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渡良瀬遊水地サイクリング徹底ガイド!ハート型の谷中湖を巡る穴場コースとアクセス・注意点

渡良瀬遊水地のサイクリングコースを徹底解説!ハート型の谷中湖一周の魅力、距離、アクセス、レンタサイクル情報から、注意点まで。初心者でも安心の穴場スポットガイドです。
目次

首都圏からアクセス良好で、広大な自然の中を気持ちよく走れるサイクリングスポットをお探しではありませんか?栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県の4県にまたがる渡良瀬遊水地は、初心者から中級者まで楽しめる穴場のサイクリングコースです。特に、ハート型の谷中湖を一周するコースは、景観も良く走りやすいと評判です。

この記事では、渡良瀬遊水地のサイクリングコースの魅力、具体的な距離やルート、アクセス方法、レンタサイクル情報、そして実際に走る際の注意点まで、詳しく解説します。週末のサイクリングや、自然の中でリフレッシュしたい方は、ぜひ参考にしてください。

渡良瀬遊水地とは?首都圏近郊の穴場サイクリングスポット

渡良瀬遊水地の広大な風景
渡良瀬遊水地は約33平方キロメートルの広大な湿地帯で、サイクリングやバードウォッチングに最適なスポットです 出典:栃木市観光協会

渡良瀬遊水地は、栃木県栃木市を中心に、群馬県板倉町、埼玉県加須市、茨城県古河市の4県にまたがる日本最大級の遊水地です。総面積は約33平方キロメートル、周囲延長は約30kmにも及び、洪水調節や水質浄化の役割を果たしています。2012年にはラムサール条約湿地に登録され、貴重な自然環境が保たれています。

遊水地内には谷中湖と呼ばれる人工の調整池があり、周辺にはサイクリングロードが整備されています。標高は約15mと平坦で、交通量も少ないため、初心者でも安心して走行できます。広大なヨシ原や湿地帯が広がり、四季折々の自然を楽しみながら走れるのが魅力です。春は新緑、夏は青々としたヨシ原、秋はススキの穂、冬は野鳥観察と、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。

首都圏から車で約1時間半、電車でも東武日光線の藤岡駅や板倉東洋大前駅から徒歩圏内とアクセスも良好です。週末のサイクリングスポットとして、近年注目を集めています。

ハート型の谷中湖が魅力!日本一大きなハート形の湖

谷中湖のハート形空撮
谷中湖は上空から見るとハート型をしており、「日本一大きなハート」として知られています。恋人の聖地にも認定されています 出典:渡良瀬遊水地公式サイト

渡良瀬遊水地の中心にある谷中湖は、面積約4.5平方キロメートル、周囲延長約9.2kmの調整池です。最大の特徴は、上空から見るとハート形に見えること。この形状から「日本一大きなハート」と呼ばれ、2021年には「恋人の聖地」に認定されました。

谷中湖の周辺にはサイクリングロードが整備されており、一周約7kmのコースを走ることができます。湖畔を走りながら、四方に広がるヨシ原や湿地、遠くに見える山々など、開放的な景色を楽しめます。平坦な道が続き、アップダウンがほとんどないため、体力に自信のない方や、お子様連れのファミリーでも気軽に挑戦できます。

谷中湖周辺には野鳥観察台展望台も設置されており、サイクリングの途中で休憩しながら景色を眺めることができます。特に春と秋は気候が穏やかで、サイクリングに最適なシーズンです。冬には渡り鳥が多く飛来し、バードウォッチングも楽しめます。

渡良瀬遊水地のサイクリングコース詳細

谷中湖周辺サイクリングロード
谷中湖周辺のサイクリングロードは舗装された自転車専用道路で、安全に走行できます 出典:公園へ行こう!埼玉県と周辺の公園ガイド

渡良瀬遊水地には、初心者から上級者まで楽しめる複数のサイクリングコースがあります。ここでは、代表的な2つのコースをご紹介します。

谷中湖一周コース(約7km)

最も人気があるのが谷中湖一周コースです。距離は約7〜8kmで、走行時間は30〜40分程度。舗装された自転車専用道路が整備されており、平坦で走りやすいのが特徴です。北エントランス付近からスタートし、反時計回りに湖畔を巡るルートが一般的です。

コース途中には野鳥観察台や休憩スペースがあり、無理なく休憩を挟みながら走れます。初心者の方や、お子様と一緒に走る場合にも最適です。景色が開けており、風を感じながら気持ちよく走れます。春には菜の花、秋にはコスモスなど、季節の花々も楽しめます。

渡良瀬遊水地外周コース(約30km)

より長距離を走りたい方には、遊水地全体を一周する外周コースがおすすめです。距離は約30kmで、走行時間は2〜3時間程度。谷中湖だけでなく、遊水地全体の広大な自然を体感できます。

外周コースは一部車道と共用する区間があるため、交通ルールを守り、安全に配慮する必要があります。中級者以上向けのコースですが、アップダウンは少ないため、体力があれば初心者でも挑戦可能です。途中には道の駅「かぞわたらせ」があり、休憩や食事もできます。

コース名 距離 所要時間
谷中湖一周コース 約7〜8km 30〜40分
渡良瀬遊水地外周コース 約30km 2〜3時間

アクセスと駐車場情報

渡良瀬遊水地駐車場
渡良瀬遊水地北エントランス付近には無料駐車場が整備されており、普通車約500台分のスペースがあります 出典:関東旅行ブログ

渡良瀬遊水地へのアクセスは、電車と車のどちらでも可能です。それぞれの方法を詳しく解説します。

電車でのアクセス

電車を利用する場合、最寄り駅は東武日光線の藤岡駅または板倉東洋大前駅です。藤岡駅からは徒歩約20分、板倉東洋大前駅からは徒歩約15分で北エントランスに到着します。駅からはふれあいバスも運行していますが、土日祝日のみの運行となるため、事前に時刻表を確認することをおすすめします。

東京駅からは、浅草駅で東武日光線に乗り換え、藤岡駅まで約1時間30分〜2時間です。電車でのアクセスは少し時間がかかりますが、自転車を持ち込めば、現地でレンタルせずにサイクリングを楽しむこともできます。

車でのアクセスと駐車場

車を利用する場合、東北自動車道の佐野藤岡ICから約20分、または館林ICから約15分です。北関東自動車道の岩舟ICからも約15分とアクセス良好です。

駐車場は北エントランス付近に無料駐車場があり、普通車約500台分のスペースが確保されています。谷中湖周辺の開園時間内のみ利用可能で、開園時間は季節により異なります。3月〜10月は9時〜17時、11月は9時〜16時30分、12月〜2月は9時〜16時です。月曜日(祝日の場合は翌日)は閉鎖されるため注意が必要です。

駐車場は大型車も駐車可能ですが、台数に限りがあるため、団体で訪れる場合は事前に問い合わせることをおすすめします。

レンタサイクル情報

レンタサイクル受付
北エントランス近くのレンタサイクルセンターでは、大人用・子供用の自転車をリーズナブルな料金で借りられます 出典:公園へ行こう!埼玉県と周辺の公園ガイド

自転車を持っていない方でも安心。渡良瀬遊水地にはレンタサイクルがあります。北エントランスから入った駐車場近くに「板倉町レンタサイクルセンター」があり、手軽に自転車を借りることができます。

レンタサイクルの料金は、大人が1日600円、4時間以内400円。子供は1日300円、4時間以内200円と、非常にリーズナブルです。自転車のサイズは22インチ程度から用意されており、補助輪付きの小さなサイズもあるため、小さなお子様連れでも利用できます。大人用の自転車は30台程度用意されています。

受付時間は午前9時〜午後4時30分で、定休日は月曜日・火曜日・祝日の翌日・年末年始です。月曜日が祝日の場合は水曜日が休業となります。シーズンや天候により営業状況が変わることがあるため、事前に電話(0276-82-1935)で確認すると安心です。

また、道の駅「かぞわたらせ」でもレンタサイクルを利用できます。こちらも同様の料金体系で、複数の拠点で借りられるのが便利です。

サイクリングの見どころ

野鳥観察台からの眺望
野鳥観察台からは谷中湖と遊水地全体を見渡せ、サイクリングの休憩スポットとしても最適です 出典:公園へ行こう!埼玉県と周辺の公園ガイド

渡良瀬遊水地のサイクリングでは、走るだけでなく、さまざまな見どころやアクティビティを楽しむことができます。

野鳥観察台は、谷中湖周辺に複数設置されています。渡良瀬遊水地はラムサール条約湿地に登録されており、年間を通じて多くの野鳥が観察できます。特に冬季には、オオヒシクイやコハクチョウなどの渡り鳥が飛来し、バードウォッチャーにも人気のスポットです。観察台に登れば、遊水地全体を見渡せ、開放的な景色を楽しめます。

ヨシ原の風景も見逃せません。渡良瀬遊水地には日本最大級のヨシ原が広がっており、風になびくヨシの穂は圧巻です。春には新緑、夏には青々とした葉、秋には黄金色に輝くヨシ原、そして春先には「ヨシ焼き」という伝統行事も行われます。サイクリングしながら、四季折々のヨシ原の表情を楽しめます。

三県境も近くにあります。栃木県、群馬県、埼玉県の3県が接する珍しいポイントで、徒歩でアクセスできる三県境としても有名です。谷中湖から少し足を延ばせば訪れることができるため、サイクリングのついでに立ち寄るのもおすすめです。

道の駅「かぞわたらせ」では、地元の新鮮な野菜や特産品を購入できます。食事処もあり、サイクリングの休憩や昼食にぴったりです。

サイクリング時の注意点

渡良瀬遊水地のヨシ原
広大なヨシ原が広がる渡良瀬遊水地。日差しや風を遮るものが少ないため、日焼け対策と水分補給が重要です 出典:古河市公式ホームページ

渡良瀬遊水地でのサイクリングは初心者でも楽しめますが、快適に走るためにいくつかの注意点があります。

まず、日差し対策が必要です。遊水地は平坦で開けた場所が多く、日陰がほとんどありません。特に夏場は強い日差しにさらされるため、帽子やサングラス、日焼け止めを忘れずに準備しましょう。長時間走る場合は、日焼けや熱中症のリスクが高まります。

風の影響も考慮が必要です。遮るものがない広大な平地のため、風が強い日は予想以上に体力を消耗します。特に向かい風の区間では、思った以上にスピードが出ないこともあります。天候を事前に確認し、強風が予想される日は無理をしないようにしましょう。

水分補給は必須です。コース上には自動販売機や売店が限られているため、十分な飲み物を持参しましょう。特に夏場は脱水症状に注意が必要です。

開園日と開園時間にも注意しましょう。谷中湖周辺は月曜日(祝日の場合は翌日)が閉鎖され、時期により開園時間が異なります。事前に公式サイトで確認してから訪れることをおすすめします。

また、歩行者優先を心がけましょう。サイクリングロードは歩行者も利用しており、特に週末は家族連れやランナーも多く見られます。スピードを出しすぎず、周囲に配慮した走行を心がけましょう。

冬季に訪れる場合は、防寒対策も重要です。風が強く体感温度が低くなるため、防風性のあるウェアや手袋を用意しましょう。

よくある質問

谷中湖一周の距離と所要時間は?

谷中湖一周コースの距離は約7〜8kmで、通常のペースで走ると30〜40分程度です。休憩を挟みながらゆっくり走る場合は1時間程度を見込むと良いでしょう。初心者の方でも十分に走りきれる距離です。

渡良瀬遊水地のサイクリングは初心者でも大丈夫?

はい、初心者でも問題なく楽しめます。谷中湖一周コースは平坦で舗装された自転車専用道路が整備されており、アップダウンもほとんどありません。交通量も少ないため、安心して走行できます。

レンタサイクルは予約が必要?

基本的に予約は不要で、当日受付で利用できます。ただし、台数に限りがあるため、週末や祝日など混雑が予想される日は、事前に電話で空き状況を確認すると安心です。連絡先は0276-82-1935です。

サイクリングに適した季節は?

春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)が最も快適です。気温が穏やかで、春は菜の花、秋はコスモスなどの花々も楽しめます。夏は日差しが強く暑いため、早朝や夕方の利用がおすすめです。冬は野鳥観察に適していますが、防寒対策が必要です。

駐車場は無料?

はい、渡良瀬遊水地の駐車場は無料で利用できます。北エントランス付近に普通車約500台分のスペースがあります。ただし、谷中湖周辺の開園時間内のみ利用可能で、月曜日(祝日の場合は翌日)は閉鎖されます。

子供と一緒にサイクリングできる?

はい、お子様と一緒に楽しめます。レンタサイクルには補助輪付きの子供用自転車もあり、コースも平坦で安全です。ただし、お子様の体力に合わせて、無理のない距離を選びましょう。谷中湖一周の半分程度(3〜4km)でも十分楽しめます。

まとめ:渡良瀬遊水地で心地よいサイクリングを

サイクリングを楽しむ様子
広大な自然の中で、開放感あふれるサイクリングを満喫できる渡良瀬遊水地。週末の小旅行にぴったりです 出典:くらげ模様

渡良瀬遊水地は、首都圏からアクセスしやすく、広大な自然の中で気持ちよくサイクリングを楽しめる穴場スポットです。ハート型の谷中湖を一周する約7kmのコースは、平坦で走りやすく、初心者やファミリーにも最適です。四季折々の風景を楽しみながら、開放的な空間でリフレッシュできます。

レンタサイクルも充実しており、手ぶらで訪れても気軽にサイクリングを楽しめます。無料駐車場も完備されているため、車でのアクセスも便利です。ただし、日差し対策や水分補給、開園日の確認など、いくつかの注意点を押さえておくことで、より快適に過ごせます。

週末の小旅行やアウトドアアクティビティの一環として、渡良瀬遊水地でのサイクリングをぜひ体験してみてください。広大なヨシ原、野鳥観察、そしてハート型の谷中湖という唯一無二の景色が、きっと素敵な思い出を作ってくれるはずです。