Home サイクリング サイクリングコース紹介 【2025-2026】自転車で行く「初日の出」スポット5選|関東近郊の絶景ライド(輪行OK)

【2025-2026】自転車で行く「初日の出」スポット5選|関東近郊の絶景ライド(輪行OK)

【2025-2026年版】関東近郊で自転車で行ける初日の出スポット5選!サイクリスト向けに、輪行OKのおすすめルートや絶景ヒルクライムスポットを厳選。アクセス、難易度、防寒対策も解説。
目次

はじめに

新年の幕開けを象徴する「初日の出」。サイクリストにとって、自転車で走りながら迎える元旦の朝日は特別な体験です。関東近郊には、自走や輪行でアクセスでき、走りごたえと絶景を両立できる初日の出スポットが数多く存在します。本記事では、2025年および2026年の元旦ライドに最適な、関東近郊のおすすめスポット5選をご紹介します。ヒルクライムで標高を稼ぐルートから、海沿いのフラットな絶景ルートまで、難易度や所要時間、防寒対策などを具体的に解説しますので、あなたの走力や目的に合わせて計画を立ててみてください。

①筑波山(茨城県つくば市)|関東平野で一番早い初日の出

筑波山の初日の出
筑波山山頂から望む関東平野と初日の出。関東平野で最も早い日の出を拝める人気スポット
出典:NEWSつくば

筑波山は標高877mの茨城県を代表する名峰で、関東平野の中では最も早い初日の出を拝める場所として知られています。2025年および2026年の日の出時刻は6時45分頃。元旦には、ケーブルカーとロープウェイが早朝4時30分から運行され、山頂まで登山せずに展望台へアクセスできます。自転車で訪れる場合、つくば駅からつつじヶ丘までの表筑波スカイライン(県道236号線)を自走するか、つくば駅からバスで登山口へ向かい、ロープウェイを利用する組み合わせが一般的です。

アクセスと走行ルート

つくばエクスプレスのつくば駅を起点とした場合、つつじヶ丘までは約15km、獲得標高約400mのルートになります。駅周辺は24時間営業のコンビニもあるため、深夜出発前の補給にも困りません。筑波山神社入口から表筑波スカイラインに入ると、平均勾配5〜7%程度の快適なヒルクライムが始まります。つつじヶ丘駐車場に到着後、ロープウェイ(片道750円、往復1,300円)で女体山山頂へ約6分で到着します。自転車を駐輪する場合は駐車場内の指定スペースを利用しましょう。東京都心からの自走組は、国道6号や国道354号経由で片道約70〜80kmを見込み、深夜2〜3時出発が目安です。

注意点と防寒対策

元旦の筑波山山頂は0℃前後から氷点下まで冷え込むことがあります。寒波が入ると氷点下6℃前後まで下がることもあるため、万全の防寒対策が必要です。ウィンドブレーカー、ネックウォーマー、厚手のグローブは必須です。表筑波スカイラインは夜間も通行可能ですが、路面凍結のリスクが高く、登坂中のスリップに注意してください。特にシャドウ部分や日陰のコーナーは凍結しやすいため、下りは慎重に。また、元旦は大変混雑し、駐車場は深夜から満車になります。自転車なら駐車場の心配は不要ですが、人混みでの転倒や接触に気をつけましょう。

②湘南平(神奈川県平塚市)|手軽なヒルクライムで迎える絶景

湘南平の展望台と朝日
湘南平展望台から望む相模湾と江の島方面。朝日が相模湾を照らす絶景が楽しめる人気のヒルクライムスポット
出典:最高の絶景ドライブ旅ブログ

湘南平は神奈川県平塚市と大磯町の境に位置する標高約181mの高麗山公園の展望スポットです。距離約1.5km、平均勾配9.1%、獲得標高約138mという手軽なヒルクライムながら、山頂からは相模湾、江の島、富士山、丹沢の大パノラマが広がります。2025年および2026年の日の出時刻は6時50分頃。湘南エリアのサイクリストにとって、初日の出ライドの定番スポットとして親しまれています。

アクセスと走行ルート

JR東海道線の平塚駅または大磯駅を起点とする場合、どちらからも約5〜7km程度で湘南平入口に到着します。平塚駅からは国道1号を西進し、花水川を越えて大磯方面へ。看板のある湘南平入口から登坂開始です。登りはじめから勾配10%前後が続き、中盤には通称「パンダ坂」と呼ばれる最大勾配15%の直登区間が約300m続きます。短いですが強烈な登りなので、ペース配分に注意しましょう。山頂には駐車場と展望台があり、自転車も駐輪できます。東京都心からの自走組は、国道1号や湘南海岸経由で片道約60〜70kmを想定し、深夜3時頃の出発が目安です。

注意点と防寒対策

湘南平は標高が低いため、筑波山ほどの極寒にはなりませんが、元旦の早朝は気温5℃前後まで下がります。海風が強く体感温度がさらに下がるため、ウィンドブレーカーとグローブは必携です。登坂中は汗をかくため、レイヤリングで体温調整しましょう。路面凍結のリスクは低いものの、シャドウ部分には霜が降りることがあるため、下りは慎重に。また、元旦は多くのサイクリストやバイク、車が集まるため、山頂駐車場やカーブでの接触に注意してください。

③城ヶ島(神奈川県三浦市)|三浦半島最南端の太平洋パノラマ

城ヶ島灯台と太平洋
城ヶ島灯台から望む太平洋の日の出。日本で5番目に建設された西洋式灯台が建つ絶景スポット
出典:海と灯台プロジェクト

城ヶ島は三浦半島の最南端に位置する神奈川県最大の自然島で、太平洋と相模湾を一望できる絶景スポットです。島内には県立城ヶ島公園があり、東側の安房崎灯台周辺や城ヶ島灯台付近が初日の出の人気スポットとなっています。2025年および2026年の日の出時刻は6時50分頃。ヒルクライムはほとんどなく、平地中心のライドのため、体力に自信のない方や初心者にもおすすめです。

アクセスと走行ルート

京急線の三崎口駅を起点とした場合、城ヶ島までは片道約5.6km、獲得標高約46mの平坦基調のルートです(往復で約12km、獲得標高約92m)。駅前にはコンビニがあり、補給も可能です。三崎口駅から国道134号を南下し、三崎漁港を経由して城ヶ島大橋を渡ります。城ヶ島大橋は2020年4月に無料開放されており、自転車も通行可能です。橋を渡ると城ヶ島に到着し、島内は約4km四方の小さな島なので、灯台や公園までは数分でアクセスできます。東京都心や横浜方面からの自走組は、国道1号や国道16号、横須賀方面を経由して片道約70〜80kmを見込み、深夜2〜3時出発が目安です。輪行の場合は三崎口駅が便利です。

注意点と防寒対策

城ヶ島は海に囲まれているため、海風が非常に強く、体感温度が実際の気温より大幅に下がります。元旦の早朝は気温5℃前後でも、風速10m/s以上の強風が吹くことがあり、体感温度は氷点下並みになります。防風性の高いウェア、ネックウォーマー、耳あて、厚手のグローブを必ず準備しましょう。また、城ヶ島大橋は風が強いため、横風に煽られないよう注意してください。路面凍結のリスクは低いですが、潮風で路面が湿っている場合があるため、スリップに注意しましょう。

④観音崎(神奈川県横須賀市)|東京湾と房総半島を望む穴場

観音崎の日の出と房総半島
観音崎から望む房総半島と東京湾の日の出。三浦半島東端に位置し、海から昇る朝日を間近で見られる穴場スポット
出典:写真を楽しむブログ

観音崎は三浦半島の東端に位置し、東京湾の入口を望む景勝地です。観音崎公園内には日本最古の洋式灯台「観音崎灯台」があり、房総半島から昇る初日の出を東京湾越しに眺めることができます。2025年および2026年の日の出時刻は6時50分頃。城ヶ島や湘南平に比べて混雑が少なく、静かに初日の出を迎えたい方におすすめの穴場スポットです。

アクセスと走行ルート

京急線の馬堀海岸駅または浦賀駅を起点とした場合、観音崎公園までは片道約3km、獲得標高約25mの平坦基調のルートです(往復での獲得標高は約50m)。駅前にはコンビニがあり、早朝でも営業している店舗が多いため補給も安心です。馬堀海岸駅からは国道16号を南下し、観音崎方面へ。公園内は自転車も通行可能で、灯台近くまでアクセスできます。東京都心や横浜方面からの自走組は、国道1号や国道16号、横須賀方面を経由して片道約60〜70kmを見込み、深夜3時頃出発が目安です。輪行の場合は馬堀海岸駅または浦賀駅が便利です。

注意点と防寒対策

観音崎も海沿いのため、海風が強く体感温度が下がります。元旦の早朝は気温5℃前後ですが、風速によっては氷点下並みの体感温度になることもあります。防風性の高いウェア、ネックウォーマー、グローブを準備しましょう。路面凍結のリスクは低いですが、公園内の日陰部分は霜が降りることがあるため、走行時は注意してください。また、観音崎公園は夜間も開放されていますが、照明が少ない場所もあるため、ライトは必ず点灯しましょう。

⑤犬吠埼(千葉県銚子市)|本州最東端で迎える最速の夜明け

犬吠埼灯台と初日の出
犬吠埼灯台から望む太平洋の初日の出。山頂・離島を除き日本で最も早い初日の出を拝める本州最東端のスポット
出典:and trip.

犬吠埼は千葉県銚子市の太平洋に突き出た岬で、山頂・離島を除き日本で最も早い初日の出を拝める場所として有名です。2025年および2026年の日の出時刻は6時46分頃で、関東平野の筑波山とほぼ同時刻ですが、海から昇る朝日を間近で見られる迫力は格別です。犬吠埼灯台周辺や君ヶ浜海岸が人気スポットですが、元旦は全国から多くの観光客が訪れ大変混雑します。

アクセスと走行ルート

JR総武本線の銚子駅または銚子電鉄の犬吠駅を起点とした場合、犬吠埼までは約6〜10km、獲得標高約50mの平坦基調のルートです。東京都心からの自走は片道約120〜150kmと非常に長距離になるため、輪行を強く推奨します。東京駅から銚子駅までは特急「しおさい」で約2時間、輪行袋に自転車を収納して移動できます。銚子駅からは国道126号や県道254号を東進し、犬吠埼灯台方面へ。途中、利根川沿いのサイクリングロードを経由するルートもあり、景色を楽しみながら走行できます。なお、元旦は犬吠埼周辺で交通規制が敷かれ、午前2時から9時まで車両通行止めとなります。自転車も規制対象となる可能性があるため、現地の交通整理員の指示に従い、必要に応じて押し歩きでの通行となります。事前に銚子市の公式情報を確認してください。

注意点と防寒対策

犬吠埼は太平洋に突き出た岬のため、海風が非常に強く、元旦の早朝は気温5℃前後でも体感温度は氷点下並みになります。防風性の高いウェア、ネックウォーマー、耳あて、厚手のグローブは必須です。また、元旦は大変混雑し、駐車場は深夜から満車になります。自転車なら駐車場の心配は不要ですが、人混みでの転倒や接触に注意しましょう。路面凍結のリスクは低いですが、潮風で路面が湿っている場合があるため、スリップに注意してください。

まとめ

関東近郊で自転車で行ける初日の出スポット5選をご紹介しました。ヒルクライムで達成感を得たい方には筑波山や湘南平、海沿いの絶景を楽しみたい方には城ヶ島、観音崎、犬吠埼がおすすめです。いずれのスポットも、自走または輪行でアクセス可能で、走りごたえと絶景を両立できます。元旦の早朝は気温が低く、海風が強いため、防寒対策は万全に。ウィンドブレーカー、ネックウォーマー、厚手のグローブ、耳あては必須アイテムです。また、路面凍結のリスクがある場所では、下りは慎重に走行しましょう。2025年または2026年の元旦、自転車で迎える特別な初日の出を、ぜひ体験してみてください。

余談ですが、私も数年前に筑波山で初日の出ライドを経験しました。深夜に真っ暗な国道を走り続けた先に広がった関東平野と朝日の美しさは、今でも忘れられません。自転車で迎える初日の出は、車や電車とは違う特別な達成感がありますよ。

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FAQ

初日の出ライドに最低限必要な装備は何ですか?

防寒対策が最優先です。ウィンドブレーカー、ネックウォーマー、厚手のグローブ、耳あては必須アイテムです。また、深夜走行になるため、前後のライト(フロントは最低400ルーメン以上推奨)、反射ベスト、テールライトも必ず装備しましょう。スマートフォン用の防水ケースやモバイルバッテリーも持っていくと安心です。

東京都心から自走する場合、何時頃出発すればいいですか?

目的地までの距離と平均速度によりますが、一般的には深夜2〜3時頃の出発が目安です。例えば、東京都心から筑波山まで約70kmの場合、平均速度20km/hで走ると約3.5時間、休憩や信号待ちを含めて4〜5時間を見込みます。日の出時刻が6時45分頃なので、余裕を持って深夜2時頃出発がおすすめです。

路面凍結が心配です。どのスポットが比較的安全ですか?

標高が低く海沿いのスポット(城ヶ島、観音崎、犬吠埼)は、路面凍結のリスクが比較的低いです。一方、筑波山や湘南平などの山岳ルートは、シャドウ部分や日陰のコーナーで凍結する可能性があります。もし路面凍結が心配な場合は、海沿いのスポットを選び、日陰部分では速度を落として走行しましょう。

輪行を利用する場合、何時の電車に乗ればいいですか?

元旦は鉄道各社が終夜運転や早朝臨時列車を運行していることが多いです。例えば、犬吠埼へ輪行する場合、東京駅から特急「しおさい」の始発(通常5時台)に乗車しても日の出には間に合いません。そのため、前日の深夜から終夜運転を利用して銚子駅へ向かい、深夜のうちに現地入りするのがおすすめです。事前に各鉄道会社の終夜運転情報を確認しましょう。

初日の出スポットは混雑しますか?

はい、元旦はどのスポットも混雑します。特に筑波山、湘南平、犬吠埼は全国的に有名なため、深夜から多くの観光客が訪れます。自転車なら駐車場の心配は不要ですが、人混みでの転倒や接触に注意してください。比較的混雑が少ないのは観音崎です。静かに初日の出を迎えたい方におすすめです。