夏のトレッキングパンツ選びで重視すべき3つのポイント
出典:YAMAP STORE
通気性・速乾性:汗をすばやく逃がす素材を選ぶ
夏のトレッキングにおいて最も重要なのが通気性と速乾性です。高温多湿な日本の夏山では、汗による蒸れが疲労や不快感の原因となります。ポリエステルやナイロンなどの化学繊維を使用したパンツは、天然素材と比較して汗を素早く外部に逃がし、短時間で乾燥します。特に薄手の生地や、メッシュパネルを配置したモデルは通気性に優れ、長時間の歩行でも快適性を保てます。
ストレッチ性:足上げ・岩場での動きやすさ
トレッキング中は大きな歩幅での歩行や、急斜面での足上げ、岩場でのよじ登りなど、日常生活では行わない動作が頻繁に発生します。4WAYストレッチ素材を採用したパンツは、縦横どちらの方向にも伸縮し、膝の屈伸や股関節の動きを妨げません。また、立体裁断やガゼット(マチ)を股部分に配置したモデルは、より自然な動きを実現します。動きやすさは安全性にも直結するため、妥協せずに選びたいポイントです。
軽量性・携行性:夏山では軽さが疲労軽減の鍵
軽量性は夏山登山において特に重要な要素です。一般的な夏用トレッキングパンツの重量は250〜350g程度で、厚手の冬用モデルと比較すると100g以上軽量化されています。また、薄手の素材はコンパクトに収納できるため、着替えとして持参する際にもザックの容量を圧迫しません。ただし、軽量性を追求しすぎると耐久性が犠牲になる場合があるため、使用頻度と予算に応じてバランスを考慮することが大切です。
【価格帯別】夏のトレッキングパンツおすすめ7選
1. ノースフェイス バーブライトパンツ(NB32502)
出典:楽天市場
ノースフェイス バーブライトパンツ NB32502の価格を比較する
ノースフェイス バーブライトパンツ(NB32502)は、約14,000円(2025年11月時点)の価格帯で購入できる夏用トレッキングパンツの代表格です。重量約270g(Lサイズ)と軽量で、ナイロン88%・ポリウレタン12%の4WAYストレッチ素材を採用しています。薄手の生地は通気性に優れ、真夏の低山ハイキングや里山歩きに最適です。
腰回りと腿部分にゆとりを持たせ、膝下からテーパード状に細くなるシルエットは、スタイリッシュでありながら動きやすさも確保しています。UVプロテクト機能(UPF50+)により、紫外線カット率95%以上を実現。日差しの強い夏山でも安心です。
2. コロンビア シルバーリッジユーティリティカーゴパンツ(AG5504)
出典:コロンビア公式サイト
コロンビア シルバーリッジユーティリティカーゴパンツ AG5504の価格を比較する
コロンビア シルバーリッジユーティリティカーゴパンツ(AG5504)は、約8,000〜10,000円(2025年11月時点)という手頃な価格でありながら、本格的な機能を備えたエントリーモデルです。リサイクルポリエステル100%の素材にオムニシェイド機能(UPF50)を搭載し、強い紫外線から肌を守ります。ポリエステルならではの吸水速乾性とサラッとした肌触りで、汗をかいても快適性が続きます。
両サイドと後面に配置されたカーゴポケットは、地図やスマートフォンなどの小物収納に便利です。撥水加工により軽い雨や朝露にも対応でき、汎用性の高さが魅力。セール時期には30%OFF程度で購入できることも多く、初心者の最初の1本としてもおすすめです。
3. モンベル サウスリムパンツ(1105679)
出典:モンベル公式サイト
モンベル サウスリムパンツ(1105679)は、約9,900円(2025年11月時点)で、岩場や藪にも負けない耐久性が魅力のモデルです。中厚手ながら通気性に優れたバリスパン素材を使用し、シリコーンなどの撥水剤で加工されています。尻と膝部分は2WAYストレッチで動きやすく、すっきりとした細身のシルエットも特徴です。
特に耐摩耗性に優れているため、岩稜帯を歩く夏のアルプス縦走などに最適化されています。3000m級の稜線歩きなど、夏でも涼しい高山での使用に向いています。ただし、モンベル製品はAmazon・楽天では転売価格になる可能性があるため、公式サイトでの購入をおすすめします。定価での購入が確実で、アフターサービスも安心です。
4. ミレー ワナカ ストレッチ パンツ II(MIV01761)
出典:MANEEYA.COM
ミレー ワナカ ストレッチ パンツ II MIV01761の価格を比較する
ミレー ワナカ ストレッチ パンツ II(MIV01761)は、約10,000〜12,000円(2025年11月時点)の価格帯で、優れたコストパフォーマンスを誇るフランス発のアウトドアブランドの一押しモデルです。ナイロンとポリウレタンの混紡素材による4WAYストレッチで、あらゆる動きに追従します。
通気性と速乾性に優れた素材は、汗をかいても素早く乾燥し、長時間の歩行でも快適性を維持します。必要最小限の装備で軽快な山歩きを楽しみたいミニマリストハイカーにも人気が高く、シンプルなデザインはタウンユースでも違和感なく着用できます。
5. ノースフェイス アルパインライトパンツ(NB32301)
出典:Yahoo!ショッピング
ノースフェイス アルパインライトパンツ NB32301の価格を比較する
ノースフェイス アルパインライトパンツ(NB32301)は、約15,000〜17,000円(2025年11月時点)で、登山パンツの定番中の定番として長年愛され続けているモデルです。重量約360g(Lサイズ)で、バーブライトパンツよりもやや厚手の生地を採用しています。
ナイロンとポリウレタンの4WAYストレッチ素材に撥水加工を施し、軽い雨や朝露にも対応。膝周りの立体裁断により、膝がつっぱることなくスムーズな足上げが可能です。3シーズン対応で、3000m級の稜線歩きなど夏山の高山に最適です。生地がしっかりしている分、真夏の低山(1000m以下)では少し暑く感じる場合があります。
6. パタゴニア クアンダリーパンツ レギュラー(55183)
出典:ZINEえぬたな
パタゴニア クアンダリーパンツ レギュラー(55183)は、約13,000〜14,000円(2025年11月時点)で、環境配慮と高機能を両立させたパタゴニアの定番モデルです。リサイクルナイロン96%・ポリウレタン4%のNetPlus素材を使用し、海洋プラスチック汚染の削減に貢献しています。
PFASフリーの撥水加工により、環境に配慮しながらも実用的な防水性能を確保。快適で非常に動きやすい多機能型のハイキング用パンツとして、山だけでなくタウンユースでもスマートに着こなせるデザインが魅力です。
7. マムート トレッカーズ3.0 ソフトシェルパンツ AF(1021-00800)
出典:マムート公式ストア
マムート トレッカーズ3.0 ソフトシェルパンツ AF 1021-00800の価格を比較する
マムート トレッカーズ3.0 ソフトシェルパンツ AF(1021-00800)は、約16,000〜18,000円(2025年11月時点)の価格帯で、スイスの老舗ブランドが誇る高機能モデルです。ナイロンとスパンデックスのソフトシェル素材を採用し、アジアンフィット(AF)により日本人の体型に最適化されています。
美しいシルエットと高い耐久性を両立し、リニューアルを重ねて完成度を高めたマムートの定番として長年愛され続けています。DWR加工による耐水性を備え、水場や悪天候下でのアウトドアシーンにも対応。アクティブな動きが可能なストレッチ生地で、本格的な登山からタウンユースまで幅広く活躍します。
7モデル比較表:一目でわかるスペック比較
| 製品名 | 価格帯 | 重量 | ストレッチ性 | 適した山域 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ノースフェイス バーブライトパンツ |
約14,000円 | 約270g | 4WAY | 低山・真夏 | 軽量・UVカット・薄手 |
| コロンビア シルバーリッジ |
約8,000〜10,000円 | 約300g | 2WAY | 低山・初心者 | コスパ最高・カーゴポケット |
| モンベル サウスリムパンツ |
約9,900円 | 約300g | 2WAY | 高山・岩場 | 耐摩耗性・岩稜帯向け |
| ミレー ワナカII |
約10,000〜12,000円 | 約280g | 4WAY | オールシーズン | コスパ抜群・シンプル |
| ノースフェイス アルパインライト |
約15,000〜17,000円 | 約360g | 4WAY | 高山・3シーズン | 定番モデル・立体裁断 |
| パタゴニア クアンダリー |
約13,000〜14,000円 | 約320g | 4WAY | オールシーズン | 環境配慮・タウンユース可 |
| マムート トレッカーズ3.0 |
約16,000〜18,000円 | 約340g | ソフトシェル | 高山・本格登山 | 美しいシルエット・高耐久 |
山域・気候別の選び方ガイド
低山(1000m以下)・真夏向け:バーブライト、コロンビア
標高1000m以下の低山や真夏の里山歩きでは、薄手で通気性に優れたモデルが最適です。ノースフェイス バーブライトパンツやコロンビア シルバーリッジシリーズは、軽量で涼しく、汗をかいても快適性を保てます。
高山(2000m以上)・夏でも涼しい場所:アルパインライト、マムート
北アルプスや南アルプスなどの高山では、夏でも朝晩の気温低下や天候変化に対応できる、やや厚手のモデルが安心です。アルパインライトパンツやマムート トレッカーズ3.0は、保温性と通気性のバランスが優れています。
オールシーズン使える万能型:クアンダリー、ワナカ
1本で長期間使いたい方には、パタゴニア クアンダリーパンツやミレー ワナカストレッチパンツがおすすめです。季節や標高に応じて調節でき、タウンユースでも違和感なく着用できる汎用性の高さが魅力です。
よくある質問(FAQ)
夏用と冬用のトレッキングパンツの違いは何ですか?
夏用は薄手で通気性・速乾性を重視し、重量は250〜350g程度です。冬用は厚手で保温性・防風性を重視し、重量は400g以上になります。素材も夏用は単層構造、冬用は多層構造や裏起毛付きが一般的です。
ジーンズで登山しても大丈夫ですか?
ジーンズは綿素材で速乾性がなく、濡れると乾きにくいため登山には不適切です。汗や雨で濡れた状態が続くと低体温症のリスクがあります。必ず化学繊維製のトレッキングパンツを着用してください。
サイズ選びのポイントを教えてください
少しゆとりのあるサイズを選ぶことが重要です。膝の屈伸や股関節の動きを妨げないよう、特に太もも周りと股下に余裕を持たせてください。試着時は実際に膝を高く上げる動作で確認しましょう。
洗濯時の注意点はありますか?
撥水加工や機能性素材を長持ちさせるため、柔軟剤の使用は避け、中性洗剤を使用してください。高温での乾燥は生地を傷める可能性があるため、陰干しが基本です。定期的に撥水スプレーで加工を復活させることも重要です。
価格の違いは何によるものですか?
価格差は主に素材の品質、縫製技術、ブランド価値によります。高価格帯のモデルは耐久性の高い素材、立体裁断、細部の仕上げに優れ、長期使用に適しています。初心者は1万円前後のミドルレンジから始めるのがおすすめです。
まとめ:自分のスタイルに合った1本を選ぼう
夏のトレッキングパンツ選びでは、通気性・速乾性・ストレッチ性の3つのポイントを重視することが重要です。低山ハイキングならバーブライトパンツやコロンビア、高山登山ならアルパインライトパンツやマムート、オールシーズン使うならクアンダリーパンツやワナカがおすすめです。価格帯も8,000円から18,000円まで幅広く、自分の登山スタイルと予算に応じて最適な1本を選択できます。快適なトレッキングパンツで、安全で楽しい夏山登山をお楽しみください。
※製品仕様は予告なく変更される場合があります
※価格は変動する可能性があります。購入前に公式サイトでご確認ください
※掲載情報は2025年11月時点のものです