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【2027年】関東の初日の出・ご来光登山7座|選ぶ基準は標高より夜道の長さ

更新日: 2026年10月25日

関東の低山の山頂から見る初日の出。雲の上に太陽が昇り始めている
記事概要

初日の出を山から見たいとき、不安なのは「暗い中をどれだけ歩くか」。関東の7座を、乗り物で上がれる山・歩いて登る山・泊まる山の順に並べました。元日の早朝に乗り物が動く鋸山・筑波山なら、夜道はほとんど歩きません。2027年元日の日の出の時刻と、前回の乗り物の運行もまとめています。

初日の出を山から見たい、と思って調べ始めると、たいてい「どの山か」より「暗い中をどれだけ歩くのか」で不安になりますよね。

そこがいちばん大事なところなので、7座を乗り物で上がれる山、歩いて登る山、泊まる山の順に並べました。元日の早朝に乗り物が動く山なら、夜道をほとんど歩かずに上がれるんですよね。

ご来光は元日だけのものではないので、混雑を避けて別の時期に行く手もあります。そのあたりも、あわせてご紹介しますね。

関東の初日の出・ご来光の山7座(乗り物で上がれる山から順に)

初日の出の山は夜道の長さで選ぶ、の図。乗り物で上がれる鋸山・高尾山・筑波山ははじめての人に、歩いて登る三ツ峠山・大山などは夜道に慣れてから、山小屋に泊まる雲取山は冬山の経験がある人に
標高より、暗い中を歩く時間で決まります
山(県・標高) 歩くと(登りの目安) 元日の乗り物 特徴
鋸山
千葉・329m
浜金谷から約60分 ロープウェー(例年、元旦は5時30分から) 房総の丘から昇る朝日
高尾山
東京・599m
約90分 ケーブルカー・リフト(前回は大晦日の夜から) 駅から歩ける。元日はとても混む
筑波山
茨城・877m
約90〜110分 ケーブルカー・ロープウェイ(例年、元旦は4時30分から) 男体山と女体山の2つの峰
宝篋山
茨城・461m
約90〜130分 なし 霞ヶ浦と関東平野
三ツ峠山
山梨・1,785m
約90分(河口湖側から) なし 朝日に染まる富士山
大山
神奈川・1,252m
ケーブル駅から下社まで歩く。山頂へはさらに約90〜120分 ケーブルカー(これまで大晦日の終夜運転なし) 神社の境内から
雲取山
東京・2,017m
鴨沢から山荘まで約6時間 なし 山小屋に泊まるのが前提

※歩く時間は、日本寺・つくば市・筑波観光鉄道・山梨県・大山阿夫利神社・雲取山荘が出している目安(筑波山は御幸ヶ原コースと白雲橋コース、宝篋山は6つのコース。雲取山は夏の標準の時間)。高尾山は前からの目安です。元日の乗り物は、2026年10月25日時点の各社の案内と、前回(2026年元日)の発表によります。

初めてなら、乗り物で上がれる鋸山か筑波山からにしてくださいね。歩いて登るなら、暗い中を1時間半歩くのは、思っているよりずっと長く感じます。

7つの山の場所

番号は上の表の並びと同じで、印を押すと、その山の項目へ移ります。

関東の初日の出・ご来光の山7座の位置図。鋸山・高尾山・筑波山・宝篋山・三ツ峠山・大山・雲取山

千葉の鋸山、東京の高尾山と雲取山、茨城の筑波山と宝篋山、神奈川の大山、山梨の三ツ峠山と、関東とそのまわりに散らばっています。

いちばん気軽|鋸山(千葉・329m)

鋸山ロープウェーは、例年、元旦は5時30分から動いていて、乗れば夜道をほとんど歩かずに山頂駅へ上がれます。歩くなら、浜金谷から車力道か関東ふれあいの道で約1時間です。

千葉県の観光サイトの言い方では、見えるのは「房総丘陵から昇る初日の出」。海から昇る朝日ではないんですよね。そのかわり、運がよければ朝日に染まる「赤富士」が見られるかもしれません。

山頂の日本寺は、元旦は朝5時30分から西口と東口だけを開けていて、境内でご来光を拝めます(拝観料 大人700円)。ロープウェーで上がれば西口から入れますが、浜金谷から歩いて登る人の入口(北口)は、早朝の開門には入っていません。歩いて登るなら、急な階段が何か所かあって、ロープにつかまる所もあるので手袋があると安心です。凍っていると滑ります。

都心から近い|高尾山(東京・599m)

片道90分ほど。駅から登山口まで歩けるので、車がなくても行けるのがうれしいところです。

前回のお正月(2026年元日)は、京王線が大晦日に終夜運転をして、ケーブルカーは大晦日の夜8時から元日の夕方まで、リフトは元日の朝5時から動きました。ケーブルカーやリフトの山の上の駅から山頂までは、まだ歩きます。

ただし元日はかなり混みます。静かに見たい人には向かないので、混雑が苦手なら、元日を外して別の日に行くほうが気持ちよく見られます。

乗り物も使える|筑波山(茨城・877m)

歩くなら、御幸ヶ原コースで御幸ヶ原まで登り約90分、白雲橋コースで女体山まで約110分。白雲橋コースは大きな岩の間を登るので、暗い中を歩くならヘッドライトの明るさが要ります。

筑波山ケーブルカーとロープウェイは、例年、元旦は早朝4時30分から動いています。ケーブルカーは秋に1か月ほど止まっていましたが、2026年10月24日に運行を再開しました。

ただ、ケーブルカーは2027年2月に新しい車両へ替わる予定で、工事のあいだはケーブルカーが運休になります(期間はまだ出ていません。ロープウェイは営業)。今の車両のラストランに向けたカウントダウンが1月11日まで出ているので、1月の中ごろより後に行くなら、運行状況を見てからにしてください。

霞ヶ浦と関東平野|宝篋山(茨城・461m)

筑波山のとなりにある低山で、6つのコースがあり、登りはどれも約90〜130分。いちばん短いのは、山口コースの(2)です。東に霞ヶ浦、南西に関東平野が広がります。

乗り物は無いので、夜道を歩いて登る山です。滑りやすい道や急な所もあります。ふもとの小田休憩所は冬は朝9時からで、日の出の前は開いていない点も覚えておいてください。

富士山を見ながら|三ツ峠山(山梨・1,785m)

河口湖の側から登る道(裏登山道)は道が広く、山頂まで1時間半ほど。富士急行線の三つ峠駅から登る表登山道は、約5時間かかります。

日の出は東南東から昇り、富士山は南南西の方角にあるので、朝日と富士山は同じ写真には入りにくいんですよね。見どころは、朝日に染まっていく富士山です。冬の1,700m台は、低山とは寒さも凍り方も違うので、夜に登るなら冬山の経験と装備が要ります。

神社の境内から|大山(神奈川・1,252m)

大山ケーブルカーで阿夫利神社の下社まで上がれますが、伊勢原市観光協会の案内では、小田急線・大山ケーブルカー・神奈中バスとも、大晦日の終夜運転は行わないことになっています。元日の始発の時刻はその年の発表を見る必要があって、日の出に間に合わなければ、下社まで歩いて登ることになります。

下社から山頂(本社)までは、約90〜120分。標高が上がるぶん冷え込むので、防寒は多めに。男坂は手すりの無い急な石段で、下りの転倒が多いので、暗い中では女坂を使うほうが安心です。

泊まって迎える|雲取山(東京・2,017m)

東京都の最高峰。冬にすすめられている鴨沢からの道で、山頂を通って雲取山荘まで約6時間(夏の標準の時間で、雪があるともう少しかかります)。日帰りで初日の出を見るのは現実的ではありません。山小屋かテント泊が前提になります。

雲取山荘は通年営業で、泊まるには予約が要ります(個人は3か月前の日付から。支払いは現金だけ)。大晦日は、10月の時点で個室が埋まっていました。行くなら早めに空きを見てください。冬の2,000m級は、装備も経験も低山とは違います。冬山の経験がある人が、泊まりで行く山です。

暗い中を歩くための準備

日中の登山とは、必要なものが変わります。

ヘッドライトは必須。スマホのライトでは足りない

手が塞がるのが、いちばん困るところなんですよね。転びかけたときに手が出せません。それに寒いとスマホの電池が急に落ちます。

  • 200ルーメン以上のものを選んでください。足元だけでなく、少し先の道が見える明るさが要ります
  • 予備の電池を必ず持つ。低温では電池の持ちが半分近くまで落ちます
  • 家で一度点けてみる。買ったまま持っていって、現地で点かないのがいちばん困ります

まだ持っていないなら、単4の乾電池で動くものが、予備をそろえやすくておすすめです。

製品名 向く人 価格
ペツル ティキナ(E060AB)
ペツル ティキナ(E060AB)

初日の出で年に1回使う人
★★★★★
300ルーメン・92g・単4電池3本つき
約3,800円〜
ペツル アクティック(E063AB)
ペツル アクティック(E063AB)

夜明け前の山をこれからも歩く人
★★★★☆
450ルーメン・98g・赤い光つき・単4電池3本つき
約7,900円〜
パナソニック リチウム乾電池 単4形4本(FR03HJ/4B)
パナソニック リチウム乾電池 単4形4本(FR03HJ/4B)

予備の電池を持っていく人
★★★★☆
−40〜60℃で使える
約2,000円〜

※2026年10月25日時点の Amazon の値段。ペツルの2つは2025年の型(型番の末尾が AB)で、Amazon には前の型(末尾が AA)も並んでいます。

ティキナもアクティックも、ペツルの充電池「CORE」(別売り)でも動きます。予備にリチウムの乾電池を選ぶのは、寒さに強いからです。パナソニックの案内では、使える温度の目安がアルカリ乾電池の5〜45℃に対して、リチウム乾電池は−40〜60℃。冬の屋外に向くとされています。

200ルーメン以上のヘッドライトをもう持っているなら、買い足すのは予備の電池だけで足ります。

昼に歩いた道でも分からなくなる

昼間に歩いたことがある道でも、暗いとまったく違って見えます。分岐の標識も、ライトを向けないと気づきません。

初めての山に夜から登るのは避けてください。できれば明るいうちに一度歩いておくと、当日がまったく違います。

止まると一気に冷える

日の出を待つ時間は、20分から1時間くらいあります。歩いて温まった体が、待っている間にどんどん冷えます。

  • 着替えの上着を1枚多く持つ:登っている間に汗をかくので、山頂で着替えると冷えません
  • 手袋と帽子:末端から冷えます。薄手でも有無で大きく違います
  • 温かい飲み物:待ち時間がまったく違うものになります

冬の低山でも、登山道は凍ります。とくに日陰の斜面と階段は、朝方がいちばん滑ります。
凍結が予想されるならチェーンスパイクを持っていってください。低山だからと油断すると、下りで転びます。

当日の組み立て方

逆算のしかた

山頂に着きたい時刻は、日の出の30分前ですね。空が明るくなり始めるところから見えますし、場所を選ぶ余裕もできます。

そこから「片道の所要時間 + 30分」を引いた時刻が出発の目安です。夜は昼より歩くのが遅くなるので、余裕をみておいてください。

2027年1月1日の日の出は、国立天文台の表で、関東の県庁所在地は6時49分〜6時55分(東京は6時50分)。方角は東南東です。
この時刻は標高0mで計算したもので、山の上では少し早く、東の方角に高い山があると、実際に太陽が見えるのは遅くなります。ほかの場所の時刻は、国立天文台のこよみのページで調べられます。

ケーブルカーとロープウェイは、その年の発表次第

鋸山・高尾山・筑波山・大山には乗り物がありますが、元日の臨時運行は、年ごとに発表されます。鋸山(5時30分から)と筑波山(4時30分から)は「例年」の早朝運転として案内されていて、高尾山は前回のお正月に、大晦日の夜からケーブルカーが動きました。大山は、これまで大晦日の終夜運転がありません。

前回は、高尾山の元日の運行が、12月10日に京王から発表されました。時刻は年によって変わるので、必ずその年の公式の発表を見てから出かけてください。

元日を外すという手も

ご来光は元日だけのものではありません。三が日を過ぎた平日なら、元日の朝ほどは混まないと思います。

ただ、1月は乗り物が止まる時期でもあるんですよね。鋸山ロープウェーは毎年1月中旬ごろから、1年に1度の検査で1週間〜1か月ほど休みます。筑波山のケーブルカーも、2027年は1月の中ごろから新しい車両への工事で運休になる見込みです(ロープウェイは営業)。乗り物を使うなら、行く前に運行状況を見ておいてください。

冬は、空気が澄んで遠くまで見えやすい季節でもあります。景色だけを目的にするなら、元日にこだわらなくても、いい景色に会えるはずです。

下山までが登山

日の出を見たあと、どうしても気が緩みますよね。ただ下りのほうが転びます。暗いうちに登った道を、明るくなってから下るので、印象も変わります。

朝食は下山してからでも構いません。体が冷えきる前に動き始めるほうが安全です。

よくある質問

初日の出登山は、初心者でも大丈夫ですか?

山を選べば大丈夫です。元日の早朝に乗り物が動く山から始めてください。この記事なら、ロープウェーのある鋸山か、ケーブルカーとロープウェイのある筑波山ですね。歩いて登るなら、歩く時間がいちばん短い鋸山(約50分)からです。
ただしヘッドライトだけは必ず用意してください。ここを省くと、初心者かどうかに関係なく危険です。

一人で行っても平気ですか?

おすすめはしません。暗い中でのけがや道迷いは、一人だと対処がむずかしくなります。
どうしても一人で行くなら、行き先と下山予定を家族に伝えて、登山届を出してください。人の多い高尾山のような山を選ぶのも手です。

駐車場は前日から停められますか?

山によります。たとえば鋸山ロープウェーの駐車場は、ロープウェーを使う人専用(有料・約200台)です。駐車場ごとに決まりが違うので、元日の扱いは、その年の各施設の案内を見てください。
夜明け前に着くなら、時間に余裕を持って出かけるのがいちばんです。

どれくらい寒いですか?

関東の低山でも、夜明け前は氷点下になることがあります。標高が100m上がるごとに約0.6℃下がるので、1,000mの山なら平地より6℃低い計算です。
そこに風が加わると体感はさらに下がります。平地の真冬の服装より、もう1枚多く持っていってください。

曇っていたら見えませんか?

見えないこともあります。ただ雲海の上に出れば、下が曇りでも見えます。標高のある山ほどその可能性があります。
逆に低山だと、下界の雲がそのまま影響します。天気予報は「雲量」と「風」を見ておくと、当たりをつけやすいです。

まとめ

  • 選ぶ基準は標高より「暗い中を何分歩くか」。初めてなら、元日の早朝に乗り物が動く鋸山か筑波山から
  • ヘッドライトは必須。200ルーメン以上と、予備の電池も
  • 初めての山に夜から登らない。できれば明るいうちに下見してください
  • 日の出待ちで一気に冷えます。上着を1枚多く、手袋と帽子も
  • 元日のケーブルカーやロープウェーは、年ごとに発表されます。その年の公式の発表を必ず確認してください
  • 元日を外すのもあり。三が日を過ぎた平日なら、元日ほどは混まないはずです。ただし1月は、鋸山のロープウェーと筑波山のケーブルカーが止まる時期があります
笑い猫

笑い猫

私だったら、最初の1回は鋸山か筑波山にします。乗り物で上がれる山で、山の上の夜明けを一度見てから、歩いて登る山に行くほうが安心して楽しめる気がするので。

元日にこだわらず、三が日を過ぎた平日に行くのもいいと思っています。どちらにしても、ヘッドライトと、待つあいだに着る1枚だけは忘れずに持っていってください。