登山を始めると、多くの人が悩むのが膝の痛みや体力不足。「もっと楽に登りたい」と思った時に検討すべき最強のアイテムがトレッキングポールです。
しかし、Amazonで検索すると3,000円の格安品から2万円を超えるブランド品まで様々。「安物で十分?」「高いやつは何が違うの?」と迷ってしまいますよね。
この記事では、登山初心者が「安物買いの銭失い」にならず、かつ「オーバースペックで後悔しない」ための選び方と、2025年最新のおすすめモデル7選を紹介します。
トレッキングポールは初心者こそ必要!その理由とは
「ポールは年配の人が使うもの」というイメージを持っていませんか?実は、筋力や体力が未熟な初心者こそ、トレッキングポールを使うメリットが大きいのです。
最大のメリットは「荷重の分散」です。通常、登り下りで足にかかる負担は体重の数倍とも言われますが、ポールを使って腕にも荷重を分散させることで、膝や腰へのダメージを大幅に軽減できます。特に下り坂での膝の痛みに悩んでいる方には、特効薬とも言える効果を発揮します。
また、4点支持(両足+両手)になることでバランスが安定し、転倒リスクを減らせるのも大きな魅力。一定のリズムで腕を振ることでペース配分もしやすくなり、結果として疲れにくく、長く歩けるようになります。
【最重要】初心者が押さえるべき選び方3つのポイント
初心者の方が最初の1本を選ぶ際、カタログスペックのどこを見れば良いのでしょうか。これだけは外せない3つの鉄則を解説します。
1. 素材は「アルミ」がおすすめ
ポールの素材は主に「アルミ」と「カーボン」の2種類です。軽さを重視するならカーボンですが、衝撃に弱く、岩に挟まるとパキッと折れるリスクがあります。
初心者はバランスを崩してポールに体重を預けてしまうことが多いため、曲がっても折れにくい「アルミ製」が圧倒的におすすめです。価格も手頃で、耐久性とのバランスが取れています。
2. ロック方式は「レバー式」一択
長さを調節するロック機構には、回して固定する「スクリュー式」と、パチンと留める「レバー式」があります。スクリュー式は締め加減が難しく、使用中に縮んでしまう事故が多発します。
初心者は、見た目でロック状態が分かりやすく、手袋をしたままでも操作しやすい「レバー式」を選びましょう。Black Diamondでは「フリックロック」、LEKIでは「スピードロック」と呼ばれています。
3. 収納方式は「伸縮式」が無難
コンパクトになる「折りたたみ式」は魅力的ですが、構造が複雑で価格が高く、破損リスクも上がります。最初の1本なら、構造がシンプルで壊れにくく、長さ調整の幅が広い「伸縮式(テレスコーピング)」が最も扱いやすく失敗がありません。
初心者におすすめのトレッキングポール7選
ここからは、上記の選び方を踏まえた上で、自信を持っておすすめできる7モデルを紹介します。予算と目的に合わせて選んでみてください。
1. Black Diamond トレイル (BD82380)|迷ったらコレ。世界標準のロングセラー

Black Diamond トレイル BD82380 の価格を比較する
※春のシーズン入り前は在庫が不安定になりがちです。Amazon/楽天で在庫があるうちにチェックを!
「失敗したくないならコレ」と言い切れる、世界標準のベストセラーモデルです。アルミ製の堅牢なシャフトに、信頼性抜群のフリックロック(レバー式)を搭載。どんな手袋をしていても確実にロックできます。
グリップのエクステンション(持ち手が長く伸びている部分)があるため、急な登りでも長さを変えずに短く持ち替えることが可能。予算1万円台後半が出せるなら、迷わずこれを選べば間違いありません。耐久性が高く、長く愛用できる「一生モノ」の相棒になります。

私が普段使っているのがこのBD トレイル。使い勝手、軽さ、耐久性ともに申し分なく、もうかれこれ5年以上使っています。最初は3,000円の格安品(Dabada)でもいいかなーと思ったんですが、そこそこしっかりした山も登るのでしっかりしたトレッキングポールにしようとこれに決めました。結果、雨の富士山でも、岩場の八ヶ岳でも壊れる気配なし。長く使うなら、最初からこれを選ぶのが正解ですね。
2. LEKI レガシーライト AS (1300485)|膝に優しいアンチショック搭載

LEKI レガシーライト AS 1300485 の価格を比較する
トレッキングポールの名門・LEKI(レキ)が放つ、快適性重視のモデルです。商品名の「AS」はアンチショックの略で、地面を突いた時の衝撃をバネが吸収してくれます。
特に下り坂や硬い岩場において、手首や肘への負担が段違いに軽いのが特徴。グリップも人間工学に基づいた「エボコン(EVOCON)グリップ」を採用しており、握った時の丸みが手に優しくフィットします。「数千円プラスしてでも、膝や手首の痛みを予防したい」という方に最適解となる1本です。

登山仲間が絶賛していたレガシーライトASは、アンチショック機能が魅力。「膝への負担が全然違う」と聞いて気になっています。私のBDトレイルにはアンチショックがないので、長時間下りで手首がジンジンすることも。次に買い替えるなら、膝の負担軽減を優先してLEKIを試してもいいかなーと少し思ってます。
3. Black Diamond パーシュート (BD82502)|天然コルクで握り心地抜群

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グリップの素材に「天然コルク」を採用したプレミアムなモデルです。コルクは汗を吸ってくれるため、夏場でも手汗で滑りにくく、プラスチックやゴムのベタつきが苦手な人に最適です。
※このモデルは折りたたみ式(FLZ)です。コンパクト収納を優先したい方や、すでに伸縮式を持っていて2本目を探している方におすすめ。握り心地を最優先するなら、多少構造が複雑でもこの選択はアリです。
使えば使うほど使用者の手の形に馴染んでいくのもコルクの魅力。人間工学に基づいたグリップ形状は、S/MとM/Lの2サイズから選べるため、自分の手の大きさにジャストフィットする1本が見つかります。握り心地を重視する方にはこれ以上ない選択肢です。
4. シナノ Fast-130 カーボンW|驚異の軽さ。国産カーボンモデル

シナノ Fast-130 カーボンW の価格を比較する
長野県の老舗メーカー・シナノが作る、今回紹介する中で唯一の「カーボン製」モデルです。アルミよりも圧倒的に軽く、長時間の歩行でも腕が疲れないのが最大の魅力です。
カーボンは衝撃吸収性も高く、微振動が腕に伝わりにくいのもメリット。長さ固定は扱いやすいレバー式を採用しています。最大130cmまで調整できるため、身長180cm程度の方まで使用可能。軽量性を重視する方にはこれ以上ない選択肢です。

軽量化志向の仲間がシナノのカーボンモデルを使っていて、「振りやすさが全然違う」と言っていました。私のBDトレイル(約490g)も十分軽いですが、440gはさらに別次元。ただ、カーボンは岩に挟まると折れるリスクがあるので、岩場の多い八ヶ岳縦走では使いづらいかなと。軽さ重視で樹林帯メインなら、かなり魅力的ですね。
5. LEKI ジャーニーライト (1300450)|憧れのLEKIがこの価格で

LEKI ジャーニーライト 1300450 の価格を比較する
「LEKIが欲しいけど予算は抑えたい」という方に最適なモデルです。トップブランドLEKIの品質を持ちながら、機能をシンプルにして価格を抑えています。
安価でも、扱いやすい「スピードロック2」(レバー式)をしっかり搭載しており、調整が楽々。「謎の中華ブランドは嫌だが、2万円は出せない」という層にとって、まさに救世主となる1本です。約12,000円でLEKIの信頼性が手に入ります。
6. キザキ APAC-KZBC (KTBC-125AI)|隠れた名品。1万円以下の国産

キザキ APAC-KZBC (KTBC-125AI) の価格を比較する
1万円以下で信頼できる国産品が欲しいという実用主義の方におすすめなのがキザキです。上段は調整しやすい「レバー式」、下段は緩みにくい「スクリュー式」のいいとこ取り構造を採用しています。
日本人の体格に合わせた設計で扱いやすく、知名度はBD/LEKIに劣るものの、モノの良さと価格のバランス(コスパ)は最強クラス。派手さはないですが、信頼性と実用性で選ぶなら間違いない選択肢です。
7. Dabada トレッキングポール|3,000円台のAmazonベストセラー

Dabada トレッキングポール 2本セット の価格を比較する
「登山が続くか分からないから、とりあえず安いもので試したい」という方には、AmazonでベストセラーのDabadaが候補に入ります。約3,000円台という価格は、レンタルするよりも安いレベルです。
ただし、ロック方式は初心者には扱いが難しい「スクリュー式(回して固定)」です。体重をかける前に必ず緩みがないか確認するなど、安全管理は自分自身でしっかり行う必要があります。あくまで入門用として割り切って使いましょう。Amazonの口コミが1万件を超えているので、まずはレビューで「安くても大丈夫だった人」の意見をチェックしてみるのもアリです。
価格帯別・目的別の選び方ガイド
トレッキングポールの基本的な使い方
良いポールを買っても、使い方が間違っていると効果は半減してしまいます。ここでは基本中の基本を解説します。
1. 長さの合わせ方
平地では、グリップを握った時に「肘が直角(90度)」になる長さが基本です。登りでは少し短めに、下りでは少し長めに調整すると、より楽に歩くことができます。
2. ストラップの通し方
ストラップ(手首のベルト)は、下から手を通して、ストラップごとグリップを握り込みます。こうすることで、握る力を緩めても手首で荷重を支えることができ、手の疲れを防ぐことができます。
おすすめトレッキングポール7選【スペック比較表】
| 製品名 | 特徴・評価 | 価格 | 重量(ペア) | 素材 | ロック方式 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 世界標準のロングセラー ★★★★★ | 約16,000〜18,000円 | 約490g | アルミ | レバー式 | 全員におすすめ | |
| 膝に優しいアンチショック ★★★★★ | 約19,000〜20,000円 | 約460g | アルミ | レバー式 | 快適性重視 | |
| 天然コルクで握り心地抜群 ★★★★☆ | 約25,000〜26,000円 | 約500g | アルミ | レバー式(折りたたみ) | グリップ重視・2本目 | |
| 驚異の軽さ・国産カーボン ★★★★☆ | 約18,000〜20,000円 | 約440g | カーボン | レバー式 | 軽量重視・長身対応 | |
| 憧れのLEKIがこの価格で ★★★★☆ | 約12,000〜13,000円 | 約510g | アルミ | レバー式 | ブランド入門・コスパ | |
| 隠れた名品・1万円以下 ★★★☆☆ | 約8,000〜10,000円 | 約480g | アルミ | ハイブリッド | 国産・実用主義 | |
| 3,000円台のベストセラー ★★☆☆☆ | 約3,000〜4,000円 | 約440g | アルミ | スクリュー式 | 格安入門・試し用 |
よくある質問(FAQ)
キャップ(ゴム)は付けたまま登るの?
日本の登山道では、木道や植生を保護するため、基本的にゴムキャップを付けたまま使用するのがマナーです。ただし、雪山や滑りやすい泥道などでは、キャップを外して金属の石突きを効かせる場合もあります。
1本使い(シングル)と2本使い(ダブル)、どっちがいい?
初心者には圧倒的に2本使い(ダブルストック)がおすすめです。左右のバランスが取れ、推進力を得やすいため、全身の疲労軽減効果が高いからです。1本使いはバランス補助の意味合いが強くなります。
飛行機に持ち込める?
トレッキングポールは凶器とみなされる可能性があるため、機内持ち込みは基本的に不可です。必ず預け入れ荷物(受託手荷物)に入れてください。
まとめ:失敗しない最初の1本を見つけよう
トレッキングポールは、あなたの登山をより快適に、より安全にしてくれる頼もしい相棒です。最後に、選び方のポイントをもう一度おさらいしましょう。
予算が許すなら「Black Diamond トレイル」か「LEKI レガシーライト AS」を選べば、機能性・耐久性ともに間違いありません。コストを抑えたいなら「LEKI ジャーニーライト」や「キザキ KTBC-125AI」が最強の選択肢です。
ぜひ自分にぴったりの1本を見つけて、次の山行でその「楽さ」を実感してくださいね!






以前は「ポールに頼るのは自分の力で登ってない気がする!」とイキっていましたが、富士登山で友人から借りて考えが180度変わりました。下山時、膝がガクガクになってる中でポールがあるだけで全然楽。登るのも超楽。それ以来、Black Diamond トレイルを5年以上愛用中です。八ヶ岳縦走でも奥多摩でも、もう手放せない相棒ですね。