出典：YAMAP公式サイト
山の天気は変わりやすく、晴れた空から突然の雨に見舞われることも珍しくありません。トレッキング初心者にとって、レインウェア選びは安全で快適な登山を左右する重要なポイントです。
本記事では、初めてレインウェアを購入する方に向けて、価格帯5,000円台から20,000円までの上下セット商品に絞り、厳選した3つをご紹介します。コスパ抜群で、とりあえずの1着として最適な商品を詳しく解説し、あなたに最適な一着を見つけるお手伝いをします。
トレッキング用レインウェアの選び方
耐水圧と透湿性の基礎知識
レインウェア選びで最も重要な指標が耐水圧と透湿性です。耐水圧は生地がどれだけの水圧に耐えられるかを示し、10,000mm以上あれば一般的な雨に対応できます。20,000mm以上なら本格的なトレッキングでも安心です。
透湿性は汗による水蒸気をどれだけ外に逃がせるかを表し、トレッキングでは10,000g/m²/24h以上が目安となります。この数値が高いほど、レインウェア内部の蒸れを軽減できます。
上下セパレート型を選ぶ理由
トレッキングでは上下セパレート型（ジャケットとパンツが分かれている）が必須です。ポンチョタイプと違い、風による雨の吹き込みを防ぎ、足元まで確実に保護できます。また、天候に応じてジャケットのみ着用するなど、状況に応じた調整が可能です。
価格帯別の違いと選び方
本記事では上下セット販売の商品に絞ってご紹介します。5,000〜10,000円台のエントリーモデルは、基本的な防水性能を持ち、年に数回の使用に適しています。15,000〜20,000円の中級モデルは、耐久性と機能性のバランスが良く、定期的にトレッキングを楽しむ方におすすめです。セット販売なら、ジャケットとパンツの組み合わせを気にせず、購入後すぐに使えるのが大きなメリットです。
トレッキング用レインウェアおすすめ3選
ワークマン イナレム ストレッチレインスーツ｜コスパ最強の人気モデル
出典：ワークマン公式サイト
ワークマン イナレム ストレッチレインスーツ NR001の価格を比較する
ワークマン イナレム ストレッチレインスーツ（NR001）は、ジャケットとパンツの上下セットで約5,500円〜10,800円という圧倒的なコストパフォーマンスで話題の商品です。耐水圧20,000mm、透湿度25,000g/m²/24hという本格的なスペックを持ちながら、この価格を実現しています。
最大の特徴は優れたストレッチ性です。腕の上げ下げが楽々で、岩場での動きやアクティブなトレッキングでもストレスを感じません。YKKファスナーを採用し、耐久性も確保されています。また、フード収納機能や反射材プリントなど、価格以上の機能が充実しています。
ただし、ワークマン店舗での販売が中心のため、サイズ確認や実物チェックは店頭で行う必要があります。トレッキング初心者やコストを抑えたい方には特におすすめの一着です。
カナディアンイースト レインウェア上下セット｜軽量エントリーモデル
出典：楽天市場
カナディアンイースト レインウェア上下セット CEW8011Sの価格を比較する
カナディアンイースト レインウェア上下セット（CEW8011S）は、約9,000〜10,890円の価格帯で軽量性を重視したモデルです。東レのブリザテック素材を採用し、耐水圧20,000mm、透湿性8,000g/m²の基本性能を確保しています。透湿性は目安の10,000gにわずかに届きませんが、軽量コンパクト性を最優先した設計により、日帰りトレッキングでは十分な性能を発揮します。
2.5レイヤー構造により軽量コンパクトを実現し、携行性に優れています。収納袋付きでバックパックに入れても負担になりません。カラーバリエーションも豊富で、男女問わず選べるデザインが魅力です。
Amazon・楽天での購入が可能で、通販での入手しやすさもメリットの一つです。日帰りトレッキングや軽登山を中心に楽しむ方に適したエントリーモデルです。
ミズノ ベルグテックEX ストームセイバーVI｜富士登山で人気No.1
出典：ミズノ公式サイト
ミズノ ベルグテックEX ストームセイバーVI A2MG8A01の価格を比較する
ミズノ ベルグテックEX ストームセイバーVI（A2MG8A01）は、ジャケットとパンツの上下セットで約19,800円（税込）、富士登山で最も支持されている定番レインスーツです。耐水圧30,000mm以上、透湿性約16,000g/m²/24hという高性能を誇ります。
100洗耐久撥水加工により長期間の使用が可能で、40dナイロンリップストップ3層素材が優れた耐久性を提供します。製品重量約550g（Mサイズ）と軽量で、ベンチレーションポケットにより通気性も確保されています。
立体スリーブ設計により動きやすく、フード内収納も可能です。付属のスタッフサックでコンパクトに収納でき、本格的なトレッキングから日常使いまで幅広く対応できます。コストパフォーマンスと性能のバランスを求める方に最適な選択です。
価格帯別比較表
| 商品名 | 価格 | 耐水圧 | 透湿性 | 重量 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ワークマン イナレム | 5,500円〜 | 20,000mm | 25,000g/m²/24h | - | ストレッチ性・コスパ |
| カナディアンイースト | 9,000円〜 | 20,000mm | 8,000g/m² | - | 軽量・2.5レイヤー |
| ミズノ ベルグテック | 19,800円 | 30,000mm以上 | 16,000g/m²/24h | 約550g | 100洗撥水・富士登山人気 |
レインウェアの正しい着用方法とメンテナンス
着用時のポイント
レインウェアは登山靴を履いたまま着用するのが基本です。パンツの裾は登山靴の上から被せることで、靴内部への雨水の侵入を防げます。ジャケットの袖口は手袋の下に入れるようにし、隙間からの雨の侵入を防止しましょう。
フードの調整も重要で、視界を妨げないよう適切にフィットさせ、強風時でも脱げないように調整ストラップを活用してください。
洗濯とお手入れ方法
レインウェアは中性洗剤を使用した手洗いが基本です。漂白剤や柔軟剤は使用せず、すすぎを十分に行ってください。洗濯後はハンガーにかけて日陰で乾燥させ、直射日光は避けましょう。
撥水性能が低下した場合は、市販の撥水スプレーで復活させることができます。定期的なメンテナンスにより、長期間にわたって性能を維持することができます。
よくある質問（FAQ）
レインウェアは上だけでも大丈夫ですか？
トレッキングでは上下セットが必須です。山では横なぐりの雨や下からの雨の吹き上げもあり、上だけでは十分に身体を保護できません。
ゴアテックスとその他の素材の違いは？
ゴアテックスは最高レベルの防水透湿性能を持ちますが、価格が高くなります。ベルグテックやブリザテックなどの素材も、一般的なトレッキングには十分な性能を提供します。
サイズ選びのコツはありますか？
重ね着を考慮して少し大きめを選ぶのが基本です。ただし、大きすぎると風でバタつき、雨水が侵入しやすくなるため、適度なゆとりを保つことが重要です。
まとめ
トレッキング用レインウェア選びは、使用頻度、予算、求める性能によって最適な選択が変わります。年に数回の使用なら、ワークマンやカナディアンイーストのエントリーモデルで十分です。
定期的にトレッキングを楽しむ方には、ミズノのベルグテックEXがコストパフォーマンスと性能のバランスが優れています。これら3つの商品はすべて上下セット販売で、購入後すぐに使えるのも大きな魅力です。
どの価格帯を選ぶにしても、上下セパレート型で適切な耐水圧と透湿性を持つ製品を選ぶことが重要です。安全で快適なトレッキングのために、自分の用途に合った最適な一着を見つけてください。
※製品仕様は予告なく変更される場合があります。※価格は変動する可能性があります。購入前に公式サイトでご確認ください。※掲載情報は2025年11月時点のものです。
