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関東の初心者向け滝ハイク7選|徒歩30分以内で絶景へ

吹割の滝(群馬県)
関東エリアには、体力に自信がない方でも気軽に訪れられる滝ハイクスポットが数多くあります。本記事では、徒歩30分以内でアクセスできる初心者向けの絶景滝スポットを厳選してご紹介。東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城エリアを中心に、自然の癒しを手軽に満喫できる名所ばかりをまとめました。アクセス方法もあわせて解説します!
目次

吹割の滝(群馬県)|東洋のナイアガラを気軽に体感

吹割の滝(群馬県)
吹割の滝(群馬県)

群馬県沼田市にある「吹割の滝(ふきわれのたき)」は、「東洋のナイアガラ」とも称される大迫力の滝です。片品川の川床が浸食されてできた独特の地形で、滝そのものが地面を割って流れるようなダイナミックな光景が広がります。遊歩道は整備されており、初心者でも無理なく歩けるコースとなっています。

見どころ

吹割の滝は、川幅30メートル、落差7メートルにもなる水の流れが特徴。周囲には「鱒飛の滝」や「般若岩」など、自然の造形美が連続しており、散策がとても楽しいエリアです。滝壺のすぐそばまで近づけるポイントもあり、水しぶきを浴びながらマイナスイオンをたっぷり感じられます。

春から秋にかけての新緑や紅葉シーズンは特に美しく、四季折々の表情を楽しめるのも魅力。冬季(12月中旬~3月下旬)は遊歩道が閉鎖されるため、春以降の訪問がおすすめです。

アクセス方法

  • 【公共交通機関】JR上越線「沼田駅」から関越交通バス「吹割の滝」行きで約40分、終点下車徒歩5分

  • 【車】関越自動車道「沼田IC」から約30分

バス停から滝までは徒歩数分と非常に近く、体力に自信がない方でも安心して訪れることができます。

養老渓谷の粟又の滝(千葉県)|緩やかな流れと森林浴

養老渓谷の粟又の滝(千葉県)
養老渓谷の粟又の滝(千葉県)

千葉県夷隅郡大多喜町に位置する「養老渓谷(ようろうけいこく)」は、関東屈指の癒しの渓谷。その中でも「粟又(あわまた)の滝」は、滝幅30メートル、落差30メートルにわたってゆるやかに水が流れ落ちる姿が印象的です。「滑滝(なめたき)」とも呼ばれるほど、岩肌をすべるように広がる水流が心を和ませてくれます。

見どころ

粟又の滝は急流というよりは、広くなだらかに流れ落ちる滝。周辺には「滝めぐり遊歩道」が整備されており、森林浴を楽しみながら滝の上流・下流を歩くことができます。コース全体を歩いても約1時間程度ですが、滝までの最短ルートなら20分ほどの軽いハイクでOK。

秋は養老渓谷一帯が紅葉に包まれ、赤や黄色に染まる山並みの中で滝を見ることができるため、特に人気のシーズンです。

アクセス方法

  • 【公共交通機関】小湊鉄道「養老渓谷駅」からタクシーで約10分

  • 【車】圏央道「市原鶴舞IC」から約40分

駅から滝までは徒歩圏内ではないため、タクシー利用が便利です。滝付近には有料駐車場もあり、アクセスは良好です。

払沢の滝(東京都)|都内随一の名瀑でリフレッシュ

払沢の滝(東京都)
払沢の滝(東京都)

東京都西多摩郡檜原村に位置する「払沢(ほっさわ)の滝」は、東京都内で唯一「日本の滝百選」に選ばれた滝です。落差約60メートル、4段に分かれて流れる清流が、森の中で静かに響き渡ります。アクセスしやすく、自然を満喫できる貴重な場所です。

見どころ

払沢の滝の魅力は、なんといってもその神秘的な美しさ。清涼感あふれる水しぶきと、周囲の深い緑が調和して、心身ともにリフレッシュできます。冬季には滝が凍結することもあり、氷瀑の幻想的な姿を一目見ようと多くの観光客が訪れます。

滝までは遊歩道がきれいに整備されていて、途中にはベンチも点在。舗装路をゆっくり歩いても20分程度で到着でき、初心者やファミリーにも最適です。

アクセス方法

  • 【公共交通機関】JR五日市線「武蔵五日市駅」から西東京バス「払沢の滝入口」下車、徒歩15分

  • 【車】圏央道「あきる野IC」から約40分

駅からバスと徒歩を組み合わせれば、公共交通機関だけでも簡単にアクセスできる点が魅力です。

常布の滝(群馬県)|スケール感抜群の秘境ハイク

常布の滝(群馬県)
常布の滝(群馬県)

群馬県草津町にある「常布(じょうふ)の滝」は、草津白根山の豊かな水源から生まれるダイナミックな滝。落差はなんと70メートルを超え、まさに圧巻のスケール。周囲を取り巻く原生林の中、白い水流が一直線に落ちる光景は一見の価値ありです。

見どころ

常布の滝へは、整備された遊歩道を進んでいきます。片道約20~30分ほどのハイキングコースで、途中には木道や小橋も設置されていて比較的歩きやすいルート。とはいえ、森の中を歩くため、滑りにくい靴や動きやすい服装は必須です。

春から初夏にかけては新緑、秋には紅葉と、四季折々の表情を楽しめます。水量が多い時期には、滝の迫力がさらに増すので、雪解け後~梅雨時期もおすすめです。

アクセス方法

  • 【公共交通機関】JR吾妻線「長野原草津口駅」から草津温泉行きバスで25分、「草津温泉バスターミナル」下車後、タクシーまたは徒歩(※徒歩約30分)

  • 【車】関越自動車道「渋川伊香保IC」から約90分

草津温泉街からも近く、温泉とセットで楽しめるのも魅力のひとつです。

華厳の滝(栃木県)|エレベーター利用で楽々絶景

華厳の滝(栃木県)
華厳の滝(栃木県)

栃木県日光市を代表する名所、「華厳(けごん)の滝」。落差97メートルの直瀑は、まさに日本三名瀑のひとつにふさわしい大迫力。中禅寺湖から流れ落ちるそのスケールは、何度見ても感動します。

見どころ

華厳の滝の特徴は、専用エレベーターで簡単に滝壺近くまで行ける点です。エレベーターを降りると、観瀑台から間近で滝を見上げられ、豪快な水音としぶきを体感できます。

季節ごとに風景が大きく変わり、新緑、紅葉、そして冬の氷瀑も人気。アクセス性も高く、初心者でも気軽に訪れることができるため、日光観光とセットで楽しむ人も多いです。

アクセス方法

  • 【公共交通機関】JR日光線「日光駅」または東武日光線「東武日光駅」からバスで約40分、「中禅寺温泉」バス停下車、徒歩5分

  • 【車】日光宇都宮道路「清滝IC」から約20分

バス停から滝までは舗装路を数分歩くだけなので、体力に不安があっても安心です。

月待の滝(茨城県)|裏見もできる癒しの滝

月待の滝(茨城県)
月待の滝(茨城県)

茨城県久慈郡大子町にある「月待(つきまち)の滝」は、滝の裏側に回り込めることで有名なスポット。「裏見の滝」とも呼ばれ、水のカーテン越しに外の景色を眺めることができる珍しい体験が楽しめます。

見どころ

滝の落差は約17メートルとそこまで大きくはありませんが、流れる水の優しさ、森の静けさが相まって、心からリラックスできる場所です。滝のすぐそばには休憩所や「もみじ苑」という甘味処もあり、名物のそばやお団子を楽しみながら、のんびり過ごすことができます。

秋の紅葉シーズンには、滝と紅葉のコラボレーションが絶景となり、多くの観光客で賑わいますが、基本的に穴場感もあり、混雑を避けたい人にもおすすめです。

アクセス方法

  • 【公共交通機関】JR水郡線「常陸大子駅」からタクシーで約15分

  • 【車】常磐自動車道「那珂IC」から約60分

駐車場から滝までは徒歩5分程度と非常に近く、アクセスは抜群です。

洒水の滝(神奈川県)|静寂に包まれた名水スポット

洒水の滝(神奈川県)
洒水の滝(神奈川県)

神奈川県足柄上郡山北町にある「洒水(しゃすい)の滝」は、落差69メートルを誇る、神奈川県屈指の名瀑。昔から霊場としても知られ、環境庁の「日本の名水百選」にも選ばれています。

見どころ

洒水の滝は、まるで絹糸のように美しく落ちる水流が特徴。周辺は自然公園として整備されており、滝壺までは歩きやすい遊歩道が続いています。参道の途中には歴史を感じる石碑や小さな神社もあり、ハイキングというよりは軽いお散歩感覚で楽しめるルートです。

夏場でもひんやりとした空気が漂い、訪れるだけでリフレッシュできるパワースポット。滝近くにはベンチもあり、ゆっくりと滝を眺めることができます。

アクセス方法

  • 【公共交通機関】JR御殿場線「山北駅」から徒歩約20分

  • 【車】東名高速道路「大井松田IC」から約15分

徒歩でもアクセスしやすく、気軽な滝ハイクにぴったりのスポットです。

まとめ

滝ハイクは非日常を気軽に体験できる
滝ハイクは非日常を気軽に体験できる

関東近郊には、初心者や体力に自信のない方でも気軽に訪れられる滝ハイクスポットがたくさんあります。
今回ご紹介した7スポットは、いずれも徒歩30分以内で絶景にたどり着ける場所ばかり。
自然の癒しを感じたい、日帰りで軽い冒険を楽しみたい――そんなときにぜひ参考にしてみてください!