Home サイクリング サイクリングコース 【2026年版】しまなみ海道サイクリング完全ガイド|今治〜尾道70kmの距離・見どころ・レンタサイクル

【2026年版】しまなみ海道サイクリング完全ガイド|今治〜尾道70kmの距離・見どころ・レンタサイクル

来島海峡大橋と瀬戸内海の多島美
今治〜尾道 約70kmのしまなみ海道サイクリング完全ガイド。距離・獲得標高・所要時間、ブルーラインや渡船、レンタサイクルの乗り捨て、島ごとの見どころ(耕三寺・多々羅大橋・来島海峡大橋)まで、初めてのロングライドを1本にまとめました。
体力難易度:★★★☆☆
技術難易度:★★☆☆☆
距離の目安:約140km(往復)または約80〜150km(変則周回)
目次

しまなみ海道が「初めてのロングライド」に最適な理由

愛媛県・今治と広島県・尾道を結ぶ瀬戸内しまなみ海道は、全長約70km。瀬戸内海に浮かぶ島々を長大橋で渡り継ぐ、日本を代表するサイクリングロードです。2019年にはCNNの旅行サイトで「世界7大サイクリングロード」に選ばれ、国のナショナルサイクルルート第1次指定も受けました。

距離こそ70kmとロングですが、道の端には迷わず走れるブルーラインが引かれ、休憩できるサイクルオアシスも各所に点在。橋のアプローチはゆるやかな勾配で設計され、獲得標高は約900mと数字ほどキツくありません。「長距離は初めて」という人が、初ロングライドの舞台に選ぶのにぴったりの道です。

ルート概要(今治〜尾道 本線)

距離 約70km(今治〜尾道の本線)
獲得標高 上り 約938m(橋のアプローチが中心・急坂は少ない)
難易度 初級〜中級(距離は長いが勾配はゆるやか)
所要時間 初心者で全線約10時間が目安(朝8時発推奨)/脚力があれば6〜8時間
発着 今治駅(JR予讃線)⇔ 尾道駅(JR山陽本線)※どちら発でもOK
アクセス 今治側=今治駅/尾道側=尾道駅・新尾道駅(新幹線)。輪行・高速バス・レンタル乗り捨てが定番
ベストシーズン 春(3〜5月)・秋(9〜11月)
通行料 自転車通行料は無料(「しまなみサイクリングフリー」・2028年3月末まで/手続き不要)
しまなみ海道サイクリング 今治〜尾道 約70kmのルート地図と見どころ7スポット

地図はOpenStreetMapの「しまなみ海道サイクリングロード」(ナショナルサイクルルート)をなぞった本線(今治〜尾道 約67km)と見どころです。実走行は路面のブルーラインに従ってください。獲得標高は約938mですが、その大半は各橋へのゆるやかなアプローチで、急な上りはほとんどありません。

走る前に知っておきたいこと

  • 尾道スタートは「渡船」から。 尾道〜向島の間だけは自転車道の橋がなく、渡し船で渡ります。尾道駅前渡船なら自転車込み110円・約5分・10分間隔ほど。まずは船で島へ渡るのがしまなみ流です。
  • ブルーラインを追えば迷わない。 路面の水色のラインが今治まで導いてくれます。橋の入口(自転車道の上り坂)もラインで案内されます。
  • 水分・補給はこまめに。 島の中心を外れると店が少ない区間もあります。サイクルオアシスやコンビニで早めの補給を。
  • 地図は国土地理院データをもとに作成しています。距離・時間は目安です。実走行時はブルーラインと公式マップで最新のルートをご確認ください。

しまなみ海道の見どころガイド

1尾道:坂の街と渡船からはじまる旅

尾道と向島を結ぶサイクルフェリー
尾道と向島を結ぶサイクルフェリー。しまなみ海道の旅は、この渡し船で島へ渡るところから始まります。

スタートの尾道は、千光寺山の斜面に寺社と家並みが重なる情緒あふれる港町。出発前に尾道ラーメンで腹ごしらえをして、駅前から渡船で向島へ。潮の香りと行き交う船を眺める5分の船旅が、しまなみの幕開けです。

2向島・因島:水軍の島とレモンの香り

因島大橋の自転車歩行者道を走る自転車
因島大橋の自転車歩行者道。車道の下に設けられた専用レーンを、瀬戸内海を見下ろしながら渡ります。

向島から最初の橋・因島大橋を渡って因島へ。この一帯はかつて村上海賊(村上水軍)が活躍した島々で、因島水軍城などの史跡が点在します。柑橘畑が広がり、はっさく発祥の地としても知られる、瀬戸内らしい島の風景が続きます。

3生口島:耕三寺と未来心の丘、そしてレモン

生口島 耕三寺 未来心の丘の白い大理石庭園
生口島・耕三寺の「未来心の丘」。真っ白な大理石が一面に広がる、写真映え抜群のスポットです。

生口橋を渡った生口島(瀬戸田)は、しまなみ随一の観光アイランド。極彩色のお堂が並ぶ耕三寺と、真っ白な大理石庭園未来心の丘は写真映え抜群。レモンをはじめとする柑橘の島でもあり、道中のジェラートやレモン系スイーツで一息つくのが定番です。

4多々羅大橋:愛媛と広島をつなぐ絶景の橋

道の駅 多々羅しまなみ公園のサイクリストの聖地モニュメントと多々羅大橋
道の駅「多々羅しまなみ公園」の“サイクリストの聖地”モニュメントと、背後にそびえる多々羅大橋。

生口島と大三島を結ぶ多々羅大橋は、優美なシルエットの斜張橋。愛媛・広島の県境でもあり、主塔の下で手を叩くと反響が返る「多々羅鳴き龍」もお楽しみのひとつ。橋上から見渡す多島美は、しまなみを走ってよかったと実感する瞬間です。

5大三島:大山祇神社でひと息

大三島 大山祇神社の神門
大三島・大山祇神社の神門。全国の山祇神社・三島神社の総本社で、旅の心の休憩地になります。

大三島は「神の島」とも呼ばれ、全国の山祇神社・三島神社の総本社大山祇神社が鎮座します。豊かな鎮守の森と国宝級の宝物で知られ、道中の心の休憩地に。近くの道の駅で地の物を味わうのもおすすめです。

6伯方島・大島:塩の島と、来島海峡大橋の絶景

来島海峡大橋と瀬戸内海の多島美
大島・亀老山展望公園から望む来島海峡大橋。世界初の三連吊橋が、瀬戸内の島々を結びます。

「伯方の塩」で名高い伯方島を経て大島へ。大島の亀老山展望公園からは、世界初の三連吊橋来島海峡大橋と渦巻く潮流を一望できます(展望台までは急坂なので無理は禁物)。旅の終盤を飾る、しまなみ最大級の絶景スポットです。

7来島海峡大橋を渡ってゴール・今治へ

今治側の糸山展望台から見た来島海峡大橋
来島海峡大橋を渡れば四国・今治はもうすぐ。今治側の糸山展望台からは、渡ってきた橋を一望できます。

全長約4kmの来島海峡大橋を渡れば、四国・今治はもうすぐ。海の上を走る爽快感を味わいながらゴールを目指しましょう。今治はタオルと焼き鳥の街。走りきったあとのご当地グルメで、ロングライドを締めくくってください。

レンタサイクルとアクセス

レンタサイクル

マイバイクの輪行はもちろん、レンタサイクルでも片道走破ができます。定番は公共系の「しまなみレンタサイクル」(一般社団法人しまなみジャパン運営)。尾道〜今治に約10か所のターミナルがあり、多くの車種で乗り捨てができます(車種や条件は改定されることがあります)。ヘルメットの貸出もあり、手ぶらでもスタートできます。

人気の電動アシスト自転車は一部ターミナルに配備され、坂や向かい風がぐっとラクに。体力に不安がある人や、のんびり景色を楽しみたい人におすすめです(数に限りがあるので予約推奨。予約・問い合わせはしまなみジャパン ☎0848-22-3911)。スポーツバイクの走りやフィッティングにこだわるなら、ジャイアントストア(今治・尾道)も選べます(乗り捨てのワンウェイサービスは追加料金)。今治側の拠点サンライズ糸山(今治市サイクリングターミナル・8:00〜20:00)は、レンタル・休憩・宿泊もできる便利な基地。料金や在庫は変わるので、最新情報は公式で確認してください。

アクセスと帰り方

尾道側は尾道駅(JR山陽本線)、新幹線なら新尾道駅福山駅から。今治側は今治駅(JR予讃線)が起点です。片道だけ自走して、帰りは輪行やレンタルの乗り捨てで戻るのが王道です。

バスは今治〜福山を結ぶ高速バス「しまなみライナー」が便利で、福山駅でJR山陽本線に乗り継げば尾道へ戻れます。ただし自転車はそのままの状態では載せられません(分解して輪行袋に入れればトランク預かり可・容量に限りあり)。自転車を積める直通バス「しまなみサイクルエクスプレス」は廃止されているので、マイバイク派は輪行の準備をお忘れなく。

もっと楽しむ:往復・周回スタイル

体力に自信がついたら、あえて往復して見どころを二度楽しむプランや、1泊2日で島に泊まってのんびり巡るプランもおすすめ。同じ道でも行きと帰りで光や潮が変わり、印象はがらりと違います。日程と脚力に合わせて、自分だけのしまなみを組み立ててみてください。

笑い猫

笑い猫

ちなみに筆者は学生のころ、夜行バスで広島の福山まで行き、現地のリサイクルショップで中古の自転車を購入。そのまましまなみ海道を走破して、今治で自転車を売り払って帰ってくる……という無茶なプチ旅をしたことがあります(笑)。レンタルと違って返却期限も気にしなくていいし、ちょっとした“自由の翼”を手に入れた感じで。時間とちょっとの度胸に余裕があれば、こんな変化球のしまなみもおすすめです!

しまなみを走るための装備

70kmのロングライドを安全・快適に走るために、装備も確認しておきましょう。実はしまなみレンタサイクル(公共系)を借りるなら、ヘルメットと鍵は無料で貸し出され、車体にはボトルホルダーも標準装備。傷害保険も付くので、身ひとつでも安心してスタートできます(ヘルメットの着用は必須。ヘルメット単体の貸出は行っていません)。

一方で自分で用意しておきたいのが、瀬戸内の強い日差しを防ぐサングラス日焼け止め、手の疲れをやわらげるグローブ、橋の上や下り・気温変化に備えるウィンドブレーカー、そして水分と補給食です。マイバイクで自走する人は、これらに加えてヘルメット・鍵・パンク修理キットなど一式を忘れずに。それぞれの選び方は、こちらの装備ガイドが参考になります。

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まとめ

しまなみ海道は、ブルーラインとサイクルオアシスに支えられ、初めてのロングライドでも安心して挑戦できる特別な道です。橋の上の爽快感、島ごとに変わる景色と食、そして走りきったときの達成感——70kmの先にある景色を、ぜひ自分の脚で味わってみてください。

しまなみを満喫したら、次はこんなコースもおすすめです。

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