Home トレッキング トレッキングコース紹介 関東近郊「日帰り温泉×トレッキング」おすすめ7選|下山後に汗を流せる極上ルートガイド

関東近郊「日帰り温泉×トレッキング」おすすめ7選|下山後に汗を流せる極上ルートガイド

関東近郊で日帰りトレッキングと温泉を同時に楽しめるおすすめコース7選を紹介。初心者から経験者まで満足できる、下山後の汗を流せる極上ルートガイドです。アクセスや難易度、温泉情報も網羅。
目次

週末の日帰り登山、下山後に「あぁ、温泉に入りたい……」と思ったことはありませんか。関東近郊には、気軽に歩けるトレッキングコースと、下山後すぐに立ち寄れる日帰り温泉施設が充実したエリアが数多く存在します。汗を流しながら山の達成感を味わい、そのまま温泉でリフレッシュできるのは、日帰り登山の醍醐味のひとつです。

本記事では、関東近郊で「トレッキング×温泉」を手軽に楽しめるおすすめコース7選をご紹介します。初心者でも安心して歩ける低山から、中級者向けの充実した山行まで、アクセス・難易度・見どころ・季節ごとの特徴を詳しく解説します。次の山行計画の参考にしていただければ幸いです。

高尾山×極楽湯 - 都心からのアクセス抜群の定番コース

高尾山の登山道を歩くハイカー
高尾山はミシュラン三つ星に選ばれ、年間を通じて多くの登山者で賑わう人気の山です。
出典:高尾山マガジン

高尾山は標高599mで、東京都心から電車で約1時間という好立地にあります。ケーブルカーやリフトを利用すれば、体力に自信のない方でも気軽に山頂付近まで登ることができ、初心者から家族連れまで幅広く楽しめる山として知られています。登山道は1号路から6号路まで複数整備されており、体力や目的に応じたルート選択が可能です。

1号路は舗装された表参道コースで、薬王院を経由して山頂へと至ります。所要時間は登り約90分、下り約60分が目安です。一方、6号路は沢沿いを歩く自然豊かなルートで、森林浴を楽しみながらのトレッキングに最適です。秋の紅葉シーズンは特に美しく、混雑を避けるなら平日の早朝がおすすめです。

下山後は京王高尾山温泉 / 極楽湯が高尾山口駅前に隣接しており、アクセス抜群です。露天風呂からは四季折々の山の景色を眺めることができ、登山後の疲労回復に最適な泉質です。タオルのレンタルや食事処も充実しているため、手ぶらでも気軽に立ち寄れます。

御岳山ロックガーデン×もえぎの湯 - 清流と苔むす森を歩く

御岳山ロックガーデンの苔むす渓谷
御岳山ロックガーデンは苔むした岩や清流が美しく、「東京のジブリの世界」とも称される人気のトレッキングスポットです。
出典:青梅市観光協会

御岳山は標高929mで、東京都青梅市に位置する信仰の山です。ケーブルカーで標高831mの御岳山駅まで一気に登ることができ、そこから武蔵御嶽神社を経由してロックガーデンへ向かうルートが人気です。ロックガーデンは苔むした岩と清流が織りなす幻想的な景観が魅力で、森林浴やマイナスイオンを存分に感じられます。

ロックガーデンを一周する標準コースタイムは約3〜4時間で、初心者でも無理なく歩ける整備された遊歩道です。七代の滝や綾広の滝など見どころが点在し、夏でも涼しく快適にトレッキングを楽しめます。春の新緑、夏の清涼感、秋の紅葉と、季節ごとに異なる表情を見せてくれるのも魅力です。

下山後は奥多摩温泉 もえぎの湯が最寄りの日帰り温泉施設です。JR青梅線の奥多摩駅から徒歩約10分の場所にあり、御嶽駅からは電車で約10分の移動となります。奥多摩の山々を眺めながら入浴できる露天風呂が人気で、地元食材を使った食事処も併設されています。登山後の身体を芯から温め、ゆったりとした時間を過ごせる施設です。

筑波山×筑波山江戸屋 - 関東平野を一望する双耳峰

筑波山山頂からの眺望
筑波山は男体山と女体山の双耳峰で、山頂からは関東平野を一望できる絶景が広がります。
出典:筑波山 Mount Tsukuba

筑波山は茨城県つくば市に位置し、標高877m(女体山)と871m(男体山)の双耳峰からなる日本百名山です。「西の富士、東の筑波」と称され、古くから信仰の対象として親しまれてきました。ケーブルカーとロープウェイが整備されており、体力に応じて登山プランを組み立てられます。

初心者におすすめなのは御幸ヶ原コースで、ケーブルカーを利用して御幸ヶ原駅まで登り、そこから男体山・女体山の双峰を巡る周回ルートです。コースタイムは約2〜3時間で、岩場もありますが鎖場などの補助があり安心して歩けます。山頂からは関東平野や霞ヶ浦、天気が良ければ富士山まで見渡せる大パノラマが広がります。

春の梅、夏の深緑、秋の紅葉、冬の霧氷と四季折々の自然美が楽しめるのも筑波山の魅力です。下山後は筑波山江戸屋など山麓の日帰り温泉施設が充実しており、疲れた体をゆっくりと癒すことができます。つくば市街からのアクセスも良好で、観光と組み合わせた一日プランもおすすめです。

鎌倉アルプス(天園ハイキングコース)×鎌倉温泉 - 古都を見下ろす海近ルート

鎌倉アルプスのトレッキングコース
鎌倉アルプスは標高150m前後の低山ながら、起伏に富んだ尾根歩きと古都の眺望が魅力です。
出典:登っちゃえば?

鎌倉アルプスは神奈川県鎌倉市に位置する低山ハイキングコースで、標高は最高地点の大平山でも159mと低いものの、起伏に富んだ尾根歩きが楽しめます。北鎌倉駅から建長寺を経由し、天園(大平山)を経て瑞泉寺方面へ下る天園ハイキングコースが定番ルートです。

コースタイムは約3〜4時間で、初心者でも気軽に歩けるハイキングコースです。尾根からは鎌倉の街並みや相模湾、晴れた日には富士山まで見渡せる絶景ポイントが複数あります。途中には茶屋もあり、休憩しながらのんびりと歩けるのが魅力です。春の桜、初夏のアジサイ、秋の紅葉と、季節の花々も楽しめます。

下山後は鎌倉市内唯一の天然温泉稲村ケ崎温泉が最寄りの日帰り温泉施設です。江ノ島電鉄の稲村ヶ崎駅から徒歩約3分で、海沿いの露天風呂から相模湾を一望できる絶景が魅力です。潮風を感じながら入浴できる温泉は、トレッキング後のリフレッシュに最適です。鎌倉観光と組み合わせて、歴史散策と自然の両方を満喫できる一日プランがおすすめです。

大山×大山温泉 - 丹沢の名峰で修験道の歴史を感じる

大山の登山道と山頂
大山は丹沢山系の東端に位置する信仰の山で、山頂からは相模湾や江の島、富士山を一望できます。
出典:ジモコロ

大山は神奈川県伊勢原市に位置する標高1,252mの山で、古くから信仰登山の対象として親しまれてきました。ケーブルカーを利用して阿夫利神社下社まで登れるため、体力に自信のない方でも気軽にアプローチできます。下社から山頂までは約90分の登りで、整備された石段や階段が続きますが、途中急登もあり適度な運動強度です。

山頂からの眺望は素晴らしく、相模湾や江の島、晴れた日には富士山や南アルプスまで見渡せる大パノラマが広がります。秋の紅葉シーズンは特に美しく、多くの登山者で賑わいます。下山は来た道を戻るか、見晴台経由で日向薬師方面へ下るルートもあります。

下山後は大山温泉伊勢原温泉など、山麓には複数の日帰り温泉施設があります。名物の大山豆腐料理を味わえる食事処も多く、登山と食事、温泉をセットで楽しめるのが魅力です。小田急線伊勢原駅からバスで約30分とアクセスも良好で、都心から日帰りで十分に楽しめます。

御前山×奥多摩温泉もえぎの湯 - 奥多摩三山の静かな山歩き

御前山の登山道
御前山は奥多摩三山のひとつで、静かな山歩きと展望の良い山頂が魅力です。
出典:しむしむ旅行記

御前山は東京都奥多摩町に位置する標高1,405mの山で、大岳山、三頭山とともに奥多摩三山のひとつに数えられます。高尾山や御岳山に比べて登山者は少なく、静かな山歩きを楽しめるのが魅力です。奥多摩湖畔の境橋バス停からスタートし、急登を登って山頂を目指すルートが一般的です。

コースタイムは登り約2時間30分、下り約2時間で、中級者向けのコースです。途中、惣岳山や小河内峠などを経由し、樹林帯の静かな登山道を歩きます。山頂は展望が開け、富士山や大岳山、雲取山などの奥多摩の山々を一望できます。新緑の春、涼しい夏、紅葉の秋と、季節ごとの自然の変化を楽しめます。

下山後は奥多摩温泉もえぎの湯が最寄りの日帰り温泉施設です。奥多摩駅からすぐの場所にあり、アルカリ性の泉質が疲労回復に効果的です。露天風呂からは多摩川の清流と山々を眺めることができ、登山後の贅沢なひとときを過ごせます。奥多摩の自然を満喫する一日におすすめです。

谷川岳(天神平)×谷川温泉 - ロープウェイで行く名峰の絶景

谷川岳ロープウェイからの景色
谷川岳ロープウェイを利用すれば、標高1,319mの天神平まで一気にアクセスでき、絶景のトレッキングが楽しめます。
出典:谷川岳ヨッホ by 星野リゾート

谷川岳は群馬県と新潟県の県境に位置する標高1,977mの名峰で、日本百名山のひとつです。谷川岳ロープウェイを利用して標高1,319mの天神平まで登れば、初心者でも気軽にアルプスの雰囲気を味わえるトレッキングが楽しめます。天神平からはリフトでさらに標高を上げ、天神峠を経由して谷川岳山頂を目指すこともできます。

天神平周辺の散策コースは約1〜2時間で、高山植物や絶景を楽しめる初心者向けルートです。本格的な登山を目指す場合は、天神尾根を登って谷川岳山頂(トマの耳・オキの耳)を目指すルートもありますが、こちらは往復5〜6時間のコースタイムで中級者以上向けです。夏の高山植物、秋の紅葉、冬の雪景色と、季節ごとに表情を変える谷川岳の自然は圧巻です。

下山後は谷川温泉湯檜曽温泉など、周辺には多数の温泉地が点在しています。日帰り入浴可能な旅館やホテルも多く、登山後の疲労回復に最適です。上越新幹線や関越自動車道でアクセスしやすく、関東からの日帰り登山にもおすすめです。

トレッキング×温泉を楽しむための準備と注意点

日帰りでトレッキングと温泉を両方楽しむためには、事前の準備と計画が重要です。まず、登山計画をしっかりと立て、コースタイムや難易度を把握しておきましょう。初心者の方は、無理のない範囲で余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

装備については、低山であっても登山靴やトレッキングポール、レインウェアなど基本的な登山装備を揃えましょう。温泉に立ち寄る予定がある場合は、着替えやタオル、ビニール袋などを持参すると便利です。日帰り温泉施設の多くはタオルのレンタルや販売もありますが、事前に確認しておくと安心です。

また、天候の確認は必須です。山の天気は変わりやすいため、当日の天気予報をチェックし、悪天候が予想される場合は無理をせず計画を変更する判断も必要です。特に秋から春にかけては日没が早くなるため、下山時間に余裕を持って行動しましょう。

補足:温泉施設の営業時間や定休日、料金も事前に確認しておくことをおすすめします。週末や祝日は混雑することが多いため、早めの時間帯に訪れるとゆったりと過ごせます。

まとめ

関東近郊には、日帰りで気軽にトレッキングと温泉を楽しめる魅力的なエリアが数多く存在します。今回ご紹介した7つのコースは、いずれも初心者から中級者まで安心して歩けるルートで、下山後すぐに温泉でリフレッシュできる利便性の高いエリアです。

山の達成感と温泉の癒しを一度に味わえる「トレッキング×温泉」の組み合わせは、週末のリフレッシュに最適です。季節ごとに異なる山の表情を楽しみながら、自分に合ったコースを見つけて、ぜひ次の山行計画に役立ててください。安全に配慮しながら、充実した山歩きをお楽しみください。

よくある質問(FAQ)

日帰りトレッキングに必要な装備は何ですか?

基本的な装備として、登山靴またはトレッキングシューズ、リュックサック、レインウェア、防寒着、帽子、手袋、飲料水、行動食などが必要です。低山であっても天候が急変することがあるため、レインウェアは必ず持参しましょう。温泉に立ち寄る予定がある場合は、着替えやタオル、ビニール袋もあると便利です。

初心者でも安心して歩けるコースはどれですか?

初心者には、高尾山、御岳山ロックガーデン、鎌倉アルプスがおすすめです。いずれもケーブルカーやロープウェイが利用でき、整備された登山道で安心して歩けます。コースタイムも3〜4時間程度で、体力に自信のない方でも無理なく楽しめます。

トレッキング後の温泉は予約が必要ですか?

日帰り温泉施設の多くは予約不要で利用できますが、週末や祝日、紅葉シーズンなどは混雑することがあります。事前に施設の公式サイトで営業時間や定休日、料金を確認しておくと安心です。一部の施設では事前予約を受け付けている場合もあります。

トレッキングと温泉を楽しむのに最適な季節はいつですか?

春(4〜5月)の新緑、秋(10〜11月)の紅葉シーズンが特におすすめです。気候も穏やかで歩きやすく、美しい自然の景色を楽しめます。夏は低山でも涼しい御岳山ロックガーデンや筑波山が人気です。冬は積雪状況を確認し、アイゼンなどの装備が必要な場合もあるため注意が必要です。

公共交通機関でアクセスできるコースはありますか?

今回ご紹介した7つのコースはすべて公共交通機関でアクセス可能です。特に高尾山、御岳山、鎌倉アルプスは都心からの電車でのアクセスが便利です。筑波山や大山、谷川岳も駅からバスで登山口まで行くことができます。車がなくても気軽に楽しめるのが関東近郊トレッキングの魅力です。