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SPD対応サイクリングシューズおすすめ5選|歩きやすさとペダリング効率を両立!

ビンディングシューズ
SPDシューズの選び方とおすすめ5モデルを比較。シマノCT5・XC5、Giro、Chrome、Fizikを価格・スペック・用途別に徹底解説。初心者向けビンディングシューズ入門ガイド。
目次

SPDシューズとは?初心者が知っておきたい基礎知識

SPDクリートの取り付け方法と仕組み
SPDクリートはシューズ底面の2箇所のネジ穴に固定し、ペダルと結合する仕組み
出典:ZoomROAD

SPD(Shimano Pedaling Dynamics)は、シマノが開発したビンディングシステムの一種で、2つの穴(2穴)でクリートを固定する方式です。専用のSPDシューズとSPDペダルを組み合わせることで、足とペダルを固定し、効率的なペダリングが可能になります。

SPDシステムの最大の特徴は、歩きやすさにあります。クリートが靴底に埋め込まれるため、普通の靴のように歩くことができ、通勤や街乗り、サイクリング先での散策にも適しています。

一方、SPD-SLは3つの穴(3穴)でクリートを固定するロードバイク向けのシステムで、ペダリング効率は高いものの、クリートが大きく突出するため歩行には不向きです。SPDはもともとマウンテンバイク用に開発された規格で、歩きやすさと高い固定力を両立しているため、街乗りから本格的なオフロード走行まで幅広く使われています。

SPDシューズの選び方|押さえるべき3つのポイント

ソールの硬さで選ぶ

SPDシューズ選びで最も重要なのがソールの硬さです。シマノでは硬さを12段階で表示しており、硬さ指数5〜8が初心者に適しています。

硬いソールほどペダリング効率が向上し、力のロスが少なくなります。しかし同時に歩行時の快適性は低下します。逆に柔らかいソールは歩きやすく、長時間の街歩きでも疲れにくいのが特徴です。

通勤や街乗りメインなら硬さ5程度、週末のロングライドも楽しみたいなら硬さ6〜8のモデルを選ぶとよいでしょう。

固定方式で選ぶ

SPDシューズの固定方式は主に3種類あります。それぞれの特徴を理解して、用途に合わせて選びましょう。

ベルクロ(マジックテープ)は着脱が簡単で、微調整もしやすいのが利点です。通勤などで頻繁に脱ぎ履きする場合に便利です。

BOAダイヤルは回すだけで均等な締め付けができ、ライド中の調整も容易です。高性能モデルに多く採用されています。

レース(シューレース)は最も細かな調整が可能で、足の形に合わせてフィット感を調整できます。ただし、着脱にやや時間がかかります。

デザインと歩きやすさで選ぶ

SPDシューズは大きくスニーカータイプスポーツタイプに分かれます。

スニーカータイプは普段履きに近いデザインで、クリートが深く埋め込まれているため歩行性能に優れています。通勤や街乗りがメインの用途に最適です。

スポーツタイプはペダリング効率を重視した設計で、軽量かつソールも硬めに作られています。本格的なサイクリングやMTBライドに向いています。

選択の際は、自分の主な用途が「日常の足として使いたい」のか「スポーツ用途がメイン」なのかを明確にすることが重要です。

SPD対応サイクリングシューズおすすめ5選

シマノ SH-CT5(SH-CT500)|スニーカー感覚で履ける街乗り特化モデル

シマノ CT5 SPDシューズの外観
シマノ CT5はスニーカーライクなデザインで街歩きに最適なSPDシューズ
出典:自転車のきゅうべえ

シマノ CT5 SH-CT500の価格を比較する

シマノ SH-CT5(SH-CT500)は、SPDシューズ初心者に最もおすすめできるモデルです。スニーカーのような見た目で、普段履きとしても違和感のないデザインが特徴です。

主なスペックは以下の通りです:ソール剛性5、重量約330g(42サイズ)、固定方式はレース(紐)。価格は約13,200〜15,180円(税込)※2025年10月時点となっています。

メリットとしては、歩行性能の高さが挙げられます。クリートが深く埋め込まれているため、普通の靴と変わらない歩行感覚を実現しています。また、カジュアルなデザインで、サイクリング後の立ち寄りでも違和感がありません。耐久性のあるアウトソールにより、長期間の使用にも耐えます。

デメリットは、ソール剛性が5と比較的柔らかいため、長距離のロングライドには物足りなさを感じる可能性があることです。しかし、通勤や街乗りがメインの用途であれば、このデメリットは気にならないでしょう。

シマノ SH-XC5(SH-XC501)|オフロード対応で本格ライドにも

シマノ XC5 MTB用SPDシューズ
シマノ XC5はMTBレース仕様の軽量モデルでBOAダイヤル採用
出典:自転車のきゅうべえ

シマノ XC5 SH-XC501の価格を比較する

シマノ SH-XC5(SH-XC501)は、本格的なサイクリングやMTBライドに対応する中級者向けモデルです。MTBレースでの使用も想定した高性能シューズとなっています。

スペックは、BOA L6ダイヤルによる締め付け、重量約300gの軽量設計、グラスファイバーで補強されたソールを採用。価格は約20,378円(税込)とCT5より高額ですが、その分性能も大幅に向上しています。

最大のメリットは優れたペダリング効率です。硬いソールにより力のロスが少なく、効率的にペダルに力を伝達できます。BOAダイヤルにより素早い着脱と走行中の微調整が可能で、優れたグリップ力によりオフロードでも安心して使用できます。

デメリットは、ソールが硬めのため長時間の歩行には不向きなことです。サイクリング先での短時間の散策程度であれば問題ありませんが、街歩きメインの用途には適していません。

Giro Rumble VR|カジュアルデザインで普段履きにも

Giro Rumble VR カジュアルSPDシューズ
Giro Rumble VRはスニーカー感覚で履けるカジュアルなSPDシューズ
出典:E-MOUNTAINBIKE Magazine

ジロ Rumble VR SPDの価格を比較する

Giro Rumble VRは、アメリカのGiroブランドが手がけるカジュアル指向のSPDシューズです。普段履きとしても使えるスタイリッシュなデザインが最大の魅力です。

スペックは、Vibramソール採用、レース(紐)による固定、重量約360g。価格は約10,000〜12,000円と、今回紹介する5モデル中最も手頃な価格設定となっています。

メリットは、なんといっても高いデザイン性です。スニーカー風のルックスで、サイクリング以外の場面でも違和感なく履けます。価格も手頃で、SPDシューズ入門者にも購入しやすく、歩きやすさも十分確保されています。

デメリットは、ペダリング剛性が控えめなことです。カジュアル志向のため、本格的なサイクリングには物足りなさを感じる可能性があります。通勤や軽いサイクリング用途に最適化されたモデルといえるでしょう。

クローム Kursk AW Pro|街乗り特化のタフなアーバンシューズ

Chrome Kursk AW Pro アーバンSPDシューズ
Chrome Kursk AW Proは都市部での使用を想定したタフなSPDスニーカー
出典:Amazon.com

クローム Kursk AW Pro SPDの価格を比較する

Chrome Kursk AW Proは、アメリカのChrome Industriesが手がけるアーバンサイクリスト向けのSPDシューズです。都市部での過酷な使用に耐える堅牢性が売りです。

スペックは、FlexPlateソール、Panaracer製ヴァルカナイズドラバーアウトソール、重量約400g。価格は約11,000〜13,000円で、中価格帯に位置します。

メリットは全天候対応の防水性能と優れた耐久性です。雨の日の通勤でも安心して使用でき、タフな構造により長期間の使用に耐えます。また、ストリートウェアに馴染むデザインで、ファッション性も備えています。

デメリットは、約400gとやや重量があることです。軽快なペダリングを求める長距離ライドには不向きで、主に通勤や街乗り用途に特化したモデルといえます。

Fizik Terra Ergolace X2|中級者向けグラベル・トレイル仕様

Fizik Terra Ergolace X2 グラベル向けSPDシューズ
Fizik Terra Ergolace X2はグラベルライドに最適化されたSPDシューズ
出典:BIKEPACKING.com

フィジーク Terra Ergolace X2の価格を比較する

Fizik Terra Ergolace X2は、イタリアのFizikが手がけるグラベルライド・MTBトレイル向けの中級者モデルです。ペダリング効率と歩行性の高次元でのバランスを実現しています。

スペックは、レース(紐)による固定、X2アウトソール(圧縮EVAミッドソール)、重量約300g。価格は約11,690〜13,900円で、コストパフォーマンスに優れています。

メリットはペダリング効率と歩行性のバランスが秀逸なことです。Vibramアウトソールによる優れたグリップ力で、トレイルでの歩行も安心です。グラベルロードやMTBでの使用を想定した本格的な性能を備えています。

デメリットは、レースの調整がやや手間なことです。BOAダイヤルやベルクロと比較すると着脱に時間がかかり、走行中の調整も困難です。しかし、一度フィットを決めれば快適性は高く維持されます。

SPDシューズの比較表

モデル名 価格(税込) 重量 固定方式 主な用途 特徴
シマノ SH-CT5 約13,200〜15,180円 約330g レース 通勤・街乗り スニーカー風デザイン
シマノ SH-XC5 約20,378円 約300g BOAダイヤル MTB・本格ライド 軽量・高剛性
Giro Rumble VR 約10,000〜12,000円 約360g レース カジュアル・通勤 最安価・普段履き可
Chrome Kursk AW Pro 約11,000〜13,000円 約400g レース アーバン・通勤 防水・高耐久
Fizik Terra Ergolace X2 約11,690〜13,900円 約300g レース グラベル・トレイル バランス型・中級向け

SPDシューズを長持ちさせるメンテナンス方法

SPDシューズを長期間快適に使用するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。以下の点に注意して手入れを行いましょう。

クリートの定期点検と交換が最も重要です。クリートは消耗品で、摩耗が進むとペダルとの結合が不安定になります。クリートの樹脂部分が大きく削れてきたとき、またはペダルへの固定が緩くなったり外れにくくなったりしたら交換のサインです。使用頻度にもよりますが、年1〜2回程度の交換が目安となります。

ソールの汚れ落としも重要なメンテナンス項目です。泥や砂などの汚れが付着したまま放置すると、クリートの動作不良やソールの劣化を招きます。使用後は柔らかいブラシで汚れを除去しましょう。

雨天での使用が多い場合は、防水スプレーの定期的な使用をおすすめします。アッパー素材の撥水性を維持し、シューズの寿命を延ばすことができます。

保管は風通しの良い乾燥した場所で行います。湿気の多い場所での保管は、カビの発生や素材の劣化を招くため避けましょう。使用後は十分に乾燥させてから保管することが大切です。

よくある質問(FAQ)

初めてのSPDシューズはどれがおすすめですか?

シマノ SH-CT5がおすすめです。スニーカー感覚で履けて、歩きやすさと価格のバランスが良好です。ソール剛性も適度で、初心者でも違和感なく使用できます。

SPDとSPD-SLの違いは何ですか?

SPDは2穴クリートで歩きやすく街乗りやMTBに向いており、SPD-SLは3穴でペダリング効率重視のロードバイク向けです。用途に応じて選択しましょう。

普段のスニーカーと同じサイズで大丈夫ですか?

メーカーによって異なりますが、シマノは普段より0.5cm大きめがおすすめです。可能であれば、購入前に試着することが理想的です。

SPDシューズは普段履きできますか?

CT5やKursk AWなどスニーカータイプは可能ですが、クリートが擦り減るため散策程度に留めるのがベターです。メインの歩行用途には適していません。

まとめ

SPDシューズは、ペダリング効率と歩きやすさを両立できる優れたサイクリングギアです。通勤や街乗り、週末のサイクリングまで、幅広い用途に対応できます。

初心者にはシマノ CT5、本格的なサイクリングを楽しみたい方にはシマノ XC5がおすすめです。予算や見た目を重視するならGiro Rumble VR、耐久性を求めるならChrome Kursk AW Pro、バランスの良い性能を求めるならFizik Terra Ergolace X2が適しています。

選択の際は、用途に合わせてソール剛性と固定方式を検討することが重要です。そして、定期的なメンテナンスを心がけることで、長期間にわたって快適にご使用いただけます。

※製品仕様は予告なく変更される場合があります。※価格は変動する可能性があります。購入前に公式サイトでご確認ください。※掲載情報は2025年11月時点のものです。