「カスイチ 距離」で調べている方が多いのですが、答えがひとつではないのがややこしいところです。
調べ方によって94km、125km、140km以上と、まったく違う数字が出てきます。どれも間違いではありません。
それともうひとつ。カスイチはほぼ完全に平坦なのに、茨城県の公式サイトでは難易度が星5つになっています。この理由も先に書いておきますね。
距離は3つある
霞ヶ浦は形が複雑なので、「一周」の取り方で距離が変わるんですよね。
| 回り方 | 距離 | 獲得標高 | 県の難易度 |
|---|---|---|---|
| 霞ヶ浦大橋でショートカット | 94km | 207m | ★★★★☆ |
| 西浦を一周(ふつうのカスイチ) | 125km | 269m | ★★★★★ |
| 北浦もまわる | 140km以上 | — | — |
数字は茨城県の「サイクリングいばらき」に載っているライドプランのものです。ふつう「カスイチ」と言われるのは125kmのほうですね。
初めてなら94kmのショートで
霞ヶ浦大橋を渡ってしまうと、北側の高浜入を丸ごと省けます。これで125kmが94kmになるので、31km短くなる計算です。
大橋のたもとには道の駅たまつくりがあるので、そこまで来て「今日は無理」と思ったら渡って帰るという判断もできます。走りながら決められるのが、このコースのいいところかなと思います。
スタート地点で距離が少し変わる
県のライドプランはりんりんポート土浦という湖畔の拠点が発着です。JR土浦駅から走り出すと、100km前後になります。
たった数kmですが、90km台の後半で「あと5km」が増えるのは、けっこう応えるんですよね。電車で行くなら、駅から湖畔までの分も距離に入れておいてください。

平坦なのに、なぜきついのか
ここが「カスイチ きつい」で調べる方の疑問かなと思います。
数字だけ見ると、125kmで獲得標高269m。ほとんど坂がないんですよね。山ひとつぶんにも届かない登りです。
それでも県の評価は星5つ。理由は2つあります。
理由1|とにかく距離が長い
平坦だとずっと同じ筋肉を使い続けます。坂があれば立ち漕ぎになったり、下りで足を止めたりできるのですが、それがありません。
お尻が痛くなるのも、たいていこのタイプのコースです。100kmを超えたあたりから、脚より先にお尻が音を上げることが多いですね。
理由2|遮るものがないので、風がそのまま来る
湖畔の道は建物も林もありません。向かい風になると、平坦でも登り坂と同じくらいしんどくなります。
厄介なのは一周コースなので必ずどこかで向かい風になることです。行きが楽だったら、帰りがつらい。これは避けようがありません。
風の強い日は、先に向かい風の区間を走ってしまうのがいいかなと思います。疲れた後半に向かい風が来るより、ずっと楽です。
公式の「5時間」を真に受けない
県のライドプランには走行時間5時間00分と書いてあります。ただこれは125kmを時速25kmで、休憩ゼロで走った場合の数字です。
実際には、道の駅で休んで、写真を撮って、昼を食べます。休憩を入れると8時間から9時間と考えておいたほうが安全かなと。
逆算すると、7時に走り出して16時ゴールくらいのイメージです。日が短い時期は、これでもぎりぎりですね。

自分の自転車で走るなら、パンクの備えだけ
94kmでも125kmでも、パンクの備えは持っておいてください。湖岸の道はお店もコンビニも少ない区間があって、パンクすると歩いて戻ることになります。
要るのはパッチ・タイヤレバー・携帯ポンプの3つで、合わせて3千円ちょっとです。レンタサイクルで走るなら、借りるときに修理キットが付いているか確かめてください。
| 製品名 | こんな人向け | 価格 | 種類 | 役割 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
|
パナレーサー イージーパッチキット RK-EASY
|
まずこれ ★★★★★ |
約400円〜 | パンク修理 | 穴をふさぐ(シール6枚) | まず1つ持つなら |
|
パナレーサー タイヤレバー 3本セット PTL
|
パッチと一緒に ★★★★★ |
約300円〜 | 工具 | タイヤを外す(3本) | パッチと必ずセットで |
|
パナレーサー ワンタッチ携帯ポンプ BMP-23AEZ-S
|
空気を戻す ★★★★★ |
約2,400円〜 | 携帯ポンプ | 空気を戻す(仏式・米式) | 直したあとに使う |
コースと立ち寄り
土浦を出て、時計回りに湖の南側から回るのが定番ですね。
スタート|土浦(約0km)
JR土浦駅の駅ビルにりんりんスクエア土浦があります。レンタサイクルの窓口と、更衣室やシャワーがそろっています。
湖畔側にはりんりんポート土浦もあって、こちらは駐車場が広いです。車で来るならポート、電車ならスクエアという使い分けになります。

西岸|大須賀津・美浦(約13〜20km)
走り出してしばらくは、湖と空しかない区間が続きます。対岸に筑波山が見えるのはこのあたりです。
あと、店はほとんどありません。飲み物は土浦で買っておくのが無難かなと思います。

南端|和田公園・道の駅いたこ(約34〜50km)
ちょうど半分手前くらいの位置に道の駅いたこがあります。ここが最初のまとまった補給ポイントですね。
トイレも自販機も食事もあるので、ここで一度しっかり休むのがいいかなと思います。

東岸|天王崎・コテラス(約64km)
コテラスという施設があって、地場の野菜やパンを売っています。マルシェの雰囲気で、休憩には気持ちのいい場所です。
ここまで来ると残りは60kmほど。体力の残りを確かめるタイミングかなと。

分かれ道|霞ヶ浦大橋・道の駅たまつくり(約78km)
ここがショートカットの分岐点です。橋を渡れば94kmコース、渡らずに北へ進めば125kmコースになります。
道の駅たまつくりには白い展望塔(虹の塔)が立っていて、遠くからでも分かります。食事もできます。

橋の上は歩道が分かれていて走りやすいのですが、横風がまともに来ます。風の強い日はハンドルを取られるので、ゆっくり渡ってください。

終盤|歩崎・かすみがうら市交流センター(約81km)
湖に張り出した高台で、木に囲まれた展望台があります。ここから見る霞ヶ浦は、正面が全部水です。

すぐ近くのかすみがうら市交流センターは、芝生と自転車ラックがあって休みやすいところです。

ゴール|土浦駅(約100km)
最後の10kmほどは、また湖畔の一本道です。ちなみに夕方に走ると、正面から日が入ってきますよ。

食べるものは、先に決めておく
「カスイチ グルメ」で来る方も多いので、ここも書いておきますね。
ただ最初に正直なところを言うと、湖畔には店がほとんどありません。あるのは道の駅と、いくつかの施設だけです。
まとまって食べられるのは3か所
- 道の駅いたこ(約50km)…折り返し手前。ここでしっかり食べておくと後半が楽です
- 天王崎・コテラス(約64km)…地場の野菜やパン。軽く食べるならここ
- 道の駅たまつくり(約78km)…霞ヶ浦大橋のたもと。名物はナマズと鯉です
間隔が20kmから30km空くので、「次で食べよう」と思って通り過ぎると、次がしばらく来ないんですよね。ここは注意してください。
行動食は持っていく
店が少ないので、ポケットに入る補給食を持っておくと安心です。100kmを平坦で走ると、思っているより早くお腹が空きます。
自販機は道沿いにぽつぽつあるので、水分は現地でなんとかなります。食べるもののほうが手に入りにくいんですよね。
駐車場とレンタサイクル
「カスイチ 駐車場」も多いクエリなので、まとめておきます。
車なら、りんりんポート土浦
湖畔にあるサイクリング拠点で、駐車場・更衣室・シャワー・工具がそろっています。県のライドプランもここを発着にしていますね。
朝早く出発したいなら、こちらのほうが動きやすいかなと思います。
電車なら、りんりんスクエア土浦
JR土浦駅の駅ビルの中です。改札からそのまま行けます。レンタサイクルの窓口もここですね。
輪行で来る場合も、駅の中で組み立てられるので楽なんですよね。
レンタサイクルは乗り捨てに料金がかかる
つくば霞ヶ浦りんりんロードの広域レンタサイクルは、りんりんロード沿いの複数の施設で借りられます。
ひとつ知っておいてほしいのが、借りた場所と違う場所に返すと、1台1日500円の乗り捨て料金がかかることです。
カスイチは一周して戻ってくるので、ふつうは関係ありません。ただ「途中でリタイアして輪行で帰る」ときは、この料金が乗ります。頭の片隅に置いておくといいかなと。
よくある質問
カスイチの距離は何kmですか?
回り方で3つあります。茨城県のライドプランの数字だと、霞ヶ浦大橋でショートカットして94km、西浦を一周して125km、北浦もまわると140km以上です。
ふつう「カスイチ」と言われるのは125kmのほうですね。
なお県のプランはりんりんポート土浦が発着です。JR土浦駅から走り出すと100km前後になります。
カスイチは初心者でも走れますか?
茨城県の評価は、ショート94kmで星4つ、フル125kmで星5つです。「平坦だから初心者向け」と言われがちですが、公式はそこまで甘く見ていません。
初めてなら94kmのショートコースから。霞ヶ浦大橋を渡ると北側を丸ごと省けます。
大橋のたもとに道の駅たまつくりがあるので、そこまで走ってから決めることもできます。
平坦なのに、なぜきついのですか?
坂がないぶん、ずっと同じ筋肉を使い続けるからです。125kmで獲得標高269mしかないので、立ち漕ぎになる場面も、下りで足を止める場面もありません。100kmを超えると、脚より先にお尻が音を上げます。
もうひとつが風。湖畔には建物も林もないので、向かい風がそのまま来ます。一周コースなので必ずどこかで向かい風になります。
風の強い日は、先に向かい風の区間を走ってしまうと後半が楽です。
所要時間はどのくらいですか?
休憩を入れて8〜9時間を見ておいてください。
県のライドプランには「走行時間5時間00分」と書いてありますが、これは125kmを時速25kmで、休憩ゼロで走った場合の数字です。実際は道の駅で休んで、写真を撮って、昼を食べます。
逆算すると7時に走り出して16時ゴールくらい。日が短い時期はこれでもぎりぎりです。
どこに車を停めればいいですか?
りんりんポート土浦が使いやすいです。湖畔のサイクリング拠点で、駐車場のほかに更衣室・シャワー・工具がそろっています。県のライドプランもここを発着にしています。
電車で来るならJR土浦駅の駅ビルにあるりんりんスクエア土浦。改札からそのまま行けて、レンタサイクルの窓口もここです。
食事はどこでできますか?
まとまって食べられるのは3か所だけです。道の駅いたこ(約50km)、天王崎のコテラス(約64km)、道の駅たまつくり(約78km)。たまつくりの名物はナマズと鯉ですね。
間隔が20〜30km空くので、「次で食べよう」と通り過ぎると次がしばらく来ません。
湖畔には店がほとんどないので、ポケットに入る補給食を持っておくと安心です。自販機は道沿いにあるので、水分は現地でなんとかなります。
レンタサイクルは乗り捨てできますか?
できますが、料金がかかります。つくば霞ヶ浦りんりんロードの広域レンタサイクルは、借りた場所と違う場所に返すと1台1日500円の乗り捨て料金が加わります。
カスイチは一周して戻ってくるので、ふつうは関係ありません。ただ途中でリタイアして輪行で帰るときにこの料金が乗るので、頭の片隅に置いておいてください。
霞ヶ浦大橋は自転車で渡れますか?
渡れます。歩道が分かれているので走りやすいのですが、横風がまともに来ます。風の強い日はハンドルを取られるので、ゆっくり渡ってください。
この橋を渡るかどうかが、94kmと125kmの分かれ道になります。たもとに道の駅たまつくりがあるので、休んでから決められますよ。
まとめ
- 距離は3つ。大橋でショートカット94km/西浦一周125km/北浦もまわると140km以上
- ふつう「カスイチ」と言われるのは125km。初めてなら94kmから
- 県の難易度はショートで星4つ、フルで星5つ。「平坦だから初心者向け」とは書かれていません
- きつい理由は距離と風。125kmで獲得標高269mしかないのに、星5つなのはそのためです
- 公式の「5時間」は休憩ゼロの数字。実際は8〜9時間、7時発16時着で組みます
- まとまって食べられるのはいたこ・コテラス・たまつくりの3か所だけ
- 車ならりんりんポート土浦、電車ならりんりんスクエア土浦
- 広域レンタサイクルは乗り捨てに1台1日500円。リタイアするときに乗ってきます
私が思うカスイチのいちばんの分かれ目は、霞ヶ浦大橋を渡るかどうかです。78km地点で決められるので、無理をしないで済みます。初めてなら渡ってしまって、次に来たときに一周する。この順番でいいかなと思います。









私がカスイチで参ったのは、脚ではなくお尻でした。
80kmを過ぎたあたりから、サドルに座っているのがつらくなってきて。坂がないので立ち漕ぎする場面もなく、ずっと同じ姿勢なんですよね。あれは平坦なコース特有のきつさだと思います。
途中で気づいて、意識的に5kmおきに腰を浮かせるようにしたら、だいぶ持ち直しました。同じところで困っている方は、疲れる前からやっておくといいかなと思います。