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テント泊ザックは50Lか60Lか|定価より高い通販価格に注意【2026年版】

テント泊ザック(50-60L)おすすめ7選【2025年版】失敗しない選び方完全ガイド
テント泊のザックを50Lにするか60Lにするか迷いますよね。1〜2泊なら50L前後で足ります。ただそれ以上に大事なのが買う場所で、人気モデルほど通販の値段が定価より高くなっています。グレゴリーのズール65は定価4万6200円に対して通販は8万6123円でした。定価の調べ方と、公式でしか買えないモンベル・カリマーの安い選択肢までまとめます。
目次

テント泊を始めようとすると、まずザックで止まるんですよね。日帰りで使っている30Lでは入らないのは分かるけど、じゃあ何リットルなのか、どれを買えばいいのか、というところで手が止まります。

で、調べ始めると4万円、5万円という値段が出てきて、そこでもう一度止まるかなと思います。

この記事では、まず50Lと60Lのどちらにするかを決めて、そのあとにどこで買うと損をしないかを書きます。ここが今回いちばん伝えたいところで、人気のモデルほど通販の値段が当てにならないという話です。

50Lと60L、どっちにするか

結論から書くと、1〜2泊なら50L前後で足ります。

ただ、これは「荷物をどこまで削れるか」で変わるので、もう少し分けて書きますね。

こういう泊まり方 容量 重さの目安 ひとこと
山小屋泊だけ 40L前後 1.5kg前後 テント泊用は要りません
テント泊1〜2泊・夏 50L 1.4〜2.1kg いちばん標準的
テント泊1〜2泊・春秋 55〜60L 2.0〜2.4kg 防寒着のぶん増えます
3泊以上/冬 65L〜 2.4kg〜 食料と燃料が増えてきます

迷ったら大きいほう、ではないです

「大きいほうが安心」と思いがちなんですけど、容量が余ると中で荷物が動いて、かえって背負いにくくなります。

それと、大きいザックは空でも重いんですよね。60Lクラスだと本体だけで2kgを超えます。荷物が10kgでも、背負う総重量は12kgになるということです。

私は50Lで一度パッキングしてみて、入らなかったら考えるという順番がいいかなと思います。多くの場合、入らないのは容量ではなく畳み方だったりするので。

「50+10」という表記について

カタログで「50+10L」のような書き方を見ることがあります。これは雨蓋を持ち上げて10L増やせるという意味です。

ふだんは50Lで使って、荷物が多い日だけ広げる、という使い方ができます。迷っているならこのタイプが融通が利きます。

テント泊ザックの容量の目安。山小屋泊は40L、テント泊1〜2泊の夏は50L、春秋は55〜60L、3泊以上や冬は65L以上
容量の目安。1〜2泊なら50L前後で足ります

ここが本題です。通販の値段が当てになりません

テント泊ザックを調べていて、いちばん驚いたのがここでした。

人気のモデルほど、通販の値段がメーカーの定価より高くなっています。

モデル メーカー定価 通販の価格
グレゴリー バルトロ65 ¥57,200 ¥72,162 1.26倍
グレゴリー ズール65 ¥46,200 ¥86,123 1.86倍
グレゴリー ズール55 ¥41,800 ¥33,980 0.81倍
ミレー サースフェー NX 50+ ¥39,600 ¥35,200 0.89倍

※2026年7月時点。メーカー公式サイトと通販サイトの実売を突き合わせたものです。

同じブランドでもモデル次第

おもしろいのが、グレゴリーの中でもズール55は定価より2割安いのに、ズール65は定価の1.86倍になっていることです。

これは在庫の問題だと思います。売れ筋で在庫が少ないサイズほど、値段が上がるんですよね。バルトロ65やズール65は人気があるぶん、正規の在庫が切れて、そこに高い出品が並んでいる状態です。

で、これを知らずに買うと1万5千円から4万円くらい余分に払うことになります。ザック1つぶんの差ですね。

買う前にやること

  • メーカーの公式サイトで定価を見る(ほとんどのメーカーが公開しています)
  • 通販の値段と比べる
  • 定価より高かったら、その場では買わない

これだけで済みます。ひと手間ですが、金額が大きいぶん、やる価値はあるかなと思います。

人気モデルほど通販価格が定価より高い。グレゴリー ズール65は定価4万6200円に対し通販8万6123円で1.86倍
人気モデルほど通販の値段が上がっています

通販で普通に買える5つ

安い順に並べています。価格は2026年7月時点の実売で、定価が分かっているものはスペック欄に入れています。

製品名 こんな人向け 価格 容量 重量 おすすめ用途
マムート リチウム 50
マムート リチウム 50

最安
★★★★☆
約25,500円〜 50L 約1400g いちばん安く始めたい人。軽さも両立
グレゴリー ズール 55
グレゴリー ズール 55

蒸れ対策
★★★★★
約33,900円〜 55L 約2000g 背中の蒸れが気になる人
ミレー サースフェー NX 50+ MIS0773
ミレー サースフェー NX 50+ MIS0773

迷ったらこれ
★★★★★
約35,200円〜 50+10L 約2100g 日本人の体型に合わせた定番
ドイター エアコンタクトコア 60+10
ドイター エアコンタクトコア 60+10

大容量
★★★★☆
約39,000円〜 60+10L 約2400g 容量に余裕がほしい人。長期の縦走にも
ミステリーランチ ブリッジャー 55
ミステリーランチ ブリッジャー 55

出し入れ重視
★★★★☆
約42,000円〜 55L 約2200g 荷物の出し入れをラクにしたい人

1. マムート リチウム 50|いちばん安く始めたい人へ

マムート リチウム 50

マムート リチウム 50の価格を比較する

容量
50L
重量
約1400g
背面
調整式
価格帯
約25,500円〜

この記事でいちばん安い1本です。2万5千円台で50L。テント泊を始めるための最初の1個としては、かなり手が出しやすいかなと思います。
約1.4kgと軽いのもいいところですね。背面長は調整できるので、多少のズレは吸収できます。
上位モデルほど背面が凝っているわけではないので、10kgを超える荷物を長時間背負うと差は出ます。ただ1〜2泊なら十分です。

こんな人に:とにかく予算を抑えたい人

気になる点:背面の作りは上位モデルほど凝っていません

2. グレゴリー ズール 55|背中が蒸れないタイプ

グレゴリー ズール 55

グレゴリー ズール 55の価格を比較する

容量
55L
重量
約2000g
背面
フリーフロート(吊り下げメッシュ)
メーカー定価
¥41,800
価格帯
約33,900円〜

背中とザックの間にメッシュを張って、すき間を作るタイプです。ザック本体が背中に触れないので、空気が通って汗が乾きます。
定価4万1千800円のところ、通販だと3万3千円台で買えます。この記事で調べた中では、めずらしく定価より安いモデルでした。
引き換えに荷物が背中から少し離れます。重い荷物だと後ろに引っぱられる感じが出ますね。

こんな人に:夏によく歩く人・汗をかきやすい人

気になる点:荷物が背中から少し離れます

3. ミレー サースフェー NX 50+ MIS0773|日本人向けの定番

ミレー サースフェー NX 50+ MIS0773

ミレー サースフェー NX 50+ MIS0773の価格を比較する

容量
50+10L
重量
約2100g
背面
SAAS FEE BACK
メーカー定価
¥39,600
価格帯
約35,200円〜

日本人の体型に合わせて作られている定番です。背面長が数値で公開されているので、自分の寸法と照らし合わせやすいのも助かります。
「50+」なので、雨蓋を持ち上げると10L増やせます。ふだんは50Lで使って、荷物が多い日だけ広げる、という使い方ができます。
約2.1kgとやや重めですが、そのぶん背面と生地がしっかりしています。

こんな人に:1個で長く使いたい人

気になる点:2.1kgとやや重めです

4. ドイター エアコンタクトコア 60+10|容量に余裕がほしいなら

ドイター エアコンタクトコア 60+10

ドイター エアコンタクトコア 60+10の価格を比較する

容量
60+10L
重量
約2400g
背面
通気パネル
価格帯
約39,000円〜

60L+10Lで、この記事でいちばん容量があります。3泊以上の縦走や、冬の荷物が増える時期まで見据えるならこれですね。
背面に通気パネルが入っているので、大容量のわりに蒸れにくいです。
ただ約2.4kg。空の状態でこの重さなので、1泊だけなら持て余します。

こんな人に:3泊以上や冬も見据えている人

気になる点:2.4kg。日帰りには使えません

5. ミステリーランチ ブリッジャー 55|荷物の出し入れがラク

ミステリーランチ ブリッジャー 55

ミステリーランチ ブリッジャー 55の価格を比較する

容量
55L
重量
約2200g
背面
3ジップ構造
価格帯
約42,000円〜

ザックの3方向がジッパーで開きます。雨蓋を開けて上から探す必要がないので、下のほうに入れた物をすぐ取り出せます。
テント泊だと、寝袋やテントを一番下に入れることが多いんですよね。設営のたびに全部出す手間がなくなるのは、地味に助かります。
この記事でいちばん高い4万2千円です。

こんな人に:下のほうの荷物をよく取り出す人

気になる点:この中でいちばん高いです

通販に出ていないブランドもあります

調べていて、もう一つ気づいたことがあります。

モンベルとカリマーのテント泊ザックは、通販サイトにほとんど出てきません。公式サイトか実店舗で買うことになります。

で、これは不便に見えて、じつは読者にとって有利だったりします。転売価格になりようがないので、定価で買えるんですよね。

モデル 容量 価格 ひとこと
モンベル リッジラインパック 55 55L ¥28,600 テント泊向けでいちばん安い部類
モンベル アルパインパック 50 50L ¥33,000 本格的な山向け
モンベル チャチャパック 60 60L ¥34,500 背面長を調整できます
カリマー クーガーエイペックス 60+ 60+L ¥46,200 背負い心地に全振り

モンベルはかなり安いです

リッジラインパック55が2万8千600円です。他のブランドの50Lクラスが3万5千円から4万円台なので、1万円くらい安い計算になります。

で、安いから作りが悪いということもないです。モンベルは自社で企画して自社で売っているので、中間のコストがかからないんですよね。そのぶんが値段に出ています。

予算を抑えたいなら、まずモンベルの店に行ってみるのはありかなと思います。モンベル公式のテント泊向けバックパック一覧から見られます。

カリマーは、公式のセールを見てから

カリマーのクーガーエイペックス60+は定価4万6千200円なんですけど、公式サイトで型落ちカラーが半額の2万3千100円になっていることがあります(2026年7月時点)。

色が選べないのと、いつ無くなるか分からないのが引き換えですが、中身は同じものです。カリマー公式のクーガー一覧を一度のぞいてみてください。

値段より先に、背面長を測ってください

ここまで値段の話をしてきましたけど、テント泊ザックでいちばん大事なのは背面長です。

背面長というのは、首の付け根の出っぱった骨から、腰骨の高さまでの長さのことです。日帰り用の30Lなら多少ズレても何とかなるのですが、10kgを超える荷物になると、合っていないザックはかなりつらいです。

合っていないと、肩が痛くなります

ザックの重さは腰のベルトで受けるのが正解です。肩ベルトは体に添わせておくためのもので、重さを支えるためのものではないんですよね。

背面長が合っていないと腰のベルトが正しい位置に来ないので、重さが全部肩に乗ります。「高いザックを買ったのに肩が痛い」というのは、だいたいこれです。

だから、一度は店で背負ってください

この記事で値段の話をさんざん書いておいてなんですけど、1万円安く買うより、合っているものを買うほうがずっと大事かなと思います。

登山用品店では、重りを入れて背負わせてくれるところが多いです。10kgぶんの砂袋を入れてもらって、店の中を少し歩かせてもらってください。空のザックを背負っても、正直よく分からないので。

もう少し詳しい話は登山ザックの容量の選び方30L登山ザックの3ブランド比較にも書きました。

笑い猫

笑い猫

テント泊のザックって、いきなり5万円くらいするので身構えますよね。私も最初は「そんなに出すのか」と思いました。

ただ調べてみると、高いのは値段だけで、中身が2倍いいわけではないんですよね。とくに今回みたいに通販の値段が定価の1.8倍になっていると、ますますそう感じます。

なので、まず定価を見てください。それから店で背負ってみて、合っていたら買う。この順番でいいかなと思います。

よくある質問

テント泊デビューに、いきなり5万円のザックは必要ですか?

要らないです。2万5千円から3万円くらいのもので、テント泊は問題なくできます。
高いモデルは背面の作りが凝っていて、重い荷物を長く背負うときにラクになります。ただそれは、何泊もするようになってから分かる差かなと。
それとテント泊は他にも道具が要ります。テント・寝袋・マットで10万円前後かかるので、ザックだけに予算を寄せないほうがいいです。

レンタルで試してからでもいいですか?

むしろそのほうがいいと思います。テント・寝袋・マットとセットで借りられるサービスがあるので、まず1回行ってみるのが確実です。
テント泊が自分に合うかどうかは、やってみないと分からないですし。続けると決めてから買っても遅くないかなと思います。

50Lに荷物が入りきりません

容量より、畳み方と道具の見直しを先にしてください。入らない原因は、寝袋とテントが大きいことがほとんどです。
寝袋は圧縮袋に入れると半分くらいになりますし、テントはポールと本体を分けてザックの左右に振り分けると収まりが良くなります。
それでも入らないなら、そもそも持っていく物が多い可能性が高いです。着替えは1セット減らせないか、見直してみてください。

女性用モデルは何が違いますか?

背面長が短めで、肩ベルトの形が違います。肩まわりのカーブが体に沿うように作られていて、腰のベルトの角度も変えてあります。
ただ「女性だから女性用」とは限らないです。背面長が合っていれば男性用でも問題ないですし、逆に背が高い方は男性用のほうが合うこともあります。ここも店で測ってもらうのがいちばん早いですね。

レインカバーは付いてきますか?

モデルによります。付属しているものもあれば、別売りのものもあります。この記事で紹介しているモデルだと、付属するものとしないものが混ざっています。
付いていなければ、2千円前後で買えます。テント泊で中身が濡れると、その日の夜がつらいので、ここは必ず用意してください。

まとめ

  • 1〜2泊なら50L前後で足ります。迷ったら「50+10」のように広げられるタイプが融通が利きます
  • 通販の値段は当てになりません。人気モデルほど定価より高くなっていて、ズール65は定価の1.86倍でした
  • 買う前にメーカー公式で定価を見て、高かったらその場では買わない。これだけで数万円変わります
  • モンベルとカリマーは公式のみ。だからこそ定価で買えます。モンベルのリッジラインパック55が2万8千600円と安いです
  • ただし値段より背面長のほうが大事です。10kgを超えると、合っていないザックはつらいので

テント泊は道具が多いので、ザックだけで予算を使い切らないほうがいいかなと思います。2万5千円から3万円台のもので、じゅうぶん始められます。

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「自転車本体」「自転車旅行装備」「トレッキング装備」「キャンプ装備」は後日公開。