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関東で楽しむサイクルトレイン|注目の路線ガイド

サイクルトレインは、自転車を解体せずそのまま持ち込める便利な鉄道サービス。この記事では、関東でおすすめの路線を4つ厳選し、それぞれの特徴や魅力、活用ポイントをわかりやすく解説します。
目次
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サイクルトレインとは?初心者でも気軽に楽しめる?

通常の輪行とどう違うの?

出典 : prtimes.jp

サイクルトレインとは、自転車を解体せずにそのまま電車に乗せられる特別なサービスです。
通常の輪行では前後輪を外して袋に収納する必要がありますが、サイクルトレインではそのまま積み込めるため、準備の手間が大幅に軽減されます。

多くは専用のラックやフリースペースが用意された車両で、自転車ごと乗り込めるのが大きな魅力。

ただし注意点として、サイクルトレインを使う場合でも、発着駅までは通常の輪行(=輪行袋に収納して電車移動)になるケースが多いという点は知っておきたいところです。
つまり、「完全に楽ちん」というよりは、輪行の旅に“ちょっと特別な体験”や“ワクワク感”を添えてくれる存在と考えるのがぴったりです。

たとえばB.B.BASEのように、サイクリスト向けに設計された専用車両で特別感を味わえたり、観光地とセットで楽しめるように企画されていたりと、「旅そのものを楽しむ手段」としての魅力がサイクルトレインの真骨頂です。
普通の電車では味わえない、ちょっとした冒険気分を楽しめるのも嬉しいポイントです。

とはいえ、初心者にとってはサイクルトレイン区間までの輪行がネックになることもあり、気軽におすすめしづらい面もあります
実際のところ、通常の輪行のほうが自由度は高く、目的地の選択肢も広いという事実は押さえておきたいところです。

むしろ、旅先でレンタサイクルを活用する際に、ちょうどサイクルトレインがあれば移動手段として便利というくらいの使い方が現実的かもしれません。

利用時の注意点と事前チェック

出典 : seiburailway.jp

サイクルトレインは、路線によって運行日・時間帯・持ち込みルールが異なるため、利用前には必ず公式情報を確認しましょう。

  • 一部は予約制・有料の場合あり

  • 混雑時間帯(朝夕ラッシュ)は利用制限あり

  • 車内ではマナーを守り、他の乗客への配慮も忘れずに

これらを押さえておけば、安心してサイクルトレインデビューができます。

関東のおすすめサイクルトレイン4選

解体不要でそのまま乗れる路線を厳選

出典 : ashizin.hatenablog.com

サイクルトレインといっても、全国で運行されている数はまだ限られています。
ここでは、関東エリアで利用しやすく、なおかつ自転車を解体せずにそのまま持ち込める路線を5つ厳選しました。

いずれも駅から魅力的なサイクリングコースにつながっており、「電車×自転車旅」の楽しさを味わえる路線です。

利用しやすいおすすめ4路線

  1. B.B.BASE(JR内房・外房・佐原方面)
     本格的なサイクルトレイン。専用ラックあり。館山や銚子など観光地直行で、初心者にも人気。
     https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/bbbase.html

  2. 富士急行線(大月〜河口湖)
     富士山ビューと湖畔サイクリングが魅力。持ち込み無料&予約不要で使いやすい。
     https://www.fujikyu-railway.jp/cycletrain/

  3. 秩父鉄道(秩父本線)
     解体不要&持ち込み無料。長瀞や寄居など自然豊かなルートが広がる。
     https://www.chichibu-railway.co.jp/information/cycletrain.html

  4. 上毛電気鉄道(上毛線)
     終日持ち込み可能。群馬の里山をのんびり走る旅にぴったり。
     https://jomorailway.com/cycle.html

どの路線も、予約方法・利用条件・設備が異なるので、乗車前に各社の公式ページでの確認が必要です。

各路線の選び方と組み合わせ例

出典 : prtimes.jp

どの路線を選ぶか迷ったときは、目的に合わせた選び方がおすすめです。

  • 海沿いの観光地へ行きたいなら → B.B.BASE

  • 富士山を眺めながら走りたいなら → 富士急行線

  • 自然をのんびり楽しみたいなら → 秩父鉄道

  • 静かなローカル旅を楽しみたいなら → 上毛電気鉄道

また、サイクルトレイン+現地サイクリングに温泉やグルメを組み合わせる旅も人気。
次のセクションでは、そんなおすすめのモデルコースを紹介します。

モデルコース紹介|サイクルトレイン×絶景ルート

B.B.BASEで行く「館山シーサイドライド」

出典 : jreast.co.jp

B.B.BASEに乗って東京から出発すれば、最短で約2時間ほどで館山駅へアクセス可能。
館山からは、海沿いのなだらかな道を走る絶景ライドが楽しめます。

おすすめは、館山湾沿いをぐるっと回る約25kmのルート。海を眺めながらゆったり走れるほか、途中で海鮮ランチや温泉立ち寄りもできる、初心者にぴったりのコースです。

ベンチやコンビニも多く、休憩しやすいのもポイント。天気が良ければ伊豆大島も見えるかも?

富士急行線で巡る「河口湖・山中湖の湖畔ライド」

出典 : fujikyu-railway.jp

大月駅から富士急行線に乗り換えて終点・河口湖駅へ。駅を降りれば、そこは富士山を仰ぐ湖畔のサイクリングロードの出発点です。

河口湖〜山中湖間は、約13〜15kmのゆるやかなアップダウン。富士山ビュースポットや絶景カフェも点在しており、観光気分でのんびり走れます。

湖畔一周ライド+日帰り温泉と組み合わせれば、充実した1日旅に。
駅前でレンタサイクルを利用することも可能です。

秩父鉄道で行く「自然満喫ライド」

出典 : chichibu-railway.co.jp

埼玉県を走る秩父鉄道では、自転車を解体せずにそのまま持ち込める「サイクルトレイン」サービスを実施しています(一部時間帯制限あり)。
なかでも人気の区間が長瀞駅〜寄居駅〜皆野駅周辺。荒川沿いの自然豊かな道を中心に、初心者でも安心して走れる穏やかなコースが広がっています。

長瀞ではライン下りや岩畳の観光スポット、寄居では風情ある商店街やカフェなど、立ち寄りポイントも豊富。
全体的に起伏も少なく、ゆるポタ派にぴったりの癒しライドが楽しめます。

季節によっても魅力が変わり、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と、訪れるたびに違う景色が待っています。
道の駅や農産物直売所なども点在しており、のんびりとしたサイクル旅がしたい方におすすめのコースです。

よくある質問(FAQ)

Q. 予約は必要?料金はかかる?

路線によって異なります。

たとえば、B.B.BASEは事前予約&有料で、インターネットから指定席を取る必要があります。
一方で、富士急行線や秩父鉄道、上毛電気鉄道などは予約不要・無料で、そのまま乗車できる場合もあります。

ただし、特別運行日やイベント列車では予約が必要なケースもあるため、出発前に公式サイトで確認するのが確実です。

Q. 子ども連れでも利用できる?

はい、お子さんと一緒にサイクルトレインを利用することも可能です。

ただし、小型のキッズバイクを持ち込む場合は、混雑時に折りたたむよう求められることがあります。
また、ベビーカーの取り扱いや駅の設備(エレベーターなど)も事前にチェックしておくと安心です。

混雑を避けたい場合は、平日の朝夕を避けた休日の午前中〜昼前がおすすめです。

Q. サイクルトレインに乗るまでは普通に輪行ですよね?

そのとおりです。

たとえば、B.B.BASE以外の路線では「サイクルトレインに乗る駅まで」の移動は**通常の輪行スタイル(輪行袋に収納)**が必要です。
つまり、最寄り駅からサイクルトレイン発着駅までは輪行、そこからはそのまま載せるという流れになります。

輪行袋や荷物の準備はしっかりしておきましょう。

Q. 混雑時のマナーや注意点は?

サイクルトレインは快適ですが、車内でのマナーがとても大切です。

自転車は所定のラックや固定スペースにきちんと設置し、他の乗客の邪魔にならないように注意しましょう。
また、駅構内では自転車を押して歩き、エレベーターの場所なども事前に確認しておくとスムーズです。

降車後は速やかに車内から移動し、スペースを譲るのも大切なマナーです。

Q. どんな自転車でも乗せられるの?

多くのサイクルトレインは、スポーツバイク(ロード・クロス・ミニベロ)を想定して設計されています。

ママチャリや電動アシスト車は、路線や車両によっては対応していないこともあるため、事前確認が必要です。
特に重量のあるE-BIKEやタイヤが太いMTBの場合、専用ラックが使えないケースもあるので注意しましょう。

まとめ|関東のサイクルトレインで快適な輪行デビューを

サイクルトレインは、輪行に不慣れな初心者でも気軽に遠出できる便利なサービスです。
自転車を解体せずにそのまま持ち込めるため、荷物が少なくて済み、到着後すぐにライドをスタートできるのが魅力です。

関東には、B.B.BASEや富士急行線、秩父鉄道、上毛電気鉄道など、個性豊かな路線が揃っています。
それぞれに異なる景色や観光資源があり、電車×自転車の旅を存分に楽しめます。

目的地に合わせて路線を選べば、海沿い、山、湖畔など多彩なサイクリング体験が可能に。
さらに、温泉やご当地グルメと組み合わせれば、週末のお出かけがもっと充実したものになります。

最初は少し緊張するかもしれませんが、一度体験すればきっとハマるはず。
次の休日は、サイクルトレインでちょっと遠くの風景と、新しいライドスタイルに出会ってみませんか?