Home サイクリング サイクリング豆知識 サイクルイベント初心者ガイド|レースじゃなくてOK!気軽に参加できる全国イベント特集【2025年版】

サイクルイベント初心者ガイド|レースじゃなくてOK!気軽に参加できる全国イベント特集【2025年版】

「サイクルイベントって速い人向け?」そんな不安を解消!この記事では、初心者でも気軽に楽しめるポタリング系・グルメライド系などのサイクルイベントを月別に紹介。2025年の開催予定から、おすすめイベント・エントリー方法・デビュー成功のコツまで完全ガイド!
目次

はじめに

「サイクルイベントって、速い人向けのレースでしょ?」

そう思って、イベント参加にちょっと尻込みしていませんか?
確かに一昔前までは、ピタッとしたウェアに身を包んだ“ガチ勢”がしのぎを削る本格レースが主流でした。

でも、いまやサイクルイベントの世界は大きく変わりつつあります。
速さを競うのではなく、「走ることそのものを楽しむ」スタイルのイベントが全国で増えており、初心者やファミリーでも参加しやすい内容に進化しています。

たとえば、地元グルメを味わいながら走るコース、絶景スポットを巡るルート、サポート体制が充実した安心感のある大会など、楽しみ方はさまざま。

この記事では、2025年に開催予定の初心者向けサイクルイベントを月ごとに紹介します。

ここで言う「初心者向け」とは、以下のような特徴を持つイベントを指しています:

  • 20〜60km程度の距離設定で、無理なく走れる

  • タイム計測や順位付けがない、気軽なスタイル

  • 地元グルメや観光、地域の応援など、走る以外の楽しみも豊富

  • 一人参加でも安心できる運営サポートや誘導体制

  • レンタルバイクの用意や初心者歓迎の明記があるもの

つまり、「速く走る」ことよりも、「楽しく完走できる」ことに重きを置いた大会です。
はじめてのイベント参加にぴったりな内容ばかりなので、ぜひ気になるものをチェックしてみてください。

最近のイベント、ガチじゃないほうが主流です

いまどきのイベントは「楽しむ」が主役

出典 : sportsentry.ne.jp

「サイクルイベント=速い人が出るやつ」って思ってませんか?
じつは最近、そのイメージがだいぶ変わってきてるんです。

今どきのイベントって、景色やグルメをのんびり楽しむ“ゆる系”ライドが主流。
距離も短め、ペースも自由。タイムや順位を競うんじゃなくて、「自転車でいい時間を過ごそう」がテーマなんです。

走りながら地域のグルメを味わったり、海や山の絶景スポットで立ち止まって写真を撮ったり。
それでもちゃんと“イベント感”はあるから、終わったあとには「やってよかった〜」って思える。そんなライトな大会が増えてます。

初心者でも“ちゃんと大会感”を味わえるイベント、あります

出典 : 愛楽生サイクリング
第2回まつさか香肌峡サイクリング大会の様子

「初心者OK」って書いてあっても、本当に走れるか不安…
でも大丈夫。初参加でも無理なく、そして“イベントらしい雰囲気”を味わえる大会、ちゃんとあります。

たとえば、こんなイベント:

OnahamaRide(福島県・8月3日)

新しく開通した道路を使った記念イベント。
コースは平坦基調で、距離も控えめ。地元の人の応援や沿道の雰囲気もあたたかく、初心者デビューにぴったりです。

ツール・ド・三陸(岩手県・8月30〜31日)

被災地復興支援も兼ねた、三陸の絶景と人情にふれるサイクルイベント。
距離の選択肢も多く、走力にあわせて無理なく参加OK。応援やグルメも温かく、“出てよかった”と思える1日になるはず。

東京夢舞いポタリング大会(東京都・10月12日)

明治神宮外苑からスタートし、東京の街を何百人という参加者と一緒に巡る大規模ポタリングイベント。
コース自体はゆるやかでも、運営・雰囲気ともにしっかり大会仕様。
「ちゃんとしたイベントに出てみたい」人にもおすすめ。都内発なのでアクセスも抜群!

第5回 まつさか香肌峡サイクリング大会(三重県・10月12日)

27kmと59km、2コースから選べるグルメ系イベント。
初心者は短距離で無理なく、松阪牛や和紅茶などご当地の“おもてなし”をたっぷり楽しめます。

けっ食べ!in LIFE with CYCLING 春日井2025(愛知県・11月1日)

「食×自転車」をテーマにした、初心者歓迎の複合イベント。
短距離ライドもあり、ファミリー参加や女性ソロ参加も多め。
初イベントとしてもハードルが低く、誰でも楽しめる空気感です。

このように、「イベント=ガチ勢ばかり」という時代はもう過去。
“走る楽しさ”に主眼を置いたイベントが全国に増えてきています。
最初の1回を楽しめれば、次のイベントがきっと待ち遠しくなるはずです。

どの大会も、走ることの楽しさと安心感が両立していて、“これなら私でも出られるかも”と思える内容ばかりです。

「あれ、自転車ってこんなに楽しかったっけ?」

出典 : bikersfestival.shimano.com

イベントって、最初はちょっとハードル高そうに見えるんですが――
実際に参加してみると、むしろハマる人続出。

「ガチ勢ばっかかと思ったら、ママチャリもいた(笑)」
「ゆるい雰囲気なのに、ちゃんと達成感あるのが不思議」
「走って、食べて、しゃべって、楽しいばっかだった」

こんな声が普通に聞こえてきます。

レースじゃなくてもいい。むしろ、レースじゃないほうが楽しいかも。
それがいまのサイクルイベントなんです。

今から申し込める!初心者向けイベント一覧【月別】

2025年7月

開催日イベント名開催地難易度特徴
7/5(土)〜6(日)グランフォンドきよさと2025北海道★★★☆☆清里町の大自然を舞台にしたロングライド&MTBなど多彩な種目が楽しめる。
7/13(日)那須高原ロングライド2025栃木県★★★★☆ヒルクライムを含む絶景ルート。中級者〜上級者向けの本格的ロングライドイベント。
7/26(土)〜27(日)第33回 シマノバイカーズフェスティバル長野県★★★★☆MTB・ロゲイニングなども含む大型フェス。家族でも楽しめるアクティブイベント。

2025年8月

開催日イベント名開催地難易度特徴
8/3(日)OnahamaRide福島県★★☆☆☆新開通道路を使った記念ライド。平坦中心で初心者にもやさしいコース設定。
8/30(土)〜31(日)ツール・ド・三陸岩手県★★☆☆☆三陸沿岸の絶景と復興支援を兼ねた温かなイベント。食・景色・応援すべてが魅力。

2025年9月

開催日イベント名開催地難易度特徴
9/6(土)〜7(日)ツール・ド・ふくしまサイクリング福島県★★★☆☆浜通りの自然と復興の現場を走る、刷新された人気ロングライドイベント。
9/7(日)2025愛媛ライド愛媛県★★★☆☆グルメ・海・山を楽しめる中距離イベント。初心者〜中級者にちょうど良い内容。
9/13(土)〜14(日)第12回 益田I・NA・KAライド島根県★★★☆☆田園風景の中を2日かけて楽しむローカルライド。宿泊前提で旅感たっぷり。
9/28(日)じろで庄内2025山形県★★★★☆出羽山地と庄内平野を走る絶景ルート。ユネスコ食文化都市としての食の魅力も満載。

2025年10月

開催日イベント名開催地難易度特徴
10/12(日)東京夢舞いポタリング大会東京都★★★☆☆明治神宮外苑スタートの大規模ポタリング。参加者数も多く、都心を満喫できるコース。
10/12(日)第5回 まつさか香肌峡サイクリング大会三重県★★☆☆☆27kmと59kmの2コース展開。松阪牛や和紅茶などご当地グルメの魅力が光る。
10/18(土)ツアー・オブ・奈良・まほろば2025奈良県★★★☆☆文化遺産と自然を巡るロング&ポタ併設イベント。中級者にも対応、旅感も強い。

2025年11月

開催日イベント名開催地難易度特徴
11/1(土)けっ食べ!in LIFE with CYCLING 春日井2025愛知県★★★☆☆食とサイクルの複合イベント。短距離ライドも併催。ファミリーや初心者も楽しめる。
11/23(日)おかげさまで日之影ライド2025宮崎県★★★☆☆山あいの絶景と地元の人情にふれるローカルライド。60km前後で走りやすい設定。

大会デビューを楽しむための準備リスト

「初めてのサイクルイベント、ちゃんと走れるかな?」
そんな不安を感じるのは当然。でも、いくつかの準備をしておくだけで、驚くほど気持ちに余裕が生まれます。

ここでは、初参加でも安心して楽しむための3つのポイントを紹介します。

1. 自転車と装備の“基本チェック”をしよう

出典 : members.subaru.jp

大会当日にトラブルを起こさないために、自転車の調子は事前にしっかり確認しましょう。

  • 空気圧が足りているか

  • ブレーキの利き具合はどうか

  • チェーンはスムーズに回っているか

このあたりが不安な方は、自転車店で「イベント参加予定」と伝えれば、簡易点検や整備をお願いできます。

また、装備も抜かりなく。特に以下は初心者こそ持っておきたいアイテムです:

  • レインウェアやウィンドブレーカー(天気に関わらず)

  • ボトルケージ&ドリンク

  • 携帯ポンプ、タイヤレバー、予備チューブ

持ち物を軽くリストアップしておくと、前日の準備がスムーズです。

2. 走る前に「心の準備」と「ペース配分」

出典 : i.kobe-np.co.jp

イベントになると、ついテンションが上がって最初から飛ばしてしまいがち。でも、本当に大切なのは「自分のペースを守ること」です。

  • ゆっくりスタート、後半に余力を残す

  • 1時間に1回くらいは意識的に休憩をとる

  • 水分補給と軽い補給食はこまめに

もし途中で疲れてしまったら、勇気を出してスピードを落とす、休憩を取る。
“自分の楽しい”をキープするための選択が、最終的に良い思い出につながります。

3. ルート確認&「リタイアOK」の安心感を持とう

出典 : sportsentry.ne.jp

「迷わず走れるか心配…」という人は、事前にコースを確認しておくとグッと安心できます。
多くのイベントでは公式サイトにルートマップが掲載されているので、前もってチェックしておくのが◎。

(とはいえ、基本的に大勢で走るので道に迷うことはまずありません!

それでも「どんな道か知っておきたい」「補給ポイントの場所を確認しておきたい」という人には、事前の予習が心の支えになります。

また、途中でリタイアしてもOKなイベントがほとんど。
「今日はここまでにしておこうかな」と思ったら、それも立派な判断です。

大会は“レース”じゃない。
自分らしい楽しみ方でゴールを目指せば、それがいちばんの成功体験です。

はじめてのサイクルイベント!気になるQ&A

Q. サイクルイベントって、レースじゃないの?

はい、レースではなく「楽しむこと」が目的のイベントが多いです。距離も短めで、信号のある一般道を走ることも多いため、タイムを競うのではなく、景色やグルメを満喫しながらゆったり走るのが基本スタイルです。

Q. 普通のクロスバイクやママチャリでも参加できますか?

イベントによりますが、クロスバイクや街乗り自転車でも参加OKなイベントはたくさんあります。一部ヒルクライムやロングライド系ではスポーツバイク推奨の場合もあるので、事前に公式情報を確認しましょう。レンタルバイクが用意されているイベントもあります。

Q. ひとりで参加しても大丈夫?

まったく問題ありません!ひとり参加の人も多く、走行中は自然と同じペースの人とグループになることも。イベントスタッフやボランティアが親切にサポートしてくれるので、初めてでも安心です。

Q. 事前に練習しておいた方がいいことは?

はい、20〜30kmを無理なく走れる体力と、交通ルールを守る走行マナーの確認がおすすめです。普段からちょっと長めのサイクリングをしておくと、当日の安心感が違います。特に補給(水分・エネルギー)タイミングの感覚を掴んでおくとGOOD。

Q. 荷物はどうする?リュック?サドルバッグ?

1〜2時間のイベントならリュックでOKですが、できれば背中に負担がかからないようサドルバッグやフロントバッグの使用もおすすめです。補給食、レインウェア、携帯ポンプ、予備チューブなどをスマートに収納できると快適に走れます。

Q. たくさんの人と走るって密度はどのくらい?事故とか大丈夫かな?

イベントによってばらつきはありますが、基本的に数十人〜数百人単位で、スタート時間を分けて走ることが多いです。スタート直後はやや混雑しますが、すぐに自然と間隔が広がり、マイペースで走れます。

また、多くのイベントではコース誘導スタッフやサポートライダーが安全をサポートしてくれるため、事故のリスクは最小限に抑えられています。とはいえ、声かけ(「止まります」「右から抜きます」など)やハンドサインなど、基本的な集団走行マナーは事前に学んでおくと安心です。

Q. 自転車は自分のものを持っていくんだよね?遠方の場合は輪行?

はい、基本的には自分の自転車を持参するケースが多いです。
遠方のイベントに参加する場合は、鉄道で自転車を運ぶ“輪行”や、専用ケースでの宅配便利用が一般的。

ただし、一部のイベントでは現地でレンタルバイクを用意していることもあるので、公式ページを事前にチェックしておくと安心です。

まとめ|はじめてのサイクルイベント、心配いりません

「イベントって、速い人ばかりじゃないの?」
「初心者でもついていけるのかな…?」

そんな不安を抱える方にこそ知ってほしいのが、“ちゃんと大会っぽいのに、やさしいイベント”の存在です。

たとえば、OnahamaRide や ツール・ド・三陸 のように、平坦中心・短めの距離設定で、地域の応援やグルメも楽しめるイベントなら、走る楽しさも達成感もばっちり味わえます。

また、東京夢舞いポタリング大会のように、数百人単位で走る大規模イベントであれば、自然と“大会っぽさ”も感じられ、「ちゃんとしたイベントに出た感」が得られるのも魅力。

最近は、初参加でも戸惑わないように、サポート体制が整っていたり、距離が選べたりする工夫が増えています。

“初めてだからこそ、ちゃんと楽しめるイベント”は、探せば全国にたくさんあるんです。
まずは1回、走ってみませんか?
きっと、次のイベントが待ち遠しくなりますよ。