ルート概要

東京湾一周サイクリング「ワンイチ」は、東京湾をぐるりと一周する約200kmの長距離ライドです。東京湾フェリーを活用することで海上区間をショートカットでき、関東エリアで最も人気の高いロングライドコースの一つとなっています。獲得標高は約600〜900m(ルート選択により変動)と比較的フラットながら、距離の長さが最大のチャレンジとなります。
| 距離 | 約200km |
| 獲得標高 | 約600〜900m(ルートにより変動) |
| 所要時間 | 10〜14時間(休憩含まず) |
| 路面状況 | 全線アスファルト舗装 |
| 難易度 | 体力:上級者向け / 技術:初心者〜中級者向け |
| 推奨季節 | 春・秋(3-5月、9-11月) |
| 推奨方向 | 反時計回り(左側に海、車の流れに沿う) |
| 補給ポイント | コンビニ多数、道の駅複数箇所 |
| スタート/ゴール | 東京駅(日本橋) |
※所要時間は休憩を含みません。初心者の方は余裕を持って計画してください。
※掲載情報は2026年7月時点のものです。天候や道路状況により変更される場合がありますので、出発前に最新情報をご確認ください。
📍 主要スポット紹介
まずは全体像を地図で確認しましょう。番号①〜⑧が下の立ち寄りスポットに対応し、矢印が進行方向(反時計回り)です。久里浜港④〜金谷港⑤の湾を横切る区間は東京湾フェリー(海上・約40分)で、自転車はそのまま乗船できます。
1スタート/ゴール:東京駅(日本橋)

道路元標のある日本橋を起点に出発。交通量の少ない早朝5〜6時台のスタートがおすすめです。約200kmを走り切り、再びこの東京駅へ戻ってくるとゴールです。
2山下公園(横浜市)

横浜港を望む入園無料の臨海公園。みなとみらいやベイブリッジの景観、横浜中華街へのアクセスも良好で、序盤の休憩・写真スポットに最適です。
3観音崎公園(横須賀市)

日本最初の洋式灯台がある県立公園。走水海岸から観音崎にかけての海岸線は眺めがよく、三笠公園〜観音崎灯台は約18kmのほぼ平坦区間。東京湾を行き交う船を眺めながら走れます。
4久里浜港(フェリー乗り場)

東京湾フェリーの神奈川県側の発着港(横須賀市久里浜)。ここから金谷港まで約40分の船旅で千葉県へ渡ります。自転車は輪行袋不要でそのまま乗船でき、予約も不要です。
5金谷港・ザ・フィッシュ(富津市)

フェリーで渡った房総側の玄関口。港のすぐそばにレストラン&おみやげ市場「ザ・フィッシュ」があり、房総の海の幸や特産品で補給できます。鋸山ロープウェーの最寄りでもあります。
6富津岬(富津公園・明治百年記念展望塔)

東京湾に細長く突き出す富津岬。先端の明治百年記念展望塔からは、東京湾越しに富士山や三浦半島まで見渡せます(晴天時)。湾岸ループならではの絶景ポイントです。
※南房総まで足を延ばすなら、道の駅とみうら枇杷倶楽部(2026年3月に「びわカフェ」としてリニューアル)への寄り道もおすすめです。
7道の駅 木更津 うまくたの里(木更津市)

木更津市初の道の駅。地元農産物やバウムクーヘンなどのスイーツ、カフェレストラン「&TREE」が人気です(営業9:00〜17:00)。メインの湾岸ルートからは少し内陸(圏央道・木更津東IC付近)に入りますが、立ち寄る価値のある休憩スポットです。
8幕張海浜公園(千葉市)

千葉市の代表的な海浜公園。広い芝生と海辺の景観が広がり、ゴール前の最終休憩に最適です(無料エリア中心・日本庭園「見浜園」のみ有料)。
※2026年から一部区域で再整備事業が進行中のため、立ち寄り時は現地の案内に従ってください。
🏁 ゴール:東京駅(①へ帰還)
約200kmを走り切り、スタート地点の東京駅(日本橋)へ戻ればワンイチ完走です。海沿いの景色、フェリーでの休息、房総の道の駅と、変化に富んだ一周を走り終えたときの達成感は格別。無理のないペース配分で、安全に完走を目指しましょう。
ワンイチとは?東京湾一周の魅力
「ワンイチ」とは、東京湾を自転車で一周するロングライドの愛称です。東京・神奈川・千葉の3都県をまたぎ、都市部の風景から海沿いの絶景まで、変化に富んだ景色を楽しめるのが最大の魅力です。
このルートの特徴は、東京湾フェリーを利用することで海上区間をショートカットできる点です。久里浜港から金谷港まで約40分の船旅は、ライドの良いアクセントになり、体力の温存にも役立ちます。
また、比較的フラットな地形なため、技術的な難易度は高くありません。ただし、距離が約200kmと長いため、体力面では上級者向けのチャレンジになります。「体力より好奇心でなんとかする」精神で、無理のないペース配分が成功の鍵となります。
ルート沿いには、横浜ベイブリッジ、東京湾アクアライン、幕張メッセなど、関東を代表するランドマークを数多く見ることができ、都市型サイクリングとしても非常に充実した内容となっています。
フルルート vs 半イチ(フェリー活用術)
東京湾フェリーの活用方法によって、ワンイチには複数のパターンがあります。2025年7月1日に改定された最新料金をもとに、それぞれの特徴をご紹介します。
フェリーや電車を使う場合は輪行の準備もお忘れなく。「輪行袋おすすめ7選」と「エンド金具の付け方・使い方ガイド」で詳しく解説しています。
🚴 フルルート(約200km)
東京駅スタート・ゴールで、東京湾を完全に一周するクラシックなルートです。フェリー片道料金は1,600円(旅客運賃1,100円+自転車航送料金500円)となります。
このルートの魅力は、3都県の多様な風景を一度に楽しめることです。品川から横浜への都市部、横須賀から久里浜への三浦半島、房総半島の海岸線、東京湾岸エリアと、それぞれ異なる特色を持った区間を走破できます。
⛵ 半イチ(約100km×2パターン)
距離を約半分(100km)に短縮できる「半イチ」も人気です。フェリーと輪行を組み合わせることで、初心者でも挑戦しやすくなります。フェリー片道料金は1,600円(旅客運賃1,100円+自転車航送料金500円)です。
【パターンA】神奈川側を走る半イチ
① 東京駅スタート→横浜→横須賀→久里浜港(約100km走行)
② 久里浜港→フェリー→金谷港(約40分)
③ 金谷港から輪行で帰宅(または木更津駅まで走行して輪行)
【パターンB】千葉側を走る半イチ
① 自宅から久里浜港まで輪行(電車移動)
② 久里浜港→フェリー→金谷港(約40分)
③ 金谷港スタート→木更津→千葉→東京駅(約100km走行)
④ 東京駅から輪行で帰宅
初心者の方や時間に制約のある方には、まず半イチから挑戦することをおすすめします。所要時間6〜8時間で、体力的な負担を軽減しながら、ワンイチの雰囲気を十分に味わえます。
💰 コスト削減のコツ
自転車を輪行袋に入れてフェリーに乗船すると、自転車航送料金(500円)が不要になり、旅客運賃(1,100円)のみで乗船できます。ただし、乗船・下船時の輪行袋の着脱に時間がかかるため、時間に余裕を持って計画しましょう。
【反時計回り】推奨ルート詳細
反時計回りルートは、初心者から上級者まで広くおすすめできるコースです。左側に海を見ながら走るため景観が良く、また車の進行方向と同じなので安全性が高いのが特徴です。信号待ちの際に海を眺めながら休憩できるのも魅力の一つです。
🌅 区間1:東京駅→品川→横浜(約50km)
国道15号(第一京浜)を中心に南下します。品川駅周辺、羽田空港、川崎工業地帯など、東京湾の発展を象徴するエリアを通過。交通量は多めですが、信号待ちの際に休憩できるため、ペース配分がしやすい区間です。
🌊 区間2:横浜→横須賀→久里浜港(約60km)
国道16号で横須賀方面へ向かいます。山下公園、みなとみらい、金沢八景など、観光スポットが点在する見どころの多い区間。横須賀以降は三浦半島の起伏がありますが、海沿いの絶景が疲れを癒してくれます。
⛴️ 区間3:久里浜港→金谷港(フェリー約40分)
ワンイチのハイライトとなる東京湾フェリーでの海上移動。デッキから眺める東京湾の景色は格別で、足の疲れもリフレッシュできます。フェリー内では軽食の購入も可能です。
🏖️ 区間4:金谷港→木更津→幕張(約70km)
国道127号から国道16号へと進路を変える千葉県側のルート。富津岬、木更津、千葉港など、房総半島の代表的な景勝地を通過します。直線的な道路が多く、ペースを維持しやすいのが特徴です。
🏁 区間5:幕張→東京駅(約20km)
国道357号(湾岸道路)でゴールを目指します。幕張メッセ、東京ディズニーリゾート周辺を通過し、最後は皇居周辺へ。ゴールが近づくにつれて、達成感が高まる区間です。
補給・休憩ポイント
約200kmの長距離ライドでは、適切な補給と休憩が成功の鍵となります。ワンイチルート上には多くのコンビニエンスストアがあり、基本的な補給には困りません。
🏪 主要コンビニ密集エリア
東京〜横浜区間:5〜10km間隔でコンビニが点在
横須賀〜久里浜区間:国道16号沿いに多数あり
木更津〜千葉区間:国道16号、357号沿いに充実
千葉〜東京区間:湾岸エリアに24時間営業店舗が豊富
🌟 おすすめ休憩スポット
山下公園(横浜市):ベンチが豊富で景色も抜群。横浜中華街での食事も可能
道の駅とみうら 枇杷倶楽部(南房総市):国道127号沿い。房総名物の枇杷製品と新鮮な農産物を販売
道の駅 富楽里とみやま(南房総市):メインルートから少し内陸。大型道の駅で充実の品揃え
幕張海浜公園(千葉市):広大な芝生エリアでゆっくり休憩可能
⚠️ 補給の注意点
最終補給ポイントは幕張海浜公園周辺となります。ここから東京駅まで約20kmはコンビニの間隔が広くなるため、必ず補給を済ませておきましょう。
また、フェリー乗船前の久里浜港周辺でも補給を推奨します。フェリー内での軽食販売もありますが、価格が高めに設定されているため、事前準備が経済的です。
🔧 パンク修理対応店
ルート上の主要な自転車店:横浜駅周辺、横須賀中央駅周辺、木更津駅周辺、千葉駅周辺にそれぞれ複数店舗あり。営業時間と定休日は事前に確認することをおすすめします。
季節・風向きの攻略法
ワンイチの成功は、季節と風向きを理解することで大きく左右されます。東京湾周辺の気象特性を把握し、最適なタイミングでチャレンジしましょう。
🌸 ベストシーズン
春(3〜5月):気温15〜20℃で最も走りやすい季節。桜の開花時期は特におすすめ
秋(9〜11月):湿度が低く快適。紅葉と併せて楽しめる
初夏(6月上旬):梅雨入り前の安定した天候を狙える
🌬️ 時間帯と天候
午前中:比較的風が穏やかで気温も快適。早朝スタートを推奨
午後:海風が強くなる傾向。14時以降は風速が増すことも
推奨スタート時間:5〜7時(日の出から活動でき、日没前にゴール可能)
天候チェック:出発3日前から毎日確認。突然の天候変化に注意
❄️ 避けるべき条件
真夏(7〜8月):気温35℃超えの猛暑日は熱中症のリスクが高い
真冬(12〜2月):気温5℃以下では体力消耗が激しい
雨天:路面の滑りやすさに加え、視界不良で事故リスクが増大
強風日:風速15m/s以上の日は走行困難。気象情報を事前チェック
🌡️ 気温別の装備目安
15〜25℃:半袖ジャージ+アームカバー(調整用)
10〜15℃:長袖ジャージ+薄手のウインドブレーカー
5〜10℃:冬用ジャージ+防風ジャケット+グローブ必須
特にフェリー乗船中は海上の風が強く、体感温度が5〜10℃下がります。デッキに出る場合は防風対策を忘れずに準備しましょう。
準備チェックリスト
200kmのロングライドを安全に完走するため、事前準備を怠らないことが重要です。以下のチェックリストを参考に、万全の態勢で挑戦しましょう。
🚴 自転車・装備チェック
✅ 必須装備(安全・法令関連)
- ヘルメット(努力義務:2023年4月施行)
- ライト前後(夜間走行に備えて必須)
- パンク修理キット(チューブ2本、タイヤレバー、ポンプ)
- 携帯工具(六角レンチセット)
💡 あると便利な装備
- サイクルコンピューター(距離・速度・時間の把握に便利。スマホGPSアプリでも代用可)
- 輪行袋(フェリー料金節約や緊急時の撤退用)
- サングラス(長時間の日光対策)
- グローブ(手のひらの疲労軽減)
- サドルバッグ(小物の収納に便利)
🍫 補給・水分
エネルギー補給食:エナジーバー5〜8本、ジェル3〜5個
水分:ボトル2本(1.5〜2L)、電解質サプリメント
非常食:カロリーメイトやおにぎり(ハンガーノック対策)
📱 ナビゲーション・連絡手段
スマートフォン:GPSアプリ(Strava、Ride with GPS等)
モバイルバッテリー:大容量タイプ(10,000mAh以上推奨)
現金・カード:フェリー代、コンビニ購入用
緊急連絡先:家族・友人への連絡手段確保
🏥 安全・応急処置
保険証コピー:万が一の医療機関受診に備えて
救急セット:絆創膏、消毒液、痛み止め
日焼け止め:長時間の屋外活動には必須
着替え:汗冷え防止用の予備シャツ
📅 事前準備
天気予報チェック:3日前から毎日確認
フェリー運航状況:悪天候による欠航情報の確認
ルート下見:Googleストリートビューでの事前確認
体調管理:前日は十分な睡眠と栄養補給
💡 sagasu.life運営者からの一言
ワンイチは景色の移り変わりが早く、短時間でギュッとサイクリングの魅力が楽しめるおすすめコースです。特にフェリーで海を渡るときはテンションあがります!
よくある質問(FAQ)
初心者でも走れますか?
技術的な難易度は初心者向けですが、距離が約200kmと長いため、まずは50〜100kmのライドを数回経験することをおすすめします。不安な方は「半イチ」からチャレンジしてみてください。
所要時間はどのくらいですか?
10〜14時間が目安です(休憩含まず)。早朝6時スタートで、順調に進めば夜8時頃にゴールできます。初心者の方は余裕を持って+2〜3時間を見込んでおきましょう。
フェリーの料金と時間は?
2025年7月改定後の料金は片道1,600円(旅客運賃1,100円+自転車航送料500円)、所要時間は約40分です。自転車は輪行袋不要でそのまま乗船でき、予約も不要。ダイヤは季節で変わるため、乗船前に公式サイトで最新の時刻を必ず確認しましょう(始発6:20頃〜最終19:20頃)。
補給ポイントはありますか?
ルート上にコンビニが多数あります。主要な休憩ポイントは山下公園(横浜)、道の駅うまくたの里(木更津)、幕張海浜公園(千葉)など。最終補給は幕張海浜公園周辺で済ませておきましょう。
ベストシーズンはいつですか?
春(3〜5月)と秋(9〜11月)が最適です。気温15〜20℃で湿度も低く快適に走行できます。真夏は熱中症、真冬は体力消耗のリスクが高いため避けることをおすすめします。
反時計回りと時計回りどちらがおすすめ?
反時計回りを推奨します。左側に海を見ながら走れるため景観が良く、また車の進行方向と同じなので安全性が高いです。信号待ちの際に海を眺めながら休憩できるのも魅力です。
なお、他の情報源では「時計回り」を推奨している場合もあります(体力のあるうちに都市部を抜ける等の理由)。どちらも間違いではありませんが、景観と安全性を重視するなら反時計回りがおすすめです。
輪行は必要ですか?
必須ではありませんが、輪行袋の携帯をおすすめします。フェリー料金の節約、悪天候時の撤退、ゴール後の帰宅手段として活用できます。特に初挑戦の方には安心材料となります。
日帰りと1泊2日どちらがおすすめ?
日帰りが一般的ですが、初心者や観光を重視する方は1泊2日も良い選択です。房総半島や三浦半島で1泊すると、温泉や海鮮料理も楽しめ、より充実した旅になります。