Home トレッキング トレッキングコース 高尾山だけじゃない!東京の穴場低山トレッキングおすすめ5選|初心者・日帰りOK

高尾山だけじゃない!東京の穴場低山トレッキングおすすめ5選|初心者・日帰りOK

高尾山以外の東京穴場低山5選を徹底解説。御岳山、大岳山、高水三山、陣馬山、川苔山の難易度・アクセス・見どころを比較。公共交通機関で行ける日帰り登山で初心者も安心。装備やクマ対策も紹介。
目次

高尾山は東京近郊で最も人気の登山スポットですが、その知名度ゆえに週末や紅葉シーズンには多くの登山者で賑わいます。しかし、東京都内やその近郊には、高尾山以外にも魅力的な低山が数多く存在し、人混みを避けながら静かな自然を満喫できるのです。これらの穴場スポットは、公共交通機関でアクセス可能で、初心者でも日帰りで楽しめるコースが充実しています。本記事では、高尾山を卒業した次のステップとして、東京の穴場低山トレッキングスポット5選をご紹介します。どの山も初心者から初級者向けで、それぞれ異なる魅力を持っているため、あなたの次の山行の参考にしてください。

東京の穴場低山5選 比較表

山名 標高 難易度 コースタイム アクセス おすすめポイント
御岳山 929m ★★☆☆☆
初級
4〜5時間 JR御嶽駅→バス→ケーブルカー ケーブルカーで楽々アクセス、ロックガーデンの渓谷美
大岳山 1,266m ★★★☆☆
中級
6〜7時間 JR御嶽駅→バス→ケーブルカー→縦走 東京都唯一の二百名山、富士山の眺望
高水三山 759m
793m
756m
★★☆☆☆
初級〜初中級
4〜5時間 JR軍畑駅→JR御嶽駅(縦走) 駅から駅へ、3つのピークを巡る縦走入門
陣馬山 854m ★★☆☆☆
初級
3〜4時間 JR藤野駅→徒歩30分→登山口
または高尾駅→バス
山頂の白馬像、360度パノラマ、午後からでもOK
川苔山 1,363m ★★★★☆
中級
7〜8時間 JR奥多摩駅→バス→川乗橋 百尋の滝(高さ40m)、秘境感あり、体力必須

※コースタイムは往復の目安です。個人の体力や休憩時間により変動します。

1. 御岳山(みたけさん)|ケーブルカーで手軽にアクセス

御岳山ケーブルカー駅からの眺望
ケーブルカーで標高831mまで一気にアクセスできる御岳山駅。山頂エリアには宿坊や茶屋も充実しており、初心者でも安心して楽しめる

難易度:★★☆☆☆(初級)

ケーブルカーを利用すれば標高差が少なく、登山道も整備されているため初心者でも安心。ロックガーデンを含めても半日〜1日で楽しめる手軽さが魅力です。

📍 Googleマップで位置を確認

御岳山(標高929m)は、東京都青梅市に位置する関東屈指のパワースポットとして知られる山です。JR御嶽駅からバスで約10分、ケーブルカーで約6分という手軽なアクセスで、標高831mまで一気に登ることができます。山頂エリアには武蔵御嶽神社が鎮座し、古くから信仰を集めてきた霊山の雰囲気を味わえます。

御岳山の最大の魅力は、ロックガーデンと呼ばれる渓谷美です。苔むした岩場と清流が織りなす幻想的な景観は、都心から1時間半程度でアクセスできる場所とは思えないほどの神秘性を秘めています。所要時間は約4〜5時間で、ケーブルカーを利用すれば半日でも十分楽しめるため、登山初心者や家族連れにも最適です。

ベストシーズンは新緑の5〜6月と紅葉の10〜11月。山頂エリアには宿坊も多く、一泊してゆっくりと山の空気を満喫することも可能です。※料金・営業時間は変更される場合があります。訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

2. 大岳山(おおだけさん)|奥多摩三山の一座で本格登山

大岳山山頂からの眺望
東京都唯一の日本二百名山・大岳山。山頂からは富士山や奥多摩の山々を一望でき、登頂の達成感が味わえる

難易度:★★★☆☆(中級)

岩場や鎖場を含む本格的な登山ルート。コースタイム6〜7時間と長めで、標高差も大きいため、ある程度の体力と登山経験が求められます。

📍 Googleマップで位置を確認

大岳山(標高1,266m)は、東京都唯一の日本二百名山として知られる奥多摩三山の一座です(なお、東京都最高峰の雲取山は日本百名山に選定されています)。特徴的な山容から遠くからでも識別しやすく、奥多摩エリアのランドマーク的存在となっています。御岳山から約2時間30分の縦走コースが最も人気で、ケーブルカーを利用してアクセスすることで体力的な負担を軽減できます。

登山道には岩場や鎖場も含まれており、高尾山よりも本格的な登山体験を求める方に最適です。コースタイムは往復6〜7時間と長めですが、山頂からの眺望は格別で、天気が良ければ富士山や南アルプス、奥多摩の山々を一望できます。

難易度は中級者向けですが、しっかりとした登山装備と体力があれば初心者でも挑戦可能です。ベストシーズンは新緑の5〜6月と紅葉の10〜11月。※天候により通行止めになる場合があります。事前に登山道情報をご確認ください。

3. 高水三山(たかみずさんざん)|3つのピークを巡る縦走入門

高水三山の登山道
高水山、岩茸石山、惣岳山の3つのピークを巡る高水三山縦走コース。適度なアップダウンがあり、初心者の縦走デビューに最適

難易度:★★☆☆☆(初級〜初中級)

適度なアップダウンのある縦走入門コース。駅から駅へ抜けられる利便性と、4〜5時間の手頃なコースタイムで、初めての縦走チャレンジに最適です。

📍 Googleマップで位置を確認

高水三山は、高水山(759m)、岩茸石山(793m)、惣岳山(756m)の3つのピークを巡る縦走コースで、奥多摩登山の入門コースとして非常に人気があります。JR青梅線・軍畑駅から御嶽駅へ抜けるルートで、電車のみでアクセスできるため車を持たない方にも最適です。

コースタイムは約4〜5時間、距離は約9〜10kmと手頃で、適度なアップダウンが楽しめます。高水山山頂には常福院(真言宗の寺院)があり、古い歴史を感じることができます。岩茸石山は高水三山の最高峰で、晴れた日には展望も期待できます。

難易度は初級から初中級レベルで、少しの岩場もあり登山の楽しさを十分に味わえます。駅から駅への縦走のため、車でのアクセスを考える必要がなく、公共交通機関派の登山者には特におすすめです。ベストシーズンは4〜6月と9〜11月です。

4. 陣馬山(じんばさん)|山頂の白馬像と360度パノラマ

陣馬山山頂の白馬像
陣馬山のシンボル・白馬像。360度の大パノラマが広がり、天気が良ければ富士山や丹沢、奥多摩の山々を一望できる

難易度:★★☆☆☆(初級)

登山道がよく整備され、危険箇所もほとんどなし。往復3〜4時間と短めで、午後からでも登れる手軽さ。360度の眺望が初心者のモチベーションを高めます。

📍 Googleマップで位置を確認

陣馬山(標高854m)は、東京都と神奈川県の県境に位置し、山頂の白馬像で有名な山です。JR藤野駅から登山口(一ノ尾根入口など)まで車道を徒歩約30分、そこから山頂まで約2時間、または高尾駅からバスで陣馬高原下経由で約1時間30分でアクセスできます。

山頂の最大の魅力は360度の大パノラマです。天気が良ければ富士山、丹沢山地、奥多摩の山々を一望でき、特に夕方の景色は格別です。山頂には茶屋もあり、温かい飲み物や軽食を楽しみながら景色を堪能できます。

難易度は初級レベルで、登山道もよく整備されており、危険箇所はほとんどありません。高尾山への縦走も可能で、陣馬山から高尾山まで約4〜5時間の尾根歩きが楽しめます。所要時間は往復約3〜4時間と短めなので、午後からでも十分楽しめる手軽さが魅力です。

5. 川苔山(かわのりやま)|百尋の滝が迎える秘境の山

百尋の滝
川苔山登山の目玉・百尋の滝。高さ約40mから流れ落ちる迫力ある滝で、マイナスイオンをたっぷり浴びることができる

難易度:★★★★☆(中級)

往復7〜8時間の長丁場で、今回紹介する5山の中で最も体力を要します。沢沿いの登山道は滑落リスクもあり、崩落による通行止めも頻発。事前の情報確認と慎重な行動が必須です。

📍 Googleマップで位置を確認

川苔山(標高1,363m)は、奥多摩エリアでも特に秘境感を味わえる山として人気があります。JR奥多摩駅からバスで約15分、川乗橋下車から山頂まで約3時間のコースです。最大の見どころは、登山道途中にある百尋の滝(ひゃくひろのたき)で、高さ約40mから流れ落ちる迫力ある滝です。ただし、川乗林道や登山道は崩落等で通行止めになることが多いため、出発前に必ず奥多摩ビジターセンターの最新情報を確認してください。

川苔山への登山道は沢沿いを歩く気持ちの良いコースで、特に新緑や紅葉の季節は美しい渓谷美を楽しめます。コースタイムは往復約7〜8時間と長めで、距離もあるため中級者向けの山です。今回紹介する5つの山の中では最も体力と経験を要するコースとなりますので、体力に自信がついてきた初級者のステップアップに最適です。

鳩ノ巣駅へ下山する周回ルートも設定でき、同じ道を戻らずに済むのも魅力の一つです。冬季(1〜2月)には百尋の滝が凍結し、氷瀑として全く違った表情を見せてくれます。※積雪期は十分な装備と経験が必要です。また、百尋の滝へ向かうルートは滑落事故も発生しているため、慎重な行動と事前の情報確認が不可欠です。

東京の穴場低山を楽しむための装備・注意点

低山だからといって装備を軽視してはいけません。登山靴、雨具、地図、ヘッドライトは必須装備です。特に奥多摩エリアはツキノワグマの生息地でもあるため、熊鈴の携帯を強く推奨します。2025年も複数の目撃情報が報告されており、単独行動は避け、音を出しながら歩くことが重要です。

水分と行動食の準備も忘れずに。山での脱水症状は思った以上に深刻です。また、登山計画書の提出も安全登山の基本です。JR御嶽駅などで提出できますので、必ず家族や友人に行き先を伝えておきましょう。

携帯電話の電波が届かない場所も多いため、地図とコンパスの使用方法を事前に確認しておくことが大切です。特に日没時間の確認は重要で、秋冬は日が短いため早めの下山を心がけてください。

まとめ:次の山行は東京の穴場低山へ

高尾山以外にも、東京近郊には魅力的な穴場低山が数多く存在します。どの山も公共交通機関でアクセス可能で、初心者から楽しめる難易度設定となっています。混雑を避けて静かな山歩きを楽しみたい方、高尾山の次のステップを探している方には、今回ご紹介した5つの山がおすすめです。

それぞれ異なる特色を持つこれらの山々は、あなたの登山経験を豊かにしてくれるはずです。次の週末は、東京の穴場低山へ足を向けてみませんか。きっと新たな発見と感動が待っています。

よくある質問(FAQ)

東京の低山トレッキングに必要な装備は?

低山でも登山靴、雨具、地図、ヘッドライト、水分、行動食は必須です。奥多摩エリアではツキノワグマの生息地でもあるため、熊鈴の携帯も強く推奨されます。

初心者におすすめの山はどれですか?

御岳山と高水三山が初心者向けです。御岳山はケーブルカーでアクセスでき、高水三山は適度なアップダウンで縦走入門に最適です。陣馬山も難易度が低く、短時間で楽しめます。

公共交通機関だけでアクセスできますか?

はい、紹介した5つの山はすべて電車とバスでアクセス可能です。車がなくても日帰り登山を楽しめ、高水三山のように駅と駅を結ぶ縦走コースもあります。

東京の低山でも熊に遭遇する可能性はありますか?

はい、奥多摩エリアはツキノワグマの生息地です。熊鈴を携帯し、単独行動を避けるなどの対策をしてください。2025年も御岳山周辺で複数の目撃情報が報告されています。