「せっかくの登山なのに、足が痛くて景色どころじゃなかった...」
初めての登山でスニーカーを履いていき、そんな苦い経験をする人は少なくありません。滑りやすい山道やゴツゴツした岩場では、普段の靴では足を守りきれないのです。だからこそ、初心者の方にこそ必要なのが、足首を適度に守る「ミッドカット」かつ「防水」の専用シューズです。
しかし、いざ選ぼうとすると「種類が多すぎてわからない」「本格的な登山靴は高すぎる」と悩んでしまいますよね。そこで今回は、数ある登山靴の中から「日本人の足に合う」「コスパが良い」「経験者も認める」現行モデル7つを厳選しました。
「初心者向け」といっても、ここで紹介するのは富士山、北アルプスの日帰り登山、屋久島トレッキングなど、日本全国の一般的な登山ルートに対応できる高性能モデルばかり。「最初の1足」として購入しても、長く使い続けられる実力を備えています。2026年最新のラインナップから、あなたにぴったりの一足を見つけましょう。
なぜ初心者に「ミッドカット」が推奨されるのか?
登山靴には主に「ローカット」「ミッドカット」「ハイカット」の3種類がありますが、初心者に最もおすすめなのがミッドカットです。その理由は、安全性と歩きやすさのバランスが絶妙だからです。
足首の保護と歩きやすさの両立
スニーカーと同じような「ローカット」は軽快ですが、足首のサポートがないため、疲労時の捻挫リスクが高まります。逆に、本格的な「ハイカット」は足首をガッチリ固定しますが、ソールが硬く重いため、初心者は歩きにくさを感じることがあります。
その点、「ミッドカット」はくるぶし程度までの高さがあり、適度なホールド感で捻挫を防ぎつつ、足首の自由度も確保されています。整備された登山道からちょっとした岩場まで幅広く対応できるため、日帰り登山やハイキングがメインの初心者にとって、まさに「最初の1足」として最適解なのです。
失敗しない!登山靴の選び方 3つのポイント
自分に合わない靴で山を歩くのは拷問に近い苦行です。後悔しないために、以下の3点は必ずチェックしてください。
1. サイズ感は「指一本分の余裕」を
普段履いているスニーカーと同じサイズを選ぶのはNGです。登山では厚手の靴下を履くうえ、長時間歩くと足がむくみます。さらに下り坂では足が前にズレるため、つま先に余裕がないと爪が死んでしまいます。普段のサイズより0.5〜1.0cm大きめを選び、つま先に1cm程度の捨て寸(余裕)がある状態がベストです。
2. ワイズ(足幅)を確認する
日本人の足は「甲高・幅広」が多いと言われています。海外ブランドの細身(スリム)な靴を無理して履くと、横幅が締め付けられて激痛の原因になります。「3E(広め)」や「ワイドモデル」を展開しているブランド(キャラバン、シリオ、コロンビアなど)を選ぶと失敗が少なくなります。
3. 防水性能は必須条件
山の天気は変わりやすく、水たまりやぬかるみも多いです。靴の中が濡れると不快なだけでなく、足がふやけて靴擦れの原因になります。「GORE-TEX(ゴアテックス)」や「OutDry(アウトドライ)」などの防水透湿素材が使われているモデルを必ず選びましょう。
【2026年版】初心者向けミッドカット登山靴 スペック比較表
💡 価格について:表の価格はメーカー定価です。Amazonや楽天では、タイミングによって10〜30%ほど安くなっていることが多いので、必ず現在の実勢価格をチェックすることをおすすめします。
| 製品名 | 特徴・評価 | 価格 | ワイズ(足幅) | 重量 | 防水素材 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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キャラバン C1_02S
| 日本人向け定番 迷ったらコレ ★★★★★ | ¥20,900 | 3E(幅広) | 約590g | GORE-TEX | 日帰り〜小屋泊 |
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シリオ P.F.156-3
| 超幅広・外反母趾対応 メガグリップ搭載 ★★★★★ | ¥20,350 | 3E+(超幅広) | 約360g | GORE-TEX | 低山〜日帰り |
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コロンビア セイバー6 ミッド
| コスパ最強 スタイリッシュ ★★★★☆ | ¥16,940 | ワイドあり | 約380g | OutDry | 日帰り・普段履き |
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メレル モアブ3 ミッド
| 世界累計2800万足 スニーカー感覚 ★★★★★ | ¥20,900 | 2E/3E | 約470g | GORE-TEX | 日帰り・軽ハイク |
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サロモン X ULTRA 5 MID
| 機能美・デザイン◎ 軽量・高ホールド ★★★★☆ | ¥25,300 | 普通(細め) | 約410g | GORE-TEX | 日帰り〜小屋泊 |
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ノースフェイス クレストン ハイク ミッド
| ブランド指名買い 都会的デザイン ★★★★☆ | ¥21,890 | 普通 | 約370g | HydroSeal | 日帰り・軽ハイク |
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アルバートル AL-TS1120
| 価格破壊の入門靴 超コスパ ★★★☆☆ | 約¥6,500 | 甲高幅広 | 約320g | 防水 | 日帰り・入門用 |
※価格などの情報は2026年1月執筆時点のものです。最新情報は各販売サイトをご確認ください。
【タイプ別】初心者におすすめのミッドカット登山靴7選
ここからは、あなたの重視するポイントに合わせておすすめのモデルを紹介します。
①「絶対に失敗したくない」慎重派へ(定番&幅広)
「足が痛くなるのは絶対に嫌」「みんなが使っている定番が良い」という方には、日本人の足を知り尽くしたこの2モデルがおすすめです。
1. キャラバン | C1_02S
日本の登山初心者の「教科書」的存在
キャラバン C1_02S の価格を比較する
登山靴選びで迷ったら、まずはこれを試着してみてください。日本ブランドならではの「3E(幅広)」設計で、履いた瞬間から足に馴染む感覚があります。アキレス腱部分が浅めにカットされているため足首が動かしやすく、下り坂でも足首が痛くなりにくいのが特徴です。
つま先には樹脂カップが入っており、岩に足をぶつけても指先をしっかり保護してくれます。△デザインが少し渋めで「山男」感がありますが、その分機能性は折り紙付き。富士登山から屋久島トレッキングまで対応できる、信頼の一足です。
- 重量:約590g(26.0cm片足)
- 定価:約20,900円(税込)

筆者の初めてのミッドカット登山靴はキャラバンでしたね。学生時代の先輩から勧められて購入しましたが、多くの人に間違いがない選択なんじゃないかなと思います。特に3E設計のおかげで、長時間歩いても足が痛くならなかったのを覚えています。富士山も南八ヶ岳縦走も、この靴で問題なく登れました。
2. シリオ | P.F.156-3
「足が痛い」悩みから解放される、幅広足の救世主
シリオ P.F.156-3 の価格を比較する
「海外ブランドの靴は細くて痛い」「外反母趾で合う靴がない」という方の駆け込み寺的存在がシリオです。最大の特徴は「3E+」という独自のスーパーワイド設計。指先周りに余裕がありながら、かかとはしっかりホールドされるため、中で足が遊ぶことなく快適に歩けます。キャラバンの3Eでも窮屈だった方は、このシリオを試してみてください。さらに指先が広めの設計になっています。
アウトソールには、驚異的なグリップ力を誇る「Vibram MEGAGRIP(メガグリップ)」を配合した専用ソール「MUSASABI」を採用。濡れた岩場や木の根でも吸い付くように止まるため、「滑って転ぶのが怖い」という初心者の不安を強力に解消してくれます。3E+の超幅広設計に加え、このグリップ力まで備えた、まさに死角なしの一足です。△流通量がやや少なめなので、見つけたら早めの確保をおすすめします。
- 重量:約360g(26.0cm片足)
- 定価:¥20,350(税込・SIRIO公式サイト)
②「コスパも見た目も捨てられない」欲張り派へ(スタイリッシュ)
「山だけじゃなく、フェスやキャンプでも履きたい」「予算は2万円以下に抑えたい」という方には、こちらのモデルが刺さります。
3. コロンビア | セイバー シックス ミッド アウトドライ
最新モデルに進化して機能性UP!コスパ最強のスタイリッシュ靴
コロンビア セイバー6 ミッド の価格を比較する
大人気シリーズ「セイバー」の2026年最新モデル。「6」になり、ソールのラグ(溝)が深くなったことでグリップ力が大幅に向上しました。それでいて定価1万円台半ばという驚異的なコストパフォーマンスを実現しています。
防水素材には独自の「アウトドライ」を使用。水を含まない膜を外側に接着しているため、雨に降られても靴自体が重くなりにくいのがメリットです。ワイドモデルも展開されており、ネット注文でもサイズ選びの失敗が少ないのも嬉しいポイントです。
- 定価:約16,940円(税込)

価格帯を少し下げたいという人にはコロンビアもおすすめです。一緒に富士山を登った友人が履いていましたが、何の問題もなく登れましたよ。セイバーシリーズは見た目もスタイリッシュなので、普段履きにも使えるのが嬉しいポイントですね。
4. メレル | モアブ 3 シンセティック ミッド ゴアテックス
世界で一番売れているハイキングシューズ
メレル モアブ3 ミッド の価格を比較する
世界累計販売数2,800万足以上を誇る、ハイキングシューズの世界的定番です。最大の特徴は「圧倒的な柔らかさ」。買ったその日から足に馴染み、スニーカー感覚で歩けます。クッション性も高く、長時間歩いても足裏が痛くなりにくいです。
デザインもカジュアルで、街履きやキャンプにも違和感なく溶け込みます。△柔らかすぎるため、重い荷物を背負うテント泊などには向きませんが、日帰りハイキングや低山登山には最高の相棒になります。
- 重量:約470g(27.0cm片足)
- 定価:約20,900円(税込)
③「見た目重視・ブランド指名」こだわり派へ(機能美)
「形から入りたい」「持っているだけでテンションが上がるギアが欲しい」というこだわり派には、機能美を極めたこちら。
5. サロモン | X ULTRA 5 MID GORE-TEX
山でも街でも映える、機能美を極めた最新モデル
サロモン X ULTRA 5 MID の価格を比較する
洗練されたデザインで人気のサロモン。「X ULTRA」シリーズはトレイルランニングシューズの技術を応用しており、軽さと安定感の両立が素晴らしいです。最新の「5」ではシャーシ(骨格)が進化し、足全体を包み込むような強力なホールド感を実現しました。
とにかく見た目がカッコいいので、ウェアとのコーディネートを楽しみたい人におすすめ。△やや細身(スリム)な作りなので、幅広足の方は0.5cm〜1.0cmアップを検討するか、ワイドモデルを探すと良いでしょう。
- 定価:約25,300円(税込)
6. ザ・ノース・フェイス | クレストン ハイク ミッド ウォータープルーフ
街から山へシームレスに。ノースフェイスを選ぶならコレ
ノースフェイス クレストン ハイク ミッド の価格を比較する
「ウェアもノースフェイスだし、靴も合わせたい」という指名買いなら、このモデル一択です。アッパーには100%リサイクル素材の「CORDURA ECO」を採用し、軽量性と耐久性を確保。独自の防水透湿素材を使用しており、雨の日でも安心です。
都会的なデザインなので、登山の帰りにそのまま街へ繰り出しても違和感がありません。△本格的な岩場を攻めるには少しソールが柔らかめですが、整備された登山道を楽しむハイキング用途なら十分なスペックを持っています。
- 定価:約21,890円(税込)
ノースフェイス クレストン ハイク ミッド 公式ページはこちら
④「とにかく安く始めたい」予算重視派へ(高コスパ)
「続くかわからないから、最初はなるべく安く済ませたい...」という方のための最終兵器です。
7. アルバートル | トレッキングシューズ AL-TS1120
実売6,000円台!?価格破壊のハイコスパシューズ
アルバートル AL-TS1120 の価格を比較する
「登山靴ってこんなに安くて大丈夫?」と心配になる価格ですが、しっかりと「登山靴の形」をしています。衝撃吸収性の高いソール、防水透湿素材、そして日本人の足に多い「甲高・幅広」ラストを採用しており、履き心地は思いのほか良好です。
△ブランド知名度は低く、耐久性も有名ブランド品には劣りますが、実売6,500円前後は破格。「まずはこれで始めて、登山にハマったら良い靴に買い替える」というステップアップ戦略には最適な一足です。
- 価格:オープン価格(実勢目安:約6,500円〜)
よくある質問(FAQ)
登山靴のサイズはどう選べばいいですか?
登山用の厚手の靴下を履いた状態で、かかとに指が1本入るくらいの余裕(捨て寸)があるサイズを選んでください。普段のスニーカーより0.5〜1.0cm大きめになることが多いです。
GORE-TEXとアウトドライの違いは?
どちらも防水透湿素材ですが、構造が異なります。GORE-TEXは靴の内側にブーティ(靴下状)として内蔵されることが多く、実績と信頼性が高いです。アウトドライはアッパー素材の裏に直接接着されるため、水が溜まる隙間がなく、靴が重くなりにくいという特徴があります。
ミッドカットは街でも履けますか?
はい、履けます。特にコロンビアやメレル、ノースフェイスなどのモデルはデザインがカジュアルなので、雨の日のレインシューズ代わりや、キャンプ、フェスなどのアウトドアシーンでも活躍します。
初めての登山靴、予算はいくら必要ですか?
長く使えるしっかりしたものを求めるなら、1万5千円〜2万円程度を見ておくと安心です。予算を抑えたい場合は、アルバートルのような高コスパモデル(約6,500円)から始めるのも一つの手です。
まとめ:最初の1足で登山の楽しさは変わる!
登山靴は、あなたの足を守り、素晴らしい景色へ連れて行ってくれる大切な相棒です。最後に、選び方の指針をもう一度おさらいしましょう。
- 絶対に失敗したくない・幅広足 → キャラバン C1_02S か シリオ P.F.156-3
- コスパと見た目の両立 → コロンビア セイバー6
- スニーカー感覚で履きたい → メレル モアブ3
- とにかく安く始めたい → アルバートル AL-TS1120
登山シーズン前になると、人気サイズやカラーはすぐに売り切れてしまいます(特に春と秋)。「あの時買っておけば...」と後悔しないよう、在庫があるうちにチェックしておくことをおすすめします。
また、Amazonの「Prime Try Before You Buy」対象商品なら、自宅に取り寄せて試着し、合わなければ無料で返送可能です。サイズ選びが不安な方はぜひ活用してみてください。
初心者が見落としがちなポイント:新品の登山靴は、使用前に防水スプレーをかけておくのがおすすめです。GORE-TEXなどの防水素材を使っていても、表面の布地が水を吸うと重くなり、汚れもつきやすくなります。防水スプレー(アメダスやニクワックスなど)を1本用意しておくと、靴が長持ちしますよ。
あなたにぴったりの一足と共に、素晴らしい山の世界へ踏み出しましょう!

登山靴選びは、本当に最初の1足が大事です。私も何度か買い替えましたが、結局「足に合うかどうか」が全てだと実感しています。店舗で試着できれば一番ですが、難しい場合はAmazonのTry Before You Buyを活用するのが確実ですね。合わない靴で山に登ると、せっかくの景色も楽しめません。足元から快適な登山ライフを始めましょう。






高尾山とか筑波山(ロープウェイ利用)くらいであれば、正直スニーカーでも大丈夫なんですが、「富士山に登ってみたい」とか「北アルプスを歩いてみたい」とか「とりあえず陣馬山を…」とかになってくると、ミッドカットの登山靴は必須装備になります。私も学生時代にスニーカーで富士山に挑戦して、下山時に足首を捻挫しかけた苦い思い出があります(笑)。是非参考にしてみてください。