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関東の絶景低山トレッキング5選|初心者におすすめの日帰りコース

関東の絶景低山トレッキング5選|初心者におすすめの日帰りコース
関東近郊で初心者でも安心して楽しめる低山トレッキングコース5選を厳選。高尾山・筑波山・大山・御岳山・鋸山の最新アクセス情報、コースタイム、見どころを詳しく紹介。公共交通機関で日帰りOK。
目次

関東近郊には初心者でも安心して楽しめる低山が数多く存在します。標高1,000m前後の山々は、体力に自信がない方でも日帰りで絶景を堪能でき、公共交通機関でアクセス可能な点も魅力です。本記事では、2025年最新の情報をもとに、週末に気軽に訪れることができる関東の絶景低山トレッキングコース5選を厳選してご紹介します。

関東の低山トレッキングが初心者におすすめの理由

関東の低山登山道を歩くハイカー
整備された登山道を歩くハイカー。初心者でも安心して週末の低山トレッキングを楽しめる

関東地方の低山は、登山初心者にとって理想的なトレッキングフィールドとなっています。まず、標高が1,000m前後と比較的低いため、高山病の心配がなく、体力的な負担も軽減されます。また、多くの山で登山道が整備されていることから、道迷いのリスクも少なく、安全に山歩きを楽しめます。

公共交通機関によるアクセスの良さも大きな魅力です。都心部から電車やバスを乗り継いで2時間以内で到着できる山が多く、マイカーを持たない方でも気軽に山登りを始められます。さらに、高尾山や筑波山、御岳山などではケーブルカーやロープウェイが運行されており、体力に不安がある方や時間に制約がある方でも、効率よく山頂の絶景を楽しむことができます。

日帰りでの登山が可能な点も初心者には嬉しいポイントです。宿泊装備を揃える必要がなく、テント泊や山小屋泊の経験がなくても、手軽に山の魅力を体験できます。また、関東の低山は四季を通じてそれぞれ異なる表情を見せてくれるため、春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪化粧と、季節ごとに何度でも訪れたくなる魅力があります。

1. 高尾山(東京都八王子市)|都心から1時間の絶景スポット

高尾山山頂からの紅葉風景
都心から1時間で到着。高尾山からは富士山と都心の大パノラマが楽しめる

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アクセスと基本情報

高尾山標高599mの東京都八王子市に位置する山で、都心から最もアクセスしやすい人気の低山です。京王線高尾山口駅から徒歩5分でケーブルカー清滝駅に到着し、そこから山頂まで効率よくアクセスできます。ケーブルカーの料金は片道490円、往復980円(2025年12月時点)となっています。※2025年10月より往復割引は終了しています。

登山の所要時間は選択するコースによって異なりますが、2〜4時間程度を見込んでおけば十分です。年間を通じて多くの登山者で賑わい、特に週末や紅葉シーズンは混雑するため、早朝の出発をおすすめします。※料金・営業時間は変更される場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。

おすすめコースと所要時間

高尾山には複数の登山コースが整備されており、初心者には以下のルートがおすすめです。1号路(表参道コース)は最も一般的なルートで、登り約90分、舗装された歩きやすい道が続きます。途中には薬王院があり、参拝しながらゆっくりと登ることができます。

6号路(びわ滝コース)登り約100分で、沢沿いの自然豊かなルートです。マイナスイオンを感じながら涼しげな登山道を歩けるため、夏季におすすめです。体力に不安がある方や時間を短縮したい方は、ケーブルカーを利用すれば山頂まで片道6分で到着できます。

見どころとベストシーズン

高尾山最大の魅力は山頂からの富士山と都心の眺望です。天気の良い日には、富士山はもちろん、新宿の高層ビル群や東京スカイツリーまで一望できる360度のパノラマが楽しめます。また、薬王院での参拝も高尾山登山の醍醐味の一つで、山岳信仰の歴史に触れることができます。

紅葉シーズンは11月中旬〜12月上旬がベストタイミングで、山全体が赤や黄色に染まる美しい光景が広がります。高尾山は四季を通じて登山可能で、春は桜、夏は新緑、冬は雪景色と、それぞれ異なる表情を楽しむことができます。

2. 筑波山(茨城県つくば市)|関東平野を一望する名峰

筑波山山頂からの関東平野眺望
「西の富士、東の筑波」と称される名峰。山頂からは関東平野360度の大パノラマ

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アクセスと基本情報

筑波山は茨城県つくば市に位置し、女体山877m男体山871mの二峰からなる美しい山容が特徴的です。つくばエクスプレスつくば駅からバスで約40分でつつじヶ丘またはケーブルカー宮脇駅に到着します。ケーブルカーの料金は片道590円、往復1,070円、ロープウェイは片道630円、往復1,120円(2025年12月時点)です。

登山の所要時間は3〜5時間程度を見込んでおけば安心です。筑波山は「西の富士、東の筑波」と称される名山で、古くから信仰の対象として親しまれています。※料金・営業時間は変更される場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。

おすすめコースと所要時間

筑波山には複数の登山コースが整備されており、初心者におすすめなのが御幸ヶ原コース(男体山側)です。登り約90分で比較的緩やかな登りが続き、筑波山神社からスタートします。一方、白雲橋コース(女体山側)登り約110分で、途中に岩場もありますが、より自然豊かなルートを楽しめます。

体力に不安がある方や時間を短縮したい場合は、ケーブルカーやロープウェイを利用すれば山頂まで約8分でアクセス可能です。両峰を結ぶ御幸ヶ原での休憩も含めて、自分のペースで山歩きを楽しめます。

見どころとベストシーズン

筑波山最大の魅力は山頂からの関東平野360度の大パノラマです。天気の良い日には富士山や日光連山、太平洋まで見渡すことができ、特に夕日や夜景の美しさは格別です。また、登山道には巨石・奇岩が点在しており、弁慶七戻りやガマ石などのユニークな岩場を見ながら歩けます。

紅葉は10月下旬〜11月中旬が見頃で、山全体が赤や黄色に色づく美しい光景が広がります。また、筑波山は梅林でも有名で、2月下旬〜3月中旬には約1,000本の梅が咲き誇り、春の訪れを告げる絶景スポットとなります。

3. 大山(神奈川県伊勢原市)|歴史ある信仰の山

大山阿夫利神社と山頂風景
江戸時代から続く「大山詣で」。阿夫利神社からの相模湾の眺めは格別

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アクセスと基本情報

大山は神奈川県伊勢原市に位置する標高1,252mの山で、古くから山岳信仰の対象として親しまれています。小田急線伊勢原駅からバスで約30分で大山ケーブル駅に到着します。ケーブルカーの料金は片道660円、往復1,120円(2025年12月時点)で、阿夫利神社下社まで運行しています。

山頂までの所要時間は4〜6時間程度を見込んでおく必要があります。大山は丹沢山地の東端に位置し、江戸時代から「大山詣で」として多くの参拝者が訪れた歴史ある霊山です。※料金・営業時間は変更される場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。

おすすめコースと所要時間

大山登山で最も一般的なのが表参道コースで、登り約150分かかります。このルートは石段が続く伝統的な参道で、途中には茶屋や休憩所があり、昔ながらの大山詣での雰囲気を味わえます。見晴台経由コース登り約180分と少し時間がかかりますが、展望が良く、相模湾や江の島を望むことができます。

体力に不安がある方はケーブルカーを利用して阿夫利神社下社まで約6分でアクセスし、そこから山頂を目指すことも可能です。下社から山頂までは約90分の登山となります。

見どころとベストシーズン

大山の最大の見どころは山頂からの相模湾・丹沢山地の眺望です。天気の良い日には富士山、江の島、伊豆半島まで一望でき、特に夕日に染まる相模湾の美しさは格別です。また、大山阿夫利神社での参拝も重要な要素で、下社と奥社の両方で山の恩恵に感謝することができます。

紅葉は11月中旬〜下旬が見頃で、特に大山ケーブルからの紅葉ライトアップは幻想的な美しさです。ただし、冬季は積雪・凍結に注意が必要で、軽アイゼンやチェーンスパイクの携行をおすすめします。

4. 御岳山(東京都青梅市)|ケーブルカーで気軽に山上散策

御岳山武蔵御嶽神社の境内
ケーブルカーで気軽にアクセス。武蔵御嶽神社は関東屈指のパワースポット

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アクセスと基本情報

御岳山は東京都青梅市に位置する標高929mの山で、武蔵御嶽神社が鎮座する霊山として知られています。JR青梅線御嶽駅からバスで約10分でケーブルカー滝本駅に到着し、そこから山上まで効率よくアクセスできます。ケーブルカーの料金は片道600円、往復1,130円(2025年12月時点)です。

山上散策を含めた所要時間は2〜4時間程度で、比較的短時間で山の魅力を満喫できます。御岳山は都心から約2時間でアクセスでき、日帰り登山には最適な立地です。※料金・営業時間は変更される場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。

おすすめコースと所要時間

御岳山観光の基本はケーブルカーを利用して御岳山駅まで約6分でアクセスすることです。駅からは武蔵御嶽神社参拝まで徒歩約25分の緩やかな登りとなります。神社参拝後は、ロックガーデン周回コースがおすすめで、約90分で清流と苔むした岩場の美しい景観を楽しめます。

ロックガーデンコースでは綾広の滝や天狗岩などの見どころがあり、都心近郊とは思えないほど豊かな自然を体験できます。体力に余裕がある方は、大岳山への縦走も可能です。

見どころとベストシーズン

御岳山の主要な見どころは武蔵御嶽神社での参拝と御朱印です。関東屈指のパワースポットとして知られ、厄除けや開運のご利益があるとされています。また、ロックガーデンの清流と苔むした岩の幻想的な風景も必見で、マイナスイオンを感じながらリフレッシュできます。

新緑は5月〜6月が最も美しく、若葉の緑が眩しい季節です。紅葉は10月下旬〜11月中旬が見頃で、特にロックガーデン周辺の紅葉は格別の美しさです。御岳山は比較的標高が高いため、夏でも涼しく過ごせます。

5. 鋸山(千葉県富津市・鋸南町)|東京湾を望む断崖絶壁の山

鋸山地獄のぞきの断崖絶壁
スリル満点の「地獄のぞき」。断崖絶壁から東京湾の大パノラマを一望

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アクセスと基本情報

鋸山は千葉県富津市と鋸南町にまたがる標高329mの山で、房州石の採石場跡が織りなす独特な景観で知られています。JR内房線浜金谷駅から徒歩約8分でロープウェイ山麓駅に到着し、そこから山頂駅まで運行しています。ロープウェイの料金は片道500円、往復950円、別途日本寺拝観料700円が必要です(2025年12月時点)。

山上散策の所要時間は2〜3時間程度で、比較的短時間で観光できます。鋸山は標高は低いものの、断崖絶壁や石切場跡などの迫力ある景観が楽しめる特異な山です。※料金・営業時間は変更される場合があります。訪問前に公式サイトでご確認ください。

おすすめコースと所要時間

鋸山観光はロープウェイを利用して山頂駅まで約4分でアクセスするのが一般的です。山頂駅から山頂展望台〜地獄のぞきまでは徒歩約15分で到着できます。その後、日本寺境内散策約60〜90分をかけて大仏や百尺観音などを見学します。

地獄のぞきでは断崖絶壁に突き出た岩の上から東京湾を見下ろすスリリングな体験ができます。足に自信のある方は登山道を利用して徒歩でのアクセスも可能です。

見どころとベストシーズン

鋸山最大の見どころは地獄のぞきで、断崖絶壁に突き出た岩場から東京湾を一望する絶景スポットです。また、日本寺の大仏と百尺観音も必見で、特に大仏は日本最大級の石造大仏として知られています。東京湾と富士山の眺望も素晴らしく、天気の良い日には伊豆半島まで見渡せます。

鋸山には石切場跡の独特な景観があり、垂直に切り立った岩壁が作り出す幻想的な風景も魅力の一つです。鋸山は通年楽しめる山ですが、春・秋がベストシーズンで、特に桜の季節と紅葉の時期は多くの観光客で賑わいます。

低山トレッキングの装備と注意点

低山トレッキングの基本装備
低山でも油断は禁物。登山靴、雨具、飲料水は必ず持参しよう

低山だからといって装備を軽視してはいけません。基本装備として登山靴またはトレッキングシューズは必須で、グリップ力のあるソールが足元の安全を確保します。リュックは15〜20L程度の容量があれば十分で、雨具(上下セパレートタイプ推奨)、飲料水(最低500ml以上)、行動食(パンやナッツなど)を必ず携行しましょう。

服装は吸汗速乾性のウェアを基本とし、綿素材は避けてください。気温の変化に対応できるよう防寒着(フリースやダウンジャケット)も必要です。また、地図・GPSヘッドライト救急セットがあると安心で、特にスマートフォンのGPS機能や登山アプリの活用をおすすめします。

注意点として、出発前の天候確認は必須で、悪天候時は無理をせず登山を延期しましょう。単独行動を避け、可能な限り複数人での登山を心がけてください。また、登山計画の提出(登山届)を行い、家族や知人に行き先と帰宅予定時刻を伝えることが安全登山の基本です。

まとめ|週末は関東の低山で絶景トレッキングを

関東近郊の低山は、初心者でも安全に絶景を楽しめる魅力的なトレッキングフィールドです。公共交通機関でアクセスでき、ケーブルカーやロープウェイを活用すれば体力に自信がない方でも山頂からの眺望を満喫できます。高尾山の都心展望、筑波山の関東平野パノラマ、大山の相模湾絶景、御岳山のパワースポット、鋸山の断崖絶壁と、それぞれ異なる魅力があります。

各山の特徴や季節ごとの魅力を理解し、自分の体力や経験レベルに合ったコースを選択することが重要です。適切な装備と安全な登山計画により、関東の低山で素晴らしい自然体験と絶景を楽しんでください。週末の山歩きがあなたの新しい趣味となり、健康的で充実したアウトドアライフの第一歩となることでしょう。

よくある質問(FAQ)

登山初心者でも一人で行けますか?

ケーブルカーやロープウェイがある山(高尾山、筑波山、御岳山、鋸山など)は、整備された遊歩道も多く、初心者でも比較的安全です。ただし、できれば経験者と一緒に行くか、登山ツアーへの参加をおすすめします。単独行の場合は、必ず登山届を提出し、家族や知人に行き先を伝えましょう。

最低限必要な装備は何ですか?

滑りにくい靴(できれば登山靴)、リュック、飲料水(500ml以上)、雨具、行動食、タオル、スマートフォン(GPS機能)が最低限必要です。低山でも天候が急変することがあるため、防寒着や雨具は必ず携行してください。

どの季節がおすすめですか?

春(4月〜5月)と秋(10月〜11月)がベストシーズンです。気温が穏やかで歩きやすく、新緑や紅葉など景色も美しい時期です。夏は早朝スタートで熱中症対策を、冬は路面凍結に注意し、軽アイゼンの携行を検討してください。

所要時間はどのくらい見ておけばよいですか?

ケーブルカー利用で2〜3時間、麓から登る場合は4〜6時間が目安です。初心者の場合は、標準コースタイムの1.3〜1.5倍程度を見込み、余裕を持った計画を立てましょう。日没前に下山できるよう、午前中に登山を開始するのが安全です。

公共交通機関で行けますか?

本記事で紹介した5つの山はすべて公共交通機関でアクセス可能です。高尾山、御岳山は都心から電車のみ、筑波山、大山、鋸山は駅からバスまたはロープウェイを利用します。週末は混雑するため、早めの出発をおすすめします。