三頭山ハイキングの魅力|三頭大滝の涼と、ブナの森
三頭山(みとうさん)は、東京・奥多摩の檜原都民の森を起点に登れる人気の山。3つのピーク(西峰・中央峰・東峰)をもつことが名前の由来で、最高峰の中央峰は標高1,531mです。前半は三頭沢に沿った「大滝の路」を歩き、落差のある三頭大滝のそばはひんやりと涼しく、稜線には東京とは思えない美しいブナの森が広がります。この記事では、関東近郊|夏に涼しい沢沿い登山コース6選のひとつとして、三頭山の周回モデルルート・見どころ・アクセス・注意点をまとめて紹介します。
⚠️【重要・2026年7月】現在、園内の登山道は閉鎖中です
2026年7月7日、檜原都民の森の園内(鞘口峠付近)でクマに遭遇した登山者が滑落し負傷する事故が発生しました。これを受け、園内のすべての登山道が7月7日〜7月31日(金)まで閉鎖されています(イベントも中止。売店・森林館・レストランなどの施設は利用可)。三頭山へ登れるのは閉鎖解除後です。
おでかけ前に、必ず最新の状況をご確認ください(出典):東京都檜原都民の森 公式サイト / 山と溪谷オンライン(クマ出没で登山道閉鎖の報道) / 奥多摩ビジターセンター 登山道状況
都民の森は遊歩道が整備され、道標も豊富。前半の沢沿いで涼をとりながら、後半はブナの稜線と山頂からの展望(晴れれば富士山)を楽しめる、初中級者にもうれしいバランスのよい一日です。
ルート概要|都民の森発着・約6.5kmの周回
| 距離 | 約6.5km(檜原都民の森発着・周回) |
| 累積標高差 | 上り約650m |
| 最高地点 | 三頭山 中央峰(標高1,531m)※西峰1,524.5mに三角点・富士山の展望 |
| 所要時間 | 約3〜3.5時間(休憩を含む) |
| 難易度 | 初中級(遊歩道は整備。稜線に登り下りあり) |
| スタート/ゴール | 檜原都民の森(森林館)※周回 |
| アクセス | JR武蔵五日市駅から西東京バス「都民の森」行 約75分(4〜11月運行/12〜2月運休・3月は土日祝のみ)。車は奥多摩周遊道路沿いの無料駐車場 |
| ベストシーズン | 新緑〜初夏・秋の紅葉。夏も標高1,500mの稜線と沢沿いで比較的涼しい |
| 休園日 | 毎週月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始。※7/21〜8/31は無休 |
⚠️ クマ・園内ルールに注意。三頭山周辺はクマの生息域です(2026年7月には事故により園内登山道が閉鎖)。クマ鈴・複数人での行動を心がけ、出発前に檜原都民の森公式サイトで開園・登山道の状況を確認してください。マイカーの場合、奥多摩周遊道路は夜間通行止め(都民の森〜九頭龍橋は5〜21時通行可)なので時間にも注意を。
見どころガイド|都民の森から周回、番号順にめぐる
1檜原都民の森(森林館)|ここから出発

スタートは檜原都民の森。標高約1,000mにあり、駐車場・トイレ・売店・レストランのある森林館が拠点です。園内は遊歩道が整い、道標も豊富。まずは「大滝の路」へ入り、三頭大滝を目指します。ウッドチップが敷かれた歩きやすい道です。
2三頭大滝・大滝の路|沢沿いのひんやり区間


三頭沢に沿った大滝の路を進むと、三頭大滝に到着。滝の正面には滝見橋が架かり、間近に流れを望めます。沢沿いは夏でもひんやりと涼しく、前半の癒しスポット。ここから沢を詰めて、稜線のムシカリ峠へと登っていきます。
3ムシカリ峠・ブナの森|東京とは思えない原生林



沢を離れて登りきると、稜線上のムシカリ峠。ここから山頂にかけては、東京都内とは思えない見事なブナの森が広がります。新緑や黄葉の季節はとくに美しく、木漏れ日の下を歩く時間は格別。避難小屋(ムシカリ峠の三頭山避難小屋)もあります。
4三頭山(西峰・中央峰・東峰)|富士山の展望

ムシカリ峠から少し登れば、三頭山の西峰(1,524.5m)。三角点があり、晴れた日には富士山が大きく望めます。すぐ隣には最高峰の中央峰(1,531m)、さらに東峰(1,527.6m)と展望台が続きます。3つのピークを踏んだら、鞘口峠へ向けて下山します。
5鞘口峠|ブナの道を下って周回

東峰の先から鞘口峠(さいぐちとうげ)へと下ります。こちらもブナやミズナラの気持ちのよい森。峠から森林館へ下れば、周回の完成です。前半の沢の涼と、後半のブナの稜線——変化に富んだ一日を締めくくります。
アクセス・駐車場
公共交通:JR五日市線「武蔵五日市駅」から西東京バス「都民の森」行に乗車、終点下車(約75分)。バスは4〜11月の運行で、12〜2月は運休、3月は土日祝のみ。都民の森の休園日(毎週月曜など)は運行がないので、往復とも時刻と運行日を必ず確認しましょう。
車:奥多摩周遊道路沿いの都民の森 無料駐車場を利用。周遊道路は夜間通行止め(都民の森〜九頭龍橋は5〜21時通行可)です。
注意点|安全に楽しむために
- クマの生息域です。2026年7月には事故により園内登山道が閉鎖されました(本文冒頭参照)。クマ鈴・複数人での行動を。出発前に開園・登山道状況を必ず確認しましょう。
- バスは季節運行・休園日運休。本数も限られるので、時刻を事前に確認。マイカーの場合も周遊道路の夜間通行止めに注意。
- 山頂稜線は標高1,500m前後で天気が変わりやすく、夏でもひんやりします。レインウェア・防寒着を用意しましょう。
- 水場は限られます。飲み物・行動食は森林館までに準備を。トイレは森林館・園内の要所にあります。
三頭山ハイキングを快適にする装備
沢沿いの道と、ブナの稜線の登り下り。グリップの良い登山靴と、下りで膝を守るトレッキングポールがあると安心です。標高が上がると天気も変わりやすいので、レインウェアも忘れずに。歩き出す前に、こちらの装備ガイドもチェックしておきましょう。
まとめ|三頭大滝の涼と、ブナの森へ
三頭山は、前半の三頭大滝・大滝の路で涼をとり、後半はブナの稜線と三つのピークからの展望を楽しむ、変化に富んだ周回コース。都民の森の整った遊歩道で、初中級者にもおすすめです。クマ情報など最新の状況を確認したうえで、東京の奥にひろがるブナの森を訪ねてみてください。
ほかの涼しいコースもあわせてチェックするなら、関東近郊|夏に涼しい沢沿い登山コース6選へ。川苔山・ユーシン渓谷・武甲山・天城山など、涼を求める夏のルートをまとめています。


