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【2026年版】中級者向け登山靴おすすめ6足|岩場・縦走で違いが出るのはソールの硬さ

更新日: 2026年10月2日

岩場の登山道に立つ、剛性の高いミッドカット登山靴
記事概要

中級者向けの登山靴は、初心者向けよりソールが硬めです。岩場で足の裏が痛くなりにくいかわりに、平らな道では疲れます。買い替えなくていい場合と、日帰り〜小屋泊向け・岩場や縦走向けの6足を、重さ・足幅・値段で比べました。

登山靴を買い替えようと思うのは、たいてい足が痛くなったか、滑って怖い思いをしたあとですよね。

そこで「中級者向け」を探してみると、2万円台から4万円台まで並んでいて、何が違うのか分かりにくい。

初心者向けとのいちばんの違いは、カットの高さではなくソールの硬さなんです。ここを押さえておくと、選ぶときに迷いにくくなるかなと思います。岩場・縦走・テント泊と、行く山に合わせて選べる6足をご紹介しますね。

まず、買い替えなくていい場合

いまの靴がミッドカットの登山靴で、行き先が整備された登山道の日帰りや山小屋泊なら、そのままで大丈夫だと思います。「中級の山に行くから中級の靴」と、先に靴を替える必要はありません。

買い替えを考えるのは、次のようなときです。

  • 岩の多い道を長く歩くと、足の裏が痛くなる(ソールが柔らかくて、岩の角を拾っている)
  • テントを背負うようになった(荷物が重くなると、柔らかい靴では足が疲れやすい)
  • ソールがすり減った・5年ほどたった(靴の寿命の記事でご紹介しています)

足の裏が痛いだけなら、先にインソールを試してみるのもアリです。数千円で済むこともあります。

笑い猫

笑い猫

私の最初のミッドカットは、学生時代に先輩にすすめられたキャラバンでした。富士山も南八ヶ岳の縦走も、その靴で登っています。いま3シーズンの縦走に使っているのはグランドキングのGK85で、こちらは見た目に惚れて、1か月近く迷って買いました。

靴を硬くするのは、行く山が変わってからでいいと私は思っています。最初の靴で行ける山は、思っているより多いんですよね。

初心者向けと何が違うのか

違うのはソールの硬さ

中級者向けと呼ばれる靴は、ソールの中に入っている芯の板(シャンク)が硬めです。つま先とかかとを持って曲げようとしても、あまり曲がりません。

硬いと何がいいかというと、岩場で足の裏が痛くなりにくいんですよね。岩の角や木の根を踏んでも、靴が力を分散してくれます。柔らかい靴で岩場を長く歩くと、足の裏の一点に力がかかって、だんだん痛くなってきます。

そのかわり、硬い靴は舗装路や林道のような平らな道では、かえって疲れます。だから「高い靴=いい靴」ではないんですよね。行く山に合った硬さを選ぶのが、いちばん楽だと思います。

ローカット・ミッドカット・ハイカットの高さの違い
中級者向けでも、多くはミッドカットです

カットの高さは、あまり関係ない

「中級者はハイカット」と言われがちですが、ミッドカットでも硬い靴はあります。この記事の6足も、ほとんどがミッドカットです。

お店で試すときは、つま先とかかとを持って曲げてみると、硬さの違いがすぐ分かります。

中級者向けの登山靴6足(安い順)

前半の3足が日帰り〜小屋泊向け、後半の3足が岩場・縦走向けです。

製品名 こんな人向け 価格 向く山 重量 足幅 おすすめ用途
シリオ P.F.46-4
シリオ P.F.46-4

幅広の足に
★★★★★
約22,900円〜 日帰り〜小屋泊 約600g(26.0cm) 3E+ 幅広の足で、合う靴がなかった人
サロモン X ULTRA 5 MID GORE-TEX
サロモン X ULTRA 5 MID GORE-TEX

軽さ
★★★★★
約25,300円〜 日帰り〜小屋泊 440g スタンダード(ワイド版あり) 軽さを優先したい人
ザンバラン パスビオ GT
ザンバラン パスビオ GT

手入れが楽
★★★★☆
約26,100円〜 日帰り〜小屋泊 約600g(EU42) 表示なし 年に何度も行く人・手入れを楽にしたい人
キャラバン グランドキング GK85
キャラバン グランドキング GK85

テント泊に
★★★★★
約29,900円〜 岩稜の縦走・テント泊 約705g(26.0cm) 3E 北アルプスの縦走・テント泊
スポルティバ TX4 EVO ミッド GTX
スポルティバ TX4 EVO ミッド GTX

岩場に
★★★★☆
約37,400円〜 岩場・鎖場(軽い荷物で) 約480g 表示なし 岩場・鎖場が多い山
スカルパ ZG トレック GTX
スカルパ ZG トレック GTX

長い縦走に
★★★★☆
約44,000円〜 3シーズンの縦走 約625g(EU42) 表示なし 長い縦走を、足首まで支えて

※価格は2026年10月2日時点の税込で、Amazonで複数の出品を見た値段です(サイズと色で変わります)。サロモン・スポルティバ・スカルパは、正規品がメーカー定価と同じ値段でした。「向く山」は、メーカーや代理店の案内をもとにした目安です。重さは片足で、基準のサイズがメーカーごとに違います。

1. シリオ P.F.46-4|3E+の幅広め。日本のブランドの定番

シリオ P.F.46-4

シリオ P.F.46-4の価格を比較する

向く山
日帰り〜小屋泊
重量
約600g(26.0cm)
足幅
3E+
アッパー
アラミド繊維+ナイロン
ソール張り替え
できる
メーカー定価
30,800円
価格帯
約22,900円〜

幅が3E+と広めに作られていて、海外ブランドで小指や甲が当たった人が最初に見てほしい1足です。シリオは「初級から中級用。軽量かつタフなライト・トレッキングブーツ」と案内していて、日帰りから小屋泊までを受け持ちます。
アッパーは革ではなく、アラミド繊維とナイロン。泥を落としやすく、乾きも早い素材です。ソールはビブラムで、張り替えもできます。
通販の値段は、サイズによって2万2千円台から2万7千円台まで開きがあるんですよね。自分のサイズの値段を見てから、定価(30,800円)と比べてみてください。

こんな人に:海外ブランドの靴で、小指や甲が当たった人

気になる点:通販はサイズによって値段が5千円ほど違います。定価は30,800円です

2. サロモン X ULTRA 5 MID GORE-TEX|440g。6足でいちばん軽い

サロモン X ULTRA 5 MID GORE-TEX

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向く山
日帰り〜小屋泊
重量
440g
足幅
スタンダード(ワイド版あり)
アッパー
PU加工レザー+テキスタイル
ソール張り替え
案内なし
価格帯
約25,300円〜

440gと、この6足でいちばん軽い靴です。足幅は、サロモンの4段階の表示で「スタンダード」。同じ値段でワイド版もあるので、幅で諦めていた人も合わせやすいと思います。
軽い靴なので、整備された登山道の日帰りや小屋泊で、歩く時間が長い日に向いています。岩の多い道で足の裏が痛くなる人は、後半の硬めの靴のほうが合うかなと。
ひとつ気をつけたいのは、通販で2万円を切っている似た名前の靴です。「X ULTRA PIONEER」や「X ULTRA 360」は別のモデルなので、名前の数字を見て選んでくださいね。

こんな人に:軽い靴で、日帰りから小屋泊まで歩きたい人

気になる点:ソールの張り替えは案内がありません。長く履くつもりなら、ほかの靴が合うと思います

3. ザンバラン パスビオ GT|マイクロファイバーで泥が落としやすい

ザンバラン パスビオ GT

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向く山
日帰り〜小屋泊
重量
約600g(EU42)
足幅
表示なし
アッパー
マイクロファイバー+スプリットレザー
ソール張り替え
できる
メーカー定価
37,400円
価格帯
約26,100円〜

アッパーがマイクロファイバー(人工皮革)なので、泥が落としやすく、乾きも早い靴です。革のような保革の手入れが要らないぶん、山に行く回数が増えたときに楽になります。日本向けに作られたモデルで、ソールの張り替えにも対応しています。
代理店のキャラバンは「柔軟性と軽量性、歩行性に優れた、履きやすいトレッキングブーツ」と案内していて、想定は整備された登山道のある山。硬い靴というより、長く歩きやすい靴ですね。
定価は37,400円です。2026年10月2日の時点では、キャラバンの公式ストアで半額(18,700円)のセールになっていました。サイズが残っていれば、通販よりそちらが安いです。

こんな人に:年に何度も山に行く人/革の手入れが面倒な人

気になる点:メーカーの案内はライトトレッキング向け。重い荷物の縦走には、後半の靴が合います

ここからは、岩場や縦走に向く硬めの3足です。

4. キャラバン グランドキング GK85|岩稜の縦走とテント泊まで。硬めのヌバック

キャラバン グランドキング GK85

キャラバン グランドキング GK85の価格を比較する

向く山
岩稜の縦走・テント泊
重量
約705g(26.0cm)
足幅
3E
アッパー
2.0mmヌバックレザー
ソール張り替え
できる
メーカー定価
35,200円
価格帯
約29,900円〜

キャラバンが「北アルプス岩稜帯など3000m級の縦走、山小屋、テント泊」に向くと案内している靴です。厚さ2.0mmのヌバックレザーに、硬めの芯(ハードフレーム)。重い荷物を背負った夏山の縦走にも向く丈夫さ、と案内されています。幅は3Eで、ソールの張り替えもできます。
私が3シーズンの縦走に使っているのも、この靴です。
約705gと6足でいちばん重く、レザーなので、濡れたあとの手入れも要ります。日帰りが中心なら、前半の3足のほうが歩きやすいと思います。

こんな人に:北アルプスの縦走や、テント泊を始める人

気になる点:約705gと6足でいちばん重いです。レザーなので手入れも要ります

5. スポルティバ TX4 EVO ミッド GTX|つま先で岩に乗りやすいクライミングゾーン

スポルティバ TX4 EVO ミッド GTX

スポルティバ TX4 EVO ミッド GTXの価格を比較する

向く山
岩場・鎖場(軽い荷物で)
重量
約480g
足幅
表示なし
つま先
クライミングゾーンあり
ソール張り替え
できる(RESOLE ME)
価格帯
約37,400円〜

つま先の裏が平らになったクライミングゾーンがあって、小さな岩の出っ張りにも乗せやすい靴です。ソールは濡れた岩にも強いVibram MEGAGRIP。約480gと軽く、ソールの張り替えにも対応しています。
メーカーの分類は「アプローチ」、つまり岩場まで歩いていくための靴です。岩場や鎖場の多い山を、軽い荷物で歩く日に向いています。テントを担ぐ縦走には、上のGK85のほうが安心かなと思います。
通販の正規品は、定価と同じ37,400円でした。モデルごとの違いやサイズ感は、スポルティバ登山靴おすすめ7選でご紹介しています。

こんな人に:岩場・鎖場の多い山に、軽い荷物で行く人

気になる点:もともと岩場まで歩くための靴。テントを担ぐ山行には向きません

6. スカルパ ZG トレック GTX|足首を補強した、3シーズンの縦走靴

スカルパ ZG トレック GTX

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向く山
3シーズンの縦走
重量
約625g(EU42)
足幅
表示なし
アッパー
レザー(撥水加工)
ソール張り替え
できる
価格帯
約44,000円〜

スカルパの3シーズン向けのトレッキングブーツです。足首まわりを補強してあって、不安定な足場でも支えてくれる作り。場所によって厚みの違うパッドが入っていて、足を包むようなフィットになっています。
アッパーは撥水加工をしたレザー、防水はGORE-TEX。ソールの張り替えもできるので、長く付き合える靴だと思います。
値段は44,000円。スカルパの登山靴には購入から2年間の製品保証が付いていて、条件は正規販売店で確認する形です。通販には4万円を切る並行輸入品もあるので、出品者を見てから選ぶと安心です。

こんな人に:不安定な足場の多い道を、長く歩く人

気になる点:44,000円と6足でいちばん高いです。安い出品は並行輸入品のことがあります

もう少し詳しく|選ぶときに見る3か所

1. 行く山に合った硬さか

行く山 ソールの硬さ 手で曲げたときの目安
整備された登山道の日帰り やや柔らかい 少ししなる
岩場混じり・山小屋泊の縦走 硬め あまり曲がらない
北アルプスの岩稜帯・テント泊 硬い ほとんど曲がらない

硬さには、メーカーをまたいだ共通の物差しがありません。なので上の6足は、メーカーが案内している使いみちで、「日帰り〜小屋泊向け」と「岩場・縦走向け」の2つに分けました。

2. 足の形に合うか

硬めの靴は、合わないところが、履いていてもなじみにくいです。柔らかい靴より、最初のサイズ選びが大事になります。

足幅は、メーカーが表示しているものだけ見ると次のとおりです。

  • シリオ P.F.46-4:3E+(幅広め)
  • グランドキング GK85:3E
  • サロモン X ULTRA 5 MID:スタンダード(別にワイド版あり)

ほかの3足は幅の表示がないので、履いて確かめるのがいちばんです。「このブランドは細い」という評判は、モデルによって当たらないこともあるんですよね(ブランドごとの足型の比べ方にまとめました)。

3. 手入れがどれくらい面倒か

山に行く回数が増えるほど、ここが大事になってきます。

  • レザー(ヌバックなど):丈夫で長持ち。ただ乾きが遅く、ブラシがけや保革の手入れが要ります
  • 化繊・マイクロファイバー:泥が落としやすく乾きも早い。手入れは水洗いと陰干しでほぼ済みます

年に何度も行くなら、手入れが楽なほうが結局よく履くかなと思います。

行く山で決めるなら

岩場・鎖場が多い山 → つま先で岩に乗りやすいもの

岩に足を置くとき、つま先の裏が平らになっている靴(クライミングゾーン)だと、小さな足場にも乗せやすいんですよね。6足のなかではスポルティバ TX4 EVO ミッド GTXがそれです。ただ、もともと岩場まで歩くための靴なので、テントを担ぐような重い荷物には向きません。

山小屋泊の縦走 → 硬さと軽さの中間

荷物が8〜12kgくらいなら、極端に硬い靴は要らないかなと思います。1日じゅう歩ける軽さのほうが大事になってきます。前半の3足(シリオ・サロモン・ザンバラン)が、このあたりです。

北アルプスのテント泊 → 硬めで、足首まで支えるもの

荷物が15kgを超えてくると、柔らかい靴では足の裏が疲れやすくなります。メーカーが岩稜の縦走やテント泊を案内しているグランドキング GK85のような靴が安心です。

雪の低山にも使いたい → 靴よりも、合わせる滑り止めを確認

3シーズン用の登山靴の多くは、かかとにアイゼンを引っかける出っ張り(コバ)がありません。ワンタッチ式のアイゼンは付けられないので、チェーンスパイクか、ベルトで巻くタイプの軽アイゼンを合わせます。

本格的な雪山には、冬用の靴が別に要ります。どこまでが3シーズンの靴で行けるかは、下の記事でご紹介しています。

よくある質問

初心者向けの靴でも北アルプスに行けますか?

整備された道を、軽い荷物で歩くぶんには行けます。ただ岩稜帯や、重い荷物でのテント泊になると、足の裏が疲れやすいです。
「行けるかどうか」より「最後まで楽に歩けるかどうか」で考えてみてください。差が出やすいのは、下山のときなんですよね。

通販で買っても大丈夫ですか?

硬めの靴は、合わないと痛みが出やすいです。できれば一度、お店で履いてみるのが安心だと思います。
通販で買うなら、返品・交換の条件を先に見ておくと安心です。なおAmazonの「Prime Try Before You Buy(自宅で試着してから買えるサービス)」は2025年1月末で終了しています。

硬い靴は履き慣らしが要りますか?

要ります。とくにレザーの靴は、最初は硬く感じることが多いです。
いきなり山に行かずに、近所の坂や階段を何度か歩いて、当たる場所を確かめておくと安心です。やり方は履き慣らしの記事でご紹介しています。

同じサイズでもブランドで違いますか?

かなり違います。海外ブランドはUKやEUの表記で、日本のcm表記に直した数字もそろっていません。
数字で決めずに、登山用の靴下を履いて、つま先を前に寄せたときにかかとに指が1本入るかで確かめてみてください。

ソールは張り替えられますか?

モデルによります。この記事の6足では、シリオ P.F.46-4・ザンバラン パスビオ GT・グランドキング GK85・スポルティバ TX4 EVO ミッド GTX・スカルパ ZG トレック GTXが、メーカーや代理店の案内で張り替えできるとされています。サロモンは、張り替えの案内が見当たりませんでした。
張り替えの費用や、靴そのものの寿命については、寿命と張り替えの記事でご紹介しています。

まとめ

  • 初心者向けとの違いはカットの高さではなくソールの硬さ
  • 硬いほど岩場で足の裏が痛くなりにくい。そのかわり平らな道では疲れます
  • いまの靴がミッドカットで、行き先が日帰りや小屋泊なら、買い替えなくても大丈夫
  • 岩場が多いならつま先で岩に乗りやすい靴、テント泊なら硬めで足首まで支える靴
  • 硬めの靴は、合わないところがなじみにくいです。足幅と、かかとの余裕は履いて確かめてみてください
  • 年に何度も行くなら手入れが楽な素材のほうが、結局よく履きます

私だったら、買い替えの1足目は日帰り〜小屋泊向けの、手入れが楽なものを選びます。硬い靴にするのは、テント泊を始めてからでいい気がします。

※掲載の価格・仕様は2026年10月2日時点のものです。変わることがあるので、購入の前にメーカー・代理店の公式サイトでもご確認ください。