ミッドカット登山靴ってどんな特徴がある?
登山靴といえば「ミッドカット」といってもいいほど、実は登山やトレッキングの現場で最も使われているのがミッドカットタイプの登山靴です。
足首周りをしっかり支えながらも、ハイカットほど重くないので行動の自由度も確保できる――そんなバランスの良さが最大の魅力。
よっぽど重装備で縦走するような本格山行でない限り、ほとんどの登山シーンはミッドカットでOKとも言われます。
初めて登山靴を選ぶときも、「まずはミッドカットから選んでおけば間違いない」といえる定番的な選択肢です。
このあとは、そんなミッドカット登山靴に強い人気ブランドを5つ厳選して紹介していきます。
登山靴に強いブランド5選【ミッドカット編】
ミッドカット登山靴は、ブランドによって履き心地や得意なフィールド、靴作りへのこだわりが大きく違います。ここでは、初心者から中級者まで安心して選べる5つのブランドと、おすすめの代表モデルを紹介します。
サロモン(SALOMON)|軽さとグリップのバランスが絶妙

フランス生まれのサロモンは、トレイルランニングやスピードハイクシューズの開発で世界的に知られるブランド。
そのノウハウを登山靴にも活かし、軽量性とグリップ力の高さを両立したモデルが多いのが特長です。
特に岩場や下りでの安定感に優れ、フットワーク重視の人や、長時間歩いても疲れにくい靴を探している人にぴったり。足を包み込むようなフィット感も好評で、雨の日や滑りやすい場面でも安心して歩けます。
代表モデル
X ULTRA 5 MID GORE-TEX
筆者も愛用中。スニーカー感覚の軽さなのに、しっかりしたホールド感と抜群のグリップ力で安心して歩ける、万能型の一足です。
スポルティバ(LA SPORTIVA)|岩場に強い本格派ブランド

イタリアの老舗ブランド・スポルティバは、クライミングやアルパイン分野で培ったノウハウを活かした靴作りに定評があります。特に岩場やガレ場が多いルートでの安定感や、足を包み込むようなタイトなフィット感が魅力。
中級者以上の本格山行を目指す人や、ステップアップしたい人に選ばれ続けているブランドです。
代表モデル
TX4 EVO MID GTX®
リサイクル素材を使い、耐久性や環境配慮も向上した新モデル。岩場での安心感はそのままに、履き心地がさらに進化しています。
モンベル(mont-bell)|安心の国産ブランド、初めての一足にも最適

「登山を始めるならまずはモンベル」という声も多い、信頼感抜群の国産ブランド。日本人の足型に合わせた設計と、比較的控えめなデザインで幅広い年齢層に愛されています。
特にモンベルの登山靴は、軽さと耐久性のバランスが良く、価格も他ブランドに比べて手頃なのが大きな魅力です。初めての登山靴選びで迷ったら、モンベルを選んでおけば安心といえるでしょう。
代表モデル
マウンテンクルーザー600 Men’s
クッション性と安定感をバランス良く備え、日帰り登山から軽めの縦走まで幅広く対応。
岩場や縦走向けには、さらにソール剛性が高いアルパインシリーズがおすすめです。
キャラバン(Caravan)|初心者を支える安心の定番ブランド

国内老舗ブランドのキャラバンは、「初めての登山靴」の代名詞とも言える存在。柔らかめの履き心地と、扱いやすい価格帯で、登山を始める人がまず手に取ることが多いブランドです。
初心者だけでなく、経験を積んだ登山者の「サブ靴」としても人気があり、修理やパーツ交換などアフターサポートも万全。日本の山で長年使われてきた安心感があります。
代表モデル
C1_02S
履き口が柔らかく、足馴染みが早いモデル。登山靴に慣れていない人でも安心して履ける、ロングセラーモデルです。
私が初めて買った「登山靴」がキャラバンでした。
コロンビア(Columbia)|街でも山でも使えるデザイン性

アメリカの総合アウトドアブランド・コロンビアは、登山靴にもカジュアルに履けるデザインを取り入れており、キャンプや旅行でも活躍する汎用性が魅力。
特にセイバーシリーズは、軽量で防水性にも優れ、普段使いと登山の両方を一足で済ませたい人に人気。アウトドア初心者やファミリーハイク派にもおすすめです。
代表モデル
セイバー シックス ミッド アウトドライ ワイド
軽くて履きやすく、急な雨にも対応する防水性があり、街から山へシームレスにつながる一足です。
【タイプ別】自分に合ったミッドカット登山靴の選び方
登山靴を選ぶとき、「どのブランドがいいか?」という視点だけでなく、自分の登山スタイルや重視するポイントを基準にすることが大切です。ここでは、使い方や好みによっておすすめのブランドをタイプ別に整理しました。
重視ポイント | おすすめブランド | 理由・特徴 |
---|---|---|
軽快に歩きたい・行動スピードを大事にしたい | サロモン、コロンビア | 軽さと動きやすさ重視。スニーカー感覚で履ける |
岩場・テクニカルなルートが多い | スポルティバ | 堅牢で足元の安定感が抜群。特に岩稜帯で安心 |
初めての登山靴選びで迷っている | モンベル、キャラバン | 履きやすさと価格バランス◎。足型が日本人向け |
街や旅行でも使える一足がほしい | コロンビア | カジュアルデザインでタウンユースもできる |
選び方のコツは、実際に試着して「足幅」「フィット感」「ソールの硬さ」をチェックすること。登山のスタイルや荷物の重さによって、最適な靴の感覚は変わるので、試し履きはとても大事です。
こちらの記事でも登山靴の選び方を書いているので、ぜひ参考にしてみてください!
まとめ|“歩きたくなる一足”を見つけよう
登山靴は、ただの装備ではなく、山歩きの安心感や楽しさを支える大切なパートナーです。
特にミッドカット登山靴は、軽快さと安定感を両立しており、初めての一足にも、ステップアップしたい中級者にも最適な選択肢といえます。
ブランドによって、得意とするフィールドや履き心地の特徴はさまざま。
「どんな山を歩きたいか」「どんな風に登山を楽しみたいか」をイメージしながら、自分の足に合った一足を探してみてください。
“歩きたくなる登山靴”に出会えたら、山の景色も一段と輝いて見えるはずです。