登山を始めたいけれど、装備にかかる費用が心配…そんな初心者の強い味方がワークマンです。かつては作業服のイメージが強かったワークマンですが、近年のアウトドア参入により、驚くほど高機能で低価格な登山アイテムを続々と展開しています。
今回は、2025年最新のワークマン登山アイテムの中から、初心者が安心して使えるコストパフォーマンス最強の10アイテムをランキング形式でご紹介します。1,000円台から購入できる本格仕様のウェアから、有名ブランドに引けを取らない高機能ギアまで、実際のスペックと価格を徹底比較していきます。
ワークマンが登山初心者に選ばれる3つの理由
1. 圧倒的な価格の安さ
登山ブランドの商品と比較して、ワークマンのアイテムは3分の1から5分の1程度の価格で購入できます。例えば、一般的な登山用レインジャケットが2〜3万円するのに対し、ワークマンなら3,900円で高性能なレインジャケットが手に入ります。
2. 想像以上の高機能性
価格が安いからといって品質が劣るわけではありません。ワークマンの登山アイテムは、透湿性40,000g/㎡/24hのレインウェアや、メリノウール100%のインナーなど、有名アウトドアブランドに匹敵する機能性を備えています。
3. 全国展開で入手しやすさ
全国に900店舗以上を展開するワークマンなら、急に必要になった時でも店舗で実物を確認して購入できます。また、オンラインストアでの購入も可能で、店舗受け取りなら送料無料という利便性も魅力です。

出典:ITmedia
ワークマン登山アイテム 最強コスパランキングTOP10
第1位:エアロストレッチクライミングパンツ(1,900円)

出典:ワークマン公式サイト
ワークマンの代表的なロングセラー商品で、登山初心者に最もおすすめしたいアイテムです。
主なスペック
- 価格:1,900円(税込)
- 素材:ポリエステル89%、ポリウレタン11%
- 伸縮率:130%(横方向)
- 機能:吸汗速乾、UVカット、撥水加工
- サイズ展開:S〜4L
メリット
驚異的な伸縮性により、岩場での足上げや急斜面での歩行が非常に楽になります。生地は薄手ながら丈夫で、夏場の低山ハイキングから秋の中級山岳まで幅広く対応できます。カラーバリエーションも豊富で、ブラック、ネイビー、カーキなど登山に適した色が揃っています。
デメリット
生地が薄めのため、本格的な冬山登山や藪漕ぎには向きません。また、耐久性については長期使用での実績がまだ蓄積されていない点に注意が必要です。
第2位:イナレムプレミアムエアーレインジャケット(3,900円)

出典:YAMA HACK
ワークマン独自開発のINAREM(イナレム)素材を使用した高機能レインジャケットです。
主なスペック
- 価格:3,900円(税込)
- 重量:約200g(Lサイズ)
- 耐水圧:10,000mm
- 透湿性:40,000g/㎡/24h
- 素材:ポリエステル100%
- 機能:ポケッタブル仕様、防水ジッパー
メリット
最大の特徴は40,000g/㎡/24hという驚異的な透湿性です。一般的な登山ウェアの基準(10,000〜20,000g/㎡/24h)を大きく上回り、長時間の行動でも内部のムレを効果的に排出します。重量も200gと軽量で、ザックに入れていても負担になりません。
デメリット
耐水圧10,000mmは日常的な雨には十分ですが、本格的な山での激しい雨や長時間の悪天候には少し心配です。また、生地が薄いため、岩場での擦れには注意が必要です。
第3位:トレックシューズアジム(3,900円)

出典:YAMA HACK
ワークマンが本格的な防水トレッキングシューズとして開発した話題の商品です。
主なスペック
- 価格:3,900円(税込)
- 重量:片足約405g
- 防水性:底から6cmまで防水(INAREM素材)
- カット:ミッドカット
- ライニング:TOUGHTERIAL INSIDE(高強度素材)
- サイズ:25.0〜28.0cm
メリット
ミッドカットながら片足405gという軽量性と、底から6cmまでの防水性能を3,900円で実現しているのは驚異的です。足首のサポート性もしっかりしており、不整地での歩行安定性が向上します。TOUGHTERIAL
INSIDEという高強度ライニング素材により、内部の耐久性も確保されています。
デメリット
人気商品のため入手困難な状況が続いています。また、発売から間もないため、長期使用での耐久性については実績が不足している点が懸念材料です。
第4位:エアロストレッチウォームクライミングパンツ(1,900円)

出典:ワークマン公式サイト
通常のエアロストレッチクライミングパンツの秋冬対応版として登場した裏起毛仕様のパンツです。
主なスペック
- 価格:1,900円(税込)
- 素材:レーヨン75%、ナイロン20%、ポリウレタン5%
- 伸縮率:50%(横方向)
- 機能:裏起毛、撥水、UVカット、反射材
- 対応シーズン:秋〜春の3シーズン
メリット
裏起毛により保温性が大幅に向上し、秋の低山から春の中級山岳まで対応できます。クライミングカットの採用で股部分の突っ張りが軽減され、膝の曲げ伸ばしも楽になります。反射材付きで早朝や夕方の視認性もサポートします。
デメリット
裏起毛のため夏場の使用には向かず、シーズンが限定されます。また、レーヨン素材のため、完全な速乾性は期待できません。
第5位:メリノテック アクティブインサレーション(2,900円)

出典:Outdoor Gearzine
2025年秋冬の話題の新作で、メリノウールとグラフェンを組み合わせた革新的なアクティブインサレーションです。
主なスペック
- 価格:2,900円(税込、フーディー)
- 素材:メリノウール×グラフェン
- タイプ:スタンドジャケット(2,500円)、フーディー(2,900円)、クライミングパンツ
- 機能:高保温性、高透湿性、温度調節
メリット
メリノウールの天然の温度調節機能に、グラフェンの熱伝導特性をプラスすることで、暖かいのに蒸れにくいという理想的な着心地を実現しています。登山での行動着として、気温変化の激しい山岳環境に対応できます。3,000円以下でメリノウール製品を購入できるコストパフォーマンスは驚異的です。
デメリット
2025年の新商品のため、実際の登山での使用実績がまだ少なく、長期的な評価が定まっていません。人気商品のため品薄状態が続く可能性があります。
第6位:イナレムストレッチレインスーツ(5,500円)
ジャケットとパンツの上下セットで、本格的な雨天登山に対応できるレインスーツです。
主なスペック
- 価格:5,500円(税込、上下セット)
- 重量:上下セット約617g
- 耐水圧:20,000mm
- 透湿性:25,000g/㎡/24h
- 機能:ストレッチ素材、収納袋付き
メリット
耐水圧20,000mmと透湿性25,000g/㎡/24hは、本格的な登山用レインウェアの基準を十分に満たしています。上下セットでこの価格は、登山ブランドと比較すると10分の1程度の価格設定で、コストパフォーマンスは抜群です。
デメリット
上下セット617gはやや重めで、軽量化を重視する登山者には負担になる可能性があります。また、ストレッチ素材ながら、動きやすさについては個人差があります。
第7位:プレミアム超撥水ソフトシェルトレックライトパンツ(1,900円)

出典:ワークマン公式サイト
2025年春夏シーズンに登場した軽量ソフトシェルパンツで、暖かい時期の登山に最適です。
主なスペック
- 価格:1,900円(税込)
- 機能:超撥水、軽量、ストレッチ
- 対象シーズン:春夏
- 特徴:サラッと快適、デザイン性重視
メリット
軽量でサラッとした着心地が特徴で、夏場の登山でも快適に着用できます。超撥水機能により、小雨程度なら対応可能で、デザイン性も高く街着としても使用できます。
デメリット
完全防水ではないため、本格的な雨天時には別途レインウェアが必要です。また、春夏専用のため、使用シーズンが限定されます。
第8位:ジョイントバックパック ファイナルエディション(5,800円)
ワークマンの多機能バックパックの最終進化版で、登山からタウンユースまで対応できる汎用性の高さが魅力です。
主なスペック
- 価格:5,800円(税込)
- 容量:約33リットル
- 重量:約1.2kg
- 機能:撥水加工、多収納(5コンパートメント)、フルオープン仕様
- 特徴:PC収納対応、サコッシュやチョークバッグ取り付け可能
メリット
フルオープン仕様で荷物の出し入れがしやすく、背面側にはPCや書類を収納できる専用スペースを装備。5つのコンパートメントで荷物を整理しやすく、日帰り登山から1泊程度のテント泊まで対応できる容量です。
デメリット
本格的な登山用ザックと比較すると、専門的な機能(レインカバー、ピッケルホルダーなど)は限定的です。重量1.2kgは軽量化を重視する登山者にはやや重めです。
第9位:メリノウール100%ロングタイツ(1,900円)

出典:Outdoor Gearzine
天然メリノウール100%を使用したベースレイヤータイツで、登山での快適性を大幅に向上させます。
主なスペック
- 価格:1,900円(税込)
- 素材:メリノウール100%
- 機能:吸湿発熱、温度調節、防臭
- サイズ:S〜LL
メリット
天然のメリノウールが持つ優れた温度調節機能により、暑い時は涼しく、寒い時は暖かく体温を保ちます。天然の防臭性能により、連泊登山でも臭いを気にすることなく着用できます。汗冷えしにくい特性も、登山での快適性向上に大きく貢献します。
デメリット
化学繊維と比較すると速乾性がやや劣るため、大量発汗後の乾燥に時間がかかります。また、メリノウールの特性上、虫食いや毛玉には注意が必要です。
第10位:メリノウール アクセサリー類(500円〜1,900円)
2025年秋冬の新作として登場したメリノウール100%のアクセサリー類です。
主なアイテム
- グローブ:500円程度
- ネックウォーマー:価格未定(生地厚2種類)
- バラクラバ:1,900円程度
- 素材:スーパーエクストラファインメリノウール100%
メリット
メリノウール100%でありながら500円のグローブは驚異的な価格設定です。登山での保温性と快適性を、非常にリーズナブルな価格で手に入れることができます。
デメリット
小物アイテムのため、登山装備全体での優先順位は低めです。また、耐久性については使用実績の蓄積が必要です。
項目 | エアロストレッチ クライミングパンツ |
イナレム レインジャケット |
トレックシューズ アジム |
メリノテック インサレーション |
---|---|---|---|---|
価格 | 1,900円 | 3,900円 | 3,900円 | 2,900円 |
重量 | 軽量 | 約200g | 片足405g | 軽量 |
主要機能 | 伸縮率130% 撥水・速乾 |
透湿40,000 耐水圧10,000 |
防水6cm ミッドカット |
メリノ×グラフェン 高保温・高透湿 |
対象シーズン | 春夏秋 | オールシーズン | オールシーズン | オールシーズン |
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
初心者が最初に揃えるべきワークマンアイテム3点セット

出典:ハピキャン
登山を始める初心者には、まず以下の3点セットから揃えることをおすすめします。
初心者おすすめ3点セット(合計7,700円)
-
エアロストレッチクライミングパンツ(1,900円)
→ 登山での動きやすさを最優先に確保 -
イナレムプレミアムエアーレインジャケット(3,900円)
→ 突然の雨や気温低下に対応 -
メリノウール100%ロングタイツ(1,900円)
→ 快適性と体温調節機能を確保
この3点セットなら合計7,700円で、日帰り登山に必要な基本装備が揃います。一般的な登山ブランドで同等の機能を揃えようとすると、3〜5万円程度が必要になるため、圧倒的なコストパフォーマンスを実現できます。
※メリノウール製品は人気のため品薄状態が続いています。在庫がない場合は、エアロストレッチウォームクライミングパンツ(1,900円)やメリノテック アクティブインサレーション(2,900円)を代替として検討しましょう。
4点目以降は、登山経験を積みながら必要に応じて追加していくのが効率的です。例えば、本格的な登山靴が欲しくなったらトレックシューズアジム、雨の多いシーズンならレインスーツの追加を検討しましょう。
ワークマン登山アイテムの注意点と選び方

出典:山となでしこ
ワークマンの登山アイテムを選ぶ際には、以下の注意点を理解しておくことが重要です。
選び方のポイント
-
使用環境を明確にする
日帰りハイキングなのか、テント泊登山なのか、冬山なのかによって必要な機能レベルが変わります。 -
専門店での試着も検討
特にシューズやパンツは、サイズ感が重要なので可能な限り試着してから購入しましょう。 -
人気商品は早めの購入を
トレックシューズアジムなど人気商品は、すぐに品切れになる傾向があります。 -
段階的なアップグレードを計画
最初は低価格アイテムで始めて、経験を積んでから本格的なアイテムにアップグレードするのが効率的です。
限界を理解して使用する
ワークマンのアイテムは優秀ですが、極地登山や技術的なクライミングなど、専門性の高い分野では限界があります。日帰り登山から1〜2泊程度のテント泊登山までが、安心して使用できる範囲と考えておきましょう。
メンテナンスの重要性
低価格でも適切なメンテナンス(撥水加工の再処理、定期的な洗濯など)を行うことで、長期間にわたって性能を維持できます。
よくある質問(FAQ)
ワークマンの登山アイテムは本当に登山で使えますか?
日帰りハイキングから1〜2泊程度のテント泊登山まで十分に対応できます。特に今回紹介したランキング上位のアイテムは、機能面で登山ブランドに引けを取らない性能を備えています。ただし、極地登山や厳冬期登山など、極限環境での使用は推奨しません。
サイズ選びで失敗しないコツはありますか?
可能な限り店舗での試着をおすすめします。特にパンツ類は、普段着用しているサイズより1サイズ大きめを選ぶと、レイヤリングや動きやすさの面で安心です。オンラインで購入する場合は、サイズ表を詳細に確認し、返品・交換ポリシーも事前にチェックしておきましょう。
人気商品が品切れの場合、いつ頃再入荷されますか?
トレックシューズアジムなどの人気商品は、不定期での再入荷となります。ワークマン公式オンラインストアの「再入荷お知らせメール」機能を活用するか、定期的に店舗に問い合わせることをおすすめします。シーズン商品は次年度まで待つ場合もあります。
冬山登山でもワークマンのアイテムは使えますか?
軽装備での低山雪山ハイキング程度であれば対応可能ですが、本格的な冬山登山(アイゼン・ピッケル使用)では限界があります。特に、極低温環境での保温性や、アイゼンとの相性については専門ブランドの装備を推奨します。メリノウールインナーや防寒小物は冬山でも有効活用できます。
ワークマンと登山ブランドの違いは何ですか?
最大の違いは「専門性の深さ」です。ワークマンは幅広い用途に対応する汎用性の高いアイテムを低価格で提供していますが、登山ブランドは特定の環境や用途に特化した高度な機能を追求しています。初心者や一般的な登山では機能差を感じにくいですが、過酷な環境では専門ブランドの技術力が重要になります。
ワークマンの登山アイテムは、「登山を始めてみたいけれど初期費用を抑えたい」という初心者のニーズに完璧に応えてくれます。今回紹介した10アイテムを参考に、まずは必要最小限のアイテムから始めて、登山の楽しさを体験してみてください。経験を重ねる中で、より専門的な装備が必要になった時に、グレードアップを検討すれば良いのです。
何より大切なのは、安全に登山を楽しむこと。ワークマンのコストパフォーマンスの高いアイテムを活用して、素晴らしい山の世界への第一歩を踏み出してください。