はじめに|冷感アイテムが必要な時期になってきた
夏の登山は“首まわり”が地味につらい

夏の登山、とくに日中は思った以上に暑さがこたえます。標高1,000mを超えるエリアでも、太陽が出ていると気温は25℃を超えることも。風がない場所では蒸し暑さすら感じるほどです。
中でも、首まわりに直射日光を浴び続けると、じわじわと体力が奪われていきます。汗もたまりやすく、ザックの肩紐と擦れて不快感が倍増…。私も以前、首の熱さと汗だまりで途中から集中力が切れてしまったことがありました。
「帽子や飲み物だけじゃ、夏山は乗り切れない」
「タオルを首に巻くのもいいんだけど、ちょっと冷感グッズに手を出してみようかな」
そんなふうに思って冷却アイテムを試してみたところ、これが想像以上に快適。以来、夏の定番装備としてうまく活用するようになりました。
快適な夏山登山のために、冷感グッズを味方に

冷感タオルやネッククーラーといったアイテムは、いわば「体力温存アイテム」のような存在。首元を効率的に冷やすだけで、熱中症対策になるだけでなく、登山の後半まで元気に歩けるのが魅力です。
とはいえ、市販の冷感グッズは種類も多く、登山向きとは言えないものも混ざっています。選び方を間違えると「かさばる」「すぐ乾く」「ズレる」など、逆にストレスになってしまうことも。
この記事では、私自身の経験やユーザー評価をふまえて、登山向けにちょうどいい冷感グッズを3つだけ厳選しました。どれも信頼できるメーカー製で、機能性と使いやすさのバランスが取れたものばかりです。
登山に冷感グッズが必要な理由
夏山では“こもる熱”が疲労の原因に

登山は運動量が多いため、夏場はあっという間に体温が上がります。気温はそこまで高くなくても、直射日光+登り坂+汗の組み合わせで、体の中に熱がこもってバテやすくなるのが夏山の落とし穴です。
特に厄介なのが首まわり。直射日光を浴び続けるうえ、汗がたまりやすく、ザックのストラップとの摩擦で不快感が増していきます。この“首元の熱だまり”を放っておくと、集中力の低下や熱中症にもつながりかねません。
そこで活躍するのが冷感グッズ。首を冷やすだけで、体全体の熱が抜けやすくなると言われており、体力の消耗を抑えるのに効果的です。
休憩中にリセット、後半も快適に歩ける

冷感タオルやネッククーラーの魅力は、手軽に“リフレッシュタイム”をつくれること。水に濡らして軽く振るだけでひんやり感が戻るので、休憩ポイントや山頂での使い勝手も抜群です。
首に巻いた瞬間、「あ、全然違う」と感じる人も多く、暑さや疲れでどんよりしていた気分が一気に回復。ザックに一枚入れておくだけで、行動中も休憩中も快適さが段違いになります。
体温をうまくコントロールできれば、長い登りでもペースが落ちにくく、結果として登山全体が楽になります。次は、そんな冷感グッズの中でもとくにおすすめの「冷感タオル」について、選び方と実用モデルを紹介していきます。
汗をかいても快適!冷感タオルの選び方
タオル選びで変わる“夏登山の快適さ”

冷感タオルと一口に言っても、素材や設計によって快適さは大きく変わります。とくに登山では、濡れたときの重さ・乾きやすさ・肌ざわりが重要です。
一般的な綿タオルだと、水を含みすぎて首が重くなったり、乾くのが遅かったりと、かえって不快になることも。登山向けには軽量で速乾性のあるポリエステル系素材を使ったものがベスト。さらにUVカットや抗菌加工があれば、より安心して使えます。
また、長さや形状にも注目を。首に巻いてもズレにくい長さ、風でバタつかない幅など、細かな作り込みが“ストレスの少なさ”につながります。
私が選んだのは「ミズノ クーリングタオルUV+」
いろいろ検討した中で、「これは登山で使いやすい」と感じたのが、ミズノのクーリングタオルUV+(C2JYC115)です。スポーツブランドならではの設計で、軽くて乾きやすく、濡らして軽く振るだけで冷感が戻るのがポイント。
さらにUVカット機能(UPF15以上)も備えており、首の後ろの日焼けを防ぎながら使えるのも嬉しいところ。私は夏の登山はもちろん、サイクリングやキャンプでもこのタオルを愛用しています。
使い方はとても簡単。登山中に湧き水や水筒の水で軽く濡らし、2〜3回振って首に巻くだけ。風があるとさらにひんやり感がアップし、汗をかいても快適に行動を続けられます。
直射日光を防いで快適!ネッククーラーの実力
「タオルでよくない?」と思ってたけど…

正直、私も最初は思っていました。「冷感タオルがあるのに、ネッククーラーって必要?」「タオルを首に巻いとけばいいんじゃない?」と。登山では荷物を減らしたいので、似たような用途なら兼用したくなるのが本音ですよね。
でも実際に使ってみると、使い心地と機能がまったく違うことに驚きました。ネッククーラーは濡らさなくてもOKで、首にぴったり沿う形状。特に行動中はズレにくく、首の後ろへの直射日光をしっかり遮ってくれるのが快適なんです。
タオルが風でバタついたり、汗でずり落ちたりする場面でも、ネッククーラーなら安定して首を保護。冷やすというより“守る”感覚に近いアイテムです。
「ソーラーカット+アイスタッチ」で真夏も安心
数あるネッククーラーの中で、登山にぴったりだと感じたのが、ミズノのソーラーカットアイスタッチネッククーラー(32JYC141)です。
このアイテムは、紫外線を90%以上カットする「ソーラーカット素材」と、接触冷感の「アイスタッチ生地」を組み合わせたハイブリッド設計。肌ざわりはさらっとしていて、汗をかいてもべたつかず、登山中の動きにもフィットします。
私は日差しの強い稜線歩きのときに重宝していて、首のヒリつきがほとんど気にならなくなるのを実感しています。軽くてかさばらず、面ファスナー式で着脱もラクなので、ザックに1枚入れておけば間違いなく助かるアイテムです。
冷感でリフレッシュ!シンプルに使いやすいクールタオル
“ひんやり”をもっと手軽に楽しみたいときに

登山中、こまめに汗を拭いたり、ちょっと体を冷やしたい場面は意外と多いものです。そんなとき、サッと取り出して気軽に使える冷感タオルがあると便利です。
水で濡らして、絞って、軽く振る。たったこれだけで、気化熱の仕組みを活かしてすぐにひんやり。休憩中や下山後のクールダウン、街歩きや日常使いにもぴったりです。普通にタオルとしても使えるので、暑いときには超優秀アイテムです。
家族でも使いやすい、定番ブランドの安心設計
中でもおすすめなのが、シーブリーズのクールタオル。UVカット機能(93%以上)を備え、しっかり日差しを遮りながら首元を涼しく保てる設計になっています。
サイズは95cm×30cmと大きすぎず、登山用のザックにも収納しやすい。濡らして振るだけで冷感が復活するので、繰り返し使えてコスパも良好です。生地は薄手でやわらかく、肌ざわりも◎。
登山に限らず、運動会やキャンプ、通勤・通学などでも使える汎用性の高さも魅力。私は下山後や電車での帰り道などで首に巻いて使っていますが、「荷物にならずに、地味に助かる」存在です。
ここが気になる|FAQ
Q. ネッククーラーと冷感タオル、両方必要ですか?
はい、登山スタイルや行動時間によって使い分けるのがおすすめです。
冷感タオルは濡らしてひんやりさせる「冷却用」、ネッククーラーは常時つけて「日差しと汗対策」に向いています。
ザックを軽くしたい場合はどちらか一方でもOKですが、長時間の登山や強い日差しが予想される日は、両方をうまく使い分けることで快適さが段違いです。
Q. 普通のタオルで代用できませんか?
使えないことはありませんが、登山中の不快感や重さを考えると冷感専用品が圧倒的に快適です。
一般的な綿タオルは水を吸いすぎて重くなりやすく、乾きも遅め。専用品は軽量・速乾・冷感機能付きで、山の環境でもストレスなく使えるよう設計されています。特に夏山では、一度使ってみると違いがはっきり感じられるはずです。
Q. 汗や汚れがついたら、洗濯しても大丈夫ですか?
はい、紹介した3アイテムはすべて洗って繰り返し使える設計になっています。使用後は水で軽くすすぐだけでもOKですが、気になる場合は中性洗剤でやさしく手洗いしましょう。
※洗濯機を使う場合は、洗濯ネットに入れて弱モードがおすすめです。
※柔軟剤や高温乾燥は劣化の原因になることがあるため避けましょう。
まとめ|首元快適で夏山が変わる!おすすめ冷感ギア
夏の登山では、首まわりの快適さがその日の疲れ方を大きく左右します。冷感タオルやネッククーラーといったシンプルなアイテムでも、使い方ひとつで体温コントロールがしやすくなり、バテにくくなるのを実感できるはずです。
今回紹介した3つのアイテムは、いずれも登山での使いやすさを重視して厳選したもの。実際に使ってみると、「もっと早く持ってくればよかった」と思えるような、地味だけど頼れる存在ばかりです。
最後に、タイプ別のおすすめをざっくりまとめておきます。
こんな人にはこの1本!使い分けのヒント
行動中もひんやり感を重視したい人に
→ ミズノ クーリングタオルUV+(C2JYC115)
軽く振るだけで冷感復活。速乾性も高く、何度でも使えて便利。直射日光や首のヒリつきを防ぎたい人に
→ ミズノ ソーラーカットアイスタッチネッククーラー(32JYC141)
UVカット&冷感生地で、日差しの強い稜線歩きにも安心。休憩中や下山後、サッと使えるアイテムが欲しい人に
→ シーブリーズ クールタオル
濡らして振るだけでひんやり。日常使いにも活躍する1枚。