Home サイクリング サイクリングコース紹介 大山一周“ダイイチ”|山陰の絶景と神話の地を巡る

大山一周“ダイイチ”|山陰の絶景と神話の地を巡る

大山一周ライド"ダイイチ"
鳥取県の名峰・大山を一周する通称“ダイイチ”は、絶景と神話が息づく神秘のサイクリングルート。海、山、森、温泉と多彩な風景を楽しめ、走行距離は約110km。初心者でも挑戦しやすいポイントや立ち寄りグルメ情報も紹介。自然と歴史が交差する非日常の冒険へ出かけてみませんか?
体力難易度:★★★★☆
技術難易度:★★★★☆
距離の目安:約110km(山間部多)
目次
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大山一周“ダイイチ”とは?|この記事でわかること

初心者でも気軽に大山をサイクリング
出典 : tottori-guide.jp

鳥取県を代表する名峰・大山(だいせん)をぐるりと一周するサイクリングルート――それが通称「ダイイチ」。正式なルートが定められているわけではありませんが、多くのサイクリストが「大山寺〜鍵掛峠〜伯耆町〜米子市〜弓ヶ浜〜淀江町」といった周回ルートを走っており、全体で約110km・獲得標高1,500m前後の中級者向けチャレンジコースとなっています。

ルート上には、日本海の絶景や中国地方屈指の森林道、さらには神話の舞台ともいわれる大神山神社や大山寺といった歴史スポットが点在。大自然と文化遺産の両方を味わえる、まさに“神々の道”と呼ぶにふさわしいコースです。

このルートが向いているのは、次のような方です。

  • 景色を楽しみながら、じっくり走る派

  • 日帰りライドに物足りなさを感じ始めた中級者

  • 車通りの少ない自然道やアップダウンが好きな人

  • サイクル+温泉やグルメ旅をセットで楽しみたい人

この記事では、ダイイチのおすすめビュースポット、モデルコース、立ち寄りグルメや温泉、アクセス方法まで、初めてでも安心して挑戦できる情報をお届けします。

絶景連続!大山一周の魅力と見どころ

鍵掛峠で出会う、大山南壁の絶景

鍵掛峠からみる大山南壁
出典 : chushikoku.env.go.jp

ダイイチ最大のハイライトともいえるのが、南側に位置する鍵掛峠(かぎかけとうげ)です。ここから望む大山南壁は、岩肌がむき出しになった迫力ある風景で、新緑や紅葉のシーズンには絶好の撮影スポットとして賑わいます。山肌の陰影が刻一刻と変化するため、朝夕で違った表情を楽しめるのも魅力。

日本海と田園風景のコントラスト

むぎたばんだ遺跡から見た弓ヶ浜
出典 : tabi.jtb.or.jp

ルートを西側へ進むと、穏やかな田園地帯が広がります。遠くには弓ヶ浜や美保湾といった日本海の青が広がり、山と海の絶景が同時に味わえるという贅沢な時間が待っています。開放感のある直線道路が続き、走っているだけで心が整うような感覚に。

神話と自然が交わるパワースポットも

出典 : oogamiyama.or.jp

北東側では、大山寺や大神山神社など神話にまつわる歴史的な名所にも立ち寄れます。深い森に囲まれた石畳の参道や重厚な社殿は、静かな時間を過ごすのにぴったり。自然と文化が融合した風景は、ただ走るだけでは得られない“旅の余白”を与えてくれます。

ダイイチの基本データと走行プラン

全長約110km・獲得標高約1,500mの中級者向けルート

ダイイチは一周約110km、累積の獲得標高はおよそ1,500m前後。急な峠は少ないものの、じわじわとアップダウンが続く構成になっており、平地中心のルートに慣れている方にとってはやや体力が試されます。走行時間の目安は6〜8時間程度。余裕を持ったプランニングがカギです。

1泊2日の旅程もおすすめ

日帰りも可能な距離ですが、途中で温泉に立ち寄ったり、景色をじっくり堪能するなら1泊2日が理想的。米子や大山寺周辺には宿泊施設も点在しており、時間に余裕をもたせることで疲れも軽減されます。とくに夕暮れの鍵掛峠や朝焼けの弓ヶ浜は、一泊した人だけが味わえるご褒美です。

ベストシーズンは春と秋

標高差があるため、季節によって走行環境は大きく変わります。ベストは4〜6月の新緑シーズンと、10〜11月の紅葉期。真夏は熱中症のリスクが高く、真冬は積雪により通行止めや凍結があるため避けた方が無難です。走行前に必ず天候と交通情報をチェックしましょう。

立ち寄りグルメ&温泉スポット

大山グルメは「肉・そば・発酵食品」が熱い!

出典 : torican.jp

ダイイチの道中には、地元ならではのグルメが点在しています。とくにおすすめは、大山山麓で育てられた鳥取和牛のバーガーやステーキ。ボリューム満点なのに脂がしつこくなく、サイクリング後のご褒美にもぴったりです。

また、大山町周辺では地元産そば粉を使った十割そばや、米子の発酵文化を活かした味噌・甘酒スイーツも人気。補給をかねたカフェタイムにも使える店が多く、グルメを目的に再訪したくなるほどの満足感があります。

疲れた体を癒すなら「豪円湯院」へ

日帰り温泉施設 豪円湯院
出典 : goenyuin.com

走行後や途中のリフレッシュには、大山寺そばの「豪円湯院(ごうえんゆいん)」が定番の立ち寄り湯。ナチュラルモダンな建物と清潔感のある内湯で、ゆったりと体を伸ばせます。露天風呂から見える大山の姿も格別です。

そのほか、米子市内にはスーパー銭湯系の温泉も点在しており、駐車場・食事処付きで使い勝手抜群。疲労回復+地元料理を楽しめる場所を拠点にすれば、ダイイチの満足度はぐんとアップします。

道の駅「大山恵みの里」でお土産探しも

道の駅「大山恵みの里」
出典 : daisen-meguminosato.jp

地元野菜や手作りジャム、大山牛乳を使ったスイーツなどを取りそろえる**道の駅「大山恵みの里」**は、休憩&ショッピングにぴったり。冷えた甘酒やソフトクリームも大人気で、補給と観光を兼ねて立ち寄る人も多くいます。

ダイイチ挑戦のコツとアクセス情報

米子駅
出典 : PhotoAC

スタート地点は「大山寺」または「米子駅」がおすすめ

ダイイチのスタート&ゴール地点としてよく選ばれるのが、大山寺エリア米子駅周辺。大山寺を起点にするとすぐに自然の中へ入れるのが魅力で、一方の米子駅からは公共交通機関の利便性が高く、輪行にも最適な起点になります。

体力に自信があれば大山寺スタート、初めての挑戦なら米子駅から時計回りでスタートするのが安心。どちらのルートも、途中でリタイアしづらいため事前準備が重要です。

輪行はJR利用でアクセス良好

米子駅まではJR特急や新幹線経由でのアクセスが便利。東京・大阪方面からも新幹線+在来線乗り継ぎで行けるため、自転車を輪行袋に入れれば比較的スムーズに現地入りできます。

また、米子駅周辺にはコインロッカーや観光案内所もあり、不要な荷物を預けて身軽なスタイルでスタートできるのもメリットです。

持ち物・補給は事前にしっかり準備を

ダイイチはロングライド+山間部を含むため、コンビニや補給ポイントが少ない区間も存在します。とくに大山南側は店舗がほとんどないため、水分・補給食・予備チューブなどを忘れずに。

加えて、山の天気は変わりやすいためレインジャケットやウィンドブレーカーも携行推奨。体調とペースを崩さず走るために、こまめな休憩と補給を意識しましょう。

ダイイチ挑戦のFAQ

ダイイチは初心者でも走れますか?

ある程度の走行経験があればチャレンジ可能ですが、全長110km・獲得標高1,500mと、体力的には中級者向けの難易度です。日常的に50km以上のライド経験があり、登り坂にもある程度慣れていれば問題ありません。

無理のないプランを立て、1泊2日でゆったり走るスタイルにすれば、体力に自信がない方でも十分に楽しめます。

レンタサイクルは利用できますか?

はい、米子駅や大山寺周辺でスポーツバイクのレンタルが可能です。クロスバイク・ロードバイクともに揃っており、ヘルメットやライトのレンタルもセットになっている店舗が多いため、手ぶらでも挑戦しやすいのが特徴です。

事前予約が必要な場合が多いため、行程が決まり次第、早めの問い合わせをおすすめします。

一周せずに短縮ルートはありますか?

あります。体力や天候によっては、一部区間をショートカットする選択も有効です。例えば、西側の米子〜大山寺区間を折り返しとする往復コースや、南側の鍵掛峠を登らない周回コースも考えられます。

また、途中で輪行して戻る手段も検討できるため、無理せず自分に合ったペースで計画を立てましょう。

まとめ|自然と神話が融合する“ダイイチ”で心を解放しよう

中国地方を代表する名峰・大山をぐるりと巡る「ダイイチ」は、ただのロングライドではありません。絶景、神話、グルメ、温泉が詰まった“旅”の要素を持つ特別なサイクリングルートです。

アップダウンのある中級者向けルートながら、走行ペースや宿泊を工夫すれば、体力に自信がない方でも十分にチャレンジ可能。とくに春や秋は最高の景観と気候が待っており、初めての本格サイクル旅にもぴったりです。

この記事で紹介したポイントをおさらいすると…

  • 走行距離は約110km、獲得標高は1,500m前後

  • 鍵掛峠や弓ヶ浜など、絶景スポットが満載

  • グルメと温泉の立ち寄りポイントも充実

  • 輪行でアクセスしやすく、宿泊と組み合わせれば無理なく走れる

次の休日には、ぜひ「自然×神話×冒険」が融合した神秘のサイクリング旅・ダイイチに出かけてみませんか?

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※このブログでは、コースの詳細や見どころをあえて控えめに紹介しています。
はじめてその景色を見たときの「わっ…!」という感動を、できるだけそのまま味わってもらいたいから。
ルートの存在だけ知って、「あとは自分の体験で完成させる」――そんな旅のきっかけになれば嬉しいです。