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冬の登山用グローブおすすめ5選!雪山・トレッキングの選び方と防寒対策

冬山登山・トレッキングに最適なグローブ5選を徹底比較。ブラックダイヤモンド、ヘストラ、モンベルなど人気ブランドの特徴と選び方のポイントを解説。初心者も安心の防寒対策を紹介します。
目次

はじめに

冬の登山や雪山トレッキングにおいて、手の保温と保護は生死に関わる重要な要素です。凍傷のリスクを避けながら、ピッケルやロープワークなどの細かな操作を可能にするグローブ選びは、初心者から上級者まで悩ましい課題といえるでしょう。

本記事では、2025年最新版として、実績のある冬山用グローブを厳選してご紹介します。防寒性、操作性、耐久性のバランスを考慮し、初心者でも安心して選べる5つの製品と、選び方のポイントを詳しく解説します。

冬山グローブの選び方

冬山グローブのレイヤリングシステム
冬山では複数のグローブを重ねるレイヤリングシステムが基本となる 出典:Outside Online

レイヤリングシステムの基本

冬山グローブ選びで最も重要な概念がレイヤリングシステムです。これは、薄手のインナーグローブと厚手のアウターグローブを組み合わせる方法で、気温や作業内容に応じて調整できる柔軟性が最大のメリットです。

基本的な構成は、ベースレイヤー(薄手インナー)ミドルレイヤー(保温層)アウターシェル(防水・防風層)の3層構造となります。この組み合わせにより、-20℃以下の極寒環境から、春先の湿雪まで幅広い条件に対応できます。

防水性・透湿性の重要性

冬山では雪や氷との接触が避けられないため、防水性能は必須条件です。特に重要なのは、単純な防水だけでなく透湿性を併せ持つ素材の選択です。手は運動により発汗しやすい部位であり、内部に湿気が溜まると急激な冷却により凍傷リスクが高まります。

ゴアテックス独自の防水透湿素材を採用したグローブでは、外からの水分をシャットアウトしながら、内部の蒸気を外に逃がす機能を持ちます。耐水圧10,000mm以上、透湿性5,000g/m²/24h以上を目安として選ぶことをおすすめします。

操作性と保温性のバランス

冬山登山では、ピッケルやアイゼン、ロープの操作など、細かな手作業が要求される場面が多くあります。保温性を重視しすぎて分厚いミトンタイプを選ぶと操作性が犠牲になり、逆に薄手を選ぶと保温性が不足する可能性があります。

この問題を解決するのが、取り外し可能なインナーシステム指先の立体パターン設計です。また、手のひらには耐久性の高いレザー素材を使用し、甲部分には柔軟性のある化繊素材を配置したハイブリッド構造も、操作性向上に効果的です。

おすすめ冬山グローブ5選

1. ブラックダイヤモンド ガイドグローブ

ブラックダイヤモンド ガイドグローブの詳細
プロガイド愛用のブラックダイヤモンド ガイドグローブ。厳冬期登山に対応する本格仕様 出典:Switchback Travel

ブラックダイヤモンド ガイドグローブは、厳冬期の登山やバックカントリースキー向けに設計された本格的な冬山用グローブです。プリマロフト®インサレーションによる高い保温性と、厚手のレザーとナイロンのコンビネーションによる優れた耐久性が特徴です。

希望小売価格は28,600円(税込)で、プロガイドや上級者から高い評価を得ており、長期間の使用を考えると投資価値の高い製品です。取り外し可能なライナーシステムにより、気象条件に応じた調整が可能で、-25℃以下の極寒環境でも安心して使用できます。※販売店やセール時期により実売価格は変動します。

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ブラックダイヤモンド ガイドグローブは、厳冬期の登山やバックカントリースキー向けに設計された本格的な冬山用グローブです。プリマロフト®インサレーションによる高い保温性と、厚手のレザーとナイロンのコンビネーションによる優れた耐久性が特徴です。

希望小売価格は28,600円(税込)で、プロガイドや上級者から高い評価を得ており、長期間の使用を考えると投資価値の高い製品です。取り外し可能なライナーシステムにより、気象条件に応じた調整が可能で、-25℃以下の極寒環境でも安心して使用できます。※販売店やセール時期により実売価格は変動します。

2. ヘストラ アーミーレザーヘリスキー

ヘストラ アーミーレザーヘリスキー
スウェーデン製の高品質レザーグローブ、ヘストラ アーミーレザーヘリスキー 出典:Wikimedia Commons

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ヘストラ アーミーレザーヘリスキーは、西カナダのスキーガイド向けに開発されたスウェーデン製の高品質グローブです。ゴート(山羊)皮革をメインに使用し、優れた耐久性と柔軟性を実現しています。甲と親指外側には防水透湿メンブレンを配置し、雪や氷からの保護も万全です。

価格は14,900〜17,800円前後と比較的手頃で、初心者から中級者におすすめできる製品です。80年以上の歴史を持つヘストラ社の伝統的な製法により、長期使用に耐える品質を誇ります。5本指タイプと3本指タイプが選択でき、用途に応じて選べる点も魅力です。

3. モンベル 2in1 アルパイングローブ

モンベル 2in1 アルパイングローブ
モンベル 2in1 アルパイングローブ。インナー取り外し式で汎用性が高い 出典:モンベル公式サイト

モンベル 2in1 アルパイングローブ(#1118837)は、アウトレット価格13,300円(税込)という手頃な価格ながら、本格的な冬季登山に対応する高機能グローブです。ゴアテックスインサートによる防水透湿性と、エクセロフト®中綿による保温性を併せ持ちます。

最大の特徴はインナーグローブの取り外し機能で、別売りのインナー(#1118841)を予備で携行することで、数日間の雪山登山でも安心です。重量は243gと軽量で、手のひらには耐久性の高いやぎ革を使用し、グリップ力も優秀です。

4. ザ・ノース・フェイス フェイキーグローブ

ザ・ノース・フェイス フェイキーグローブ
ザ・ノース・フェイス フェイキーグローブ。スマホ対応で使い勝手の良いスノーグローブ 出典:イメージ

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ザ・ノース・フェイス フェイキーグローブ(品番:NN62404)は、希望小売価格9,900円(税込)というコストパフォーマンスに優れたスノーグローブです。リサイクルナイロン素材を使用し、環境にも配慮した設計となっています。

最大の特徴はタッチスクリーン対応で、グローブを外さずにスマートフォンの操作が可能です。手首部分はジャケットの袖の上からも締め込めるベルクロ仕様で、取り外し可能なリーシュコード付き。スキーやスノーボードだけでなく、雪山トレッキングにも適した汎用性の高いモデルです。

5. マムート Nordwand Pro Glove

マムート Nordwand Pro Glove
マムート Nordwand Pro Glove。軽量ながら本格的なアルパインクライミングに対応 出典:Backcountry

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マムート Nordwand Pro Glove(品番:1190-00211)は、現在30%オフの24,640円(税込、定価35,200円)で提供されている高性能グローブです。重量165gと軽量ながら、GORE-TEX® Gripテクノロジーによる優れたグリップ力を実現しています。

柔軟で撥水性に優れたヤギ革をメインに使用し、手の付け根部分は高品質なPittards® Atacamaレザーで補強されています。指部分にはPrimaLoft® Gold(60g/m²)インシュレーションを配置し、厳しい環境下での保温性を確保しています。

製品スペック比較

製品名 価格(税込) 重量 防水透湿素材 保温素材 主な特徴
BD ガイドグローブ 28,600円 - 厚手レザー+ナイロン プリマロフト® 厳冬期対応
ヘストラ アーミーレザーヘリスキー 14,900〜17,800円 - 防水透湿メンブレン - ゴート皮革
モンベル 2in1 アルパイン 13,300円(アウトレット) 243g ゴアテックス エクセロフト® インナー取り外し可
TNF フェイキーグローブ 9,900円 - リサイクルナイロン+PUコーティング リサイクル中綿 スマホ対応・環境配慮
マムート Nordwand Pro 24,640円(30%OFF) 165g GORE-TEX® Grip PrimaLoft® Gold 60g 軽量・高グリップ

用途別おすすめの選び方

初心者・低山雪山:モンベル 2in1 アルパイングローブがおすすめです。手頃な価格でありながら必要な機能を備え、インナー取り外し機能により様々な条件に対応できます。

中級者・本格雪山:ヘストラ アーミーレザーヘリスキーやブラックダイヤモンド ガイドグローブを推奨します。実績のある素材と設計により、厳しい環境でも安心して使用できます。

上級者・アルパインクライミング:ブラックダイヤモンド ガイドグローブやマムート Nordwand Pro Gloveが適しています。プロレベルの性能を持ち、極限状況での信頼性が高い製品です。

スキー・スノーボード兼用:ザ・ノース・フェイス フェイキーグローブがおすすめです。手頃な価格とスマホ対応機能により、ゲレンデから低山トレッキングまで幅広く使えます。

軽量性重視:マムート Nordwand Pro Glove(165g)が最軽量で、ファストパッキングや長距離トレッキングに適しています。コンパクトな収納性も魅力です。

まとめ

冬山用グローブ選びは、安全性と快適性に直結する重要な装備選択です。今回紹介した5製品は、それぞれ異なる特徴を持ちながら、いずれも実績のある信頼できる製品です。

選択の際は、想定する環境と予算を考慮し、必要に応じてインナーグローブとの組み合わせも検討してください。また、事前のフィッティングと、購入後の慣らし使用も忘れずに行いましょう。適切なグローブ選びにより、安全で快適な冬山登山を楽しんでください。

※製品仕様は予告なく変更される場合があります ※価格は変動する可能性があります。購入前に公式サイトでご確認ください ※掲載情報は2025年10月時点のものです

よくある質問(FAQ)

冬山グローブは何本指がおすすめですか?

一般的には5本指タイプが操作性に優れており、ピッケルやロープワークに適しています。ただし、極寒環境では3本指タイプやミトンタイプの方が保温性が高くなります。レイヤリングシステムを活用し、状況に応じて使い分けることをおすすめします。

インナーグローブは必要ですか?

必須と考えてください。インナーグローブにより、アウターグローブを外しても最低限の保温が確保できます。また、汗の吸収や衛生面でも重要な役割を果たします。薄手のメリノウールやシルク素材がおすすめです。

グローブのサイズ選びのポイントは?

やや余裕のあるサイズを選ぶことが重要です。きつすぎると血行が悪くなり、かえって冷えやすくなります。インナーグローブと合わせて試着し、指先に5mm程度の余裕があるサイズが理想的です。

グローブの寿命はどれくらいですか?

使用頻度や環境により異なりますが、適切にメンテナンスすれば3〜5年程度は使用できます。レザー部分の柔軟性の低下や防水性能の劣化が見られたら交換時期です。定期的な保革処理により寿命を延ばすことができます。

濡れたグローブの乾かし方は?

直火や高温での乾燥は厳禁です。インナーを取り外せる製品は分離して乾燥させ、風通しの良い場所で自然乾燥させてください。テント内では体温を利用した乾燥も効果的です。完全に乾燥させてから収納しましょう。