Home トレッキング トレッキング知識 登山ザックの容量は何L?|日帰り20〜30L・小屋泊30〜40L・テント泊50〜70L

登山ザックの容量は何L?|日帰り20〜30L・小屋泊30〜40L・テント泊50〜70L

【決定版】登山ザックの容量別選び方ガイド|日帰り・山小屋・テント泊に最適なサイズは?
登山ザックの容量、何リットルを選べばいいのか迷いますよね。答えから言うと日帰りなら20〜30L、山小屋泊なら30〜40L、テント泊なら50〜70Lが目安です。ただ最初の1個ということなら、30L前後にしておくのがいちばんつぶしが効くかなと思います。日帰りにも小屋泊にも使えて、買い直しになりにくいので。それと、じつは容量より背面長のほうが快適さを決めているんですよね。同じ「30L」でもメーカーによって中身が違うという話や、冬の30〜35Lが低山限定である理由も書きました。
目次
笑い猫

笑い猫

私が最初に買ったザックは、正直ちょっと大きすぎました。
「大は小を兼ねる」と思って選んだんですけど、日帰りだと荷物が中で泳いでしまうんですよね。容量は大きければいいというものでもないな、というのがそのときの実感です。

登山ザックの容量、何リットルを選べばいいのか迷いますよね。

で、答えから言うと日帰りなら20〜30L、山小屋泊なら30〜40L、テント泊なら50〜70L。ここが目安になります。

ただ最初の1個ということなら、30L前後にしておくのがいちばんつぶしが効くかなと思います。理由は後半に書きました。あと容量より背面長のほうが快適さを決めているという話も。

日帰り登山は20〜30L

いちばん標準的なところです。雨具、防寒着、行動食、水1〜1.5L、ヘッドランプ、救急セット——このあたりを入れて、まだ少し余裕がある容量。
20L前後はハイキングや夏の低山向けで、荷物を絞れる人向け。25〜30Lがいちばん汎用性が高くて、レインウェア・防寒着・クッカー・救急セットを余裕をもって入れられます。
パッキングに慣れないうちは荷物のかさが大きくなりがちなので、初めてなら30L前後にしておくと安心かなと思います。春や秋はフリースやダウンが要るぶん、夏より大きめが必要になりますし。
冬の低山ハイクは、日帰りでも30〜35Lあると安心です(厚手の防寒着やアイゼンが増えるので)。

このクラスで行ける関東近郊の山(例)

  • 高尾山(東京):日帰り、往復3〜4時間
  • 大山(神奈川):日帰り、往復4〜5時間
  • 筑波山(茨城):日帰り、往復4〜5時間
  • 陣馬山〜高尾山 縦走(東京・神奈川):日帰り、6〜7時間
  • 御岳山・日の出山(東京):日帰り、4〜5時間

※所要時間は標準的なペースでの目安です。体力や天候で大きく変わります。

1. ドイター フューチュラ 23|1万3千円台。背中が蒸れにくい

ドイター フューチュラ 23

ドイター フューチュラ 23の価格を比較する

容量
23L
用途
日帰り
背面
エアコンフォート(メッシュで背中を離す)
レインカバー
内蔵
タイプ
雨蓋
価格帯
約13,100円〜

日帰りの最初の1個としては、かなり手が出しやすい価格帯だと思います。1万3千円台。
ドイターの背面はメッシュを張って背中と本体のあいだに隙間を作るつくりで、夏の樹林帯で背中が蒸れにくいんですよね。日帰りだと汗をかく時間が長いので、ここは地味にありがたいところかなと。
レインカバーも内蔵なので、追加で買うものがありません。
ただ23Lなので、防寒着をたくさん持つ時期や、荷物が読めないうちは少し小さく感じるかもしれません。「日帰りしかしない」と決まっているなら十分ですが、そうでないなら次の30L台のほうが長く使えると思います。

こんな人に:日帰りしかしないと決まっている人/夏に汗をかきやすい人

気になる点:23Lなので、防寒着が増える時期はやや小さいです

山小屋泊(1泊)は30〜40L

日帰りの装備に、こういうものが乗ってきます。
着替え(下着・靴下)/洗面用具・タオル/インナーシーツ(小屋によっては必要)/予備の行動食と水/モバイルバッテリー
小屋泊は寝具と食事が付くので、テント泊ほどは増えません。装備を絞れる人なら30Lでもいけますけど、初めてなら35〜40Lにしておくと、お土産を入れたり脱いだ上着を無造作に突っ込んだりできる余裕が生まれます。
で、この30〜40Lというのが日帰りにも使える範囲なので、最初の1個としてはここがいちばん無難かなと思います。
※2泊以上の縦走でも、途中で食料と水を補給できるなら基本はこの容量で足ります。自炊するなら調理器具と食材のぶんを足してください。

このクラスで行ける関東近郊の山小屋泊(例)

  • 丹沢・塔ノ岳(神奈川):1泊、尊仏山荘
  • 雲取山(東京・埼玉・山梨):1泊、雲取山荘
  • 金峰山・瑞牆山(山梨):1〜2泊、金峰山小屋
  • 北八ヶ岳・天狗岳(長野):1泊、黒百合ヒュッテ(通年営業・カフェあり)
  • 燕岳(長野・北アルプス):1泊、燕山荘

※営業期間や予約の可否は、事前に各山小屋の公式サイトでご確認ください。設備の整った小屋を選ぶと、初めてでも安心です。

2. ノースフェイス テルス 35|日帰りも小屋泊も、これ1本で

ノースフェイス テルス 35

ノースフェイス テルス 35の価格を比較する

容量
33〜37L(サイズで変動)
用途
日帰り〜小屋泊
重量
約1,470g(M)
背面長
WM/M/Lの3サイズ
レインカバー
内蔵
定価
25,850円
価格帯
約16,400円〜

日帰りも小屋泊も1本で回したいなら、これがいちばん無難な気がします。定価2万5千円台が1万6千円台で、Amazon本体在庫。カテゴリのベストセラーにも入っています。
サイズで容量が変わるのが特徴で、WMが33L、Mが35L、Lが37L。背面長を3サイズから選べる、と考えると分かりやすいかもしれません。レインカバーも雨蓋の後ろに入っています。
で、ひとつだけ気をつけたいのが色とサイズで価格の振れ幅が大きいこと。同じテルス35でも1万5千円台から3万8千円台まであります。ブラックのMサイズあたりが狙い目なので、色を変えるときは値段を見てからにしてください。

こんな人に:最初の1個で長く使いたい人/買い直したくない人

気になる点:色とサイズで価格が1万5千円台〜3万8千円台まで開きます

テント泊は50〜70L

ここから一気に増えます。テント、寝袋、マット、調理器具、食料、水。日帰りの荷物がそのまま入ったうえに、これが全部乗る感じです。
1〜3泊なら50〜65Lが標準。70L以上は長期縦走や冬山、あるいは荷揚げ役の人向けかなと。
ただ、いきなり買う必要はないと思います。テント泊はザック以外にも揃えるものが多いので、まずはレンタルで1回試してからでも遅くないかなと。

このクラスで行けるテント泊(例)

  • 北アルプス・涸沢(長野):2〜3泊、涸沢キャンプ場
  • 南アルプス・北岳(山梨):2〜3泊、肩の小屋/北岳山荘テント場
  • 八ヶ岳 縦走(長野・山梨):2〜3泊、赤岳鉱泉・行者小屋など
  • 尾瀬ヶ原(群馬・福島):1〜2泊、見晴キャンプ場
  • 上高地〜槍ヶ岳(長野):3〜4泊、横尾・槍沢・槍ヶ岳山荘

※テント泊は登山経験と装備の知識が要ります。初めての方は経験者か山岳ガイドの同行をおすすめします。

3. ミレー サースフェー NX 60+20|60L+雨蓋で20L足せる、2気室

ミレー サースフェー NX 60+20

ミレー サースフェー NX 60+20の価格を比較する

容量
60+20L
用途
テント泊
構造
2気室
背面長
サイズ表記あり
レインカバー
付属
価格帯
約42,000円〜

テント泊の定番といえば、やっぱりこれかなと思います。60Lに雨蓋の伸長ぶん20Lが足せるので、荷物が増える時期でも吸収できます。
ミレーのいいところは背面長が数値で書いてあることで、体格に合わせて選びやすいんですよね。2気室構造なので、寝袋を下に入れて上と分けられるのも、テント泊だと効いてきます。レインカバーも付属。
価格は4万2千円前後。正直、安い買い物ではありません。ただテント泊のザックは背負う時間も荷重も日帰りとは桁が違うので、ここをケチると体のほうに来ます。いきなり買わず、まずはレンタルで1回試すのも十分アリだと思います。

こんな人に:テント泊を始める人/荷物が増える時期も1本で回したい人

気になる点:4万2千円前後と高価。まずレンタルで試すのもアリです

3タイプの比較表

上で紹介した3本を並べるとこうです。価格は2026年7月時点でAmazonの商品ページを確認したものです。

製品名 こんな人向け 価格 容量 用途 レインカバー おすすめ用途
ドイター フューチュラ 23
ドイター フューチュラ 23

日帰り専用なら
★★★★☆
約13,100円〜 23L 日帰り 内蔵 日帰りだけと決まっている人
ノースフェイス テルス 35
ノースフェイス テルス 35

最初の1個に
★★★★★
約16,400円〜 33〜37L(サイズで変動) 日帰り〜小屋泊 内蔵 最初の1個。1本で幅広く
ミレー サースフェー NX 60+20
ミレー サースフェー NX 60+20

テント泊なら
★★★★☆
約42,000円〜 60+20L テント泊 付属 テント泊に踏み出す人

最初の1個は、30L前後がいいと思う理由

「日帰りしかしないから20Lでいい」——最初はそう思うんですよね。私もそうでした。

ただ登山を続けていくと、だいたい山小屋泊に興味が出てきます。そのとき20Lだと足りなくて、結局もう1個買うことになる。それなら最初から30L前後にしておくほうが、結果的に安く済むかなと思います。

30L前後なら日帰りでも大きすぎませんし、小屋泊にも届きます。富士登山や冬の低山日帰りもこの範囲なので、行ける山の幅がいちばん広いところです。

逆にいきなり50L以上を買うのはおすすめしません。日帰りで使うには大きすぎて、荷物が中で泳いでしまいます。

容量より、こっちのほうが大事かもしれません

容量の話をしておいてなんですけど、実際に背負ったときの快適さを決めているのは、容量よりこの3つな気がします。

① 背面長(トルソーサイズ)

首の付け根の骨から腰骨の高さまで、背骨に沿った長さです。ここが合っていないと、荷重が腰に乗らずに肩ばかり痛くなります。

容量が合っていても、背面長が外れているとどうにもなりません。逆に言うと、ここさえ合っていれば多少容量が前後しても何とかなる、というくらい大事なところかなと思います。

ミレーのように数値で書いてあるメーカー(M=48cm/L=51cm)はそのまま照合できますし、オスプレー・グレゴリー・モンベルは調整式なので幅で吸収できます。ブランドごとの違いは登山ザックのブランド9社を比較にまとめました。

② 「30L」の中身はメーカーによって違う

カタログに30Lと書いてあっても、実際に入る量はけっこう違うんですよね。

メインの気室だけで30Lのメーカーもあれば、外側のポケットまで含めて30L(メインは実質25L程度)のメーカーもあります。測り方の基準が各社で違うためです。

なので数字だけで比べると「思ったより入らない」ということが起きます。確実なのは、持っていきたい荷物を店に持ち込んで実際に詰めさせてもらうこと。とくにかさばる防寒着を持っていくといいです。店員さんも慣れているので、遠慮しなくて大丈夫かなと。

③ 雨蓋か、ファスナー式か

30L前後のザックは、大きく2タイプに分かれます。

  • 雨蓋タイプ:上部にフタがあって、上から詰め込むスタイル。荷物が多少膨らんでも雨蓋で調整できるので、荷物の量が変動する山小屋泊に向いています
  • ファスナー式(パネルローディング):背面側の大きなファスナーでガバッと開くタイプ。出し入れがラクで、街でもそのまま使えます

初めての30Lなら、ファスナー式のほうがつぶしが効くかなと思います。登山以外でも使えるので。

冬の「30〜35L」は、低山限定の話です

ここは誤解されやすいので、はっきり書いておきます。

「冬の低山ハイクなら30〜35L」というのは、雪が積もっていても日帰りで帰ってこられる低い山の話です。

もしピッケルを持って本格的な雪山に入る登山(厳冬期の八ヶ岳や北アルプスなど)を考えているなら、日帰りでも40〜50Lが必要になることがあります。防寒着だけでなく、ピッケル、アイゼン、スノーシュー、ビバーク装備と、夏山とは比べものにならないくらい荷物が増えるので。

「低山の冬ハイク」と「本格雪山登山」はまったく別物です。後者を目指す場合は、経験者に同行してもらうか、雪山講習を受けることを強くおすすめします。ここは装備の話だけで済ませられないところなので。

容量別の早見表

ここまでの話を1枚にまとめると、こんな感じです。

容量の目安 主な用途 宿泊 向いている人 備考
15〜20L ハイキング・トレラン 日帰り 経験者・軽量化重視 夏場や短時間向け
20〜30L 一般登山(夏山) 日帰り 全般 いちばん標準的なサイズ
30〜40L 富士登山・雪山日帰り 日帰り〜小屋1泊 初心者〜中級者 最初の1個におすすめ
50〜65L 本格縦走 テント泊(1〜3泊) 中級者以上 テント泊の標準サイズ
70L以上 長期縦走・冬山 テント泊(長期) 上級者・リーダー 荷揚げや遠征向け

よくある質問(FAQ)

最初の1個は何リットルを買えばいいですか?

30L前後にしておくと、いちばんつぶしが効くと思います。日帰りでも余りすぎず、山小屋1泊にも届く容量なので。
「日帰りしかしない」と決まっているなら20〜25Lでも足りますけど、登山を続けていくとだいたい小屋泊に興味が出てくるんですよね。そのとき買い直しになるくらいなら、最初から30L前後にしておくほうが結果的に安く済むかなと思います。
逆にいきなり50L以上を買うのはおすすめしません。日帰りで使うには大きすぎて、荷物が中で泳いでしまいます。

テント泊はいきなり買わないとダメですか?

レンタルで1回試してからで、まったく問題ないです。テント泊用のザックは4万円前後しますし、そもそもテント泊自体が続くかどうか、最初は分かりませんよね。
山道具のレンタルはテント・寝袋・マットとセットで借りられることが多いので、ザックだけ買っても他が揃っていないと結局行けないという話でもあります。
1回行ってみて「これは続けたい」と思ってから買っても、遅くないかなと思います。

容量が同じなら、どのメーカーでも同じ量が入りますか?

じつはけっこう違います。カタログに「30L」と書いてあっても、メインの気室だけで30Lのメーカーと、外側のポケットまで含めて30L(メインは実質25L程度)のメーカーがあるんですよね。測り方の基準が各社で違うためです。
なので数字だけで比べると、思ったより入らないということが起きます。いちばん確実なのは、持っていきたい荷物(とくにかさばる防寒着)を店に持ち込んで、実際に詰めさせてもらうこと。店員さんも慣れているので、遠慮しなくて大丈夫です。

背面長はどうやって測りますか?

首の付け根の出っぱった骨から、腰骨の高さまでの背骨に沿った長さです。自分では測りにくいので、誰かに測ってもらうか、店で測ってもらってください。
これが分かると選ぶのがぐっと楽になります。ミレーのように背面長を数値で書いているメーカー(M=48cm/L=51cm)はそのまま照合できますし、オスプレーやグレゴリー、モンベルは調整式なので幅で吸収できます。
容量が合っていても背面長が合っていないと、荷重が腰に乗らずに肩ばかり痛くなります。ブランド別の比較もあわせてどうぞ。

雨蓋タイプとファスナー式、どちらがいいですか?

初めての30Lなら、ファスナー式(パネルローディング)のほうが使いやすいと思います。背面側の大きなファスナーでガバッと開くので、荷物の出し入れがラクですし、街でもそのまま使えます。
雨蓋タイプは上からどんどん詰めるスタイルで、荷物が多少膨らんでも雨蓋で調整できます。山小屋泊など荷物の量が変動する登山だとこちらが向いています。
登山以外でも使いたいならファスナー式、山専用と割り切るなら雨蓋タイプ、くらいの分け方でいいかなと。

冬の登山も30〜35Lで足りますか?

これは「雪が積もっていても日帰りで帰れる低山」に限った話です。低山の冬ハイクなら30〜35Lで足ります。
ただピッケルを持って本格的な雪山に入る登山(厳冬期の八ヶ岳や北アルプスなど)だと、日帰りでも40〜50Lが必要になることがあります。防寒着だけでなく、ピッケル、アイゼン、スノーシュー、ビバーク装備と、夏山とは比べものにならないくらい荷物が増えるので。
※「低山の冬ハイク」と「本格雪山登山」はまったく別物です。後者を目指す場合は、経験者に同行してもらうか、雪山講習を受けることを強くおすすめします。

まとめ|迷ったら30L前後

  • 日帰り20〜30L/山小屋泊30〜40L/テント泊50〜70Lが目安です
  • 最初の1個は30L前後。日帰りにも小屋泊にも使えて、買い直しになりにくいです
  • 容量より背面長のほうが快適さを決めています。ここが合っていないと、荷重が腰に乗らず肩ばかり痛くなります
  • 同じ「30L」でもメーカーで中身が違います。メインだけで30Lか、外ポケット込みで30Lか。数字だけで比べないほうがいいです
  • 初めての30Lならファスナー式が使いやすいです。街でもそのまま使えるので
  • 冬の30〜35Lは低山限定の話です。本格的な雪山は日帰りでも40〜50L必要になります
  • テント泊はいきなり買わなくて大丈夫。まずレンタルで1回試してからでも遅くないと思います

容量ごとのもっと詳しい話は、日帰り20〜30L山小屋泊40〜50Lテント泊50〜60Lに分けてまとめました。ブランドごとの違いは登山ザックのブランド9社を比較へどうぞ。

※掲載の価格・在庫は2026年7月29日時点でAmazon.co.jpの商品ページを確認したものです。色やサイズによって価格が変わる場合があります。購入前に最新の情報をご確認ください。冬季の本格的な雪山登山については、装備だけでなく経験者の同行や講習の受講をご検討ください。

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