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登山用トレッキングポールおすすめ|使ってよかった2本+注目の1本

初めての登山で使って感動した1本、現在も信頼して使っている定番モデル、そして今気になっている折りたたみ式まで。この記事では、筆者のリアルな経験をもとに、トレッキングポールの選び方と2本の愛用品+注目モデルを紹介。ポールデビューの不安も、この記事で解消できます。
目次

はじめに|「ポールって必要?」から始まった話

登山を始めたばかりの頃、「ポールってなんとなく上級者っぽい」「両手ふさがるのは不便そう」と感じていた筆者。だけど、実際に使ってみたら考え方が一変。膝の負担が減る・バランスが安定する・下山のとき足が楽になる…。
特に初心者ほど、その“ありがたさ”に気づくのが早い道具だと思います。
正直、最近ではポールが無いとちょっと不安になってしまうくらい、必須のアイテムとなっています。

この記事では、私が初めて買ったモデル(ダバダ)→現在使っているモデル(BDトレイル)→気になっているモデル(BDパーシュートFLZ)の3本を軸に、リアルな視点で使い心地・選び方・シーン別の違いを紹介します。

「何を買えばいいのかわからない」「1万円以上もするのに失敗したくない」
そんな方にとって、ちょっと先回りした情報になればうれしいです。

この記事で紹介している3商品まとめ

モデル名 特徴 向いている人 ロック方式 コメント
DABADA アルミ製 とにかく安くて軽い|初めての1本に はじめてポールを試す人 スクリュー式 初めての1本として使用
BD トレイル 調整が楽で安定感◎|定番モデル 日帰り〜縦走まで幅広く使いたい人 フリックロック 現在も愛用中
BD パーシュートFLZ 折りたたみ×収納性◎|旅や縦走向き 軽量志向・携行性重視の人 プッシュロック+Z型折 気になっている未購入モデル

まずはこれで十分!初めてのポール【ダバダ アルミ製】

登山を始めたばかりの頃、「トレッキングポールってちょっと大げさじゃない?」と思っていた私。
正直なところ、「ポールを使うのは脆弱」くらいに考えていたフシもあります(笑)

そんな偏見が一気に覆されたのが、富士山の下山路「砂走り」
長時間にわたるひたすらの下りで、つま先が物理的に痛くなるレベル
「いやー、これ2回目はやりたくないな。足が痛すぎる…」と、思わず弱音を吐いてしまいました。

そのとき友人に言われたのが、「1回でいいからストック使ってみな?」というひとこと。
試しに選んだのが、ダバダのアルミ製トレッキングポール(a-pole)
理由はシンプルで、「安い」「評判がいい」から。
正直、「とりあえず砂走りで足が少しでもラクになればいい」くらいの気持ちでした。

で、実際に使ってみてびっくり!
2回目の砂走りでは、

  • 膝がラク!

  • ブレーキ感覚でスピードがコントロールできる!

  • 足のつま先も全然痛くない!

と、一気に印象が変わりました。

まるで足がもう2本生えたような安心感
「あ、これもうナシじゃ無理だな」と感じたのを、今でもはっきり覚えています。

ダバダ アルミ製のここが良かった

  • 価格がとにかく手頃(登山ギアの中では破格)

  • 1本あたり約220gと軽量

  • SGマーク付きで初心者にも安心

  • 収納袋・ラバーキャップ付きで持ち運びやすい

一方で、スクリューロックなので調整にはやや手間がかかるのと、岩場などでは「棒で支えている感」が残るのは正直なところ。でも、それを差し引いても、最初の1本としては十分すぎる性能だと思います。特に「登山」ではなく「トレッキング」が多いのであれば、これで十分!とってもおすすめです。

SGマーク取得で安心!初心者にもやさしい軽量ポールセット
ダバダ
品番:a-pole

いま愛用中。安心感が段違い【BD トレイル】

ダバダを使い始めてしばらくは、「これで十分」「もうダバダでいいじゃん!」と思っていました。
実際、軽いしコスパ最強だし、ポールに1万円以上払う意味ってある? くらいに感じていたんです。

でもある日、一緒に山を歩いていた知人のブラックダイヤモンド トレイル(BD82505)をちょっと触らせてもらって驚きました。

「え、これ調整めちゃくちゃ早いし楽…!」
しかもグリップがしっくりくるし、ストラップのフィット感も段違い。

これがきっかけで自分も購入。実際に使ってみると、“道具としての完成度の高さ”を体感しました。

たとえば、アップダウンの多い登山道でフリックロックが片手でサッと決まること。
地味なんですが、行動中のストレスがまるで違う。
さらに、岩場での安定感や衝撃の吸収力も確実に上で、「あ、これは“棒”じゃなくて“装備”だ」と思わされました。

BD トレイルのここが好き

  • フリックロック式の調整がとにかく早くて確実

  • グリップの握り心地とストラップの肌触りが良い

  • 軽さと剛性のバランスがちょうどいい

  • バスケットやパーツが交換できて長く使える

実際、日帰りハイクから1泊のテント泊までこの1本でカバーできていて、季節問わず頼れる道具になっています。登山ザックと同じくらい、いまや手放せないギアのひとつ。国内で普通に登山をしたり、そのへんをトレッキングするのであれば、この商品は必要十分な機能なんじゃないかと思います。めちゃくちゃ高くも無いですしね。

フリックロックで手軽に調節!安心の定番トレッキングポール
ブラックダイヤモンド
品番:BD82505

いつか挑戦したい折りたたみ【BD パーシュートFLZ】

「そろそろ“収納性が高いモデル”も使ってみたいな」
そう思うようになって、前から気になっているのがこのモデル──
ブラックダイヤモンド パーシュートFLZ(BD82502)です。

このモデル、いわゆるZ型の折りたたみ式で、
使わないときは長さ約37cmまでコンパクトに収納できるのが最大の特徴。
登山ザックのサイドポケットにもすっぽり収まるし、縦走や旅、輪行など移動の多いスタイルとの相性が抜群。

周りで実際に使っている友人もいて、「荷物を減らしたいならこれ一択」と絶賛。
特にBloomフォームやコルク素材のグリップが疲れにくいらしく、長時間歩く人には好評です。

ただ…私はまだ買っていません。

理由はひとつ。「思ったよりちょっと重い」から。
折りたたみって軽いイメージがありますが、構造的に強度を保つため、同じ素材の伸縮式よりやや重量があるのが実情です。
軽量装備を意識している私にとっては、そこがギリギリ踏み切れないポイントになっています。

パーシュートFLZの魅力と特徴

  • 折りたたみ式で収納サイズが非常に小さい(約37cm)

  • ザックの中にもしまえるので「とりあえず忍ばせておく」が可能

  • 航空機グレードのアルミで軽量かつ高剛性

  • コルク×Bloomフォームのグリップで手に優しい

  • パウダー・トレッキング両用のバスケット付属で4シーズン対応

スペックだけみると、超魅力的なんですが、BDトレイルが思いの外気に入っているので、もし今のポールに不具合がでたら次は折りたたみに挑戦してみようと思ってます。その時までに軽くなってるといいなー!

折りたたみ×高機能、山旅を軽快にする上位モデル
ブラックダイヤモンド
品番:BD82502

トレッキングポールの選び方|4つの軸で比べよう

「ポールってどれも似たような見た目だけど、何が違うの?」
そう思っていた私も、実際に複数のモデルに触れてみて、選び方の“軸”が見えてきました。

トレッキングポール選びで注目したいのは、主にこの4つです。

① 素材|軽さ重視ならカーボン、安心感ならアルミ

  • アルミ:頑丈で価格も手頃。少し重めだけど、多少雑に扱っても安心。登山初心者の最初の1本におすすめ

  • カーボン:とにかく軽い。でも横からの衝撃にやや弱く、繊細な扱いが必要。軽量志向の中上級者向け

私は扱いが雑という自覚があるので、アルミにしています。

② 収納方式|ザックにしまいたい人は折りたたみ式も検討

  • 伸縮式(3段):微調整しやすく、安定感あり。初心者にはこれがベーシック。

  • 折りたたみ式(Z型):収納サイズが小さく、トレランや縦走旅との相性◎。ただしやや重めなことも。

パーシュートFLZが気になっている理由はこの収納性です。トレッキングポールというとザックに外付けが定番ですが、折りたたみ式にすることでそれも不要に。

③ ロック方式|行動中のストレスを減らすなら“フリックロック”

  • フリックロック(レバー式):片手でも調整しやすく、寒い日でもラク。操作性と信頼性◎

  • スクリューロック(回転式):コスパ重視だが、締め加減によっては緩みやすいことも。

BDトレイルを使ってから、「調整が一瞬で済む」ことの快適さを実感しました。

④ グリップ素材|手のサイズや汗のかきやすさで選ぼう

  • EVAフォーム:クッション性が高く、軽くて握りやすい。登山用ポールの標準装備。

  • コルク:吸湿性があり、夏場や汗かきさんにおすすめ。手になじむ風合いも人気。

  • ラバー(ゴム):耐久性はあるが、汗で滑りやすいことも。

BDパーシュートFLZのコルク+Bloomフォームは、長時間使う人には特に向いてそうです。

選び方に迷ったら、こう考えるとラク!

登山スタイルおすすめ素材・構造
登山初心者/初ポールアルミ×伸縮式(スクリューロックでもOK)
長時間行動/テント泊アルミ or カーボン×伸縮式+フリックロック
旅・輪行/UL志向カーボン×折りたたみ式(Z型)

はじめてのポール選び|これってどうなの?

はじめてポールを選ぶとき、私もいろんな疑問がありました。
「そもそも2本も必要?」「調整機構ってそんなに違う?」「間違って1本だけ届いたりしない?」──。
ここでは、そんな“はじめてあるある”なギモンに、実体験を交えながら答えていきます。

Q. ポールって2本必要ですか?1本じゃダメ?

基本的には2本使うのがおすすめです。左右のバランスが取りやすく、特に下りでは膝への負担がかなり減ります。
散策や軽いハイクなら1本でもOKという話も聞きますが、2本使ってこそポールの恩恵が大きいんじゃないかなと思います。

Q. フリックロックってそんなに便利なんですか?

はい、めちゃくちゃ便利です。
ダバダ(スクリューロック)を使っていた頃は「まあ調整はこんなもんだろ」と思っていたのに、BDトレイルのフリックロックに変えたら、片手で一瞬。
地味だけど、登山中はこの“ちょっとした快適さ”の差が効いてきます。

Q. 折りたたみ式(Z型)って軽いんじゃないんですか?

意外かもしれませんが、必ずしも軽いわけではありません。
構造が複雑になる分、アルミ製の伸縮式よりも少し重いことが多いです。
ただし収納性は抜群。ザックに収めたい人や輪行・遠征派にはとても便利な構造です。

Q. 安いポールってやっぱり壊れやすいですか?

極端に壊れやすいわけではありませんが、剛性感や長時間使ったときの安心感はやっぱり違います。
私はダバダを使って富士登山もクリアできましたが、岩場やテント泊登山では「ちょっと頼りないかも」と感じることも。
最初の1本には◎、でも使い続けるならステップアップも検討していいと思います。
ちなみにダバダもまだまだ現役です。

Q. 売ってるのって2本セット?1本だけ届くとかない?

ほとんどの登山用トレッキングポールは2本1組で販売されています。
とくに初心者向けや日帰り登山用のモデルは「両手で使う前提」の設計がほとんどです。
ただし、トレイルランナー向けや超軽量モデルでは1本売りもあるので、購入時は「セット内容」を必ず確認しましょう。
私はネット購入派ですが、「2本組/収納袋つき」と明記されていればまず問題ありません。

まとめ|「もう手放せない」ポールとの付き合い方

登山を始めたばかりの頃には想像もしていなかった「トレッキングポールのありがたさ」。
実際に使ってみて、「足がもう2本増えたような安心感」と「手と一体化するような信頼感」に気づいてからは、すっかりポールが山行の相棒になりました。

安価でも十分頼れるモデルがある一方で、細かな調整のしやすさや握り心地、安定感など、ワンランク上の使い勝手は“道具としての完成度”を実感させてくれます。

はじめての1本として気軽に試せるモデルも、次のステップとして長く使えるモデルも、あなたの登山スタイルに合わせて選んでみてください。

「ポールって大げさじゃない?」と思っていたあの日の自分に、教えてあげたい。
――一度使ったら、手放せなくなる道具があるということを。