Home サイクリング サイクリングコース 荒川サイクリングロード(アラサイ)完全ガイド|距離・アクセス・彩湖・休憩所を地図付きで徹底解説【2026年版】

荒川サイクリングロード(アラサイ)完全ガイド|距離・アクセス・彩湖・休憩所を地図付きで徹底解説【2026年版】

荒川サイクリングロード(アラサイ)完全ガイド:距離、アクセス、休憩所、彩湖まで徹底解説
荒川サイクリングロード(アラサイ)の距離、アクセス、休憩所、彩湖などの情報を徹底解説。初心者向けに左岸・右岸の違い、補給ポイント、ベストシーズンを紹介します。
体力難易度:★★★☆☆
技術難易度:★☆☆☆☆
距離の目安:約80〜90km(葛西臨海公園〜武蔵丘陵森林公園)
目次

ルート概要|アラサイってどんなコース?

荒川サイクリングロード(通称:アラサイ)は、東京湾の河口・葛西臨海公園から埼玉県の武蔵丘陵森林公園まで、荒川の河川敷をたどる全長およそ80〜90kmの人気サイクリングコースです。信号がほとんどなく、平坦で走りやすいため、初心者からロングライド派まで幅広く親しまれています。

じつは「アラサイ」は正式名称ではなく通称です。埼玉県内には公式の荒川自転車道(一般県道さいたま武蔵丘陵森林公園自転車道線・県道155号/延長約45.6km)があり、東京側の河川敷ルートと合わせて川沿いに走り継ぐのが、いわゆるアラサイのロングライドです。

距離 約80〜90km(葛西臨海公園〜武蔵丘陵森林公園/通称アラサイ全線)
公式自転車道 荒川自転車道・県道155号 約45.6km(埼玉県区間)
獲得標高 約120m(河口→森林公園・ほぼ平坦)
所要時間 5〜8時間(全線・休憩含まず)
路面状況 アスファルト舗装の自転車歩行者専用道が中心
難易度 初心者〜中級者向け(★1〜2)
推奨季節 春(3-5月)・秋(9-11月)
風向きの傾向 春〜夏は南寄り/秋〜冬は北寄り(当日の実風向は要確認)
補給ポイント 上流ほどコンビニ少なめ。事前補給が基本
スタート/ゴール 葛西臨海公園(都心側)〜武蔵丘陵森林公園(上流側の定番デポは秋ヶ瀬公園)

※所要時間は休憩を含みません。初心者の方は余裕を持って計画してください。
※掲載情報は2026年7月時点のものです。天候・工事・営業状況により変わる場合がありますので、出発前に最新情報をご確認ください。

まずは全体像を地図で確認しましょう。下の地図はスタートからゴールまでの実際の道なりルートと、5つの立ち寄りスポットを番号付きで示しています。ピンやルートをドラッグ・ズームして確認できます。

荒川サイクリングロードのルート地図(葛西臨海公園から武蔵丘陵森林公園までの5スポット)

長距離を快適に走り込むなら、転がりの軽さと耐パンク性のバランスが取れたおすすめのロードバイクタイヤもチェックしておくと安心です。

📍 モデルコース|5つの立ち寄りスポット

サイクリングの楽しみの半分は「寄り道」。ここでは葛西臨海公園からゴールまで、走る順に立ち寄りたい5スポットを紹介します。番号は上の地図のピンと対応しています。

1スタート地点:葛西臨海公園

葛西臨海公園の観覧車
観覧車が目印の都立公園。JR京葉線「葛西臨海公園駅」から徒歩すぐでアクセス良好

葛西臨海公園は、都心側からアラサイに入るときの定番スタート地点です。観覧車が目印で、JR京葉線「葛西臨海公園駅」から公園まで徒歩すぐ。東京駅から約15分と輪行アクセスも良好で、広い駐車場・トイレ・売店もそろっているため、車でのデポにも向いています。

2休憩スポット:キッチンとれたて(都市農業公園)

足立区都市農業公園内のキッチンとれたて
スタートから約20km、足立区都市農業公園内の休憩・食事スポット。サイクルラックも完備

スタートからおよそ20km、荒川左岸にある足立区都市農業公園(足立区鹿浜2-44-1)内の食事どころが、荒サイ乗りに有名なキッチンとれたてです。地元野菜を使ったメニューが人気で、サイクルラックも完備。営業時間は施設によって異なり、1階の軽食コーナーは10:00〜17:00(L.O.16:30)・水曜定休2階レストランは11:00〜17:00・水木定休が目安です(出発前に公式で最新の営業日をご確認ください)。都市農業公園にはトイレ・自販機もあり、前半の休憩ポイントとして最適です。

3立ち寄りスポット:岩淵水門(赤水門)

岩淵水門の赤い水門
葛西臨海公園から約22km地点。荒川と隅田川の分岐に立つ歴史的な赤い水門で、写真撮影の定番スポット

岩淵水門(旧岩淵水門・赤水門)は、葛西臨海公園から約22km地点、荒川と隅田川の分岐点に立つ歴史的建造物です。設計は「荒川放水路の父」とも呼ばれる青山士(あおやま あきら)で、1924年(大正13年)に完成。近くには青水門(新水門)もあり、2024年には旧岩淵水門が国の重要文化財に指定されました。隣接する荒川知水資料館「アモア」ではトイレ休憩もでき、多くのサイクリストが記念撮影を楽しむ人気スポットです。

4立ち寄りスポット:彩湖・道満グリーンパーク

彩湖・道満グリーンパークの湖畔サイクリングコース
スタートから約30km。湖畔の周回路(道満側で約4.6km)はベンチ・トイレも豊富で休憩に最適

彩湖・道満グリーンパークは、荒川第一調節池として造られた人工湖・彩湖に隣接する公園です。道満側の周回路は約4.6kmで、ジョギングやサイクリングを楽しむ人でにぎわいます(彩湖を堰堤ごと大きく一周すると約9kmになる別ルートもあります)。ベンチ・トイレ・売店・自販機・駐車場がそろい、公社のレンタサイクル(9:00〜17:00)も利用可能。初心者の折り返し地点としても人気の、荒サイ屈指の休憩スポットです。

5ゴール地点:武蔵丘陵森林公園

武蔵丘陵森林公園のサイクリングコース
アラサイの終点にあたる国営公園。園内には約17kmのサイクリングコースもある

国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県滑川町)は、アラサイの上流側ゴールの目印となる広大な公園です。304ヘクタールの敷地に四季の花々と森が広がり、園内にも約17kmのサイクリングコースを備えています。最寄りは東武東上線「森林公園駅」で、走破後はここから輪行で帰路につくプランが定番です。

ルート詳細解説|左岸・右岸の違いと選び方

荒川サイクリングロードを走行するサイクリスト(東武伊勢崎線荒川橋梁方面)
平坦で舗装された河川敷の道は初心者にもやさしく、信号が少ないぶんリズムよく走れる

荒川サイクリングロードは、荒川をはさんで左岸(北側)と右岸(南側)に道が分かれており、それぞれ違った楽しみ方ができます。橋や水門で行き来できるため、行きと帰りで岸を変えるのも荒サイの醍醐味です。初心者の方は、まず以下の特徴を参考に選んでみてください。

左岸(北側)の特徴:東京都心のビル群や東京スカイツリーを望む都市景観が魅力。キッチンとれたてをはじめ休憩・補給ポイントが比較的多く、施設が充実しています。迷ったら左岸が無難です。

右岸(南側)の特徴:より自然に近い河川敷の風景が楽しめ、区間によっては交通量も控えめ。静かに走りたい方に向きますが、補給ポイントは左岸より少なめなので事前準備を厚めに。

全線を通して信号がほとんどなく、アスファルト舗装の自転車歩行者専用道として整備されています。ただし歩行者・ランナー優先が大原則。スピードを出しすぎず、譲り合って走りましょう。

距離の目安と初心者おすすめプラン

「全線90kmはいきなり不安…」という方も大丈夫。アラサイは区間で区切って楽しめるのが強みです。おおよその距離を目安に、体力と相談してプランを組みましょう。

葛西臨海公園 → 岩淵水門(赤水門) 約22km(初心者の入門区間)
葛西臨海公園 → 彩湖・道満グリーンパーク 約30km強(折り返し往復で約60km強)
葛西臨海公園 → 武蔵丘陵森林公園(全線) 約80〜90km(片道・ロングライド)

初挑戦の方へのおすすめは「葛西臨海公園〜彩湖の往復(約60km強)」。補給・トイレの整った彩湖で折り返せるので安心感があります。全線走破に挑むなら、復路は森林公園駅から輪行にすると体力に余裕を持たせられます。上流側から車でデポする場合は秋ヶ瀬公園が定番です。

季節・気候情報とベストシーズン

荒川サイクリングロードは年間を通して走行可能ですが、快適さは季節で大きく変わります。特に効いてくるのが風向きと気温です。

春(3-5月):最もおすすめのシーズン。気温は快適で、南寄りの風が吹く日は北上(上流方向)で追い風になりやすい。桜の季節は河川敷の眺めも格別です。

夏(6-8月):日差しを遮るものが少なく、35度を超える日も。早朝スタート(6-7時)と、こまめな水分・塩分補給が必須です。

秋(9-11月):春に次ぐ好シーズン。気温が落ち着き、北寄りの風の日は南下で追い風になりやすい。空気が澄んで遠くの山並みも見えます。

冬(12-2月)北風が強く体感温度が下がりやすいため、防寒対策を万全に。橋の上や日陰は路面が滑ることもあるので慎重に。

※風向きはあくまで一般的な傾向です。当日の実際の風は予報で確認してからプランを決めましょう。

補給・休憩・トイレポイント詳細

河川敷は施設の間隔が長いのが特徴。とくに上流に行くほどコンビニが少なくなるため、補給計画がロングライド成功の鍵になります。主なトイレ・補給ポイントを走る順にまとめました。

葛西臨海公園(0km) トイレ・売店・自販機・コンビニ(周辺)
都市農業公園/キッチンとれたて(約20km) トイレ・自販機・食事(水曜ほか定休に注意)
岩淵水門・アモア(約22km) トイレ・自販機(荒川知水資料館)
彩湖・道満グリーンパーク(約30km) トイレ・売店・自販機(実質の最終補給拠点)
秋ヶ瀬公園(約35km前後) トイレ・自販機(上流側の休憩デポ)
それ以降〜森林公園 コンビニ・自販機が急減。事前補給が必須

実質的な最終補給ポイントは彩湖周辺(約30km地点)と考え、ここで水分と補給食をしっかり確保しましょう。夏場は1〜2リットル以上の水分を携行するのが安心です。上流側では、上尾の榎本牧場(ジェラートが名物)など、サイクリストに人気の補給スポットも立ち寄り候補になります。

自転車店も河川敷から離れているため、携帯ポンプ・予備チューブ・パンク修理キットは必携。ボトルとボトルケージも、長距離では走りながら給水できるかどうかで快適さが大きく変わります。

アクセス・輪行情報(エスケープ駅つき)

公共交通機関でのアクセス

スタート地点の葛西臨海公園へは、JR京葉線「葛西臨海公園駅」が最も便利です。東京駅から約15分、新木場駅から約5分。駅から公園まで徒歩すぐで、輪行での到着に最適です。

車でのアクセス

葛西臨海公園:大型駐車場完備(有料)
彩湖・道満グリーンパーク:時期・エリアにより有料/無料が分かれます
秋ヶ瀬公園:上流側デポの定番(無料駐車場あり)
武蔵丘陵森林公園:大型駐車場完備(有料)

途中リタイア用のエスケープ駅

アラサイは輪行との相性が抜群で、体力や天候に応じて途中で切り上げられます。荒川に近い主なエスケープ駅は次のとおりです。
・都心側:赤羽・北赤羽・浮間舟渡・戸田公園駅(岩淵〜彩湖エリア)
・上流側ゴール:森林公園駅(東武東上線)

初挑戦の方は往路サイクリング+復路は輪行のプランがおすすめ。無理なく荒サイの魅力を味わえます。

走行時の注意点(混雑・マナー・トラブル対処)

快適で事故のないライドのために、荒サイならではの注意点を押さえておきましょう。

混雑する時間帯:週末の午前中は、歩行者・ランナー・他のサイクリストで混み合います。特に彩湖の周回路や都市農業公園付近は徐行し、歩行者優先を徹底しましょう。

ナイトライドは非推奨:河川敷は街灯がほとんどなく、夜間は路面や段差が見えづらく危険です。走る場合は強力なライト必須、日没時間から逆算して明るいうちにゴールできる計画を。

パンク・トラブル時:コンビニや自転車店は河川敷から離れています。携帯ポンプ・予備チューブを必ず携行し、自力対応が難しいときは堤防上から一般道へ降りて、最寄り駅から輪行で帰る判断も大切です。信頼できるタイヤに替えておくと、そもそものパンクリスクを減らせます。

工事・通行止め情報

荒川流域では堤防改良や調節池の整備が恒常的に行われており、河川敷や自転車道の一時的な通行止め・迂回が随時発生します。

過去の大きなトピックとしては、荒川と入間川にはさまれた背割堤(入間TT区間)が堤防改良工事で長く通行止めとなり、2024年3月に約4年ぶりに開通しました。一方で、上江橋周辺荒川第二調節池の大規模整備など、進行中の工事もあります。

工事区間は時期によって変わるため、出発前に必ず公式の最新情報を確認してください。主な一次情報源は次のとおりです。
国土交通省 荒川下流河川事務所(岩淵水門以南)
国土交通省 荒川上流河川事務所(彩湖・秋ヶ瀬以北)
埼玉県 荒川自転車道 迂回情報
SNSでも「#荒サイ」「#荒川サイクリング」で直近の様子を確認できます。

よくある質問(FAQ)

初心者でも走れますか?

はい、十分走れます。荒川サイクリングロードは平坦で信号が少なく、初心者にやさしいコースです。ただし全線80〜90kmは長距離なので、まずは葛西臨海公園〜彩湖の往復(約60km強)から始めるのがおすすめです。

所要時間はどのくらいですか?

平均速度20km/hなら、全線で約5時間(休憩含まず)が目安です。初心者は休憩込みで7-8時間を見込みましょう。彩湖までの往復なら4-5時間程度です。

距離は本当に90kmもありますか?

「約90km」は通称アラサイ(葛西臨海公園〜武蔵丘陵森林公園)のおおよその距離で、実際は約80〜90kmです。埼玉県内の公式「荒川自転車道(県道155号)」は約45.6kmで、東京側の河川敷ルートと合わせて走り継ぐイメージです。

レンタサイクルはありますか?

あります。葛西臨海公園周辺には江戸川区のレンタサイクルやシェアサイクルのポート、彩湖・道満グリーンパークには公社のレンタサイクル(9:00〜17:00)があります。ただし長距離走行にはスポーツタイプの自転車が快適です。

補給ポイントはありますか?

上流に行くほどコンビニが少なくなります。主要な補給・休憩はキッチンとれたて(水曜ほか定休)、彩湖・道満グリーンパークの売店・自販機です。実質の最終補給は彩湖周辺(約30km)と考え、事前補給を心がけましょう。

夜でも走れますか?

おすすめしません。河川敷は街灯がほとんどなく、夜間は路面や段差が見えづらく危険です。走る場合は強力なライトを装備し、できるだけ明るいうちにゴールできる計画を立ててください。

彩湖は必見ですか?

はい、荒サイの代表的なスポットです。道満側の周回路は約4.6kmで、トイレ・売店など休憩施設も充実。初心者の折り返し地点としても最適で、多くのサイクリストが立ち寄ります。

左岸と右岸、どちらがおすすめですか?

初心者には左岸(北側)がおすすめです。都市景観が楽しめ、キッチンとれたてなど休憩ポイントが豊富。右岸は自然が豊かなぶん補給が少なめです。橋で行き来できるので、行きと帰りで使い分けるのも楽しいですよ。

🚲️サイクリング装備

「自転車本体」「自転車旅行装備」「トレッキング装備」「キャンプ装備」は後日公開。