のサドル。こぐたびにお尻が左右にずれるならサドルの高さ(高すぎることが多い)
痛む場所がはっきりすれば、見直す所もしぼれます

替える前に見る3つと、替えるときの選び方、そして6つのサドルをご紹介します。

笑い猫

笑い猫

カスイチ(霞ヶ浦一周)を走ったとき、私もお尻が痛くなりました。平坦なコースは坂がないぶん、同じ姿勢が続きやすいのかもしれません。

サイクルパンツは、私はカジュアルなパンツの下にパッド付きのインナーをはくところから入りました。お尻の痛みは、サドルを買う前にできることが、意外と多い気がします。

サドルを替える前に見る3つ

お尻が痛いときに見る順番の図。1 高さはかかとをペダルに乗せて脚がまっすぐになる所。2 角度はまず地面と平行から。3 パッド付きのパンツをはく。4 それでも痛ければサドルを替える(幅・形・穴)
サドルを替えるのは、高さ・角度・パンツを見直したあとでも遅くありません

1. サドルの高さは、かかとで合わせる

高すぎるサドルは、こぐたびにお尻を左右にずらすことになりがちです。高さは、こうやって合わせます。

  • サドルに座り、片方のかかとをペダルに乗せる
  • クランクを、シートチューブと平行(いちばん下)にする
  • このとき脚がまっすぐ伸びている高さにする。かかとを付けるのにお尻をずらすなら高すぎ、膝が曲がるなら低すぎ
サドルの高さと角度の合わせ方の図。かかとをペダルに乗せ、クランクをシートチューブと平行にしたとき脚がまっすぐ伸びる高さ。かかとを付けるのにお尻がずれるなら高すぎ、膝が曲がるなら低すぎ。角度はまず水平、前が当たるなら前を少しだけ下げる。調整は一度に1か所ずつ
高さは「かかと」で、角度は「まず水平」から

高さを変えたら、シートポストの「はめ合わせ限界標識(Minimum Insertion)」がフレームから出ていないかを必ず見てください。差し込みが足りないと、フレームやシートポストが壊れて、転ぶおそれがあります。

2. 角度は、まず地面と平行から

サドルは、地面と平行にする人がいちばん多いです。先を少し上げたり下げたりする人もいるので、まずは水平にして乗ってみて、前側が当たるなら少しだけ下げる、くらいがいいかなと思います。

ここで大事なのが、調整は一度に1か所ずつ。高さと角度をいっぺんに変えると、どれが効いたのか分からなくなってしまうんですよね。

サドルを留めるクランプは、サドルの下のレールのまっすぐな部分で留めます(曲がっている所にかけない)。ボルトを締める強さは、シートポストに書いてある数字のとおりに。その数字は超えないようにして、フィジークのカーボンレールなら12N·mまでです。

3. パッド付きのパンツをはく

サドルの前に、お尻の側にパッドを足すのも手です。ビブショーツやレーサーパンツでなくても、いつものパンツの下にはく、パッド付きのインナーから始められるんですよね。

ちなみに、サドルは「パッドが多いほど快適」とは限りません。分厚いサドルに替えるより、幅と形が合っているかのほうが大事なんですよね。

それでも痛みやしびれが続くときは、無理をせずに乗るのを止めて、サドルの調整か交換を考えてください。

替えるなら、見るのは「幅・形・穴」

幅は、坐骨の幅から

サドルで体重を受けるのは、お尻の下の左右の骨(坐骨)です。この坐骨の幅に合ったサドルの幅を選ぶのが基本なんですよね。

坐骨の幅は、家でもこうやって測れます。

  • 椅子の上に段ボールを置き、膝が90°になるように座る(足が届かなければ台を置く)
  • 椅子を引き上げるようにして、段ボールに坐骨の跡を付ける
  • 左右の跡の、それぞれの中心どうしの間を測る
坐骨の幅を家で測る手順の図。1 椅子に段ボールを置いて膝が90°になるように座る。2 椅子を引き上げるようにして左右2つの跡を付ける。3 跡の中心から中心までを測る。測った幅をメーカーのサイズ表に当てはめる(スペシャライズドの電卓なら坐骨110mmでサドル143mm、125mmで155mm)
跡の中心から中心までが、坐骨の幅です

測った坐骨の幅を、スペシャライズドの商品ページの電卓に入れると、たとえば110mmなら143mm、125mmなら155mmのサドルが出ます。セラロイヤルも、坐骨幅11cmまでなら127mm、11〜13cmなら144mm、13cm以上なら159mm、という目安を出しています。

「坐骨幅+何mm」という決まった数字があるわけではないので、目安はメーカーごとのサイズ表で確かめてくださいね。お店で専用の道具を使って測ってもらえるところもあります。

形は、乗る姿勢から

横から見たサドルの形の図。フラット(平ら)はもっとも前傾する人、シャロー(ゆるいカーブ)は自然な前傾の人、ラディウス(丸い・厚め)は体を起こして乗る人、ウェーブ(後ろが上がる・V字)は支えが欲しい人・長い距離が好きな人
前傾が深いほど平らな形、体を起こすほど丸い形が合います

穴あき・溝は、股の前側が気になる人に

股の前側が痛い・しびれる、というときに選ばれるのが、まん中に穴(カットアウト)や溝のあるサドルです。ただ、穴の大きさや形はメーカーごとに違っていて、合う・合わないもあるんですよね。

いきなり高いサドルを買うのが不安なら、試せる仕組みを使うのもアリかなと思います。フィジークは試し乗り用のサドルを置いているお店がありますし、トレックは自社のパーツなら30日以内の返品・交換ができます。

ロードバイクのサドル6つ|1万円以下から、2万円前後まで

値段の安い順に並べています(幅・重さは、メーカーが出している数字)。

製品名 こんな人向け 価格 幅 形 おすすめ用途
セライタリア NOVUS BOOST EVO SPORT GREENTECH
セライタリア NOVUS BOOST EVO SPORT GREENTECH

まず安く形を変える
★★★★☆
約8,200円〜 145mm ウェーブ(後ろが上がった形) まず1万円以下で形を変えてみたい人
ファブリック SCOOP SPORT SHALLOW
ファブリック SCOOP SPORT SHALLOW

前傾がゆるめ
★★★★☆
約9,300円〜 142mm シャロー(ゆるいカーブ) 前傾がゆるめの人が、最初に替える1本
フィジーク TEMPO ARGO R5
フィジーク TEMPO ARGO R5

前傾が深い
★★★★☆
約13,600円〜 150mm/160mm ショートノーズ 前傾が深くなってきて、股の前が気になる人
フィジーク TEMPO ALIANTE R5
フィジーク TEMPO ALIANTE R5

長い距離
★★★★☆
約14,000円〜 145mm/155mm ウェーブ(V字) 長い距離を、お尻を後ろに落ち着けて走りたい人
セライタリア NOVUS BOOST EVO TM SUPERFLOW
セライタリア NOVUS BOOST EVO TM SUPERFLOW

穴あき・ウェーブ
★★★★☆
約11,200円〜 145mm ウェーブ ウェーブの形で、穴あきも試したい人
セライタリア FLITE BOOST TM SUPERFLOW
セライタリア FLITE BOOST TM SUPERFLOW

細め・平ら
★★★★☆
約17,200円〜 S 130mm/L 145mm 平らに近い・短め 細めで平らに近いサドルが合う人

1. セライタリア NOVUS BOOST EVO SPORT GREENTECH|1万円以下で、ウェーブの形を試す

セライタリア NOVUS BOOST EVO SPORT GREENTECH

セライタリア NOVUS BOOST EVO SPORT GREENTECHの価格を比較する

幅
145mm
形
ウェーブ(後ろが上がった形)
穴
記載なし
重さ
280g
レール
FeC Alloy(7mm)
定価
9,240円
価格帯
約8,200円〜

セライタリアの、1万円以下のサドルです。定価は9,240円で、Amazonでは8,000円台。
形は、後ろが少し上がった「ウェーブ」。幅は145mm、重さは280gです。
名前に「SUPERFLOW(穴あき)」は付いていないので、穴が欲しい方は5番目のほうを見てみてください。付いてきたサドルから、まず形を変えてみたいときの1本かなと思います。

こんな人に:付いてきたサドルから、まずは安く形を変えてみたい人

気になる点:幅は145mmの1つだけ。穴あきかどうかは、案内に書かれていません

2. ファブリック SCOOP SPORT SHALLOW|前傾ゆるめの「シャロー」を、定価のまま

ファブリック SCOOP SPORT SHALLOW

ファブリック SCOOP SPORT SHALLOWの価格を比較する

幅
142mm
形
シャロー(ゆるいカーブ)
穴
記載なし
重さ
308g(参考)
レール
スチール(7mm)
定価
9,350円
価格帯
約9,300円〜

ファブリックの、前傾がゆるめの人向けの形です。日本の代理店の定価は9,350円で、Amazonも同じ値段でした。
ファブリックは、乗る姿勢で形を分けていて、もっとも前傾する人の「フラット」、自然な前傾の「シャロー」、体を起こす人の「ラディウス」の3つ。これはまん中のシャローです。
幅142mm・長さ282mmで、重さは308g(参考)。体を少し起こして乗っている人には、選びやすい形な気がします。

こんな人に:ハンドルが高めで、体を少し起こして乗っている人

気になる点:幅は142mmの1つだけ。穴あきかどうかは、案内に書かれていません

3. フィジーク TEMPO ARGO R5|短いノーズに、カットアウト

フィジーク TEMPO ARGO R5

フィジーク TEMPO ARGO R5の価格を比較する

幅
150mm/160mm
形
ショートノーズ
穴
カットアウトあり
重さ
241g(150mm)
レール
S-Alloy(7×7mm)
定価
17,800円
価格帯
約13,600円〜

ノーズ(先端)が短い「ショートノーズ」で、まん中にカットアウトがあります。日本の定価は17,800円で、Amazonでは13,600円でした。
同じARGOの形のVENTOや、ほかのメーカーのショートノーズより、少し後ろに座るポジション向けの形です。幅は150mmと160mmの2つ。
前傾が深くなってきて、股の前側が気になってきた人に合いやすい形かなと思います。

こんな人に:前傾が深くなってきて、股の前側の圧迫が気になる人

気になる点:ノーズが短いので、いままでと同じ前後の位置にすると、座る所がずれることがあります

4. フィジーク TEMPO ALIANTE R5|V字のウェーブで、後ろから支える

フィジーク TEMPO ALIANTE R5

フィジーク TEMPO ALIANTE R5の価格を比較する

幅
145mm/155mm
形
ウェーブ(V字)
穴
カットアウトあり
重さ
230g(145mm)
レール
S-Alloy(7×7mm)
定価
18,300円
価格帯
約14,000円〜

横から見るとV字の「ウェーブ」で、坐骨を後ろから支える形です。日本の定価は18,300円で、Amazonでは14,000円(155mm)でした。
支えと快適さが欲しい人、長い距離が好きな人に合う形です。まん中にはカットアウトもあります。幅は145mmと155mm。
お尻の位置が後ろで落ち着くほうが楽、という方に向いているかなと思います。

こんな人に:お尻を後ろに落ち着けて、長い距離を走りたい人

気になる点:形の好みがはっきり分かれる形です。合うかどうかは、試せるお店で座ってみると安心です

5. セライタリア NOVUS BOOST EVO TM SUPERFLOW|ウェーブの形に、穴あきのSUPERFLOW

セライタリア NOVUS BOOST EVO TM SUPERFLOW

セライタリア NOVUS BOOST EVO TM SUPERFLOWの価格を比較する

幅
145mm
形
ウェーブ
穴
SUPERFLOW(穴あきのシリーズ)
重さ
265g
レール
マンガン(7mm)
定価
18,480円
価格帯
約11,200円〜

セライタリアのウェーブの形に、穴あきの「SUPERFLOW」を合わせたモデルです。日本の定価は18,480円。Amazonでは「NOVUS BOOST EVO S.F Mn」の名前で、11,200円でした。
幅145mm・長さ248mm、重さは265g。1番目のSPORTと同じ形の系統で、レールがマンガンになって軽くなっています。
同じ値段で、パッドを増やした長距離向けのENDURANCEもあります。

こんな人に:ウェーブの形が好きで、穴あきも試してみたい人

気になる点:幅は145mmの1つだけ。Amazonの商品名は「S.F Mn」の表記です

6. セライタリア FLITE BOOST TM SUPERFLOW|定番のFLITEを短く、2つの幅

セライタリア FLITE BOOST TM SUPERFLOW

セライタリア FLITE BOOST TM SUPERFLOWの価格を比較する

幅
S 130mm/L 145mm
形
平らに近い・短め
穴
開口部あり
重さ
233g(S)
レール
マンガン(7mm)
定価
21,230円
価格帯
約17,200円〜

セライタリアの定番「FLITE」を短くした、平らに近い形のサドルです。日本の定価は21,230円。AmazonではSサイズが17,206円でした。
トップに穴(スーパーフロー形状の開口部)があり、幅はS 130mmとL 145mmの2つ。坐骨幅に合わせて選べるのは、うれしいところですね。
細めで平らなサドルは、脚の動きを邪魔されにくいぶん、合う・合わないがはっきりしやすいと思います。

こんな人に:細めで平らに近いサドルが合う人。坐骨幅に合わせて幅を選びたい人

気になる点:この中ではいちばん高め。Lサイズは、時期によって値段が変わっています

※値段は2026年10月15日時点。定価は日本の代理店(日直商会・ライトウェイ・川島サイクルサプライ)の税込の値段です

よくある質問

サドルを替えれば、お尻は痛くなくなりますか?

替えただけで治る、とは言い切れません。高さ・角度・パンツで変わることも多いので、まずはそちらを見直してみてください。
それでも痛いときに、坐骨の幅・乗る姿勢・穴あきかどうかで選ぶと、合うサドルに出会いやすくなるかなと思います。痛みやしびれが続くときは、無理せず乗るのを止めてくださいね。

クッションの厚いサドルのほうが楽ですか?

必ずしもそうではありません。パッドの量より、幅とサポートの形のほうが快適さに効きます。

サドルカバー(ゲルのカバー)はどうですか?

安く試せる方法のひとつです。トレックも、ロード用のゲルのサドルカバーを出しています。
ただ、上のとおり「パッドを足せば楽になる」とは限らないので、カバーで楽にならなければ、高さや角度、サドルの幅を見直してみてください。

サドルの交換は、自分でできますか?

できます。シートポストのクランプのボルトをゆるめてサドルを外し、新しいサドルのレールのまっすぐな部分をクランプにはさんで、シートポストに書いてある強さで締めます。
そのとき、前のサドルと同じ高さ・前後・角度にしておくと、比べやすくなります。プロロゴは、サドルの幅が7cmになる所を、位置を合わせるときの目印にしています。高さを変えたら、はめ合わせ限界標識がフレームから出ていないかも見てくださいね。

穴あきのサドルは、だれにでも合いますか?

合う・合わないがあります。股の前側の圧迫が気になる人には選ばれやすい形ですが、穴の大きさや形はメーカーごとに違います。
テストサドルを置いているお店や、返品・交換ができる仕組みを使って、座って確かめられると安心です。

まとめ

  • お尻が痛いときは、替える前に高さ(かかとで合わせる)・角度(まず水平)・パッド付きのパンツ
  • 調整は一度に1か所ずつ。高さを変えたら、はめ合わせ限界標識を確かめる
  • 替えるなら、坐骨の幅に合う幅、乗る姿勢に合う形、気になるなら穴あき・溝
  • 「パッドが多いほど楽」とは限らない
  • 痛みやしびれが続くときは、無理せず乗るのを止めて、調整か交換を

※価格は2026年10月時点のものです。