Home トレッキング トレッキングコース紹介 関東の初心者向け滝ハイク7選|絶景を歩いて30分で!

関東の初心者向け滝ハイク7選|絶景を歩いて30分で!

吹割の滝(群馬県)
関東で気軽に楽しめる滝ハイキングを厳選して紹介!初心者でも安心、歩いて30分以内でたどり着ける絶景スポットを7つピックアップしました。アクセス方法、所要時間、トレッキング難易度などを一覧表でわかりやすく解説。夏の涼を求めて、都心から日帰りで滝巡りに出かけませんか?
目次
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はじめに|暑い日こそ、滝で癒されるハイキングへ

滝ハイクは初心者にぴったりな自然体験

出典 : PhotoAC

暑い季節にこそおすすめしたいのが、滝を目的地にしたハイキング(滝ハイク)です。水辺の涼しさとマイナスイオンを感じながら、無理なく歩ける距離で絶景に出会えるのが魅力。特に関東近郊には、駅やバス停から徒歩30分以内でアクセス可能な滝が多数あります。

「登山はハードルが高いけど、自然を楽しみたい」
そんな人にこそ、気軽に行ける滝ハイクはぴったりです。

滝までのアクセスや難易度が気になる方へ

本記事では、関東エリアの滝の中でも「初心者でも安心してアクセスできる」「徒歩30分以内」「公共交通機関でも行きやすい」といった条件に合うスポットを厳選。以下のような情報を一覧表にして比較しやすくまとめています。

  • 徒歩時間(入口から滝までの所要)

  • 難易度(★5段階)

  • アクセス方法(電車+バス or 駅から徒歩)

  • 滝の特徴や季節の見どころ

こんな人におすすめの記事です

  • 滝を見に行ってみたいけど、どこに行けばいいかわからない

  • 子どもや友人と気軽に楽しめる自然スポットを探している

  • 夏でも涼しく歩けるトレッキングルートが知りたい

少しの装備で、非日常を味わえる滝ハイク。
次の週末は、絶景と癒しを求めて出かけてみませんか?

関東の初心者向け滝ハイク7選|徒歩30分以内で行ける絶景滝を一覧で比較

滝名(場所)徒歩時間難易度水に近づける度特徴・見どころ
吹割の滝(群馬県沼田市)約10分★★☆☆☆★★★★☆東洋のナイアガラ。遊歩道から間近に観瀑可能
華厳の滝(栃木県日光市)約5分★☆☆☆☆★★☆☆☆エレベーター式の観瀑台から滝壺を遠望
払沢の滝(東京都檜原村)約15分★★☆☆☆★★★☆☆東京唯一の百選滝。木道の先から間近に鑑賞可能
粟又の滝(千葉県大多喜町)約20分★★☆☆☆★★★★★滝壺そばまでアクセス可。滑滝で接近度抜群
七ツ釜五段の滝(埼玉県秩父市)約30分★★★☆☆★★★★☆吊り橋や岩場から間近で見られる段瀑
濃溝の滝(千葉県君津市)約5分★☆☆☆☆★★★☆☆洞窟前まで接近可。川辺に下りての撮影も可能
竜頭の滝(栃木県日光市)約10分★★☆☆☆★★☆☆☆観瀑台からの俯瞰が中心。川沿いに下流へも歩ける

※ 難易度はあくまでトレッキングのしやすさ目安(★5段階評価)です。
※ 徒歩時間は最寄の駐車場・バス停からの概算です。
水に近づける度の目安
 ★★★★★:滝壺そばまで行けて、水しぶきを感じるほど近い
 ★★★★☆:柵や遊歩道を挟んでかなり近い位置で見られる
 ★★★☆☆:手前から十分見えるが滝壺へは入れない
 ★★☆☆☆:少し距離あり、展望台・橋からの眺めが中心
 ★☆☆☆☆:遠望または立ち入り制限あり

吹割の滝(群馬県)|東洋のナイアガラを体感しよう

関東屈指のスケールを誇る名瀑「吹割の滝」は、群馬県沼田市にある国の天然記念物。
まるで川が裂けたような独特の形状と、横幅約30mに広がる迫力満点の水流から「東洋のナイアガラ」とも称されます。遊歩道はよく整備されており、初心者でも安心して滝周辺を周回できます。夏は涼を感じられ、秋は紅葉とのコラボレーションが絶景です。

― アクセス:JR沼田駅から関越交通バスで約45分「吹割の滝」下車徒歩10分
― トレッキング難易度:★★☆☆☆(遊歩道整備済み・一部段差あり)
― 水に近づける度:★
― おすすめポイント:
・観光地化されていて安心
・周回コースでさまざまな角度から滝を楽しめる
・周辺に飲食店・売店ありで観光ついでにも◎

滝の見どころと時期による楽しみ方

出典 : umata-kankou.jp

吹割の滝の見どころは、何といっても川の真ん中が“ぱっくり割れた”ような独特の地形。岩が侵食されたことによって生まれたこの地形は、他の滝ではなかなか見られないダイナミックさがあります。水量が多い6〜7月、紅葉が美しい10月下旬〜11月上旬がベストシーズンです。

滝周辺の散策路も魅力!軽いハイクが楽しめる

出典 : numata-kankou.jp

滝の正面にある遊歩道からは、吹割の滝の水しぶきを間近に感じることができます。また、滝を囲むように周回できる「吹割渓谷遊歩道」は片道15分ほどで、途中には観瀑台などのビュースポットも。ちょっとしたハイキング気分を味わいたい方にもぴったりです。

華厳の滝(栃木県)|展望台から圧巻の直瀑を望む

中禅寺湖の水が一気に97mもの高さから流れ落ちる、関東随一の大瀑布「華厳の滝(けごんのたき)」。
日光三名瀑のひとつで、日本の滝百選にも選ばれています。滝壺を間近に望める有料の観瀑台までは、専用エレベーターでわずか1分。体力に自信がない方でも、驚くほど簡単にその絶景を楽しめます。

― アクセス:JRまたは東武日光駅からバスで約45分「中禅寺温泉」下車すぐ
― トレッキング難易度:★☆☆☆☆(観瀑台までは段差なし)
― 水に近づける度:★★☆☆
― おすすめポイント:
・落差97mの大迫力を展望台から体感できる
・アクセスが非常に良く、観光ついでに立ち寄りやすい
・四季折々の表情があり、紅葉シーズンは特に人気

有料観瀑台で滝壺の真下を体験!

出典 : nikko-kankou.org

観光施設として整備されている華厳の滝では、専用エレベーター(往復570円)で地下100mほどまで下ると、滝壺付近に設けられた観瀑台へ到着します。そこでは、轟音を立てて落ちる水流と水しぶきの迫力を真下から味わえます。写真よりも“音と空気”で圧倒される体験が魅力です。

夏の避暑、秋の紅葉、冬の凍結滝も魅力

出典 : nikko-kankou.org

華厳の滝は、季節によってさまざまな表情を見せてくれます。夏は避暑地・奥日光ならではの涼しさを、秋は紅葉に彩られた岩肌、そして冬には凍結した滝の姿も。一年を通して観光客が絶えないのも納得の絶景スポットです。

払沢の滝(東京都)|都内で味わえる癒しの滝時間

東京都内で唯一「日本の滝百選」に選ばれている払沢(ほっさわ)の滝。
場所は檜原村(ひのはらむら)にあり、都心から電車とバスでアクセスできる距離ながら、豊かな森に囲まれた静けさが魅力です。滝までは緩やかな遊歩道が整備されており、ハイキング気分で気軽に訪れることができます。

― アクセス:JR武蔵五日市駅から西東京バスで約20分「払沢の滝入口」下車徒歩15分
― トレッキング難易度:★★☆☆☆(なだらかな砂利道・木道)
― 水に近づける度:★★★☆
― おすすめポイント:
・東京都とは思えないほどの自然と静けさ
・遊歩道は整備され、家族連れや初心者にも最適
・冬には滝が凍結し、幻想的な氷のカーテンに変化

遊歩道を歩いて、マイナスイオンをたっぷり浴びる

出典 : hinohara-kankou.jp

滝へ向かう道は整備されており、石畳や木道など歩きやすいルートが中心。小川のせせらぎや鳥のさえずりに耳を傾けながら、15分ほどで滝に到着します。道中にはベンチもあり、休憩しながら自然観察を楽しむのもおすすめです。

凍結する滝が有名!冬こそ訪れたいスポット

払沢の滝 氷瀑
氷瀑は是非見ておきたい

払沢の滝は、冬になると滝全体が凍りつく「氷瀑」で有名。毎年1月〜2月には凍結の状況が発表され、多くのカメラマンや観光客が訪れます。都内にいながら本格的な自然の造形美を味わえる、貴重な冬の絶景です。

粟又の滝(千葉県)|ゆるやかな流れと紅葉の名所

養老渓谷の奥に位置する「粟又の滝(あわまたのたき)」は、滑らかな岩肌を水が流れるように滑り落ちる美しい滝です。
落差はそれほどありませんが、滝の全長は100mを超え、まるで川のように流れる姿が印象的。滝壺まで近づけるのも大きな魅力で、水辺でのんびり過ごしたい人にぴったりの癒しスポットです。

― アクセス:小湊鐵道 養老渓谷駅から徒歩約20分(タクシーなら約5分)
― トレッキング難易度:★★☆☆☆(ほぼ平坦な遊歩道・一部階段あり)
― 水に近づける度:★★★★
― おすすめポイント:
・滝のすぐ近くまでアプローチ可能で迫力を感じられる
・水辺に座ってのんびりできる癒しスポット
・紅葉シーズンには色づく木々とのコントラストが絶景

養老渓谷散策とセットで楽しめる立地が魅力

出典 : maruchiba.jp

粟又の滝は、養老渓谷エリアの観光ハイライトのひとつ。周辺には小さな温泉宿や食事処、足湯なども点在しており、ハイキングの合間に立ち寄るのにぴったりです。また、滝上部から遊歩道を下っていくルートが人気で、川のせせらぎを感じながらのんびり歩けます。

滝壺に近づいて“滑滝”の迫力を体感しよう

出典 : maruchiba.jp

一般的な直瀑(上から落ちる滝)とは異なり、粟又の滝は「滑滝(なめたき)」と呼ばれる、水が岩の表面を滑り落ちる形。滝壺の近くまで歩いて行けるため、水の音や流れを身近に感じられます。初夏の新緑、秋の紅葉シーズンはいずれも訪問者が多く、特にカメラ好きにも人気のスポットです。天然のウォータースライダーにしか見えませんが、滑ってはダメです。

七ツ釜五段の滝(埼玉県)|段瀑の迫力と秘境感を味わう

秩父・三峰エリアの奥地に位置する「七ツ釜五段の滝」は、5段にわたって落ちる迫力満点の滝。
名前の通り、七つの釜(深い滝壺)と5段の滝が連続しており、自然のダイナミズムを間近で感じられる場所です。整備された登山道を約30分ほど歩いて到達するため、初心者の中でも少し冒険気分を味わいたい方におすすめです。

― アクセス:秩父鉄道 三峰口駅からバスで約30分「中津川」下車、登山道入口より徒歩30分
― トレッキング難易度:★★★☆☆(登山道は一部急登あり・滑りやすい箇所あり)
― 水に近づける度:★
― おすすめポイント:
・5段に連なる滝が圧巻で写真映えする
・山深いエリアで秘境感を味わえる
・周辺には吊り橋やキャンプ場もあり自然満喫

ちょっとした登山気分で到達する“ごほうびの絶景”

出典 : yamanashi-kankou.jp

滝までは整備された登山道を歩く必要がありますが、道中には吊り橋や沢沿いの景色など見どころも豊富。高低差があるため、しっかりとした靴や水分の準備が必須です。到着すると、深い渓谷の中に現れる段瀑の姿に、疲れも吹き飛ぶでしょう。

滝壺の青と緑に癒される静かな空間

出典 : yamanashi-kankou.jp

七ツ釜五段の滝の魅力は、苔むした岩やエメラルドグリーンの滝壺とのコントラストにもあります。人の少ない平日に訪れれば、聞こえるのは水の音と鳥の声だけ。静けさと迫力のバランスが美しい、埼玉の隠れた名スポットです。

濃溝の滝(千葉県)|幻想的な光の演出が話題に

SNSで“ジブリの世界”と話題になった濃溝(のうみぞ)の滝は、千葉県君津市にある幻想的な水辺スポット。
正確には滝というよりも「川廻しの人工洞窟を水が流れる光景」であり、朝の光が差し込む時間帯には水面にハート型の光が映る演出も見られます。手軽に行けて写真映えも抜群なため、女性やカップルにも人気です。

― アクセス:JR久留里線 上総亀山駅から車で約15分(徒歩圏の場合はバス便少なめ)
― トレッキング難易度:★☆☆☆☆(駐車場・遊歩道あり、段差ほぼなし)
― 水に近づける度:★★☆
― おすすめポイント:
・朝の時間帯にハート型の光が差し込む幻想的な風景
・道の駅など観光施設が隣接していて便利
・写真映え抜群でSNSでの注目度が高い

ハート型の光が見られるベストタイミングは午前中

出典 : city.kimitsu.lg.jp

洞窟の中に朝日が差し込むのは、春〜夏の午前7時〜9時ごろが狙い目。水面や洞窟内の壁に光が反射して、偶然とは思えない美しいハート型の光が浮かび上がる様子は、多くのカメラマンや観光客を惹きつけます。

滝とあわせて立ち寄れる周辺施設も充実

出典 : maruchiba.jp

滝のすぐ近くには、「道の駅ふれあいパーク・きみつ」や温泉施設もあり、観光ついでに立ち寄るプランもおすすめです。歩く距離も短いため、小さな子ども連れや年配の方でも安心して楽しめる癒しの滝スポットです。

竜頭の滝(栃木県)|川のように流れる横幅の名瀑

日光の自然豊かな奥地・湯滝〜中禅寺湖をつなぐ湯川沿いに位置する「竜頭の滝(りゅうずのたき)」。
幅広の岩の上を水が一気に流れ落ちる迫力のある光景と、滝の途中に突き出た大岩が「竜の頭」に見えることが名前の由来とされています。滝のすぐそばに観瀑台や茶屋があり、アクセスもよく休憩にも最適です。

― アクセス:JRまたは東武日光駅からバスで約1時間「竜頭の滝」下車すぐ
― トレッキング難易度:★★☆☆☆(滝まではバス下車すぐ、上流への軽ハイクも可能)
― 水に近づける度:★★☆☆
― おすすめポイント:
・横幅のある流れと巨大な岩のコントラストが印象的
・茶屋の観瀑台から滝を見下ろすように鑑賞できる
・紅葉の名所としても人気で、秋は絶景

目の前に広がる滝の流れと、茶屋でのんびりひと休み

出典 : PhotoAC

観瀑台は、滝の正面に位置する「龍頭之茶屋」の裏手にあり、お茶や甘味をいただきながら滝を望める贅沢なロケーション。滝の上部から下部まで約200mにわたって緩急ある流れが続き、まるで川そのものが滝になったような景色が広がります。

上流のハイキングルートもおすすめ

出典 : nikko-kankou.org

時間と体力に余裕がある場合は、滝の上流から戦場ヶ原方面へ向かうハイキングコースもおすすめです。湯川沿いの森を抜ける道は歩きやすく、自然を感じながらの軽トレッキングに最適。季節の草花や野鳥との出会いも期待できます。

滝ハイク初心者が気になるQ&A

Q. 滝までの道は滑りやすくないですか?

基本的には遊歩道や整備されたルートが中心ですが、雨上がりや落ち葉の多い季節は滑りやすい箇所もあります。 特に苔むした石や木道は注意が必要です。トレッキングシューズや滑りにくい靴底のスニーカーを選ぶのがおすすめです。

Q. 滝ハイクに必要な持ち物はありますか?

短時間でも自然の中を歩くので、水分、帽子、虫除け、タオルは必携です。場所によっては電波が届かないこともあるため、地図アプリや紙の地図もあると安心です。濡れても良い服装や替えの靴下があるとさらに快適です。

Q. 子ども連れでも楽しめますか?

今回紹介した滝は徒歩30分以内のアクセスが可能なスポットばかりなので、ファミリーにもおすすめです。ただし、一部に階段や岩場がある場所もあるため、ベビーカーではなく歩ける年齢からが安心です。

Q. 夏以外でも滝は楽しめますか?

はい。春は新緑、秋は紅葉、冬は氷瀑など、四季それぞれに違った美しさがあります。特に払沢の滝や華厳の滝の冬季凍結は人気が高く、寒さ対策さえすれば冬でも十分に楽しめます。

Q. 写真を撮るならどの時間帯がベスト?

滝の種類にもよりますが、午前中〜正午ごろが比較的明るくて撮影しやすい時間帯です。濃溝の滝のように朝の光が差し込むことで幻想的な写真が撮れるスポットもあるので、事前に「撮影ベストタイム」を調べて訪れると満足度が高まります。

まとめ|徒歩30分で絶景!滝ハイクで自然の癒しを満喫しよう

関東には、初心者でも気軽にアクセスできる徒歩30分以内の絶景滝スポットが数多く存在します。今回紹介した7つの滝はいずれも、自然の迫力と癒しを味わえるうえに、公共交通機関でのアクセスや散策路の整備状況も良好。登山や本格的な装備がなくても自然を楽しめる「滝ハイク」は、アウトドアの第一歩として最適です。

「歩いてすぐの場所に、こんなにもすごい景色があったなんて!」
そんな感動体験が、日常の疲れをそっと癒してくれます。

  • 自然にふれたいけどハードすぎるのは不安

  • 都心から日帰りで出かけたい

  • 写真やSNS映えも楽しみたい

そんな方は、ぜひこの夏〜秋にかけて滝ハイクデビューをしてみてください。
きっと、心と体のリフレッシュになるはずです。

※このブログでは、コースの詳細や見どころをあえて控えめに紹介しています。
はじめてその景色を見たときの「わっ…!」という感動を、できるだけそのまま味わってもらいたいから。
ルートの存在だけ知って、「あとは自分の体験で完成させる」――そんな旅のきっかけになれば嬉しいです。