出典:山と溪谷オンライン
親子登山やハイキング、林間学校など、子供とアウトドアを楽しむ機会が増えています。そこで重要になるのが、子供の体型や成長段階に適したリュック選びです。大人用をそのまま小さくしただけではなく、子供専用設計の機能性と安全性を兼ね備えた製品が各ブランドから展開されています。この記事では、人気ブランドのおすすめ子供用登山リュック・ザック7選を、選び方のポイントとともに詳しくご紹介します。
子供用登山リュックの選び方【3つの重要ポイント】
子供用のリュック選びでは、大人とは異なる視点での検討が必要です。成長期の体型変化や安全面への配慮、使用シーンに応じた容量など、押さえておくべきポイントを3つに整理しました。
容量の目安は年齢と用途で決める
子供用リュックの容量選びでは、年齢と使用目的を基準に考えることが大切です。幼児(2~5歳)には7~10L、小学校低学年(6~8歳)には10~15L、小学校高学年(9~12歳)には15~25Lが目安となります。
日帰りハイキングなら必要最小限の荷物(水筒・お弁当・着替え・タオル)が入る容量で十分ですが、林間学校や宿泊を伴う活動では20L以上が必要になる場合もあります。成長を見越して少し大きめを選ぶのも一つの方法ですが、体に対してあまりに大きすぎるとバランスを崩しやすく危険です。
フィット感と背負い心地を確認
子供の背中は大人と形状が異なり、専用設計のバックパネルが重要になります。背面の通気性、ショルダーベルトの幅と厚み、チェストベルトの位置などが、長時間の使用でも快適性を保つ要素です。
特にショルダーベルトのカーブ形状は、子供の肩の丸みに合わせて設計されているかチェックしましょう。調整幅が広い製品なら、成長に合わせて長く使用できます。また、重心を体に近づける構造により、同じ重量でも軽く感じられる効果があります。
安全性を重視(反射材・チェストベルト)
子供用リュックでは、視認性の向上と安全機能が特に重要です。反射材(リフレクター)が複数箇所に配置されているモデルなら、夕方の活動や薄暗い森での視認性が向上します。
チェストベルトは肩からのずり落ち防止だけでなく、転倒時の安全リリース機能付きが理想的です。一定の負荷がかかると自動的に外れるセーフティバックルなら、緊急時に首への負担を軽減できます。また、ネームタグホルダーやホイッスル取り付け用ループなど、万が一に備えた機能も確認しておきましょう。
おすすめ子供用登山リュック・ザック7選
ここからは、実際に人気の高い子供用登山リュック・ザックを容量別に7モデルご紹介します。各製品のスペック、特徴、適用年齢を詳しく解説していきます。
オスプレー デイライトジュニア(9L)|幼児~低学年向け
出典:アウトドアーズ・コンパス
オスプレー デイライトジュニア 9L OS57141の価格を比較する
オスプレー デイライトジュニア(OS57141)は、重量わずか310gという軽量設計が最大の特徴です。9Lの容量は幼児から小学校低学年の日帰りハイキングに最適で、大切なおもちゃやおやつを入れるのにちょうど良いサイズです。
両サイドのメッシュポケットには水筒を収納でき、前面のポケットには小物の整理に便利です。価格は約7,700円(2025年11月時点)と、エントリーモデルとして手頃な価格設定となっています。4~8歳頃の子供に適しており、初めての本格的なリュックとしておすすめです。
カリマー ステップ10(10L)|キッズ向けエントリーモデル
出典:楽天市場
カリマー ステップ10 10L 501214の価格を比較する
カリマー ステップ10(501214)は、320gの軽量ボディに10Lの容量を実現したキッズ向けエントリーモデルです。夜間の視認性を高める反射素材やセーフティバックル使用のチェストベルトなど、安全性への配慮が随所に見られます.
420D高密度ナイロンを使用した本体は耐久性に優れ、サイズはH38×W25×D18cmとコンパクト。価格は約8,580円で、B5サイズの教科書やノートも収納可能です。トレッキングやアウトドア活動に必要な機能を備えながら、普段使いにも適した汎用性の高さが魅力です。
グレゴリー ワンダー12(12L)|8~12歳向けハイキング用
出典:楽山荘
グレゴリー ワンダー12 12L キッズの価格を比較する
グレゴリー ワンダー12は、381gの重量で12Lの容量を持つ、8~12歳のお子様に最適なデイパックです。調整可能背面のバーサフィットにより、成長するハイカーに適切なフィット感を提供し、長期間の使用が可能です。
パッド入りのショルダーストラップと通気性のあるバックパネルにより、1日のハイキングに快適さをもたらします。PFC不使用の耐久撥水(DWR)加工を施した210D高強度ナイロンを使用し、環境にも配慮した設計です。価格は約13,200円と、本格的な機能を考慮すれば妥当な価格設定です。
ザ・ノース・フェイス スモールデイ キッズ(15L)|万能デイパック
出典:Goldwin Online Store
ノースフェイス スモールデイ キッズ 15L NMJ72360の価格を比較する
ザ・ノース・フェイス スモールデイ キッズ(NMJ72360)は、未就学児から小学生まで対応する15L容量の機能的なアウトドア用デイパックです。重量約380gと軽量でありながら、リサイクル素材を採用し環境保護にも配慮しています。
セーフティーバックル使用のチェストストラップやリフレクターなど、安全性への配慮も充実。サイズはW28×H36×D14.5cmで、A4サイズの書類や教科書も収納可能です。価格は約10,450円(2025年11月時点)で、通学からアウトドア活動まで幅広く活躍する万能デイパックです。
ジャックウルフスキン キッズエクスプローラー16(16L)|反射材充実の安全設計
出典:Amazon
ジャックウルフスキン キッズエクスプローラー16 16L 2008242の価格を比較する
ジャックウルフスキン キッズエクスプローラー16(2008242)は、ポップなカラーリングと各所への反射材プリントにより、夜間視認性が優れた安全設計が特徴です。16Lの容量で重量570g、小学生向けのサイズ設定となっています。
リサイクルポリエステル100%の環境配慮素材を使用し、ネームホルダー付きで学校使用にも対応。スナグルアップ背面システムにより快適な背負い心地を実現しています。実勢価格は6,000円台~(2025年11月時点)と、コストパフォーマンスの高さも魅力的で、機能性と価格のバランスに優れた選択肢です。
ザ・ノース・フェイス ラウンディ キッズ(22L)|本格登山対応
出典:アウトドア専門店
ノースフェイス ラウンディ キッズ 22L NMJ72358の価格を比較する
ザ・ノース・フェイス ラウンディ キッズ(NMJ72358)は、22Lの大容量で本格的な登山や宿泊を伴う活動に対応するモデルです。重量約515gながら、10~12歳頃の子供に適した本格仕様を備えています。
メインとフロントの2気室構造で荷物の整理がしやすく、フロント右側からの内部アクセスも可能。肩にフィットするショルダーハーネスと一定荷重で開放される安全機能により、快適性と安全性を両立しています。価格は約12,980円と上位モデルらしい価格設定ですが、林間学校や本格的なハイキングには十分な価値があります。
モンベル グラナイトパック Kid's 20(20L)|高学年向け本格モデル
出典:モンベル
モンベル グラナイトパック Kid's 20 20L 1133436の価格を比較する
モンベル グラナイトパック Kid's 20(1133436)は、ハイキングから本格的な登山まで活躍する子ども用バックパックです。重量636gで20Lの容量を持ち、小学校高学年の本格的なアウトドア活動に最適です。
メインの開口部はジッパーで大きく開き、内容物への簡単なアクセスが可能。通気性・クッション性に優れた背面パッドと位置調整可能なチェストベルトにより、長時間の使用でも快適性を保持します。価格は約12,100円で、サイズは50×28×23cm。本格的な登山やトレッキングを始める子供には理想的な選択肢です。
年齢・用途別おすすめリュック早見表
各製品のスペックと適用年齢を比較表にまとめました。容量・重量・価格を参考に、お子様の年齢と使用目的に最適なモデルを選択してください。
| 製品名 | 容量 | 重量 | 価格 | 対象年齢 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| オスプレー デイライトジュニア | 9L | 310g | 約7,700円 | 4~8歳 | 日帰りハイキング・遠足 |
| カリマー ステップ10 | 10L | 320g | 約8,580円 | 5~9歳 | 通学・アウトドア入門 |
| グレゴリー ワンダー12 | 12L | 381g | 約13,200円 | 8~12歳 | ハイキング・トレッキング |
| ノースフェイス スモールデイ | 15L | 380g | 約10,450円 | 6~10歳 | 通学・日帰り登山 |
| ジャックウルフスキン エクスプローラー16 | 16L | 570g | 約6,600円 | 7~11歳 | 学校・アウトドア活動 |
| ノースフェイス ラウンディ | 22L | 515g | 約12,980円 | 10~12歳 | 本格登山・林間学校 |
| モンベル グラナイトパック Kid's 20 | 20L | 636g | 約12,100円 | 9~12歳 | 登山・トレッキング |
よくある質問(FAQ)
子供用リュックは何歳から使えますか?
2歳頃から小容量(5~7L)のリュックが使用できます。ただし、長時間の使用は4~5歳頃からが現実的です。肩の発達や体幹の安定性を考慮して選択しましょう。
大人用の小さいサイズではダメですか?
大人用を小さくしただけでは、子供の体型に合わない場合があります。肩幅・背中の長さ・重心位置が異なるため、専用設計の子供用をおすすめします。
容量は成長を見越して大きめを選ぶべきですか?
少し大きめは問題ありませんが、体に対してあまりに大きすぎるとバランスを崩しやすく危険です。現在の体型に合わせつつ、調整機能の充実したモデルを選ぶのがベストです。
安全面で最も重要な機能は何ですか?
反射材(リフレクター)とセーフティバックル付きチェストベルトが最重要です。また、ネームタグホルダーやホイッスル取り付けループも緊急時に役立ちます。
まとめ:子供の成長に合わせて最適なリュックを選ぼう
子供用登山リュック・ザック選びでは、年齢と体型に応じた容量選択、安全性への配慮、成長に対応できる調整機能が重要なポイントです。今回ご紹介した7モデルは、それぞれ異なる年齢層や用途に特化した特徴を持っています。
エントリーモデルをお探しならオスプレー デイライトジュニアやカリマー ステップ10、本格的な登山にはモンベル グラナイトパック Kid's 20やザ・ノース・フェイス ラウンディ キッズがおすすめです。価格と機能のバランスを重視するならジャックウルフスキン キッズエクスプローラー16も魅力的な選択肢です。
子供の安全と快適性を第一に考えながら、成長段階に応じた適切なサイズを選択することで、親子でのアウトドア活動がより楽しく、安全なものになるでしょう。※製品仕様は予告なく変更される場合があります。購入前に最新情報をご確認ください。