三浦半島一周ってどんなコース?|この記事でわかること
東京から電車でアクセスできて、日帰りでも一周できる——そんな理想的なサイクリングコースが神奈川県・三浦半島にあります。
起点とするのは横須賀駅。ここから時計回りに海岸沿いを走れば、常に左手に海を眺めながら進める絶景ルートの始まりです。観音崎、久里浜、三浦海岸、城ヶ島、三崎港、荒崎、葉山と、まさに「海と食を味わい尽くす旅」が待っています。
この記事では、そんな三浦半島を時計回りでぐるっと一周するモデルプランを軸に、以下のような内容を紹介します:
一周距離・所要時間・アクセスなど基本情報
時計回りならではの絶景スポットと立ち寄りグルメ
初心者でも安心な装備&注意点
1日満喫プランと宿泊アレンジ案
輪行や寄り道スポットも紹介
「週末、どこか海沿いを気持ちよく走りたい」そんな気持ちにぴったりな、三浦半島の海岸サイクリング旅。初心者から中級者まで楽しめるこのルートの魅力を、リアルな目線でお届けします。
一周ルートの基本情報とアクセス

三浦半島一周の距離はおよそ70〜80km前後。スタート地点をどこにするかで微調整できますが、今回紹介するのは横須賀駅スタート→逗子駅ゴールの時計回りルートです。
この方向で回る最大のメリットは、常に海が左手に見えること。美しい海岸線を眺めながら走る爽快感、写真スポットでの立ち止まりやすさ、そして道沿いのカフェや観光地にも立ち寄りやすくなります。
路面はほぼ舗装されており、起伏はあるものの激しい峠はありません。久里浜〜三浦海岸〜城ヶ島までは比較的フラットで、後半の荒崎や葉山付近に多少のアップダウンがある程度。初心者〜中級者にちょうどいい難易度です。
電車でのアクセスも便利。スタート地点の横須賀駅(JR)または京急汐入駅には東京方面から1時間前後で到着できます。ゴール地点の**逗子駅または新逗子駅(京急)**からもそのまま輪行で帰宅可能。
ルート上にはコンビニ、道の駅、飲食店、公園のトイレが随所にあるため、補給や休憩もスムーズ。季節や天気に合わせて寄り道の調整もしやすく、初めてのロングライドにもぴったりの安心設計です。
絶景&グルメスポット7選
観音崎公園|東京湾の入口を見晴らす絶景スタート

横須賀市の東端にある観音崎は、東京湾の玄関口を見渡せる海岸スポット。スタート直後に立ち寄ると、爽やかな海風とともに旅のスイッチが一気に入ります。
観音崎灯台や広々とした芝生エリア、遊歩道なども整備されており、軽く脚をほぐしながら景色を楽しむのにぴったり。早朝なら、海面に光が差す幻想的な風景が見られることも。
久里浜|フェリーと温泉と甘味の街

東京湾フェリーの発着地としても知られる久里浜は、休憩・補給スポットとして優秀な町エリア。コンビニや飲食店が多く、タイミングが合えば港の雰囲気も楽しめます。
走り疲れたら、近くの「湯楽の里」や「くりはま花の国」で温泉・足湯・ソフトクリームなどの癒しもおすすめ。グルメと癒しを同時に楽しめる立ち寄りポイントです。
三浦海岸|海と並走する快走ストレート

久里浜からさらに南へ進むと現れるのが、一直線に延びる三浦海岸のビーチライン。ここは風の強さに注意しつつ、左手に広がる海を眺めながら走る快走区間です。
途中には「マホロバマインズ三浦」や浜辺のカフェ、テラス付きの飲食店もあり、海風を感じながらの軽食やコーヒーブレイクにも最適。ペースを整えつつ、海辺の雰囲気を味わいましょう。
城ヶ島|徒歩でめぐるダイナミックな海景

半島の最南端に位置する城ヶ島は、自転車を降りて歩くのが楽しいスポット。城ヶ島大橋を渡って島内に入り、「馬の背洞門」や城ヶ島灯台などをめぐれば、ちょっとした探検気分も味わえます。
ゴツゴツとした岩場や潮風が吹き抜ける散策路は、非日常感たっぷり。走ることとはまた違う楽しさを感じられるひとときです。
三崎港|まぐろグルメの聖地でランチ休憩
城ヶ島とセットで訪れたいのが、すぐ隣の三崎港。ここは言わずと知れたまぐろ料理の名所で、リーズナブルな丼から豪華な定食までよりどりみどりです。
「うらりマルシェ」では、地元の鮮魚やスイーツも手に入るので、食事とおみやげが一度に楽しめるのも魅力。サイクルラックが設置されたお店も多く、安心して休憩できます。
荒崎公園|荒々しい岩礁が魅せる穴場の絶景

西海岸を北上していくと、観光客の少ない静かなビュースポット・荒崎公園があります。ダイナミックな岩礁地形と、どこまでも広がる水平線の組み合わせはまさに絶景。
道中はややアップダウンがありますが、達成感とともに味わう海景色は格別。ベンチに腰かけてゆっくり海を眺めれば、ライドの中盤に最高のリフレッシュタイムとなるでしょう。
葉山公園・森戸海岸|湘南エリアのラストを飾る

ゴールが近づいてきたら、湘南らしい海と空の風景が広がる葉山・森戸海岸へ。天気がよければ富士山や江の島が見えることもあり、写真映え抜群のラスト区間です。
葉山公園のベンチや、森戸神社そばのカフェでひと休みしてから逗子まで走りきれば、心も身体も満たされるサイクル旅の完成です。
初心者向けの装備&注意点
三浦半島一周は全体的に走りやすいコースですが、ちょっとした準備と心がけで快適さが大きく変わります。特に初めてのロングライドや輪行を伴う旅では、以下のポイントを押さえておきましょう。
必須装備はシンプルに「安全&補給」優先
まず準備すべきは、ヘルメット・グローブ・前後ライト・パンク修理キット・携帯ポンプ・補給食の6点セット。三浦半島には短いトンネル区間も複数あるため、前後ライトは必ず点灯して走行しましょう。
また、海沿いの道では風の影響を受けやすいため、ハンドル操作やスピードの出しすぎにも注意が必要です。
日差し・風対策は想像以上に大切
特に時計回りルートでは日中ずっと海側が左手=直射日光を受けやすい構造です。夏場はもちろん、春や秋でもサングラス・日焼け止め・アームカバーなどで紫外線と照り返しに備えておきましょう。
三浦半島は意外と風が強く、向かい風になる場面も多いため、体温調節できるウェア選びも重要です。
ナビ・電源は余裕を持って
道に迷うことは少ないルートですが、Googleマップやナビアプリを活用する場合はバッテリー残量に注意。スマートフォンの充電用に軽量モバイルバッテリーを1つ持っておくと安心です。
また、充電式のライトやサイクルコンピュータを使っている方も、事前にフル充電+予備のUSBケーブルを携帯しておくと万全です。
走りながらの補給ポイントは豊富だが油断禁物
三浦半島はコンビニや飲食店、公園の水道が点在しており、補給には困りません。ただし、時間帯によっては閉まっていることもあるので、早め早めの休憩と水分補給を意識しましょう。
特に後半の荒崎〜葉山あたりは休憩できる場所がやや少なくなるため、三崎港を出る前にエネルギー補給&ドリンクチェックを済ませておくのがおすすめです。
モデルプラン:横須賀から始める理想の1日
時計回りで三浦半島を一周するなら、朝スタート〜夕方ゴールの1日プランが最もスムーズ。
ここでは、無理のないペースで絶景とグルメをしっかり楽しめるモデルコースを紹介します。
前半|東京湾を左手に感じながら南下
8:00 横須賀駅スタート・観音崎へ
JR横須賀駅または京急汐入駅からスタートし、まずは観音崎公園へ向かって海沿いのウォームアップライド。広々とした歩道と東京湾の景色に癒されながら、無理なく身体を慣らせます。
9:00〜10:00 久里浜で小休憩&軽食補給
久里浜の港町でコンビニやカフェに立ち寄って、水分補給と軽めの朝食を済ませておくと安心。時間に余裕があれば足湯や海辺の散策もおすすめ。
10:30 三浦海岸でビーチライド満喫
海と並走する快走区間、三浦海岸ではスピードを落として景色を楽しむのが正解。途中で写真を撮ったり、海辺のベンチでひと息入れたりするのもおすすめです。
中盤|まぐろと絶景で満たされるランチタイム
12:00 城ヶ島と三崎港でグルメ&観光
三浦半島のハイライト、城ヶ島と三崎港でランチ&散策タイム。自転車を一旦降りて、徒歩で灯台や洞門まで足を伸ばしてみましょう。
三崎港では、地元のまぐろ丼や海鮮定食でエネルギーチャージを。昼食後には「うらりマルシェ」でスイーツや土産物もチェックできます。
後半|静けさと絶景に包まれてゴールへ
14:00 荒崎公園で岩礁の絶景と出会う
午後はややアップダウンが増えますが、そのぶん海岸線の自然美が際立つエリア。荒崎では少し歩いて岩場に立つもよし、ベンチでのんびり海を眺めるもよし。
15:30〜16:30 葉山〜逗子で爽やかにフィニッシュ
森戸海岸や葉山公園で最後の休憩を。湘南らしい雰囲気と開けた海の景色を感じながら、心地よくゴールへ。
ゴール地点の逗子駅・新逗子駅から輪行で帰宅できます。
宿泊&温泉でゆったり旅にも


日帰りでも満喫できる三浦半島一周ですが、時間と気持ちに余裕をもたせて1泊2日の旅にすることで、さらに充実度がアップします。
ロングライド初心者や観光も楽しみたい方には、宿泊プランもおすすめです。
久里浜・三崎エリアには宿泊施設が豊富
ライド前後で宿泊するなら、スタート地点の久里浜周辺や、折り返し地点の三崎・城ヶ島エリアが便利。民宿や旅館、ゲストハウスなどの選択肢が多く、食事付きプランも充実しています。
特に三崎港周辺では、まぐろ料理を楽しめる宿や、サイクルラック完備の施設も。早めにチェックインして、夕景の港町を散策するのもおすすめです。
温泉やスパでライド後の疲れをリセット
一日走った後は、海の見える温泉やスパで身体をリフレッシュ。久里浜の「湯楽の里」や横須賀市の「SPASSO(スパッソ)」など、ライド帰りに立ち寄れる温浴施設もあります。
露天風呂やサウナでじっくり汗を流せば、翌日の疲労感も大きく変わってくるはず。駅から近い施設も多く、輪行前に立ち寄るのにも便利です。
荷物はミニマルに、快適な1泊スタイルを
宿泊をともなう場合でも、必要最小限の荷物で軽快に走るのがポイント。
多くの宿では事前送付や荷物預かりサービスに対応しており、チェックイン前に立ち寄って荷物だけ預けることも可能です。
走る楽しさと観光のゆとりを両立させたいなら、1泊2日という選択肢も大いにアリ。
週末を丸ごと使って、海と食と景色の三浦旅を贅沢に味わいましょう。
FAQ|三浦半島一周サイクリングのよくある質問
Q. 一周の距離はどれくらい?初心者でも走りきれる?
距離はルートによって多少前後しますが、おおよそ70〜80kmです。適度なアップダウンはあるものの、コンビニや休憩スポットが多く、休みながら進めば初心者でも完走可能です。
Q. どの季節が走りやすい?
ベストシーズンは春(3〜5月)と秋(9〜11月)。夏は日差しが強く、冬は北風が厳しいため装備に工夫が必要です。特に春は菜の花や桜が咲き、景色の彩りも豊かです。
Q. レンタサイクルで一周できる?
可能です。逗子、横須賀、三崎エリアには電動アシスト付きのレンタサイクル拠点があり、日帰り利用にも対応しています。ただし、返却場所や営業時間は事前に確認しておきましょう。
Q. ライド中のトイレや補給ポイントは?
コンビニや公園、道の駅、飲食店が点在しており、トイレや補給には困りません。特に三崎や久里浜周辺は立ち寄りスポットが豊富で、補給しやすい環境が整っています。
Q. 時計回り・反時計回り、どちらが走りやすい?
初心者や景色を楽しみたい方には、時計回りがおすすめです。海を左手に見ながら走れるため、写真を撮りやすく、気になるスポットにも立ち寄りやすいのが魅力です。
一方、反時計回りは交通量の少ない西側ルートを先に通過できるため、午後に疲れてきたときに比較的フラットな区間が残るというメリットもあります。
どちらの方向でも一周可能ですが、絶景やグルメ重視の“旅ライド派”には時計回りが人気です。
まとめ|海・グルメ・絶景をめぐる、理想のサイクリング旅
三浦半島一周サイクリングは、ちょうどいい距離感と変化に富んだ景色が魅力。
特に時計回りルートでは、海を左手に見ながら走る爽快感と立ち寄りのしやすさが際立ちます。
久里浜や三崎港での海鮮グルメ、荒崎や葉山の静かな絶景、そして最後は湘南の風景で締めくくる——
そんな**「旅としてのサイクリング」**を叶えてくれるのが、このコースの最大の魅力です。
初心者でも完走可能なルート設計、都内からのアクセスの良さ、寄り道の自由度。
どれをとっても、週末のサイクル旅にぴったりなバランスです。
次は、伊豆や東京湾一周など、もう少しロングなルートに挑戦してみたくなるかもしれません。
そんな時は、以下の特集も参考にしてみてください。(”イズイチ”とかは三浦半島、伊豆半島で形も似てるし、難易度的に上位互換って感じですよ!)