サロモンの登山靴を調べていると、X ULTRA 5とX ULTRA 360という似た名前が並んでいて、そこで手が止まるんですよね。
数字だけ見ると360のほうが大きいので新しそうに見えるんですけど、実際は5のほうが上の位置づけです。そのあたりが分かりにくいかなと思います。
この記事ではまず5と360の違いをはっきりさせて、そのあとに「じゃあどっちを買うか」まで書きます。ワイドモデルの話や、QUESTとの使い分けもあわせて。
X ULTRA 5 と 360、いちばん大きな違いは値段
技術的な話をする前に、値段を並べたほうが早いです。
| モデル | カット | メーカー定価 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| X ULTRA 5 | ロー | ¥22,000 | 上位 最新の番号付き |
| X ULTRA 5 MID | ミッド | ¥25,300 | |
| X ULTRA 360 | ロー | ¥18,700 | 価格を抑えた 別ライン |
| X ULTRA 360 MID | ミッド | ¥20,900 |
※2026年7月時点のサロモン公式サイト掲載価格(税込)です。
ローカットで3,300円、ミッドカットで4,400円の差があります。X ULTRA 360 は「X ULTRAの作りを引き継ぎつつ、値段を抑えたライン」という位置づけですね。
360のほうが軽い
意外に思われるかもしれませんが、360のほうが軽いです。
- X ULTRA 360(ローカット)…372g
- X ULTRA 5 MID WIDE(ミッドカット)…440g
これはカットの高さも影響しているので単純比較はできないのですが、360が「重くて安っぽい」ということはないと思っていただいて大丈夫です。
で、どっちを買えばいいか
| こういう人は | こっち |
|---|---|
| 初めての登山靴。低山の日帰りが中心 | X ULTRA 360 |
| 予算を抑えたい | X ULTRA 360 |
| 年に何回も登る。長く使いたい | X ULTRA 5 |
| 足の幅が広い | X ULTRA 5 WIDE(360にワイドはありません) |
正直なところ、低山を日帰りで歩くぶんには360で十分かなと思います。3,300円の差を靴下やインソールに回したほうが、履き心地は良くなったりしますので。

買う場所で2倍変わることもある
ここは知っておいたほうがいいところです。
サロモンの公式サイトは、型落ちカラーをかなり値引きしています。2026年7月に見たときは、こうなっていました。
| モデル | 定価 | 公式のセール価格 | 差 |
|---|---|---|---|
| X ULTRA 360 GORE-TEX | ¥18,700 | ¥13,090 | −30% |
| X ULTRA 360 MID GORE-TEX | ¥20,900 | ¥14,630 | −30% |
| QUEST 4 GORE-TEX | ¥31,900 | ¥22,330 | −30% |
逆に、通販のほうが高いことも
これがけっこう厄介で、QUEST 4 は通販だと4万2千円から4万4千円で並んでいました。定価が3万1千900円なので、1.3倍以上ですね。
つまり公式のセールで買えば2万2千円、通販だと4万4千円ということが起きています。同じ靴で2倍の差です。
で、これは在庫の問題だと思います。人気モデルで正規の在庫が切れると、そこに高い出品が並ぶんですよね。
サロモンは公式サイトを先に見る。これだけ覚えておいてください。サロモン公式のX ULTRAコレクションから見られます。

通販で買える6足
安い順に並べています。価格は2026年7月時点の実売で、メーカー定価もスペック欄に入れています。
| 製品名 | こんな人向け | 価格 | カット | 防水 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
|
サロモン X ULTRA 360 LEATHER GORE-TEX
|
最安 ★★★★☆ |
約17,000円〜 | ロー | ゴアテックス | いちばん安く始めたい人。街でも使いやすい |
|
サロモン X ULTRA 360 GORE-TEX
|
最軽量 ★★★★☆ |
約18,600円〜 | ロー | ゴアテックス | 日帰りの低山。とにかく軽く歩きたい人 |
|
サロモン X ULTRA 360 MID GORE-TEX
|
コスパ ★★★★★ |
約18,800円〜 | ミッド | ゴアテックス | 足首まで守りたいけど予算は抑えたい人 |
|
サロモン X ULTRA 5 MID GORE-TEX
|
定番 ★★★★★ |
約25,300円〜 | ミッド | ゴアテックス | 迷ったらこれ。最新世代のミッドカット |
|
サロモン X ULTRA 5 MID WIDE GORE-TEX
|
幅広 ★★★★★ |
約25,300円〜 | ミッド | ゴアテックス | 足の幅が広い人。値段は通常幅と同じ |
|
サロモン QUEST ECHO GORE-TEX
|
重荷向け ★★★★☆ |
約26,000円〜 | ミッド以上 | ゴアテックス | テント泊など、荷物が重くなる山行に |
1. サロモン X ULTRA 360 LEATHER GORE-TEX|いちばん安く始めたい人へ

サロモン X ULTRA 360 LEATHER GORE-TEXの価格を比較する
- カット
- ロー
- 防水
- ゴアテックス
- アッパー
- 革混
- メーカー定価
- ¥18,700
- 価格帯
- 約17,000円〜
この記事でいちばん安い1足です。1万7千円台でゴアテックス入りが買えます。
アッパーに革が混ざっているぶん、見た目が落ち着いていて街で履いても浮きません。登山靴を1足しか持たないなら、こういう見た目のほうが出番は増えるかなと思います。
ローカットなので、足首をひねりやすい岩場では心もとないです。整備された道が中心ならこれで十分ですね。
こんな人に:予算を抑えたい人・街でも履きたい人
気になる点:ローカットなので足首は守れません
2. サロモン X ULTRA 360 GORE-TEX|軽さで選ぶならこれ

サロモン X ULTRA 360 GORE-TEXの価格を比較する
- カット
- ロー
- 重量
- 372g
- 防水
- ゴアテックス
- メーカー定価
- ¥18,700
- 価格帯
- 約18,600円〜
約372gと、この記事でいちばん軽いです。片足でこの重さなので、歩いていて疲れにくいです。
X ULTRA 360 の標準モデルで、定価とほぼ同じ値段で買えます。サロモンの入り口としては分かりやすい1足かなと。
ただ、こちらもローカットです。足首まで守りたいなら次のミッドを見てください。
こんな人に:整備された道を軽快に歩きたい人
気になる点:同じくローカットです
3. サロモン X ULTRA 360 MID GORE-TEX|2万円以下のミッドカット

サロモン X ULTRA 360 MID GORE-TEXの価格を比較する
- カット
- ミッド
- 防水
- ゴアテックス
- メーカー定価
- ¥20,900
- 価格帯
- 約18,800円〜
2万円を切るミッドカットです。足首まで覆われるので、木の根や石の多い道でも安心して歩けます。
定価2万900円のところ、通販で1万8千800円台。ミッドカットでこの値段は、かなり手が出しやすいと思います。
初めての登山靴として、いちばんすすめやすい1足ですね。低山の日帰りならこれで困ることはないかなと。
こんな人に:初めての登山靴。低山の日帰り中心
気になる点:ワイドの展開はありません
4. サロモン X ULTRA 5 MID GORE-TEX|迷ったらこれ

サロモン X ULTRA 5 MID GORE-TEXの価格を比較する
- カット
- ミッド
- 防水
- ゴアテックス
- 世代
- 最新
- メーカー定価
- ¥25,300
- 価格帯
- 約25,300円〜
X ULTRA 5 のミッドカットです。360より4千円ほど高いぶん、最新世代の作りになっています。
年に何回も登るとか、5年10年と履きたいなら、こちらを選ぶ理由はあります。1回の山行あたりで考えると、差額は誤差になるので。
逆に「年1〜2回、低山だけ」なら360で十分です。そこは正直に。
こんな人に:年に何回も登る人・長く使いたい人
気になる点:360より4千円ほど高いです
5. サロモン X ULTRA 5 MID WIDE GORE-TEX|足の幅が広い人へ

サロモン X ULTRA 5 MID WIDE GORE-TEXの価格を比較する
- カット
- ミッド
- 重量
- 440g
- 防水
- ゴアテックス
- 幅
- ワイド
- メーカー定価
- ¥25,300
- 価格帯
- 約25,300円〜
足の幅が広い人向けのバージョンです。長さは同じで、足囲だけが広く作られています。
ここが親切なところで、値段は通常幅とまったく同じ2万5千300円。幅広を選んでも高くならないんですよね。
約440g。ふだんの靴で小指の付け根が当たる方は、まずこちらを試してみてください。「サロモンは自分に合わない」と思っていた方が、これだと普通に履けたということは起こりえます。
こんな人に:ふだん3Eを選ぶ人
気になる点:幅が普通の人にはゆるいです
6. サロモン QUEST ECHO GORE-TEX|荷物が重くなる山へ

サロモン QUEST ECHO GORE-TEXの価格を比較する
- カット
- ミッド以上
- 防水
- ゴアテックス
- 用途
- 重い荷物向け
- メーカー定価
- ¥28,600
- 価格帯
- 約26,000円〜
荷物が重くなる山向けの上位シリーズです。靴底が硬めで、10kgを超えるザックを背負っても足裏が疲れにくい作りになっています。
定価2万8千600円のところ2万6千円台。QUESTシリーズの中では手が出しやすいほうですね。
ただ、その硬さは荷物が軽いと逆に歩きにくく感じます。テント泊を始めると決まってからで十分かなと。
こんな人に:テント泊を始める人
気になる点:日帰りには靴底が硬すぎます
ワイドモデルは何が違うのか
「サロモン ワイド 違い」で調べている方も多いので、ここも書いておきます。
WIDEは足の横幅が広いバージョンです。長さ(サイズ)は同じで、足囲だけが広く作られています。
値段は通常幅と同じ
ここが親切なところで、X ULTRA 5 も X ULTRA 5 WIDE も同じ2万2千円です(ミッドはどちらも2万5千300円)。幅広を選んでも高くならないので、迷ったら試してみる価値はあるかなと思います。
ワイドを試したほうがいい人
- ふだんの靴で小指の付け根が当たる
- スニーカーで幅広・3Eを選ぶことが多い
- サロモンを履いてみて「長さは合うのにきつい」と感じた
サロモンはもともと細身の作りと言われています。ヨーロッパのブランドなので、日本人の足だと幅が窮屈に感じることがあるんですよね。「サロモンは自分に合わない」と思っていた方が、ワイドだと普通に履けたということは起こりえます。
ただし360にワイドの展開はありません。幅で悩んでいるなら、そこは5を選ぶ理由になります。
QUESTはどういうときに選ぶか
サロモンにはもう一つ、QUESTという上位のシリーズがあります。
ざっくり言うと、荷物が重くなる山向けです。X ULTRAが日帰りから小屋泊なら、QUESTはテント泊や縦走を想定した作りですね。
| シリーズ | 定価の目安 | 向いている山行 |
|---|---|---|
| X ULTRA 360 | ¥18,700〜20,900 | 低山の日帰り |
| X ULTRA 5 | ¥22,000〜25,300 | 日帰り〜山小屋泊 |
| QUEST ECHO | ¥28,600 | 荷物が重めの山行 |
| QUEST 4 / QUEST 5 | ¥31,900 | テント泊・縦走 |
いきなりQUESTは要らない
QUESTは靴底が硬めで、重い荷物を背負ったときに足裏が疲れにくい作りになっています。ただその硬さは、荷物が軽いと逆に歩きにくく感じます。
なのでテント泊を始めると決まってからで十分かなと。日帰りしかしないうちは、X ULTRAのほうが快適です。
ちなみにQUEST 5 という新しいモデルが出ています。QUEST 4 は型落ちになったぶん、公式で30%オフになっていました。中身はまだ現行に近いので、狙い目ではありますね。
サイズ選びで気をつけること
登山靴はふだんの靴と選び方が違うので、ここも押さえておいてください。
0.5〜1.0cm大きめが目安
下りで足が前にずれて、つま先が当たるのを防ぐためです。厚手の登山用靴下を履くぶんの余裕も要ります。
ただ大きすぎると靴の中で足が動いて、靴ずれの原因になります。かかとが浮かない範囲で、いちばん大きいサイズ、という決め方かなと思います。
試し履きは夕方に
足は夕方になるとむくんで、朝より大きくなります。朝に合わせて買うと、山では窮屈になることがあるんですよね。
あと、必ず登山用の靴下を持っていって、それを履いて試してください。店で借りられることも多いです。ふだんの薄い靴下で合わせると、本番でかなりきつくなります。
登山靴全体の選び方は登山靴の完全ガイドにもまとめました。
よくある質問
X ULTRA 5 と 360、結局どっちが新しいですか?
番号の付いている5のほうが上位のラインです。360は数字が大きいので新しく見えるのですが、これは世代の番号ではありません。
360はX ULTRAの作りを引き継ぎつつ、価格を抑えたラインという位置づけです。作りが古いという意味ではないので、そこは安心してもらって大丈夫かなと思います。
ローカットとミッドカット、どっちがいいですか?
登山で使うならミッドカットをおすすめします。足首まで覆われるので、岩や木の根でひねりにくくなります。
ローカットは軽くて歩きやすいのですが、整備された道を歩くとき向けですね。低山の日帰りでも、道が荒れているところではミッドのほうが安心です。
差額は3,300円ほどなので、迷ったらミッドでいいかなと。
サロモンは幅が狭いと聞きました。日本人には合わないですか?
もともと細身の作りではありますが、ワイドモデルがあります。長さは同じで足囲だけ広いバージョンで、値段も通常幅と同じです。
ふだん3Eを選ぶ方や、小指の付け根が当たる方は、まずワイドを試してみてください。
ただしワイドがあるのは X ULTRA 5 のほうだけで、360にはありません。
ゴアテックスは必要ですか?
登山で使うなら、あったほうがいいです。雨だけでなく、朝露に濡れた草をかき分けるだけでも靴は濡れます。濡れた靴で歩き続けるのは、思っている以上につらいです。
この記事で紹介しているモデルは全部ゴアテックス入りです。サロモンの登山靴は、ほぼゴアテックス版が標準という感じですね。
通販と公式、どちらで買うべきですか?
まず公式サイトを見てください。型落ちカラーが30%オフになっていることがあります。
逆に通販だと定価より高い出品が混ざります。QUEST 4 は定価3万1千900円に対して、通販だと4万2千円から4万4千円で並んでいました。
ただしサイズが合うかは店で確かめてください。値段より、合っているかのほうが大事なので。
まとめ
- X ULTRA 5 が上位、360 が価格を抑えたライン。数字の大きさは世代ではありません
- 差はローで3,300円、ミッドで4,400円。低山の日帰りなら360で十分かなと思います
- ワイドがあるのは5だけ。しかも通常幅と同じ値段なので、幅で悩んでいるなら5を選ぶ理由になります
- 公式サイトを先に見る。型落ちが30%オフのことがある一方、通販には定価の1.3倍の出品も並んでいます
- QUESTはテント泊を始めてからで十分です。日帰りには靴底が硬すぎます
最後に1つだけ。値段の差より、足に合っているかのほうがずっと大事です。一度は店で、登山用の靴下を履いて試してみてください。



私が初めて登山靴を買ったとき、店員さんに「幅は大丈夫ですか」と何度も聞かれた意味が、当時はよく分かっていませんでした。
でも実際に山を歩くと、幅が合っていない靴は本当につらいんですよね。下りで小指が当たり続けて、最後のほうは足の置き方がおかしくなっていました。
サロモンは細身と言われますが、ワイドがあります。しかも値段は同じです。幅で諦める必要はないので、そこだけは覚えて帰ってもらえたらうれしいです。