Home サイクリング サイクリング知識 ロードバイクのパンク修理(リムブレーキ車)|チューブ交換の手順と、穴で分かる原因

ロードバイクのパンク修理(リムブレーキ車)|チューブ交換の手順と、穴で分かる原因

ロードバイクのパンク修理ガイド|初心者でも安心!チューブ交換の全手順とコツを徹底解説
ロードバイクのパンクは、出先ならチューブごと替えるのが早くて確実です。リムブレーキ車はブレーキを開き、後輪はいちばん小さいギアに入れてからホイールを外します。新しいチューブを入れる前に見たいのが穴の位置。ハの字に2つならリム打ち、タイヤ側に1つなら異物が刺さったままのことがあります。パナレーサーによると原因の約6割はリム打ち。はめ方のコツ、戻したらブレーキを閉じる確認、家でのパッチ修理、使う道具4つもまとめました。
目次

ロードバイクのパンクは、出先なら穴を探して貼るより、チューブごと替えるほうが早くて確実です。リムブレーキ車なら、ブレーキを開いてホイールを外すところから。

そして新しいチューブを入れる前に、ぜひ見てほしいのが穴の位置です。ハの字に2つならリム打ち、タイヤ側に1つなら異物が刺さったまま、というふうに、穴の場所で原因がだいたい分かるんですよね。刺さったままの異物に気づかないと、替えたばかりのチューブがまたパンクします。

笑い猫

笑い猫

はじめてのパンクは、出先でパッチを貼って直そうとして失敗しました。直したはずなのに、走り出すとまた抜けてくるんですよね。結局、そのときは自転車屋さんに駆け込みました。

いまの私は、出先ではチューブごと替えて、穴のあいたほうは家でゆっくりパッチを貼っています。落ち着いてやれば、ちゃんと直るんです。

空気が抜けたら、まずバルブ

タイヤがへこんでいても、パンクとは限らないんですよね。ロードバイクに多い仏式バルブは、先端の小さなネジが開いたままだと少しずつ抜けます。空気を入れたら、ネジを閉めてキャップまで付けておきます。

それに、細いタイヤに高い空気圧で入れているロードバイクは、乗らなくても少しずつ空気が抜けていきます。久しぶりに乗る日にへこんでいたら、まず空気を入れて、しばらく様子を見てください。それで抜けなければ、パンクではないかもしれません。

出先で要るのは3つ

  • タイヤレバー2〜3本:タイヤをリムから外す道具
  • 予備のチューブ:タイヤの太さが入る範囲(たとえば700×23〜28C)で、バルブがリムの高さより長いもの
  • 携帯ポンプかCO2ボンベ:新しいチューブに空気を入れる

あとは、軍手とタイヤブート(タイヤが裂けたときに内側から当てるシート)があると助かります。どれもサドルバッグや、ボトルケージに入るツールケースにまとめておけます。

リムブレーキ車のホイールの外し方

先にブレーキを開く

リムブレーキは、ブレーキのゴム(シュー)がリムのすぐ近くにあるので、そのままだとタイヤが引っかかってホイールが抜けません。ブレーキ本体の小さなレバーを上げて、シューの間を広げてから外します。ブレーキレバー側にボタンがあるメーカーもあります。

リムブレーキのリリースレバー操作
ブレーキ本体の小さなレバーを上げると、シューの間が広がります
※画像はイメージです

後輪は、いちばん小さいギアに入れてから

後輪を外すときは、先にチェーンをいちばん小さいギア(トップ)にかけておきます。変速機が外側に寄って、ホイールが抜きやすくなるんですよね。戻すときも、この位置のままだと楽です。

クイックリリースのナットは、外しきらない

ハブのクイックリリースのレバーを開いて、反対側のナットを数回まわして緩めます。ナットは外しきらなくて大丈夫。外すと中のバネが落ちて、なくしやすいんです。後輪は、変速機を少し後ろに引きながら、ホイールを下へ抜きます。

タイヤとチューブの外し方

  1. 空気を抜ききる:キャップとリムナット(バルブの根元のナット)を外し、先端のネジを緩めて押して、残った空気を全部出します
  2. タイヤの縁をリムの中央に落とす:タイヤを一周もんで、縁(ビード)をリムのいちばん深い溝に寄せます。これだけで、レバーがかなり入りやすくなるんですよね
  3. バルブの反対側からレバーを入れる:レバーの先で縁をすくい上げて、スポークに引っかけます。10〜15cm離して2本目を入れ、そのまま横にすべらせると片側が外れます
  4. チューブを抜く:バルブは最後に、リムの穴から押し出して抜きます
タイヤレバーでビードを外す作業
2本目のレバーは、1本目から10〜15cm離して入れる
※画像はイメージです

穴の位置で、原因を探す

新しいチューブを入れる前に、抜いたチューブの穴を見ます。穴の場所と形で、パンクの原因がだいたい分かるんですよね。

穴の位置・形 原因 次にやること
ハの字に2つ リム打ち(段差でチューブが挟まれた) 空気圧をタイヤの推奨の範囲に
タイヤ側に1つ ガラス片や金属片が刺さった タイヤの内側に残っていないか探す
リム側 リムテープのずれ・切れ リムテープを直すか、替える
バルブの根元 チューブのずれ(空気圧が低い) 空気圧を上げて、リムナットは指で締める
穴の位置でわかるパンクの原因。ハの字に2つは段差のリム打ち、タイヤ側に1つは異物、リム側はリムテープ、バルブの根元はチューブのずれ
穴の位置で、パンクの原因がだいたい分かります

いちばん多いのは、リム打ち

パナレーサーによると、パンクの原因の約6割がリム打ちと推定されています。空気圧が低いと起きやすいので、乗る前に空気を入れるだけで、かなり減らせるんですよね。

タイヤの内側を、必ず確かめる

タイヤ側に穴があるときは、原因の異物がまだタイヤに刺さっていることがあります。そのまま新しいチューブを入れると、すぐにまたパンクします。タイヤの内側を、軍手や布でゆっくりなぞって探してください。素手だと、ガラス片で指を切ることがあります。

タイヤのロゴをバルブの位置に合わせてはめておくと、チューブの穴の位置から、タイヤのどこに刺さったかをすぐ見つけられます。

新しいチューブを入れて、タイヤをはめる

新しいチューブをタイヤに装着
チューブは、丸く形が整う程度に空気を入れてから
※画像はイメージです
  1. チューブに少しだけ空気を入れる:丸く形が整う程度。ぺちゃんこのままだと、ねじれたり噛んだりしやすいです
  2. バルブをリムの穴に通して、チューブをタイヤに収める
  3. バルブの反対側から、縁をはめていく:左右から均等に、バルブに向かって
  4. 最後はバルブのところ:いちばん硬いところです。バルブを一度タイヤの中へ押し込み、はまった部分の縁をリムの中央の溝に寄せると、余裕ができます。指先ではなく手のひらで押すのがコツで、どうしても無理なときだけレバーを使います
  5. チューブが噛んでいないか確かめる:タイヤを一周つまんで、縁とリムのあいだにチューブが挟まっていないか見ます。噛んだまま空気を入れると、破裂することがあります
  6. 空気を入れて、リムナットは指で締める:工具で締めると、バルブの根元を傷めることがあります(パナレーサーのよくある質問より)
チューブ噛み込みの最終チェック
空気を入れる前に、縁とリムのあいだを一周確かめる
※画像はイメージです

ホイールを戻して、ブレーキを閉じる

外したときと逆の順で戻します。クイックリリースのバネは、細いほうを内側(ハブ側)に。後輪は、チェーンをいちばん小さいギアにかけながらはめます。

そして最後に、開いたブレーキを必ず閉じる。ここを忘れると、ブレーキをかけてもほとんど止まれません。ホイールを回して、シューに当たっていないか、ブレーキがちゃんとかかるかを確かめてから出発、が安心かなと思います。

走り出す前の3つの確認。チューブが噛んでいないか、リムナットは指で締める、ブレーキを閉じる
走り出す前に、この3つ

穴のあいたチューブは、家でパッチ

出先ではチューブごと替えて、穴のあいたほうは持ち帰ります。家でパッチを貼れば、次の予備になるんですよね。

シール式のパッチでも、正しく貼れば直る

ゴムのりのいらないシール式のパッチは応急用と思われがちですが、パナレーサーは正しく扱えばゴムのパッチと同じように直せるとしています。コツは3つです。

  • 穴のまわりの汚れと水分を、しっかりふき取る
  • パッチの貼る面には触らない
  • 台紙をはがしたら、すぐに貼る

ただ、裂けたような大きな穴は、シール式を重ねて貼っても直りません。そういうチューブは、新しいものに替えます。

ホイールを外さずに直せるのは、パッチまで

ホイールを付けたままでも、タイヤの片側を外してチューブを引き出せば、穴にパッチを貼るところまではできます。チューブごと替えるときは、チューブがフレームをくぐれないので、ホイールを外す必要があります。

後輪を外すのが大変なシティサイクル(ママチャリ)なら、この「付けたままパッチ」が現実的です。自信がなければ、自転車店に頼むのがいちばん早いかなと思います。

パンク修理に使う4つ

出先で要る3つ(レバー・チューブ・ポンプ)に、家で直すパッチを足した4つです。パナレーサーでそろえると、合わせて5千円くらい。

CO2ボンベやタイヤブートまで含めた比べ方は、パンク修理キットの記事にまとめています。

製品名 こんな人向け 価格 ポイント おすすめ用途
パナレーサー タイヤレバー 3本セット PTL
パナレーサー タイヤレバー 3本セット PTL

外す
★★★★★
約300円〜 チューブを傷つけにくい爪 外す
パナレーサー R'AIR 700×23〜28C 仏式48mm
パナレーサー R’AIR 700×23〜28C 仏式48mm

替える
★★★★★
約1,600円〜 23〜28Cに1本で対応 替える
パナレーサー ワンタッチ携帯ポンプ BMP-23AEZ-S
パナレーサー ワンタッチ携帯ポンプ BMP-23AEZ-S

入れる
★★★★☆
約2,400円〜 差し込むだけのワンタッチ 入れる
パナレーサー イージーパッチキット RK-EASY
パナレーサー イージーパッチキット RK-EASY

直す
★★★★☆
約400円〜 ゴムのりがいらない 直す

1. パナレーサー タイヤレバー 3本セット PTL|チューブを傷つけにくいレバー

パナレーサー タイヤレバー 3本セット PTL

パナレーサー タイヤレバー 3本セット PTLの価格を比較する

ポイント
チューブを傷つけにくい爪
本数
3本(重ねて留められる)
長さ
11.6cm
価格帯
約300円〜

3本セットで400円くらいの、タイヤレバーです。
縁を引っかける爪の両端が丸くなっていて、チューブを傷つけにくい形。3本を重ねて留められるので、ツールケースの中でばらばらになりません。
はめるときは手のひらが基本で、どうしても硬いときだけ使います。

こんな人に:はじめてパンクを直す人

気になる点:はめるときは、まず手でやるのが基本です

2. パナレーサー R’AIR 700×23〜28C 仏式48mm|23〜28Cに1本で対応

パナレーサー R'AIR 700×23〜28C 仏式48mm

パナレーサー R’AIR 700×23〜28C 仏式48mmの価格を比較する

ポイント
23〜28Cに1本で対応
バルブ
仏式48mm(33・60・80mmもあり)
重さ
77g
定価
¥1,980
価格帯
約1,600円〜

700×23〜28Cに使える、軽いチューブです。定価1,980円(48mm)。通販では1,600円台から。
重さは77g。ふつうのチューブと同じくパッチで直せるので、穴があいても家で直して予備にできます。やわらかいゴムなので、タイヤの外で穴を探すときは、膨らませすぎないようにしてください(パナレーサーの注意書きより)。
バルブは33・48・60・80mmがあるので、リムの高さより10〜15mm長いものを。

こんな人に:25c〜28cのロードバイク

気になる点:30c以上には30〜35C用が要ります

3. パナレーサー ワンタッチ携帯ポンプ BMP-23AEZ-S|差し込むだけの携帯ポンプ

パナレーサー ワンタッチ携帯ポンプ BMP-23AEZ-S

パナレーサー ワンタッチ携帯ポンプ BMP-23AEZ-Sの価格を比較する

ポイント
差し込むだけのワンタッチ
対応バルブ
仏式・米式
上限
900kPa
付属
フレーム取付ブラケット
価格帯
約2,400円〜

差し込むだけで使える、アルミの携帯ポンプです。通販では2,400円くらい。
仏式・米式にそのまま差し込めて、上限は900kPa。フレームに付けるブラケットも付いています。
CO2ボンベより時間はかかりますが、何度でもやり直せるのが安心なんですよね。

こんな人に:やり直しがきくほうが安心な人

気になる点:上限は900kPa。帰ったらフロアポンプで足すと安心です

4. パナレーサー イージーパッチキット RK-EASY|ゴムのりのいらないパッチ6枚

パナレーサー イージーパッチキット RK-EASY

パナレーサー イージーパッチキット RK-EASYの価格を比較する

ポイント
ゴムのりがいらない
中身
パッチ6枚・紙やすり
ケース
プラスチック
価格帯
約400円〜

ゴムのりのいらない、シール式のパッチです。6枚と紙やすりが入って490円。
穴のまわりを軽くやすって、貼るだけ。パナレーサーは、正しく扱えばゴムのパッチと同じように直せるとしています。
家で直すのにも、出先で2回目のパンクをしたときの保険にもなります。

こんな人に:穴のあいたチューブを予備にしたい人

気になる点:大きな穴は、重ねて貼っても直りません

よくある質問

出先のパンクは、パッチとチューブ交換のどっちがいいですか?

チューブ交換がおすすめです。穴を探したり、パッチを貼ったりする手間がいりません。
穴のあいたチューブは持ち帰って、家でパッチを貼れば予備になります。

予備のチューブは、どのサイズを買えばいいですか?

タイヤの側面の太さ(たとえば25c)が入る幅の範囲のもの(700×23〜28Cなど)で、バルブがリムの高さより10〜15mm長いものを選びます。
タイヤのサイズの見方は、タイヤサイズの記事にまとめています。

同じところが何度もパンクします。

タイヤに異物が残っているか、リムテープがずれていることが多いです。
チューブの穴がタイヤ側ならタイヤの内側を、リム側ならリムテープを見てください。

パンクしたまま走っても大丈夫ですか?

空気のないまま走ると、リムやタイヤを傷めることがあります。
直せないときは、降りて押して歩くほうが安心です。

CO2ボンベでもいいですか?

数十秒で入るので速いですが、1本で1回しか使えず、やり直しがききません。
慣れないうちは、何度でもやり直せる携帯ポンプが安心です。

ディスクブレーキ車も同じ手順ですか?

チューブとタイヤの扱いは同じです。違うのはホイールの外し方で、スルーアクスルを抜いて外します。
外しているあいだにブレーキレバーを握らないようにしてください。

まとめ

  • 空気が抜けたら、まずバルブと空気圧。パンクではないこともある
  • 出先はチューブごと交換。要るのはレバー・予備チューブ・ポンプの3つ
  • リムブレーキはブレーキを開いてから、後輪はいちばん小さいギアに入れてから外す
  • 新しいチューブの前に、穴の位置で原因を見る。タイヤ側の穴なら、刺さった異物を必ず探す
  • 戻したらブレーキを閉じる。穴のあいたチューブは、家でパッチを貼って予備に

※価格は2026年9月時点のものです。

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