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SPDシューズは歩けるが、モデルで歩きやすさが違う|選び方と6足【2026年版】

更新日: 2026年9月6日

SPDシューズで自転車を降りて歩くサイクリスト
記事概要

SPDシューズの選び方を探している方へ。SPDとSPD-SLの見分け方は靴底の穴の数で、2つがSPD、3つがSPD-SLです。歩きたいならSPD一択ですが、SPDの中でもXC系はソールが硬く、街乗り系はやわらかいという違いがあります。シマノは2026年8月に価格を改定しましたが、通販は公式の6〜7割で買えます。ペダルとクリートを含めた総額と、クリートの選び方もあわせて。

ビンディングシューズを買おうとすると、まずSPDとSPD-SLという2つの規格が出てきて、そこで止まりますよね。

先に答えを書きます。歩きたいならSPD一択です。SPD-SLは、降りて歩くことをほとんど考えていない作りなので。

そのうえで、もうひとつ知っておいてほしいことがあります。SPDの中でも、歩きやすさはけっこう違います。同じSPDでもソールの硬さが違うんですよね。

あと値段の話も。シマノは2026年8月1日に価格を上げましたが、通販は公式の6〜7割で買えます。ここも書きます。

SPDとSPD-SLの違い|穴の数で決まる

いちばん分かりやすい見分け方は靴底の穴の数なんですよね。

SPD SPD-SL
靴底の穴 2つ 3つ
金具の出っ張り ソールに埋まる 外に出る
歩けるか 歩ける ほぼ歩けない
主な用途 通勤・ツーリング・MTB ロードのレース
力の伝わり方 普通 強い

SPD-SLで歩くとどうなるか

金具が靴底の外に出ているので、その金具で地面を歩くことになります。カツカツ音が鳴って、しかも滑ります。

コンビニに寄るくらいならまだしも、観光地で降りて歩き回るような使い方にはまったく向きません。あと、金具も削れていくんですよね。

だから最初はSPD

「どっちを買えばいいか」で迷っているなら、SPDで間違いないかなと思います。

理由は単純で、使える場面が広いからです。通勤にも使えるし、輪行して観光もできるし、コンビニにも入れる。レースに出るようになってからSPD-SLを考えても遅くありません。

力の伝わり方はSPD-SLのほうが上ですが、その差が問題になるのは、かなり速く走るようになってからです。

SPDは靴底の穴が2つで金具が埋まり歩ける。SPD-SLは穴が3つで金具が外に出て歩けない
靴底を見れば一目で分かります

同じSPDでも歩きやすさは違う

ここが今回いちばん伝えたいところです。SPDなら全部歩きやすい、というわけではありません。

SPDのシューズは、大きく2つの系統に分かれます。

XC系(走り重視) 街乗り系
代表 SH-XC102 / XC302 SH-EX300 / EX500
ソール 硬い やわらかめ
歩いた感じ 板の上を歩く感じ スニーカーに近い
見た目 いかにも自転車用 スニーカー寄り
向いている場面 長い距離を速く 通勤・ポタリング・輪行

ソールが硬いほど、よく進んで歩きにくい

ソールが硬いと、踏んだ力がペダルに逃げずに伝わります。だから速く走れるんですよね。

ただ、その硬さは歩くときには足を曲げにくくします。「板を靴底に入れて歩いている」ような感じになるんですよね。

XC系でも短い距離は歩けます。ただ1時間歩き回るような日には向きません。

歩く時間が長いなら街乗り系

通勤して自転車を置いてから歩くとか、輪行して観光するとか。そういう使い方なら、迷わず街乗り系かなと思います。

見た目もスニーカーに近いので、自転車から降りたときに浮かないのもいいところです。

同じSPDでもXC系はソールが硬く歩きにくい、街乗り系はやわらかくスニーカーに近い
同じSPDでもソールの硬さが違います
笑い猫

笑い猫

私が初めてビンディングにしたとき、正直いちばん怖かったのは坂ではなく信号でした。止まるたびに「外れなかったらどうしよう」と思うんですよね。

実際に一度、外し忘れて止まって、そのままゆっくり倒れました。あれはけっこう恥ずかしいです。

なので最初は外れやすいクリート(SM-SH56)からにしてください。慣れてから硬いほうに替えれば十分です。怖い思いを1回減らせるだけで、乗る回数が変わります。

通販は公式の6〜7割

値段の話です。ここは知っておくと得します。

シマノは2026年8月1日に価格を改定しました。シューズも対象で、おおむね3〜5%の値上げですね。

ところが通販を見ると、改定後の公式価格よりかなり安く並んでいます。

モデル シマノ公式 通販
SH-EX300 ¥20,350 ¥12,870 0.63倍
SH-XC102 ¥15,620 ¥10,938 0.70倍

※2026年9月6日時点。公式価格はシマノ公式オンラインストアの掲載価格(税込)です。

EX300で7,480円の差です。これはかなり大きいですよね。ただ、色とサイズによって値段が動くので、自分のサイズで見てください。

サイズはヨーロッパ表記

買うときに気をつけるところ。シマノのサイクルシューズはEUサイズで書かれています。

  • 40 → 約25.0cm
  • 41 → 約25.8cm
  • 42 → 約26.5cm
  • 43 → 約27.2cm

0.7cmくらいずつ上がるので、日本のサイズだとぴったりの番号がないことがあります。迷ったら大きいほうにして、厚めの靴下で調整するのが安全かなと。

ワイドもある

シマノにはワイド(幅広)の展開があるモデルがあります。品番の末尾や商品名に「ワイド」と入っているものですね。

足の幅が広い方は、通常幅で長さを上げるより、ワイドで正しい長さを選ぶほうがうまくいきます。

ペダルとクリートも別で要る

忘れがちなところなので書いておきます。シューズだけでは走れません。

要るもの 目安 備考
SPDシューズ 1万円〜1万5千円 この記事の話
SPDペダル 4千円〜9千円 別売り
クリート 2千円前後 ペダルに付属することが多い

合計で1万6千円くらいからと見ておくといいかなと思います。シューズの値段だけ見ていると、あとで足りなくなるんですよね。

クリートは2種類

  • SM-SH51(シングルリリース)…横にひねったときだけ外れる。初心者はこちら
  • SM-SH56(マルチリリース)…どの方向にひねっても外れる。さらに外れやすい

最初はSH56(マルチ)から始めるのが安全だと思います。慣れてきたらSH51に替える、という順番で。

立ちごけの多くは「外そうとしたのに外れなかった」ですし、外れやすいほうから入ったほうが怖い思いをしないですよね。

通販で買える6足

安い順に並べています。スペック欄の「系統」で、XC系(走り重視)か街乗り系かが分かります。

価格は2026年9月時点です。シマノの公式価格が分かっているものはスペック欄に入れました。

製品名 こんな人向け 価格 規格 系統 おすすめ用途
シマノ SH-XC102
シマノ SH-XC102

最安
★★★★☆
約10,900円〜 SPD(2穴) XC(走り重視) いちばん安く走り重視のSPDを
シマノ SH-EX300
シマノ SH-EX300

歩ける
★★★★★
約12,800円〜 SPD(2穴) 街乗り・ツーリング 歩く時間が長い人。公式の0.63倍
GIRO レンジャー
GIRO レンジャー

見た目
★★★★☆
約12,900円〜 SPD(2穴) ダート 見た目がスニーカー寄りがいい人
シマノ SD5(SH-SD501)SPDサンダル
シマノ SD5(SH-SD501)SPDサンダル


★★★☆☆
約14,400円〜 SPD(2穴) 夏に素足で乗りたい人
シマノ SH-XC302
シマノ SH-XC302

XC上位
★★★★☆
約14,800円〜 SPD(2穴) XC(走り重視) 長い距離を速く走りたい人
シマノ SH-EX500
シマノ SH-EX500

ダイヤル
★★★★★
約14,700円〜 SPD(2穴) 街乗り・ツーリング EX300より締め心地を上げたい人

1. シマノ SH-XC102|いちばん安いSPD

シマノ SH-XC102

シマノ SH-XC102の価格を比較する

規格
SPD(2穴)
系統
XC(走り重視)
留め方
ベルクロ+ダイヤル
ソール
硬め
シマノ公式
¥15,620
価格帯
約10,900円〜

この記事でいちばん安いSPDです。1万円台前半で、走り重視のXC系が買えます。
シマノ公式は1万5千620円なので、通販は0.70倍ですね。2026年8月に公式が値上げしたぶん、差が開いています。
ただソールは硬めです。短い距離なら歩けますが、降りて1時間歩き回るような日には向きません。そういう使い方なら次のEX300を。

こんな人に:走り重視で安く始めたい人

気になる点:ソールが硬く、長く歩く日には向きません

2. シマノ SH-EX300|歩く時間が長いなら

シマノ SH-EX300

シマノ SH-EX300の価格を比較する

規格
SPD(2穴)
系統
街乗り・ツーリング
ソール
やわらかめ
見た目
スニーカー寄り
シマノ公式
¥20,350
価格帯
約12,800円〜

歩く時間が長いなら、これがいちばんです。街乗り・ツーリング向けで、ソールがやわらかめ。スニーカーに近い歩き心地になります。
見た目も自転車用に見えないので、降りたときに浮かないのがいいところですね。
シマノ公式は2万350円。通販は1万2千870円で0.63倍です。7千480円の差はかなり大きいかなと。
引き換えに、XC系ほど速くは走れません。そこは目的次第です。

こんな人に:通勤・輪行で歩く人

気になる点:硬いソールほど速くは走れません

3. GIRO レンジャー|見た目がスニーカー寄り

GIRO レンジャー

GIRO レンジャーの価格を比較する

規格
SPD(2穴)
系統
ダート
留め方
ベルクロ
ソール
滑りにくい
価格帯
約12,900円〜

スニーカーに近い見た目のSPDです。GIROはアメリカのブランドで、ダート向けの作りですね。
ソールは滑りにくく作られているので、自転車を降りてからも歩きやすいです。
シマノに比べると流通が少なめなので、サイズが残っているかは確認してください。

こんな人に:自転車用に見えないものが欲しい人

気になる点:シマノより流通が少なめです

4. シマノ SD5(SH-SD501)SPDサンダル|夏はサンダルという手も

シマノ SD5(SH-SD501)SPDサンダル

シマノ SD5(SH-SD501)SPDサンダルの価格を比較する

規格
SPD(2穴)
サンダル
季節
夏向け
水濡れ
強い
価格帯
約14,400円〜

SPDのサンダルです。これは知らない人が多いかなと思って入れました。
サンダルなのにクリートが付くので、夏に素足でビンディングに乗れます。濡れても平気ですし、川沿いを走るような日には気持ちいいですね。
当然ながら寒い時期は使えません。夏専用の2足目という位置づけかなと。

こんな人に:夏に素足で乗りたい人

気になる点:当然ながら寒い時期は使えません

5. シマノ SH-XC302|長い距離を速く

シマノ SH-XC302

シマノ SH-XC302の価格を比較する

規格
SPD(2穴)
系統
XC(走り重視)
留め方
ダイヤル
ソール
硬め
価格帯
約14,800円〜

XC系の上位モデルです。ダイヤルで締めるタイプなので、走行中でも締め具合を調整できます。
ソールが硬いぶん、長い距離を速く走るのに向いています。ロングライドをする方はこちらですね。
歩き心地は硬めなので、そこは割り切ってください。

こんな人に:ロングライドをする人

気になる点:XC系なので歩き心地は硬めです

6. シマノ SH-EX500|ダイヤルで締める街乗り系

シマノ SH-EX500

シマノ SH-EX500の価格を比較する

規格
SPD(2穴)
系統
街乗り・ツーリング
留め方
ダイヤル
ソール
やわらかめ
価格帯
約14,700円〜

街乗り系の上位モデルです。EX300と同じやわらかめのソールで、留め方がダイヤルになっています。
ベルクロだと走っているうちにゆるむことがあるので、締め心地にこだわるならこちらかなと。
EX300より2千円ほど高くなります。まずEX300で試して、物足りなければここ、という順番でもいいと思います。

こんな人に:締め心地にこだわりたい人

気になる点:EX300より2千円ほど高いです

よくある質問

SPDとSPD-SL、どちらを買えばいいですか?

歩きたいならSPDです。見分け方は靴底の穴の数で、SPDが2つ、SPD-SLが3つですね。
SPDは金具がソールに埋まるので普通に歩けます。SPD-SLは金具が外に出ていて、その金具で地面を歩くことになるので、音が鳴って滑ります。
力の伝わり方はSPD-SLのほうが上ですが、その差が問題になるのはかなり速く走るようになってからです。通勤や輪行を含めて使うなら、SPDで間違いないかなと。

SPDなら本当に歩けますか?

歩けますが、モデルによってかなり違います。SPDのシューズはXC系(走り重視)と街乗り系の2つに分かれていて、ソールの硬さが違うからですね。
XC系(SH-XC102など)はソールが硬く、板を靴底に入れて歩いているような感じになります。短い距離なら問題ありませんが、1時間歩き回る日には向きません。
街乗り系(SH-EX300など)はやわらかめで、スニーカーに近い歩き心地です。歩く時間が長いならこちらを選んでください。

SPDシューズはいくらで買えますか?

1万円台から買えます。ただし通販と公式でかなり差があります。
シマノは2026年8月1日に価格を改定(シューズ含む・おおむね3〜5%)していて、SH-EX300は公式2万350円。ところが通販では1万2千870円で、0.63倍でした。SH-XC102も公式1万5千620円に対して通販1万938円(0.70倍)です。
シューズだけでなくペダル(4千〜9千円)とクリートも要るので、合計1万6千円くらいから見ておいてください。

シューズだけ買えば走れますか?

走れません。ペダルとクリートも必要です。
SPDペダルが4千円から9千円、クリートが2千円前後(ペダルに付属することが多いです)。合計すると1万6千円くらいからですね。
シューズの値段だけ見ていると、あとで足りなくなるので気をつけてください。

クリートはどれを選べばいいですか?

最初はSM-SH56(マルチリリース)が安全です。どの方向にひねっても外れるタイプなので。
SM-SH51(シングルリリース)は横にひねったときだけ外れる仕様で、意図しない外れ方をしにくいのが利点ですが、慣れるまでは怖いです。
立ちごけの多くは「外そうとしたのに外れなかった」なので、外れやすいほうから入るのがおすすめです。慣れてからSH51に替えれば十分かなと。

サイズはどう選べばいいですか?

シマノのサイクルシューズはEUサイズです。40が約25.0cm、41が約25.8cm、42が約26.5cm、43が約27.2cmくらい。
0.7cmずつ上がるので、日本のサイズだとぴったりの番号がないことがあります。迷ったら大きいほうにして、厚めの靴下で調整するのが安全です。
足の幅が広い方はワイド展開のあるモデルを選んでください。通常幅で長さを上げるより、そのほうがうまくいきます。

まとめ

  • 見分け方は靴底の穴の数。SPDが2つ、SPD-SLが3つです
  • 歩きたいならSPD一択。SPD-SLは金具が外に出ていて、歩くと滑ります
  • SPDの中でも歩きやすさは違います。XC系は硬く、街乗り系はやわらかめ
  • 歩く時間が長いならSH-EX300のような街乗り系
  • 通販は公式の6〜7割。シマノは2026年8月に値上げしましたが、通販はまだ安いです
  • ペダルとクリートも要ります。合計1万6千円くらいから
  • クリートは最初はSM-SH56(マルチリリース)が安全です

ビンディングは、最初の1回だけ怖いです。ただ慣れてしまえば、坂で足が浮かないのが本当に楽なんですよね。外れやすいクリートから始めて、静かな場所で何回か練習してみてください。

🚲️サイクリング装備

「自転車本体」「自転車旅行装備」「トレッキング装備」「キャンプ装備」は後日公開。