この記事でわかること|海と街をつなぐ湘南サイクリングの魅力
湘南海岸の風を受けながら、江ノ島や鎌倉を目指して走る――
そんな非日常の旅が、たった1時間の電車移動で実現できるのがこのコースの魅力です。
今回紹介するのは、茅ヶ崎から江ノ島、稲村ヶ崎を経て逗子までをつなぐ、全長約20kmの海沿いルート。
道の大半はフラットで、初心者でも無理なく走れるコース設計。
晴れた日には富士山や江ノ島の絶景が楽しめるほか、途中の鵠沼海岸エリアでは湘南らしいカフェやジェラートも満喫できます。
輪行との相性も良く、「海も街も観光もサイクリングも、ぜんぶ楽しみたい」という欲張りな1日旅にぴったり。
この記事では、モデルルート・立ち寄りスポット・快適に走るコツなどを実走目線で解説します。
モデルルート紹介|湘南海岸を走る、爽快20kmの1日旅
このルートは、茅ヶ崎駅をスタートし、江ノ島・鎌倉を経て逗子駅でフィニッシュする片道約20kmの海沿いコース。
都市圏からのアクセスも良く、海景・街並み・観光のすべてを1日で楽しめる贅沢なプランです。
道中はほぼフラットな舗装路で、クロスバイクやロードバイクはもちろん、電動アシストやレンタサイクルでも快適に走行可能です。
ただし、レンタサイクルの場合は「どこで返却するか」を事前にチェックしておきましょう。
レンタサイクル利用の注意点
湘南エリアにはレンタサイクル店が複数ありますが、基本的には“借りた店舗に返却”が前提となります。
そのため、茅ヶ崎〜逗子の片道コースを予定している場合、自前の自転車か輪行が最も自由度が高い選択肢です。
ただし、藤沢・鎌倉・茅ヶ崎エリアには「HELLO CYCLING(シェアサイクル)」のポートも点在しており、ステーション間の乗り捨てが可能な場合もあります。
アプリで在庫確認や予約ができるため、「往復せずに江ノ島周辺まででOK」という方には便利な選択肢です。
記号 | 地点名 | 主な特徴・補足 |
---|---|---|
A | 茅ヶ崎駅(南口) | スタート地点。海岸へは南へ徒歩10分。輪行スタートにも。 |
B | サザンビーチちがさき/サザンC | 最初の絶景&フォトスポット。晴れた日は富士山も。 |
C | 茅ヶ崎ヘッドランドビーチ | 海岸線を快走できる気持ちの良い区間。 |
D | 辻堂海浜公園 | トイレ・休憩・自販機など充実。自転車ラックあり。 |
E | 鵠沼海岸エリア | 湘南らしいカフェやジェラート店が点在。海岸線の変化を楽しめる。 |
F | 片瀬江ノ島駅 | 江ノ島観光の起点。自転車は外に駐輪して島を徒歩で散策。 |
G | 稲村ヶ崎公園 | 江ノ島と富士山を望む絶景スポット。夕方通過が理想。 |
H | 由比ヶ浜海岸 | 歩行者が多くなる区間。スローダウンして雰囲気を楽しむ。 |
I | 逗子駅 | 輪行帰宅に便利な終着点。鎌倉駅よりも混雑が少ないのも魅力。 |
ざっくり見どころ
道中に立ち寄れる見どころスポットを、写真でざっくりご紹介します。






立ち寄りスポットガイド|江ノ島・鵠沼・稲村ヶ崎の楽しみ方
湘南海岸サイクリングの魅力は、走るだけでなく立ち止まって楽しめるスポットが豊富なこと。
海を眺めながらのカフェタイムや、潮風に吹かれながらの散策ができるのは、このエリアならではです。
ここでは、特におすすめの立ち寄りポイント3選をご紹介します。
鵠沼海岸|湘南らしいカフェ&ジェラートを満喫

サイクリングロード沿いの鵠沼エリアには、地元感あふれるカフェやジェラート店が点在。
テラス席で海を眺めながら休憩できるお店も多く、つい長居してしまう心地よさがあります。
なかでも人気なのが、本格ジェラートの「The Market SE1」のような地元密着型カフェ。
甘いものでエネルギーチャージしたら、またペダルをこぐ元気が湧いてきます。
江ノ島エリア|自転車を降りて観光モードに

片瀬江ノ島駅周辺に駐輪して、江ノ島島内は徒歩で観光するのがおすすめ。
江島神社の参道や、サムエル・コッキング苑、シーキャンドル展望台など見どころ満載です。
ランチに迷ったら、しらす丼や海鮮丼が名物の食堂がたくさん並んでいるので、その日の気分でチョイスを。
時間に余裕があれば、島の奥にある岩屋洞窟まで足を伸ばすのも◎。
稲村ヶ崎公園|夕景と富士山の撮影スポット

江ノ島から少し進むと現れる稲村ヶ崎公園は、湘南でも屈指の絶景スポット。
江ノ島と富士山を同時に望める贅沢なロケーションで、特に夕方〜日没の時間帯がベストタイムです。
自転車を降りてベンチに腰掛け、潮騒をBGMに過ごす時間は、サイクリング旅のクライマックスにぴったり。
この景色を見れば、「また来たい」と思うはずです。
快適に走るためのヒント|混雑・路面・装備の注意点
湘南海岸のサイクリングコースは、整備された走りやすい道が魅力ですが、海沿い特有の注意点もいくつかあります。
ここでは、初心者でもストレスなく楽しむために知っておきたいポイントをまとめました。
歩行者との共用エリアではスピードを控えめに
江ノ島〜鎌倉エリアにかけては、歩行者と自転車が混在する区間が多くなります。
観光客で賑わう土日や休日は特に、人の流れに合わせてスピードを落とすのが基本です。
稲村ヶ崎や由比ヶ浜などの絶景エリアは、むしろ「ゆっくり走るほうが気持ちいい」ので、景色を楽しみながら進みましょう。
海沿い特有の風と砂への備えを
湘南エリアは海風が強い日も多く、向かい風になると想像以上に体力を消耗します。
できれば午前中に茅ヶ崎を出発し、午後は追い風に乗って鎌倉方面へ抜けるプランが理想です。
また、サイクリングロードにはところどころ砂が吹き溜まる場所もあります。
滑りやすいため、ブレーキをかけながら減速して通過しましょう。
持ち物・服装|夏でもUV&防風対策を忘れずに
夏場は気温が高くても、海風で体温が奪われやすい湘南。
薄手のウィンドブレーカーが1枚あると、風避け・日焼け対策として便利です。
ほかにも、以下のようなアイテムがあると安心です:
サングラス:潮風や紫外線から目を守る
日焼け止め・アームカバー:特に腕は焼けやすい
サコッシュ or 小型サドルバッグ:観光中に貴重品を持ち運べる
よくある質問|湘南サイクリングの疑問に答えます
Q. 初心者でも走りきれますか?
はい、大丈夫です。
今回紹介したルートはほぼ平坦で20km前後の距離なので、初めてのサイクリングにもおすすめ。
途中で休憩を挟みながら、観光も楽しむスタイルなら無理なく走れます。
Q. 自転車はどこに停めればいい?
各エリアに公共の駐輪スペースや自転車ラックが設置されています。
特に江ノ島・辻堂海浜公園・鎌倉エリアにはわかりやすい駐輪場があり、観光の際も安心です。
ただし、海岸沿いの遊歩道では無断駐輪や放置は避け、周囲への配慮を忘れずに。
Q. サイクリングに最適な時間帯は?
午前中スタートがおすすめです。
午前は比較的空いており、風向きも追い風になることが多いため走りやすいです。
午後は観光客が増えるため、後半は江ノ島〜稲村ヶ崎〜逗子で「ゆったり流す」スタイルが合います。
Q. 雨の日や風が強い日は走れる?
おすすめしません。
雨で路面が滑りやすくなり、海沿いの風も強まりやすいため、安全面を考慮して延期を検討してください。
事前に天気予報や風速を確認してから計画を立てましょう。
まとめ|湘南の風と景色を、自転車でまるごと味わおう
湘南海岸を走るサイクリングは、ただの移動ではなく「風景と街を体感する旅」。
自転車に乗ることで、波の音や潮の香り、街の空気まで肌で感じられます。
今回紹介したルートは、茅ヶ崎から逗子までの片道約20km。
平坦で走りやすく、初心者でも安心して楽しめる道のりです。
道中には絶景スポットやカフェ、観光地が点在し、「走って、立ち寄って、また走る」という充実感を味わえます。
湘南らしさをまるごと詰め込んだサイクリング旅。
ぜひ晴れた日に、風に背中を押されながら走り出してみてください。
きっと、また来たくなる一日になりますよ。