ジレ(ウィンドベスト)とは?ロードバイクで重宝する理由
ジレ(ウィンドベスト)は、ロードバイクに乗る上で体温調整の要となるアイテムです。袖のない防風ベストで、体幹部を冷たい風から守りながら、腕は自由に動かせる構造になっています。
長袖ジャケットと比べて蒸れにくく、温度調整がしやすいのが特徴。春・秋の気温10〜20℃や、朝晩の寒暖差が激しい時期に最適です。ポケッタブル仕様なら、暑くなれば脱いでジャージのバックポケットに収納できるため、ロングライドや山岳ライドで重宝します。
初心者ライダーが「寒さ対策に何を買えばいいか」と迷ったら、まず最初に手に入れるべきなのがジレです。
ジレ(ウィンドベスト)の選び方:5つのポイント
1. 防風性と通気性のバランス
前面は風をしっかり防ぐ素材、背面は汗を逃がすメッシュ素材が理想的です。背面まで防風素材だと汗冷えの原因になります。
2. フィット感とストレッチ性
バタつきを抑えつつ、前傾姿勢でも窮屈にならないストレッチ素材を選びましょう。タイトすぎると動きにくく、ルーズすぎると空気抵抗が増します。
3. 重量と携帯性(パッカブル)
100g前後で、握り拳サイズに収まるものが理想。ジャージのバックポケットに入れて走ることが多いため、ポケッタブル仕様は必須条件です。
4. バックポケットの有無
ジレ自体にバックポケットがあると便利です。ない場合は、ジャージのポケットにアクセスできるスリットがあるか確認しましょう。
5. 価格帯と耐久性
エントリーモデルは¥5,000〜¥10,000、高機能モデルは¥15,000〜¥25,000が相場。初心者はまず1万円前後の定番モデルから始めるのがおすすめです。

私もパールイズミ愛用中。日本人の体型に合わせた設計というのは伊達じゃなく、バタつきゼロでフィット感が抜群です。背面メッシュのおかげで、夏の峠(ヤビツとか)でも蒸れにくい。バックポケットに補給食を入れておけば、ジャージのポケットが空くので走行中の出し入れもラク。初めてのジレなら、まずこれを選んでおけば間違いないですね。
パールイズミ ストレッチ ウィンドシェル ベスト(2310)|国産ブランドの定番モデル。迷ったらコレ!

パールイズミ ストレッチ ウィンドシェル ベスト 2310 の価格を比較する
パールイズミ ストレッチ ウィンドシェル ベスト(2310)は、日本のサイクルウェアブランドの王道が送る、最も信頼性の高いモデルです。最大の特徴は、商品名にもある通りの優れたストレッチ性。防風素材でありながらゴワつかず、体に柔らかくフィットするため、走行中のバタつきが最小限に抑えられます。
機能面も充実しており、背面には撥水メッシュ素材を採用して通気性を確保。さらに3つのバックポケットを備えているため、ジレを着たままでも補給食や財布の出し入れがスムーズです。小さく畳んでジャージのポケットに収納できるポケッタブル仕様(W125×H170mm)で、朝の寒さ対策として着ていき、暖かくなったらしまうという使い方が完璧にこなせます。初めての1枚として、間違いのない選択肢です。
価格は¥12,650(税込)で、品質と価格のバランスが取れたミドル価格帯。日本人の体型に合わせた設計で、サイズ選びも安心です。
CASTELLI SQUADRA STRETCH VEST|カステリを手頃な価格で。コスパ最強のエントリーモデル

CASTELLI SQUADRA STRETCH VEST の価格を比較する
CASTELLI(カステリ) SQUADRA STRETCH VESTは、憧れのイタリアンブランドを手頃な価格で手に入れられるエントリーモデルです。価格は税込¥9,900と1万円を切りながら、重量はわずか93g。着ていることを忘れるほどの軽さを実現しています。
前面には防風Ripstopナイロンを採用し、裂けや破れに強い耐久性を確保。サイドパネルには伸縮ニット素材を使用することで、カステリらしいタイトで美しいフィット感を生み出しています。バックポケットはありませんが、その分コンパクトに収納可能。対応温度は12°C〜20°Cで、春・秋のライドに最適です。
胸と腰には反射素材も配置され、視認性も考慮。「とりあえずカステリを着てみたい」「軽さを最優先したい」という方におすすめです。
カペルミュール ストレッチウインドベスト(LIWV030)|デザインと機能を両立した日本ブランド

カペルミュール ストレッチウインドベスト LIWV030 の価格を比較する
カペルミュール ストレッチウインドベスト(LIWV030)は、カジュアルでシックなデザインが人気の日本ブランドの最新モデルです。素材には撥水性と防風性を備えたリップストップナイロンを採用。ソフトな風合いながら高い耐久性を実現し、サイド部分には高ストレッチメッシュを使用することで通気性とフィット感を向上させています。
特徴的なのは「YKK Vislonリバースジッパー」による上下開閉機能。下からファスナーを開けることで、お腹周りの突っ張りを解消したり、ジャージのポケットにアクセスしたりすることが容易です。もちろん3分割バックポケットも装備。レーシーすぎないスリムシルエットは、カフェライドや通勤ライドなど、幅広いシーンで違和感なく着用できます。
価格は¥11,550(税込)で、デザイン性と機能性を兼ね備えたコストパフォーマンスに優れた一枚です。
ラファ コアジレ|絶大な人気を誇るブランドモデル

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Rapha(ラファ) コアジレは、世界中のサイクリストから愛される英国ブランドのスタンダードモデルです。ラファの製品群の中では比較的購入しやすい「Core」コレクションですが、その品質は本物。軽量ポリエステル素材を使用し、非常に小さく折り畳めるため、ジャージのポケットに入れても嵩張りません。
バックポケットはなくシンプルな作りですが、その分軽量で、早朝のスタート時や長い下り坂など、「ちょっと一枚羽織りたい」というシーンで最高のパフォーマンスを発揮します。デザインは極めてシンプルで、左胸のブランドロゴがアクセント。機能性はもちろんですが、「ラファを着て走りたい」という所有欲を満たしてくれる点も、このモデルを選ぶ大きな理由になります。
価格は約¥17,000前後(公式価格変動あり)。ブランドバリューと品質を考えれば納得の価格帯です。
CASTELLI PERFETTO AIR VEST|最高機能を求めるライダーへ。通気性・保温性・撥水性の三拍子

CASTELLI PERFETTO AIR VEST の価格を比較する
CASTELLI PERFETTO AIR VESTは、予算が許すなら最もおすすめしたい最高機能モデルです。価格は¥25,960(税込)と高額ですが、それに見合うだけの性能が詰め込まれています。カステリ独自開発の「Ristretto 150」ファブリックとGORE-TEX INFINIUM™ 203 Stretchファブリックを採用。最高水準の防風・撥水性と、高い通気性・伸縮性を両立し、PFASフリーのDWR撥水加工により小雨程度なら弾いてしまいます。
特筆すべきは圧倒的な通気性。ハードなトレーニングで汗をかいてもウェア内をドライに保ちます。また、バックポケットには中身が落ちにくいリップ(返し)がついており、細部まで実用性が追求されています。上下開閉ジッパーや反射素材など、必要な機能はすべて網羅。「どんな天候でも快適に走りたい」「機材には妥協したくない」という上級者や本気度の高い初心者に最適な一枚です。
前面・背面下部には「Ristretto 150」、背面には軽量な「GORE-TEX INFINIUM™ 203 Stretch」を配置することで、ストレッチ性・通気性・耐水性を高次元で融合。長時間のライドでも快適さが持続します。

形から入りがちなギア狂いの友人が使っているPERFETTO AIR VEST、見た目がいかにも高級な感じで「貴族が自転車乗ってるみたい」と思わず笑ってしまいました(笑)。でも機能は本物らしく、小雨の日でも撥水性が高く、長時間のライドでも蒸れないとのこと。GORE-TEX INFINIUMって名前だけで安心感ありますよね。予算が許すなら、一度は試してみたいモデルです。
価格帯別:あなたにぴったりのジレはどれ?
| 製品名 | 特徴・評価 | 価格 | 重量 | バックポケット | 素材・機能 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 国産ブランドの定番 迷ったらコレ ★★★★★ | ¥12,650 | 軽量 ポケッタブル | あり(3つ) | ✓ ストレッチ素材 ✓ 撥水メッシュ背面 ✓ 2wayジッパー | 初心者 オールラウンド | |
| コスパ最強 エントリーモデル ★★★★☆ | ¥9,900 | 93g 超軽量 | なし | ✓ Ripstopナイロン ✓ 伸縮ニット ✓ 反射素材 | エントリー 春秋ライド | |
| デザイン×機能 日本ブランド ★★★★☆ | ¥11,550 | 軽量 スリムシルエット | あり(3つ) | ✓ リップストップ ✓ YKK逆開ジッパー ✓ サイドメッシュ | カジュアル 街乗り・通勤 | |
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ラファ コアジレ
| 憧れのRapha ブランド志向 ★★★★☆ | 約¥17,000 | 超軽量 コンパクト | なし | ✓ 軽量ポリエステル ✓ ポケッタブル ✓ シンプルデザイン | ブランド重視 早朝・下り坂 |
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CASTELLI PERFETTO AIR VEST
| 最高機能モデル 全天候対応 ★★★★★ | ¥25,960 | 軽量 高通気性 | あり(3つ) リップ付 | ✓ Ristretto 150 ✓ GORE-TEX INFINIUM ✓ PFASフリーDWR | 上級者 オールコンディション |
価格帯別のおすすめポイント
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【エントリー:〜¥10,000】
「まずは試してみたい」という方へ。CASTELLI SQUADRAが最強候補。機能はシンプルですが、軽量で必要十分な性能を持っています。 -
【ミドル:¥10,000〜¥15,000】
「失敗したくない」「長く使いたい」という方へ。パールイズミ 2310またはカペルミュール LIWV030がおすすめ。この価格帯が最もバランスが良く、初心者に最適です。 -
【ハイエンド:¥15,000〜】
「ブランドにこだわりたい」「最高の性能を求める」という方へ。ラファ コアジレ(ブランド志向)またはCASTELLI PERFETTO(機能最優先)を選びましょう。
初心者には、まずミドル価格帯から始めることをおすすめします。エントリーモデルは機能が限定的で、すぐに買い替えたくなる可能性があります。一方、ハイエンドモデルは、経験を積んでから「本当に必要な機能」を見極めてから購入しても遅くありません。
よくある質問(FAQ)
ジレ(ウィンドベスト)はいつの季節に着るべきですか?
春・秋の気温10〜20℃が最適です。朝晩の冷え込み対策や、ロングライドでの寒暖差調整に活躍します。夏の標高の高い山岳ライドでも、下りの冷え込み対策として重宝します。
ジャケットとジレ、どちらを先に買うべき?
ジレがおすすめです。軽量で携帯性が高く、体幹を保温しつつ腕は自由に動かせるため、温度調整がしやすく汎用性が高いです。ジャケットは真冬用として後から追加購入しても遅くありません。
ポケッタブル仕様は必須ですか?
ロングライドや山岳ライドではほぼ必須です。気温の変化に応じて脱ぎ着でき、ジャージの背面ポケットに収納できるため携帯に便利です。街乗りメインなら優先度は下がります。
安いモデルと高いモデルの違いは何ですか?
素材の品質、耐久性、撥水性能、フィット感に差があります。高価格帯は軽量性や通気性、縫製の精度が向上し、長時間の快適性が高まります。また、デザイン性やブランドバリューも価格に反映されます。
サイズ選びのポイントは?
ジャージの上から着用するため、ややゆとりのあるサイズがおすすめです。ただし、バタつきすぎるとエアロ効果が落ちるため、試着して確認しましょう。ストレッチ素材なら、ジャストサイズでも窮屈になりません。

ジレって「あれば便利」程度に思っていましたが、一度使うと「ないと不安」になる不思議なアイテムです。特に春秋の朝晩の寒暖差が激しい時期、ジャケットだと暑すぎるけど半袖だと寒い…そんな微妙な気温調整にピッタリ。私はパールイズミを愛用していますが、予算やデザインの好みで選べば、どれも失敗しない良品ばかりです。迷ったらミドル価格帯から始めるのがおすすめですよ。
まとめ:迷ったらパールイズミ 2310がおすすめ
ロードバイク用ジレ(ウィンドベスト)は、体温調整の要として、初心者からベテランまで幅広く愛用されているアイテムです。今回ご紹介した5モデルは、いずれも実績のある定番商品ばかり。用途と予算に合わせて選べば、後悔のない買い物ができます。
- 迷ったら定番の「パールイズミ 2310」(¥12,650)
- コスパ重視なら「CASTELLI SQUADRA」(¥9,900)
- デザインと機能なら「カペルミュール LIWV030」(¥11,550)
- ブランド志向なら「ラファ コアジレ」(約¥17,000)
- 最高機能なら「CASTELLI PERFETTO」(¥25,960)
まずは1万円前後のモデルから始めて、ジレの便利さを実感してください。肌寒い季節のライドが、驚くほど快適になるはずです。
※掲載情報は2025年12月時点のものです。価格・仕様は変更される場合があります。購入前に公式サイトまたは販売サイトでご確認ください。



ロードバイクを始めて数年、最初は「ジャケットがあればジレは不要」と思っていました。でも春先の多摩川CRで、気温15℃・朝は寒いけど昼は暑いという日に初めてパールイズミのジレを使ったら、その「ちょうどいい感」に驚きました。体幹は守られるのに腕は自由、暑くなったらサッと脱げる。普段着のベストをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。今では春秋だけでなく、夏の標高高いルートでも重宝しています。