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キーン(KEEN)の登山靴は「ターギー」が鉄板!特徴とシーン別おすすめモデルを徹底解説

キーン(KEEN)の登山靴は「ターギー」が鉄板!特徴とシーン別おすすめモデルを徹底解説
KEENの定番トレッキングシューズ「ターギー」シリーズを徹底解説。幅広設計・防水性・耐久性の3大特徴と、IV・III・II・EXPモデルの違いを比較。初心者でも選びやすいサイズ選びのポイントも紹介します。
目次

KEENの「ターギー」シリーズとは?

KEEN ターギーIV ミッドカットの外観デザイン
KEEN ターギーIVは最新のダイレクトアタッチ製法を採用した環境配慮型トレッキングシューズ
出典:GearJunkie

KEEN(キーン)のターギーシリーズは、登山やハイキングを始める初心者から経験豊富なハイカーまで幅広く愛用されている定番トレッキングシューズです。20年以上にわたるロングセラーとして進化を続け、現在もKEENの代表的なモデルとして高い人気を誇っています。

ターギーシリーズの最大の特徴は、足幅の広い日本人の足型に適した設計にあります。一般的な登山靴は欧米人の足型を基準に作られることが多いため、日本人には窮屈に感じられがちですが、ターギーはワイドフィット設計により快適な履き心地を実現しています。

また、KEENは2018年からPFAS(永遠の化学物質)を一切使用しない環境配慮型のものづくりを実践しており、健康と環境への影響を最小限に抑えた製品開発を行っています。これは登山愛好者にとって、自然環境を守りながらアウトドアを楽しめる重要なポイントといえるでしょう。

ターギーシリーズ共通の3つの特徴

KEEN ダイレクトアタッチ製法の製造工程
接着剤を使わないKEEN.FUSION技術により剥離しにくい最上級の製法を実現
出典:Charles & Hudson

幅広設計で快適なフィット感

ターギーシリーズの最大の魅力は、つま先部分に十分なスペースを確保した幅広設計です。KEENが独自に開発した足型により、足指を自然に広げられる快適なフィット感を実現しています。これにより長時間の歩行でも足の疲労を軽減し、タコや靴ずれのトラブルを防ぐ効果があります。

一般的な登山靴では窮屈に感じる方や、幅広・甲高の足の方にも対応できる設計となっており、日本人の足型特性を考慮した作りが多くのハイカーに支持される理由となっています。

KEEN.DRY防水透湿素材

全てのターギーモデルにはKEEN.DRY防水透湿素材が採用されており、雨や水たまりからの浸水を防ぎながら、足の蒸れを効果的に排出します。この技術により、濡れた路面や小川の渡渉時でも足を濡らすことなく、快適な歩行を継続できます。

特に日本の梅雨時期や夏場の多湿環境において、その効果を実感できるでしょう。防水性能を維持しながら通気性も確保するバランスの取れた設計は、4シーズン対応の登山靴として理想的な仕様です。

高い耐久性とグリップ力

ターギーシリーズのアウトソールにはKEEN.RUGGED採用のラバーコンパウンドが使用されており、通常のゴムの2倍の耐摩耗性を実現しています。これにより岩場や砂利道での使用でもソールの減りを抑え、長期間にわたって安定したグリップ力を維持します。

また、多方向に配置されたラグパターンにより、上り坂・下り坂・横移動のあらゆる場面で確実なトラクションを発揮し、滑りやすい濡れた岩場でも安心して歩行できます。

モデル別比較|ターギー IV・III・II・EXPの違い

モデル 発売時期 価格(※2025年11月時点) 重量(片足/メンズミッド) 主な特徴
ターギー IV 2024年春〜 ¥24,200 約570g KEEN.FUSION製法、環境配慮
ターギー III 2018年頃〜 販売終了モデル 約550g タイトフィット、歩行性能重視
ターギー II ロングセラー 在庫限り 約580g 快適な足入れ感、定番モデル
ターギー EXP 2017年〜 廉価版 約518g ナイロンアッパー、軽量・コスパ

ターギー IV(4)- 最新フラッグシップモデル

KEEN ターギーIV ミッドカットの商品デザイン
ターギーIVは接着剤不使用のKEEN.FUSION製法で耐久性を大幅に向上
出典:KEEN公式サイト

KEEN メンズ ターギーiv の価格を比較する

KEEN メンズ ターギーiv ローカット ウォータープルーフ の価格を比較する

ターギー IVは2024年春に発売されたシリーズ最新作で、従来モデルから大幅にアップデートされた技術が投入されています。最大の特徴はKEEN.FUSION(ダイレクトアタッチ製法)の採用で、接着剤を一切使用せずにアッパーとソールを一体化させています。

この製法により層間剥離のリスクを大幅に低減し、従来品と比較して格段に高い耐久性を実現。また、製造工程での環境負荷も削減されており、サステナブルな登山靴として注目を集めています。

ミッドカットモデル(¥24,200)ローカットモデル(¥22,000)の2種類が展開されており、用途に応じて選択可能です。重量はミッドカットで約570g(片足)と、機能性を考慮すれば十分に軽量な設計となっています。

ターギー III(3)- タイトフィットの前世代モデル

KEEN ターギーIII ミッドカットの詳細デザイン
ターギーIIIは歩行性能を重視したタイトフィット設計が特徴
出典:Switchback Travel

KEEN ターギー3 ミッド ウォータープルーフ の価格を比較する

KEEN ターギー3 ローカット ウォータープルーフ の価格を比較する

ターギー IIIは、ターギー IIをベースに歩行性能を追求したモデルとして開発されました。従来の快適性を保ちながら、よりタイトなフィッティングを実現し、長距離トレッキングでの安定性を向上させています。

アッパーの設計とマテリアルが見直されており、同じ木型を使用しながらもフィット感が向上しています。現在は生産終了となっており、在庫限りの販売となっているため、気になる方は早めの検討をおすすめします。

ターギー II(2)- ロングセラーの定番モデル

KEEN ターギーII ミッドカットの商品画像
ターギーIIは快適な足入れ感でロングセラーを続ける定番モデル
出典:Yahoo

KEEN ターギー2 ミッド ウォータープルーフ の価格を比較する

KEEN ターギー2 ローカット ウォータープルーフ の価格を比較する

ターギー IIシリーズの原点ともいえるロングセラーモデルで、快適な足入れ感で多くのファンに愛され続けています。ゆったりとしたフィット感により、足幅が広い方や甲が高い方でも無理なく履くことができます。

勾配が緩いハイキングやキャンプなどのアウトドア全般に適した仕様となっており、登山初心者の最初の一足としても最適です。現在は在庫限りの販売となっており、後継モデルのターギー IVに移行しています。

ターギー EXP - 軽量コスパモデル

KEEN ターギーEXP ミッドカットの商品画像
ターギーEXPはナイロンアッパー採用で軽量化とコスパを両立
出典:Yahoo

KEEN ターギー EXP ミッド ウォータープルーフ の価格を比較する

ターギー EXPは2017年に追加されたシリーズの軽量・廉価版モデルです。従来のレザーアッパーに代えて500デニールの強靭なナイロン素材を採用することで、約518gの軽量化コストパフォーマンスを両立しています。

軽量性を重視する方や、予算を抑えてターギーシリーズを試したい初心者の方におすすめです。防水性能やグリップ力はメインシリーズと同等でありながら、より気軽に使える設計となっています。

ミッドカット vs ローカット|どちらを選ぶべき?

ターギーシリーズではミッドカットローカットの2タイプが展開されており、使用シーンに応じて選択できます。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分の登山スタイルに適したタイプを選びましょう。

項目 ミッドカット ローカット おすすめシーン
足首サポート ◎ 高い保護性 △ サポート少 岩場・不整地
軽量性 △ やや重い ◎ 軽量 ハイキング・軽登山
着脱のしやすさ △ 時間がかかる ◎ 簡単 日帰り・短時間
価格 ¥24,200 ¥22,000 予算重視

ミッドカットタイプは足首をしっかりとホールドし、岩場や不整地での安定性に優れています。重い荷物を背負った縦走登山や、足場の悪いトレイルを歩く際には、ミッドカットの安心感は大きなメリットとなります。

ローカットタイプは軽量で動きやすく、ハイキングや軽登山に最適です。普段のスニーカーと同じような感覚で履けるため、登山初心者日帰りハイキングがメインの方におすすめです。

ターギーのサイズ選びと注意点

ターギーシリーズは幅広設計が特徴ですが、適切なサイズ選びは快適な登山のために欠かせません。以下のポイントを参考に、最適なサイズを見つけましょう。

基本的なサイズ感としては、普段履きのスニーカーと同じサイズまたは0.5cm大きめを選ぶのが一般的です。ただし、KEENの足型はつま先に余裕があるため、他ブランドよりもワンサイズ小さめでも問題ない場合があります。

試着時のチェックポイントとして、かかとをしっかり合わせた状態でつま先に1cm程度の余裕があること、足幅が圧迫されず自然にフィットすることを確認してください。また、厚手の登山用ソックスを着用した状態で試着することも重要です。

安心のサイズ交換・返品制度

KEEN公式オンラインストアでは、商品到着後30日以内であれば返品・交換が可能です。ただし、返品対象となるのは「室内での試し履き」に限られます

タグを切ったり、屋外で一度でも使用したりすると返品ができなくなるため、まずは室内で登山用ソックスを履いて入念にサイズ確認を行うことをおすすめします。夕方の足がむくんだ状態で、階段の上り下りなどを想定した動きを室内で試してみましょう。

よくある質問(FAQ)

ターギーシリーズの寿命はどのくらいですか?

使用頻度や歩行距離によりますが、一般的には3〜5年程度の使用が可能です。ターギー IVのダイレクトアタッチ製法により、さらなる耐久性向上が期待できます。定期的なメンテナンスにより寿命を延ばすことができます。

雪山での使用は可能ですか?

ターギーシリーズは3シーズン対応の設計のため、本格的な雪山には適していません。軽アイゼンの装着は可能ですが、厳冬期の登山には冬山専用ブーツをおすすめします。

お手入れ方法を教えてください。

使用後は水洗いを避け、湿らせたタオルで汚れを拭き取ってください。形を整えて風通しの良い場所で陰干しします。レザー部分は定期的なブラッシングにより長持ちします。

他ブランドとの違いは何ですか?

KEENの最大の特徴は幅広設計とつま先の余裕です。また、PFAS不使用による環境配慮や、独自のKEEN.DRY防水透湿素材により、他ブランドにはない快適性を実現しています。

まとめ|自分に合ったターギーを見つけよう

KEENのターギーシリーズは、登山初心者からベテランまで幅広く愛用される理由が明確にあります。幅広設計による快適なフィット感確実な防水透湿性能、そして高い耐久性とグリップ力という3つの特徴により、日本人の足型や登山環境に最適化されたトレッキングシューズといえるでしょう。

現在購入可能なターギー IVは、環境に配慮したKEEN.FUSION製法により、従来品を上回る耐久性を実現しています。¥24,200(ミッドカット)¥22,000(ローカット)という価格設定も、機能性を考慮すれば十分にコストパフォーマンスに優れています。

登山靴選びで迷っている方は、まず自分の足型とよく歩く登山コースを確認し、ミッドカット・ローカットのどちらが適しているかを検討してください。KEEN公式オンラインストアの30日以内返品制度を活用すれば、室内での試し履きでじっくりとサイズ感を確認でき、失敗のリスクを最小限に抑えることができます。

※製品仕様は予告なく変更される場合があります。※価格は変動する可能性があります。購入前に公式サイトでご確認ください。※掲載情報は2025年11月時点のものです。